東方呪魂転   作:吉兎

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はじめましての方ははじめまして。
そう出ない方はいつもあざます。

自分自身久々の二次創作なのでちょいと不安ですが、頑張って不定期で頑張ります。

ではどうぞ


転生、そして…

俺は地べたに大の字になっていた。

 

全身骨折して身体はボロボロ、あらゆる所から出血。胸には風穴が大きく空いている。

無茶をしすぎた。いくら奇跡の人間だからと言っても身体は直せないし、蘇生だって不可能だ。

 

封印がとかれたクソ野郎はとりあえず再封印した。俺の死と交換条件だ。新たな呪いも作られないだろう…しかし、この手でその呪いが解けなかったんだ。悔しい。ここで終止符を撃つことが出来なかった。俺が死んだら次に呪いを解除するのは何時になるだろう。このままずっと解けないままなんて残酷すぎる……

 

だが、これ以上は望めない。あとは頼んだ

 

隙間妖怪---

 

 

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ここは何処だ…白い天井に男性と女性が二人づつ視界に入っている。2人とも俺の事を唯人と呼んでいる

 

「俺はそんな名前じゃない!」

 

そう叫んだつもりだった。自分の口は動かず、音も出ていない。寧ろ聞き取りずらい。

何だ?この感覚。寝返りも打てない。手足もも自分の思い通りに行かない……

 

自分の記憶。過去の記憶は確かにある。けど、身体は不自由だ。もしかして、若しかするとだ俺は転生した?じゃ今の俺は、赤ん坊なのか……

 

それを自覚するのに時間がかかるのは言うまでもなかった。寧ろ何度も転生している人とか末恐ろしい。あ、転生する前の身近に一人いたわ。稗田家の当主。

 

まぁこれが俺の第2の人生のスタートだった。

怪しまれずに生活するって結構大変で、しかも体の成長と思考がリンクしない大変さともどかしさ、もう二度と味わいたくない。けど、呪いの事なんてひとつも考えなかった、どんなに調べてもあの時の呪いに関する事、幻想郷という地域が無くなっている事も博麗神社に関する事も何も無い。全てが終わったんだと思わせるぐらいこの世はとても平和な世界になっていた。確かに事件が多いとは言う物の、邪神が暴れたり、呪いの類がなかったり、ましては種族間の対立もない。そして何より見たことも無い、やったことの無い娯楽が沢山ある事だ。

 

それでも、平和な世界の中でも昔の事は色々身体に染み込んで行くようで、武術や剣術をやるのは凄く楽しいもので、古臭いが将棋も娯楽の一環として楽しむ事が多くなった。

 

武術も記憶で染み付いておりやっていないと落ち着かない程だったが、この世の中では争うより自分を磨くため、様式美の為という感じだし、将棋も戦略の為思考の幅を増やす為の物がここでは遊技だった。何も考えずに楽しめる。俺中でもそんなものになった。

 

 

第2の人生は俺も驚くほど順調で勉強もよくできた方だ。最初は、読み書きそろばん以外はもはやちんぷんかんぷんと言ったところだが、今じゃ現代文や数学はお手の物でその他も結構筋がいいらしい。まぁ、えいご?なるものは全く分からないが、それでも何事も経験という言葉があるようにそれなりに出来るようにはなった。得意科目は歴史だ。何故かって?そりゃ生身で感じ取ったことが結構出てきてるから。あの時はすごく大変だったよ

 

俺はこの時代で言う、容姿端麗、頭脳明晰、文武両道。それがピッタリだと俺も思う。然し、弱者が強者を羨み妬むのはどこも同じで、この世界で言ういじめというものに小学生の頃に経験した。それからは能ある鷹は爪を隠すということわざ通り、なりを潜めることにした。この世界は面白い言葉が沢山あるが、めんどくさい事や中々生きにくい世の中だなという常々思う。

 

 

おっと。話がズレたが、ともかく、今の俺は良き理解者である弟もいるし、裕福とまでは行かないがちゃんとした幸せもある。そんな第2の人生を【神先唯人(かんざきゆいと)】として謳歌していた。

 

 

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「おはよぉ兄貴ぃ今日は試合だっけ?」

 

今起きてきたのかあくびをしながら、弟の夕刃(ゆうば)が話しかけてる

 

「おう、今日は空手の方のな。お前は?今日練習じゃないのか?」

「今日は急遽休み。俺がいるからって練習試合キャンセルされた…。大人しく木刀で素振りしとくわ。」

「それは気の毒だな。けど、今日ぐらいは休めよ。」

「そうしたいんだが、どうも落ち着かなくて。」

「朝起きたばかりなのに?」

「そう、起きたばかりなのに。というか兄貴時間じゃないのか?ほれ早く行った行った。」

 

俺は時計を確認する。確かに行く時間だが急かされるほどのことでもない。

 

「お前は俺のおかんか!じゃ行ってくるわ。」

「おう、いってらー。」

 

そして俺は県立の武道場へと向かうのだった。

 

 

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大会は団体戦俺は大将。順調に勝ち進み決勝戦となった。決勝戦は大将戦までもつれ込み、激戦を繰り広げていた。相手による猛攻に防戦一方の俺。決して余裕では無い。何処か何処か隙さえあれば……

 

防ぎ続けている中、相手が俺の防御かの中でバランスを崩した。

俺は一撃をお見舞すべく拳に力を入れる。が力が入りすぎた。いやそうじゃない見覚えのある物理的な力ではない力が入ったのだ。

相手に拳が当たると彼は倒れ気絶、反則負けをくらい、優勝は惜しくも逃してしまった。

俺が責められることは無かったものの、重い空気のまま解散となった。

 

「あの力は完全に霊力だった。」

 

大人しく帰らず近くの公園のベンチに座り今日の試合の事を考えていた。

 

「今まで使えなかった霊力がなんで今戻ったんだ。寧ろ、身体は前とは違うのだから霊力だってないはずなんだ。しかし以前より少し増えてる。」

 

前世で持っていた霊力より今の身体にある霊力のキャパの方が若干多いし、質も良い。今まで感じなかった霊力の流れが今ははっきりと感じる。一体なんでこんなことに……

 

「まぁ、考えていても仕方がないかな。違和感が見つかるまで大人しくしてるか。」

 

ベンチから立ち上がった瞬間に、足をつけていた地面が抜けた。

勿論、為す術なく俺は下に自由落下した。

違和感はすぐそこにあった。

 

下は思っていたよりも近く何とか着地に成功した。がここは何処だ……って言うのもセオリーだが、俺は此処を知っている。

 

 

あたりは黒く、一面多数の目が散りばめられたこの空間…正しくここはスキマの中だ。だとしたら、アイツもここに居るはずだ。

 

「あら、ここに来て驚かないとは、珍しい人間ね。普通だったら慌てふためいたり、動揺したり、後は気絶とかね。」

 

扇子で口元を隠しながら現れたのは、紫色の衣装に包まれた金髪の女性だ。まぁ、あの時から考えたら身長もちょっとは伸びたかな後体付きとか、服越しからわかるナイスバディ。現代人が見たら骨抜き間違いなしの美貌に変わっちゃって…もう、お兄さんびっくり。

 

「貴方、何いやらしい目で私を見ているの…これでも数千歳以上なのよ。」

「それは失礼しました。ご婦人。それで俺になにか用でもあったんですか?ないなら元の場所に戻して欲しいのですけど。」

「それはできないお話ね。貴方には特別な力があるみたいだから、あっちにいては困るのよね。」

「それは霊力に関する事、ですね。」

「何故それを!?」

 

彼女は目を見開くほど驚いたみたいだ、そりゃ無知な人間から、霊力なんて言葉出されたら驚くだろう。俺も同じ立場なら驚く。腰を抜かすほどにだ。

 

「あーあ、この話し方も疲れた。初対面じゃないし、いつも通りでいいよな。」

「えぇ!貴方は私と初対面のはずよ。返答次第じゃ殺すわ。」

「おー怖い怖い。まぁ、勿体ぶってもあれだ。俺だよ、俺。博麗の異端児だよ。転生したから容姿は違うけど、博麗の異端児ご本人だ。」

 

そう言ったあと険しい顔をした彼女は妖力の塊を俺に幾弾も飛ばしてきた。それを俺は霊力を使ってあっさりかわす。これまで使わなかった霊力だが記憶にはこびり付いているもので、あっさりと使いこなせている。流石俺。略してさす俺。

 

「ふふふ、なーんで当たらないのかしら。」

 

やばい、目が笑ってない。とびきりの笑顔なのに目の奥が全く笑ってない。

 

「ちょっと待て!一旦待った!タンマ!」

 

その言葉で弾幕を止めた彼女は此方に近ずいてきた。

 

「さて、貴方があの馬鹿自殺野郎って証拠を出してもらおうかしら?」

「異質な霊力じゃ、証明にならんよな…」

「当たり前じゃない。確かに似てるけど量と質が最後に会った時と別物なんだから。」

「よーししょうがない。先ずはさっきのを全部躱したところから話すか、お前の撃ち方は癖があって、いやらしいところに放ったり、逃げ場を無くすような針の穴に通すかのような撃ち方をしてくる。お前の性格が現れてるよな。」

 

再度、驚く彼女まぁこんなの1度見ただけじゃここまで分からないよな。これで信じてくれるかね。しかし彼女は慌てながら返答したのだ

 

「これだけじゃ、アイツって証明には不十分よね。他にはあるかしら?」

 

そこまで言うか…よしならば方法はひとつ。

 

「そう言われたら、全部話すか。」

 

彼女はこの発言に首を傾げた。が証明するんだ仕方が無い洗いざらい話してやろう。

 

「名前は八雲紫。種族は妖怪、スキマという空間や色んな境界を司る奇妙な妖怪、冬は冬眠をしないと行けない。そして寒さにも弱い。神出鬼没でどこにでも現れるが、一応、迷家に住んでいる。親しい友人は西行寺幽々子、博麗の巫女、あと俺。最近、妖狐である藍を式神として迎えて厳しく接するが、心の内では可愛くて可愛く仕方が無いが愛情表現がわからず厳しくなっている。後、俺にお姉さんって言わせたくて仕方がなかった頃があったよな、結局お互い成長して呼び捨てになったけど、あれなんだったんだ?そんなにムキになることだったか?そういえばポロッとスリーサイズも言った時もあったな、んーと、上から……」

「もういい、やめてちょうだい。わかったから、もうわかったから。恥ずかしくて死んでしまうからやめて……」

 

扇子ではなく手で顔を覆った紫は顔が耳まで真っ赤のようだ。全く大人っぽい美人さんが、ポンコツ少女の顔へと早変わりだな。 まぁ、自分から証明して欲しいと言ったのだ仕方がないよな。

 

「で?俺の事信じてくれた?」

「えぇ。まさか転生したとは思わなかったわ。異様な霊力を感知して幻想郷に連れていこうってだけだったのに、まさかこんな辱めを受けるとは…」

「まぁ、それは俺もそうだ。全部終わったからと、あっちで人生を謳歌していたのに、またお前に会うなんてな。見ない間に少し太った?」

「失礼しちゃうわ。貴方が死んでもう数百年立ったのよ。私も幻想郷で賢者と呼ばれてるし、色々成長してって、誰がババァよ!」

「んな事言ってねーよ!まぁいい感じに熟したんじゃないんですかね。前より綺麗にはなったんじゃねーの?」

「そ、そうかしら?」

 

ハハッちょっろ。けど、それにしても数百年か。アイツ幻想郷って言ってたな。まだちゃんとあったのか、思い出したかのように呪いの事も気になってきた。しかし、多分呪いも終わっただろうし、現代にも悔いがあるから現代に戻る前にちゃんと呪いの事聞いておかなきゃな。

 

「で、呪いはどうなった。」

「変わらず、あのクソッタレ神様の復活も進展もなし、ずっと続いてるままよ。」

「嘘だろ…進展はなし…かよ」

「そうよ。けど、幻想郷にも素敵な住人たちも増えたし、今なら解決できると思うの…だから、だから一緒に来て。」

 

冗談じゃ無いぞ!俺があっちで平和にしている間、紫やあの人たちはずっと呪いに苦しめられていたのか?俺はそんな事も忘れてしまいのうのうと生きている間に数百年以上も紫達は闘ってきたんだ。そりゃ、俺が生きてるなら助けも必要だろうし、これは紫じゃなくて俺が終止符を打つべきことなのだ。

だから、今度は俺の番だ。今俺が生きているなら次こそ、そのための転生何だと。だから、答えはひとつに決まっている。

 

「あぁ、言われるまでもない。リベンジだ。」

「そう、ありがとう。」

「お礼を言うのはこっちだ。俺が死んでから色々とありがとな。これからはまた俺が居る。今度こそ一緒に。」

「えぇ、本当にありがとう…」

 

彼女は涙を堪えながら感謝の言葉を言い続けていた。多分計り知れないほどの年月をそれに費やしてきたんだ。感情が溢れてくるのも仕方がない。

やがて、堪えてたものか決壊して紫は涙を流していた。

 

俺は彼女を受け止める。胸の中でわんわんと少女のように泣く紫を俺はシッカリと抱きしめて挙げた。よかった。俺の身長が紫より高くて、ありがとう。向こうのお父さん。お母さん。

そんな事を考えているうちに紫は俺から離れて、その目から落ちてた涙を拭い。嬉しそうに口を開いた。

 

「私の夢がひとつ叶ったの。」

「そうか、だから現代にもその歴史上にも幻想郷ガ記されてないの。」

「えぇ、完璧に隔てたの博麗の巫女という私の能力で、今では大戦のような種族間の争いや醜い殺し合い何てものは無いわよ。どんな種族でも穏やかにそしてルールを持って生活しているわ。」

「そうなのか、あの時に語り合ったような理想郷だな。それで今の博麗の巫女はどんな奴だ?」

「ふふふ、凄い子よ。歴代でも最強なんじゃないかしら、あの子ならきっと大丈夫よ。」

 

そうか…そんなに変わったのか。俺が死んでから相当な年月がたっているんだなと改めて感じる。

 

「そう言えば、今の貴方の名前はなんなの?貴方が博麗の異端児ってこと知られたら結構大事なのよ。知っている妖怪も少なくはないんだから。」

「まぁ、最初は信じないとは思うが確かにそうだな。今の俺は神先唯人だ。」

「神の先にいる唯の人。あなたにぴったりの名前じゃないの。けど、呼びにくいわ。」

「何だよ聞いておいて。」

「だから、スキマにいる時ぐらい呼ばせてもらうわ。」

 

そう言って、紫は稀に見せるとびきりの笑顔で俺の事を読んでくれる。

 

「おかえり、レイ。そして、ようこそ。全てを受け入れる場所、幻想郷へ」

 

旧名博麗霊威(はくれいれいい)。そして現名神先唯人。ここから俺は第2の人生を第1の人生の目的の為に身を投じていくのだ。

 

 

 

 

ここから、本当の再スタートだ。




いかがですか?

誤字脱字文章の文字抜けがあれば気軽に指摘してください。
感想も、気軽にして貰えるとありがたいです。
後、知り合いにも広めて貰えるととても嬉しいです。

いつもの欲張りセットですが、また次話会いましょう。

バイバイ
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