オラリオに剣客がいるのは間違っているだろうか   作:銀の巨人

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今回短めです。


兆し

《黄昏の館》ロキの部屋にて総司はステイタスを更新していた。死にかけたとは思えないほど明るい様子で今回のダンジョン攻略の報告を受けていた。因みに2日前、遠征部隊が帰宅した際はロキが総司の姿を確認するや否や大泣きして飛びついてきたらしい。

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?!?!!??!!!」

 

 

恒例のステイタス更新していると驚きの結果が出た。ロキの絶叫に総司は耳鳴りにくらくらしている。普段糸目のロキが目を見開くほどの衝撃だ。

 

 

 

Lv.1

 

力 I 63 → G 233

耐久 I 41 → H 175

敏捷 G 201 → C 612

器用 H 113 → F 317

魔力 I 0 → I 0

 

《魔法》

 

《スキル》

 

鬼ノ魂(オウガ・ソウル)

・殺戮衝動に駆られる度、又は鬼子を使用すると全てのアビリティを大幅強化する。

 

 

 

「い、幾らLv.1でもこれはありえへん・・・!」

 

ロキの目に入って来たこのステイタスの上がり具合は異常と言ってもいいだろう。魔力以外の数値が3〜4倍になっている。暫くの間更新していなかったとは言え通常ならまずありえない筈。

しかし総司は中層に出現する数多のモンスターを屠り、パーティ連携とは言えミノタウロスも倒した。更には階層主《ゴライアス》相手に時間稼ぎを成功させ、鬼子の力によって身体を酷使させ続けた事がこの経験値量に結びついたとロキは考察する。

 

(こりゃ、ドチビの事言えへんな・・・)

 

「ど、どうしたんですか?」

 

混乱から解かれた総司が声をかけると頭が抱えていたロキは我に帰り急いで総司の背中から降りる。

 

「え、えっと・・・そうやな。まぁ、めっちゃ上がってたで!」

 

「紙は・・・?」

 

いつもステイタスを紙に写して見せてくれるのに今日に限ってはそれが無かった。それに疑問を抱く総司にロキは内心パニックに陥っている。

 

「あ、あぁ・・・ついうっかり忘れてたわ! 堪忍な!」

 

「・・・・・」

 

(さ、流石に怪しまれたか!?)

 

総司は沈黙してロキの顔を数秒眺める中、ロキは冷や汗を隠すので精一杯だった。

 

「なら仕方ないですね! ありがとうございました! また今度よろしくお願いします!」

 

(乗り切ったぁ〜。総司きゅんの純粋さはマジで重宝するわ〜)

 

本人とは言え今のステイタスをそのまま伝えると他の団員達にも広がって混乱を招く可能性がある。余所のファミリアなんて以ての外、なので報告するのは取り敢えずフィン、リヴェリア、ガレスのみにしようと考えたようだ。

 

「次入ってええよ〜!」

 

総司が退出した後、別の団員が部屋に入って来る。今日の予約は後3人、動揺を悟られまいと気を取り直してステイタスの更新を続けた。

 

ロキは総司の急成長に気を取られて過ぎて気が付かなかったが実はもう一箇所ステイタスに変化が見られた。

 

 

 

Lv.1

 

力 I 63 → G 233

耐久 I 41 → H 175

敏捷 G 201 → C 612

器用 H 113 → F 317

魔力 I 0 → I 0

 

《魔法》

 

《スキル》

 

鬼ノ魂(オウガ・ソウル)

・殺戮衝動に駆られる度、又は鬼子を使用すると全てのアビリティを大幅強化する。

 

【ーーー】

 

 

 

スキルの欄に一つ新たな力の兆しが見えていた。それを知る者は神含め誰も居ない。知っているのは総司の身体のみだった。

 

 




次回、メレン編開始。
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