東方呪魂転   作:吉兎

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お久しぶりです。

多分初めての人はこれからよろしくお願いします。


碧に光る刃、修行にて候。

「くそがァ!!」

 

そう言って俺はこと幻想郷最強の少女に向かっていく。

 

どうしてこうなった…

それは数日前に遡る。

 

〜回想〜 ってことになるよね。

 

俺が刀の能力を覚醒させ暴走した翌日、兄さんに自分がもつ刀について教えて貰いに行った。

 

「最初に言っておくと、お前ほんとうに何も能力とか潜在的な力がなくてよかったな。」

「はぁ?喧嘩売ってんのか!?」

「正直あの刀で彼処までの力を出した奴は知らんし、そんなことしたら、多分、持ち主死ぬ。」

 

はぁ?今この精神だけジジイは死ぬとか言ったか?

人に才能なしって再度言いきった挙句、才能があっても死んでたと?

 

「なんか、貶されながら命の危機に晒された俺の怒りは何処へぶつければいい!?」

「それはすまないが、まぁとりあえず。な、」

 

兄貴が本題に入りたそうなので一旦怒りの矛を降ろした。

兄貴もそれを感じたのか話を続けた。

 

「その刀の剣技【夕日の翡翠】は力を刃に変換する。“力”って行っても潜在的にもつ霊力や妖力、神の力や後は無難なところだと魔力とかを刃に吸収してそれを斬撃に変えるって言うとわかりやすいか。」

「それって」

「そう、お前が霊夢との戦闘で出したあの技、みたいなやつがその刀、“黄昏の碧刀”の能力の一つだ。」

 

まさか普通の刀と言われて渡されたのがそんなやばいもんだとは俺も知らなかった。と言うか…この全てを知っているような口振り…

 

「まさかじゃないけど、兄さんはこの剣の持ち主だったとかか?」

 

そう聞くと、苦虫を潰したような顔をして話を渋った

 

「なんだ?なんか訳ありかよ。」

「そうじゃないが、んー俺が持ち主って言うか俺その刀の製作者で、なんでこの刀が、天魔のところにあるのかはわからんが取り敢えず目的を果たす為に作ったら俺が使えなくなったって失敗作。」

「失敗作って、どうしてそんなもん。ってかなぜ作った……」

「まぁ、厄介なことに、大変だったんだよ当時は特に。」

 

兄貴の言葉の端々にまた壁というか疎外感を感じる。

過去、兄貴に何があったのか?

大部分は英雄譚にて知ってはいるが、こんなやばい物作り出さないと行けないほどの歴史があった?

そう考えるしかないが…少しは頼って欲しいところが嫌でも兄弟と感じてしまう。

 

「まぁ、お前が使ってくれるなら安心間違いなし。吸収しすぎて世界ごと飲み込むやべぇ事にはならないしな。と言うか無能力者じゃ底までには絶対至らないから。」

「改めてなんつうもん作ってんだ!って思うが、この刀の能力を使えるようになったら俺の技術や、攻撃が、能力者に通用するんだな。」

「あぁ勿論。という事でお前はその能力を自由に使ってもらうのと、剣無しで強くならなければならないので、超過激特訓を行います。紫さんやーい。」

 

そういうと時空に空く隙間からひょこっと顔を出す金髪美女。

呼んだ本人の顔を見てその顔から安堵の表情がでる。

 

「よかったわ、普通に戻って。」

「お陰様で、感謝してる。」

「ふふっありがとう。」

 

出てきた瞬間イチャつきやがって、いや少しの会話でこんなに入っていけない空間を作る2人がやばいだけか。

邪魔したくはないが、とりあえず

 

「ん、んっ!」

 

俺の咳払いで2人を現実と、現状に戻した、一瞬、紫さんが俺の事をめっちゃ睨んだのは気のせいだと思いたい。

 

「さて本題に戻す前に、紫。霊夢を連れてこれるか?」

「えぇ、わかったわ。」

 

そう言って、隙間を閉じて霊夢を呼びに行く紫さん

 

「博麗の巫女に何か用事か?」

「重要な事をな。っと、スキマが開く。」

 

兄貴の言う通り、俺の隣にいきなりスキマが開いてその中から博麗の巫女が出てくる。

 

「ここに来るのも久々ね。」

「よう、霊夢。」

「ん、この前はありがとう。ここまでになるとは思わなったわ。」

「それも仕方がない。お前も、神社も大丈夫か?」

「えぇ、大丈夫。」

「そうか、それなら良かった。」

「何度も言うけど、夕刃さんもごめんなさい。」

「いやいや、こっちも何度も言うけど謝らなくていいから、途中から怒りの対象そっちのけで暴走したから。」

 

なんか慌ててしまった。と言うか女性から謝られると恐縮してしまうな…もっと女の子と話しとけば良かったかな?

そんな童貞丸出しな反応をしていると、兄さんの口がひらく。

 

「初々しい反応をしているお二人さん。ちょいとお話があるのだが?」

 

お互い顔を赤くしているのを笑っているのか少しニマニマした顔があった。

怒りを覚えつつ、とりあえず兄さんの言葉に耳を傾ける。

 

「で、私を呼び出してなにようかしら?」

「簡潔に言うと、こいつ、夕刃を住み込みで鍛えてやって欲しい。こいつ分の生活費は俺が入れるし、夕刃は家事全般できるからお前も楽になると思うけど…どうだ?」

 

その言葉に俺と巫女さんはフリーズして紫さんは兄貴に殴りかかろうと拳を強く握っている。

 

「唯人、あなたの考え方次第では消し炭にするわよ。」

「消し炭にする前に、本人の答えを聞きたいのだが…その猶予は?」

「えぇ、いいわよ…」

 

その一言に周りが静まる。

 

…………

……

 

「「えぇ!!いいの!?」」

 

ほんの数秒の沈黙の後、声を荒らげたのは紫さんと兄さんだった。

 

「そんなに驚く?」

「いや…だって、そうだろ。あんなに色々面倒くさがっている奴だし。」

「そうよ、やる事といったら家事と境内の掃除と縁側でのお茶の半分おばぁちゃんみたいな生活している貴方よ!」

 

何故か散々な言われような博麗の巫女。

若々しい見た目なだけで、中身はもしかして数百歳越えのBBAだったりするのか?

いや、けど博麗の巫女の方を見ていると、呆れてる顔しているし、違うのか?

 

「2人とも私をなんだと……まぁいいわ。とりあえず、唯人に借りを返すってことで、了承しただけよ。という事で、よろしくね夕刃さん。」

「女性に聞くのは申し訳ないと思って聞くんだけど、博麗霊夢さんはお幾つ?」

「はぁ、本当に彼らの発言を真に受けたのかしら?私は16よ。」

「それは本当に申し訳ない。俺もそんなに年が変わらないから、さん付けとか、なくて、タメ口で大丈夫。」

「なんか、日本語大丈夫?変な感じするんだけど…まぁわかったわ」

 

ぎこちなさが伝わってしまったか…

まぁ、これから慣れていけばと思うんだがなんか年下にそう言われるとなんか癪に障る気がする、気がするだけだがこれから修行と一緒にがんばろう。

 

「よろしく、博麗霊夢さん。」

「霊夢でいいわよ。なんか全部呼ばれると変な感じする。」

「あぁ、そりゃ悪かったな霊夢。」

 

俺、上手くやってける自信がなくなってきたな。

 

こうして、初めはぎこちなく挨拶を交わして俺の身体強化と能力の為、住み込み特訓が決まったわけだ。

 

そして、現在。

……

 

「何逃げてんのよ!」

「うるっせぇ!こっちだって防御で精一杯なんだよ!!」

「そんなんだから、年下の私に腰抜け呼ばわりされるのよ、腰抜け!!」

「てめぇ、言ったな。よしわかったやってやんよ。ぶっ飛ばす!!」

 

何故か罵声を浴びせ合いながら、素手でやり合っていた。

 

霊夢の所に住み込みで修行して半ヶ月ぐらいになる。毎日ギッチギチに修行して、ここ最近でようやく霊夢の攻撃に反応できるようになってきた。

刀の能力込みだったらやっと霊夢や魔理沙に近づいてきた。自分の成長がすごく恐ろしく感じる。

周りからは化け物クラスの強さになったとか……嬉しきかな、悲しきかな、

 

「ふぅ、今日はおしまいね。お疲れ夕刃。」

「あざっす……おつかれ、霊夢。」

 

激しい罵倒と組手が終わり、余裕な霊夢と、境内で大の字で横たわる俺。ここまで体力に差があると本当に強くなっているかわからなくなるな……

 

「さ、私は晩御飯の買い出しに行ってくるわね。そこで待ってなさい。」

 

そういって、諸々準備をしに部屋に戻る霊夢。ああいう庶民的なところ結構いいよなぁと思いながら、呼吸を整えて、俺も自室に戻り着替えを済ませ、とっとと境内へ。

 

「いつの間に復活したの?しかも着替えてるし。」

「ん?あぁ、今日の当番は俺だしな霊夢に買い出しさせるの悪いだろ。だから俺も行く。」

「ふぅーん。そう、じゃ一緒に行きましょうか。」

 

そういって、2人で一緒に人里に降りた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あらかた買い物を済ませて、霊夢が重い荷物を持ち上げる。

幻想郷最強と言っても、少女には変わりなく、少し重たそうに持ち上げていた。図らずも俺は彼女に向かって手を向けていた。

 

「ん、」

「ん、って何よ。」

「荷物、持つってこと。ほれ、力仕事は男児に任せな。」

「いいわよ…私あなたより強いし。これぐらい…」

「重そうな顔してるのにか?ほれ渡せ。」

 

そういって俺は霊夢の手から荷物を少し強引に奪った。

 

「あ、ありがとう…」

「ふーん、霊夢でもちゃんとデレるんだな」

「デレ?は知らないけど、なんか不愉快。」

「褒めてるんだ。ちゃんとお礼できて偉いねって」

「やっぱりバカにしてるじゃない!」

 

怒りで顔をあからめ、追っかけてくる彼女を笑いながら逃げる。

なんというか、あっちの世界では味わえなかった、青春っぽいものを感じた。

正直、この世界に来てよかった。心からそうか感じる

そんな、ふざけ合いながら神社に向かっていると、轟音とともに、神社がある方向からすごい勢いで極太の水柱が見えてきた。

 

「霊夢急ぐぞ!」

「えぇ。」

 

早急に帰ってみれば、神社は妙に暖かく、やはり神社から伸びていた水柱は勢いが先程と比べ弱まった。

しかしこれは水というより……

 

「温泉よね…これ。」

「そうだな。間欠泉だな。」

 

数秒の間を開け霊夢が微笑む。

 

「やったわ!!これで温泉地として神社を盛り上げて、お賽銭を……ふ、フフ、むふふふ。」

「霊夢さん、そんな目の前の利益よりやべぇ事になってるぜ。」

 

そう、吹き出しているのは間欠泉だけではない……

何故かしら様々な妖怪?人?まぁ知らんけど、そんな者達が一緒に湧いていたのだ。




本当に約2年ぶりの投稿……

待っていた方もそうでない方も、そして偶然この小説を見つけた方も

あとがきって何を書けば良かったっけ?
ってぐらい久々の投稿だったんですが、ここからまた1ヶ月に1本ペースであげてきますのでまたこの小説を1から読んでいただけると助かります。

唐突な読者数稼ぎもできた所でまた是非、次の小説でお会いしましょう

バイバイ
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