ダンジョン10階層、ここからは至る所にギミックが仕掛けられ始め、視界を妨げる霧や、今迄は居なかった大型モンスターが出現する。
このエリアは霧が発生しており、草や木等の植物も生えていた。
「ダンジョン内なのに草木が生えてるんですね」
「う、うん・・・そうだね・・・」
「・・・・・・」
先程からベルとリリの様子がおかしい。
今思えばリリがいきなり10階層に行こうと言ったのにも微かに疑問があった。
今朝、バベルの塔前でいつものように3人でダンジョン攻略の計画を立てていた。
「今日は10階層まで行きませんか?」
「えっ・・・? いきなりどうしたの・・・?」
リリの提案にベルは狼狽える。
「御二人の実力を考えるに、十分10階層を踏破できます。御二人は以前7階層で死にかけた経験もあるようなので、慢心さえしなければ楽に攻略できますよ。11階層まで降りた事のあるリリが太鼓判を押しましょう」
「う、うーん・・・」
ベルが迷っているとリリは総司に目を向ける。
「総司様もいつも通りでは物足りないでしょう?」
確かにリリの言う事は事実だ。最初は苦戦を強いられたキラーアント、パープル・モスも仲間を呼ばれる前に仕留める事ができるようになって、最早総司の相手になるモンスターは10階層以下にしか居なかった。
「ベル様・・・リリがここまで推すのには理由があるのです。実は近日中に大金を用意しなくてはならないのです・・・」
俯きながら話すとベルも何か心当たりがある様な反応を見せた。
実は以前、リリが複数の冒険者と揉めている所をベルは発見し、助けようとしたが、ベルもまた他の冒険者にリリを罠にはめるよう持ち掛けられていた。
「事情は言えませんが、どうかリリの我儘を聞いてくれませんか?」
そう言ってリリはぺこりと頭を下げる。
「いいんじゃないですか? ベルさん、行きましょうよ」
「・・・分かった。総司、リリ、行こう。10階層に!」
ベルは決心するとリリから大型モンスターを相手取るにはナイフでは短過ぎると言う理由で
現在10階層、総司達は早速現れた大型モンスター、オークと対峙していた。
「ッ・・・来ます!」
リリの掛け声と共にオークは走り出し、ダンジョンに生えてあった木を引っこ抜きそのまま襲いかかって来た。
それを見た総司も居合の構えのまま真正面からオークの方へ走り出す。振り下ろされた棍棒を横に逸れて躱し、地面にめり込んだ棍棒を踏み台に飛び上がる。
「ベルさん!」
「こぉんのぉぉぉおおッ!!」
飛び上がった総司を追って顔を上げたオークの足下には既にベルが接近しており、
バランスを崩したオークの脳天を総司の刀が貫き、砂化して魔石が転がり落ちる。
「やった・・・! 僕達の力は10階層でも通用する!」
「大分連携も良くなって来ましたね」
それぞれが10階層での初勝利の余韻に浸っている時、総司はふと周りに目を向ける。
「ッ! ベルさん! リリちゃんの姿がーー!」
総司の言葉を遮り辺りを見渡すと霧の奥からオークの大群が集まって来た。よく見るとモンスターをおびき寄せるトラップアイテムが数個仕掛けられていた。
「これは・・・流石に骨が折れそうですね」
「くッ・・・リリィ!!」
リリが不在のまま総司とベルはオーク達との戦闘に開始した。
僕が考えた候補の中で総司のヒロインは誰が良いかのアンケートです。是非とも皆様の意見をお聞かせください。※このアンケートはあくまでも調査なので確定するわけではありません。予めご了承ください。
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アイズ・ヴァレンシュタイン
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アミッド・テアサナーレ
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アリシア・フォレストライト
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ティオナ・ヒリュテ
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リュー・リオン