オラリオに剣客がいるのは間違っているだろうか   作:銀の巨人

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本編
プロローグ


ーーここは【天界】世界の名だたる神々の住まう場所。

 

神は常に気高く尊い、人間の小さな物差しでは測り難い存在だと下界では信じられているが・・・

 

「はーい、注目〜。ソーマ君が唯一の趣味を没収されて部屋に引きこもったみたいでーす」

 

「うける」

 

「やったぜ!」

 

「メシウマ メシウマ」

 

実際はこうである。

まるで小学生の休み時間のようにガヤガヤしている。

もちろん中には崇高な神もいて、そっちのイメージが下界の者たちに強く根ずいていたようだ。

 

「つか今日暇?」

 

「逆に暇じゃねー時なんてねーよ」

 

「だよな〜。俺も下界に行こうかな〜」

 

寿命という概念がない神は何億年もその時間を浪費して来た。そんな神の中には下界に降りて人間と同じように生きる神や【ファミリア】と言う組織を設立する神もいる。

しかし下界では万能な能力、神の力(アルカナム)は一部を除き一切使用することが禁じられている。

禁を破ったら天界へ強制送還され、二度と下界には降りてこられなくなる。

 

「あ、そうだ!」

 

「んあ?」

 

数人いた神の内一人が何かを閃き勢いよく椅子から立ち上がる。

 

「暇つぶしに異世界の人間をオラリオに放り込もうぜ?」

 

何かと思えばくだらない提案である。暇つぶしで異世界転生させる、阿呆とは言え神、スケールがデカすぎる。

 

「いいなそれ!」

 

「うはは、びっくりするだろうな」

 

しかしこの場にいる暇神たちの思考は小学生レベル、加えて日夜暇を持て余している為、娯楽に飢えている。

こういう悪戯は大好物なのだ。

 

「よーし、さっそく犠牲者(しゅじんこう)を決めようぜ」

 

テーブルの中心に大画面で映し出された映像には様々な偉人の顔写真と名前が映っていた。老若男女問わず映し出される情報に神々は吟味する。

 

「う〜む・・・こうしてみると結構な数がいるなぁ」

 

「なになに? ゴッホ、ピカソ、マリー・アントワネット、モーツァルト、シモ・ヘイヘ、呂布、沖田 総司、アレクサンドロス大王・・・」

 

「アレクサンドロス大王! なんか強そうだからこいつに1票!」

 

「てか前半戦えねーだろ」

 

「いやここは紅一点のマリー・アントワネットだろ!」

 

「オラリオが滅茶苦茶になりそう」

 

などと議論は白熱していき、二時間後 結局抽選で『沖田 総司』に決まった。

 

 

《慶応4年(1868年)5月30日

新撰組一番隊組長、幕末最強の剣士と謳われた『沖田 総司』は労咳と言う病に侵され、戦場ではなく畳の上で散っていった。

僅か27年でその生涯に幕を閉じた》

 

 

沖田 総司の経歴がピックアップされた画面を見た神達は無難と言いたげな顔をする。

 

「まぁこいつならモンスターとも渡り合えんじゃね?」

 

「異議なーし」

 

「あの見た目で22歳かよ・・・子供にしか見えん」

 

「アレクサンドロス大王・・・」

 

「諦めろ」

 

こうして軽い感じで話しは進み、沖田 総司の魂と肉体はオラリオで、しかも神のサービスで生前彼が最も強かった時代『芹沢 鴨』との戦い直後の身体で復活を遂げた。

 

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