「これが
ディアンケト・ファミリアの治療院にてリヴェリアと総司はフィンの指示でアミッドに
ベートの1件以降、ロキ・ファミリアではクノッソスの鍵を捜索していた。実はクノッソスでの事件とは別に
なんでもイシュタルがフレイヤの逆鱗に触れたとか・・・そんな騒動も有り、当時のイシュタルは
話しは
「その効果は私も測りかねます・・・」
「でも身体の穴ほどきつくなかったですよ?」
「それは総司さんがおかしいだけですよ!? そもそも貫通した時点で戦闘不能でしょう!?」
有り得ない程の総司の生命力に当時は驚いた。逆にどうやったら死ぬのだと思ってしまう位に。
「それで、解呪薬は作れそうか?」
「・・・はっきりと申しますと、難しいと言うのが本音です」
後ろ向きな答えを隠そうとせず言葉にする。しかしリヴェリアはそれだけでは終わらないと感じ取る。
「・・・と言うと?」
「ーーーこの呪い。私が殺します」
「頼んだ・・・!」
決意に満ちた目で言い放つ。これほどの意志をアミッドから感じるのは珍しい。そこまで呪いの存在が許し難いのかは定かでは無いが、リヴェリアはその目を信じてみる事にした。
「リヴェリアさん。僕も歓楽街の方へ捜索に行って来ます」
「わかった。お前は病み上がりだからあまり無理をするなよ」
そう言って店を出ようとドアノブに手を掛けるとアミッドの声が背後から聞こえ足を止めた。
「総司さん、言っても無駄なのでもう何も言いません。好きなだけ怪我をすれば良い、私が治しますから・・・だから、死なないで下さい」
「当然ですよ」
心配の眼差しを一刀両断するように言い放ち店を後にする。
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現在総司は歓楽街で調査を行っている。
状況的には
しかし総司は疑問に思った。
(奴らの気配が無い・・・)
歓楽街を彷徨いている元イシュタル・ファミリアのアマゾネスの周辺を身を隠しながら観察していたが
(必ず尻尾を出す筈・・・)
「あ、総司!」
軽食を食べならがら一休みしているとティオナがやって来た。どうやら偶然捜索範囲が被ったようだ。
「ティオナさん、そちらはどうでした?」
「ううん、全部空振りだったよ。誰も鍵を知らないって」
ティオナはいつものハイテンションなのだが、今日は少し暗めだ。やはり仲間の死がそこまで影響しているのだろう。しかしそれだけではない。ベートの事もだが、総司の反応が意外過ぎたのだ。
「この前のベートの事なんだけどさ。総司はどう考えてるの?」
先日、ロキ・ファミリアのほぼ全ての団員がベートへ怒りをぶつけたのに対して総司はあろう事か微笑んだ。しかし不思議と悪印象は無く、それがティオナはどうしても理解できなかった。
「ベートさんは素直じゃない・・・いや、素直になれない性質なんですよ」
「でもリーネの気持ちを知ってあんなこと言う奴なんだよ!? しかもあたし達が苦労してるのにベートは楽しく女遊びしてるんだよ!? 信じられない!!」
現在ベートは元イシュタル・ファミリアの団員の一人とデートしていると報告があったようで、それを聞いたヒリュテ姉妹は逆鱗に触れたようだ。
「ん〜、これはベートさんの口から聞くのが一番ですからねぇ」
憤慨するティオナを見て頬を掻きながら苦笑いする。
「それよりもイシュタル派の頭の現在地と見た目を教えて貰えませんか?」
「え、フリュネの事? 確かサラミ*1から聞いた話しだと・・・歓楽街の外れの民宿で引きこもってるらしいよ。なんでもフレイヤ・ファミリアが侵攻した時に大怪我してから怯えてるみたい」
「なるほど・・・ありがとうございます」
ティオナに礼を言うと総司は駆け出した。
正直フリュネの居場所が分かれば事情はどうでもいい。フレイヤ・ファミリアの団員に何をされようが、トラウマになってようが生きてさえいれば何でも構わない。
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クノッソスの内部では
それはロキ・ファミリアが歓楽街に姿を現したという報告だ。
「チィ! やっぱり来やがったか!」
「まぁ、落ち着きなよ。ヴァレッタちゃん」
「てめぇは呑気でいいなぁ! おい、タナトス。雇ってる暗殺者全員集めろ。てめぇらはありったけの
ヴァレッタはタナトスに暗殺者の要請、白装束に
「あれ、もしかして地上で殺っちゃう気? しかもロキ・ファミリアの目の前で?」
「本当はこんな目立つ真似したかねぇが・・・・しょうがねぇ。フィン達に鍵を渡すわけには行かねぇからな」
ヴァレッタにとっても苦渋の選択だろう。しかしロキ・ファミリアとまともにやり合って勝ち目が無い上に今回はクノッソスではなく地上だ。他派閥も相手取らないといけない可能性がある中、
「ーーー仕掛けるぞ!」
しかし腐っても暗黒期を生き抜いたヴァレッタ。勝ち目が無い選択はしないだろう。