東方呪魂転   作:吉兎

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実力。

間欠泉が湧いて温泉地として盛り上げたかったのに、さらに魑魅魍魎まで湧いてしまい。このままじゃさらに神社に人が来なくなる。

 

というのもそうだけど、これは完全に異変。私は異変解決にむけて夕刃と一緒に間欠泉の奥へと進んだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そんなこんなで、霊夢と一緒に異変解決の為温泉源に来ていた。

 

どうやらここは旧地獄と言われているところで、何やら温泉街として観光地化されていたりと、地獄というイメージからかけ離れていた。

それで今回の異変はその旧地獄の管理者である古明地さとりというサトリ妖怪のペットが何やら力を手に入れてそれで調子こいて暴れた結果、博麗神社から間欠泉が出てきたということらしい。いや、どうしたらそうなるんだよ……

 

そんなこんなでサトリ妖怪やもう1人のペットの火車猫の言う通り動力源である旧灼熱地獄跡にきた。

そうすると、右腕がなんかキャノン砲のになった黒翼の生えた少女がいた。

 

「で、君が霊烏路空か?」

「ふーん人間ふたりがここまで来たんだ。あれかな、お燐が言っていた間欠泉を止めようとしている人間の2人組。」

「そうよ。出来れば妖怪共を出てこないようにだけしたいのだけど……」

「えぇ、間欠泉は私の力の余剰分を地上に逃がすためのものだもん。そして私はこの力を再度試すわ。そしたら地上は灼熱地獄に生まれ変わる。」

「ったく、厄介な力を与えやがったな守谷の戦神は…霊夢、本当に神様喰らってるのかこいつ。」

「えぇ、神様っていうか神の使いって感じかしらね。妖怪の気配とは違う何かを感じるから嘘じゃないみたい。」

「はぁ、河童達が手に負えずに等の本人たちも放置の馬鹿やばエネルギー娘って訳だな。」

 

八坂神奈子が新エネルギー確保の為に八咫烏を与えたところ、予想以上の力を発揮してしまった、で、間欠泉が力を試す時にできてしまったと言う事だろう。

 

「とりあえず、地上に出る前に俺らで良かったなぁ。ここに、地上に住む究極の巫女がお前を倒すから。」

「ちょっと!!貴方も修行の成果を見せる場面よ。張り切りなさいよ!」

「何度も思うが、霊夢1人でいいと思うんだけど…」

 

ここに来る前に霊夢はサトリ妖怪と嫉妬の妖怪?と戦っているのを見たが、さすがと言わんばかりの動きだった。俺も鬼と互角に渡り合えるようになったがまだ自信が着いたわけじゃないというところ

 

「あーもう、あれだけ戦いで余裕が持てるなら上出来よ!つべこべ言わずにやるわよ!」

「了解。」

「黒い太陽、八咫烏様。我に力を与えてくださったこと感謝します。地上に降り注ぐ太陽の光。それは新しい原子を創る核融合の熱。究極の核融合で身も心も幽霊も妖精もフュージョンし尽くすがいい!」

 

初っ端から弾幕を打ち出す地獄鴉。

毎回思うが弾幕って結構面倒でかわすことに集中すれば攻撃できないし、攻撃のタイミングを測ればくらうし……

霊夢達のように弾幕を飛ばしあって戦うならまだしも、霊力や妖力のない俺は、碧刀での物理攻撃と斬撃を飛ばす攻撃しか方法がないのだ。

 

だから、どうにかして相手の隙が欲しい。

 

「霊夢、俺が突っ込むから援護頼む。」

「突っ込むってこの弾幕量をどうやって!?」

「んなもん、決まってるだろ。」

 

俺は愛刀、黄昏の碧刀を納刀して構える。

 

「何をしてるのこの人間?死にたいのかな?」

「そうはさせないわよ。」

 

俺に向かってくる弾幕達を霊夢が打ち消しているうちに一瞬だけ、息を整える。

 

この一瞬さえあればいい。

その一瞬で一気に地獄鴉の目の前まで間合いを詰めて、抜刀。

地獄鴉は驚いたのか俺が抜いた刀身は当たらなかったが、予想していたように俺は瞬時に

斬撃を力に変換して飛ばす。

 

「なっ!」

 

その斬撃波も虚しく、彼女の腕に着いている棒のような銃身で防がれた。

 

「お前本当に人間なのか?その刀がおかしいのはわかるけど、お前も大概おかしくないか?」

「おかしい?何を言ってるんだ。俺からしたらこの世界全てが笑けてくるぐらい可笑しいんだがな!」

 

俺は更に間合いを詰めて地獄鴉と対峙する。

霊夢との特訓のお陰か、体術等で遅れをとらない。本当にありがたい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私が援護した後、彼は霊烏路空の間合いを詰め、激しい攻防を繰り広げている。

この数ヶ月で、夕刃は変わった。

というか、彼は私と同じ天才だった。

この短期間で魔理沙、いや、多分私とも互角に渡り合えるようにまで成長している。

けど、彼は気付いていないだろう、目の前に立っている兄の背中が大きすぎて、前を見すぎていて、自分の実力が分からなくなっているのだと…

 

「私の援護、殆ど必要ないじゃない。」

 

実際ただ眺めることしか出来なかった。

ただ真っ直ぐに強くなりたいと、思う気持ちを、その姿を私はかっこいいとさえ思ってしまった。

 

 

 

私が彼に惹かれてる……まさかね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

接近戦でなんとか対応出来ているが、あの砲撃を打たせない程度しか応用が効きやしない……

 

確かに俺は彼女と対等に見えなくは無いかもしれないが俺は人間だ。

オマケに能力だってない。

 

そんな俺があの腕の砲台を食らったら紛れもなく人生終了だろう。なんとか撃たせないように、

 

隙なく、絶え間なく、攻撃をッ!

 

「鬱陶しい!!一撃入れればこっちのもん。」

「ウォルァ!」

 

俺に向けられた銃口を刀で上に弾き飛ばす。

がその反動を使って地獄鴉は体制を変え、俺との間合いが一気に離される。

 

「やばっ、」

「これで、ぶっ放すよ!!」

 

彼女の左手につけられた銃身はエネルギーを貯め始め、俺に向けられる。

この間に抜刀術で距離を詰めるか?いや多分エネルギーがたまる方が早い。なら、直撃覚悟で試すか?

俺は向けられる銃口に対面し構え直す。

 

「じゃあね。」

「へ?」

 

その一言で俺に向いていた銃口は俺の後ろにいた霊夢の方へ向けられそのまま放たれる。

 

後ろを見た時に霊夢も油断していたのか、受けの構えをとるのに少し遅れていた。

 

霊夢なら大丈夫、俺より強い。結界だって貼れるし、防御スペルカードだってあるだろう。

 

「間に合え…いや、超える!」

 

 

だけど、何故か身体が勝手に動いた。

中段に構えた体制から素早く納刀、抜刀術に構え直し、空を蹴り、霊夢の方へと向かう。

 

霊夢に直撃する前に俺は間に合いごと抜刀、鞘から見えている刀身のみでレーザーを何とか受け止める。

 

「はぁ!?なにしてんのあんた。」

 

そんなことを言った霊夢の方を見るとちゃん霊符とお祓い棒を持ち構えていた。

 

「さすが霊夢師匠。ちゃんと反撃に対応されてらっしゃる。」

「馬鹿!そんなこと言ってる場合じゃないでしょう!代わりなさい!貴方死ぬわよ!」

「じゃ、油断や、余所見をしないで頂きたいのだが…」

「うるさい!」

 

余裕は無いが、多少会話ができるぐらいは耐えられてるか…あとは刀さえ持ってくれれば何とか…

ん?レーザーの太さが徐々に小さくなっていく?

まさか…物質じゃないとは思ったけど、これが妖力等で作り出されたエネルギーなら…

俺は、そのまま鞘から刀身を抜き出し、切り上げレーザーを上に弾く。

綺麗に直角に弾かれるレーザーを見て思った。

 

「いける…」

「いけるって何よ。」

 

霊夢の疑問も分からなくは無いが、その一言よりも、距離が離れて余裕と感じていたであろう、地獄鴉の顔が険しくなった。

 

「核融合の力がこんな人間に弾かれるなんて。」

「こんな人間とは失礼な。でも今、“核融合”って言ったな。今度はしっかり聞いたぜ。」

「なんで知ってるの?」

 

いや、さっきからちょこちょこ自分で言ってるし、驚かれても…然し、原理はわからんが、用は原子力をあの大砲みたいな銃身を使ってデメリットなしで使えるやべー娘って事か。

なら、あとは簡単だ

 

「霊夢、あとは任せてくれ。」

「いけるって言ってたけど、大丈夫なの?」

「あいつの能力、俺の世界にあったとあるものに原理が似てるからあとはこいつの出番。」

 

と俺は刀の鞘を指で叩く。

それを見て霊夢は不思議な顔を浮かべたが、俺の事を信じてくれたのか頷いてくれた。

 

「わかったわ。」

「一応、油断大敵だからな…次は助けないぞ。」

「わかったわよ。」

 

そう霊夢が言ったと同時に俺らに弾幕が襲いかかる。

 

「くらえ、【地獄極楽メルトダウン】ッ!!」

 

ここでスペルカードを繰り出す地獄鴉。

先程の俺の移動速度を見て通常戦闘だと距離を詰められると思ったのだろう。

ただ、スペルカードで出てくる弾幕は消して必殺…必ず殺すものでは無い。だから、こちらとしては好都合。

俺は次々と迫り来る弾を刀で切っていく。

 

「な、反則でしょ!」

「すまんな鴉。俺にはスペカという物もなければ能力もない人間なんでな、生憎、弾幕ごっこができないんだ…」

「そ、そうなんだ可哀想に…」

 

何故か哀れんでくれた。

まぁ、心理戦をしなくて済むのはでかいしそのまま続けても文句はなさそうか?

 

「夕刃…貴方ね、そうかもしれないけど、一応剣で叩き切ってないで少しは躱しなさいよ。」

 

霊夢の言葉だけ聞こえたが完全に呆れ返った声だったことが分かる。

そりゃ、それがルールなのかもしれないが、この世界に来てまだ日が浅いからこれぐらいは見逃して欲しいものではあるが、そんなルール違反のおかげで、俺の間合いまで来た。

 

「知ってるか鴉。君が核融合とか言ってるそのパワー」

「知ってる!神が与えた強大な力でしょ!」

「この世界ではそうかもしれない。だが俺がいた世界ではそんな天が与えた産物じゃない。人間が危ない橋を渡り続けて利用できるようになったただのエネルギーだ。」

「聞いていれば、ペラペラとッ!私にそんなものわかるか!」

 

俺の一言に怒ったのか?弾幕の激しさがます。

だが、スペルカードとは違い通常弾幕は人によって癖が出ると兄貴が言った。この霊烏路空の癖は流石に単純ですぐにわかった。

ならば躱して距離を維持するのも難しくは無い。

 

「どうして当たらないんだ!」

「もう、見切ってるからさ。そして、」

 

俺の愛刀の刃に、周りの弾幕や妖力、気力などの俺自身では無い周りにある“力”を集めるように意識を集中する。

俺の周りの弾幕は、途端に霧散して愛刀に霧散した弾幕の元となるエネルギーが吸収される。

 

「どうなってるの?なんで消えてくの?」

 

地獄鴉の慌てる声が聞こえ、俺の方に銃口を向ける。同時に俺の愛刀も淡く碧色に輝く。

 

「喰らえ!爆符【メガフレア】」

 

大型の火球のような弾幕が広がり、襲いかかる。

 

「こっちも行くぜ、秘技【夕日の翡翠】!」

 

淡く光った刃から翡翠色の斬撃派が放たれる。それは大型の弾幕達を飲み込み回避不能な程の大きさへとみるみる変わる。

 

「人間のくせに!!神に授かった私の力が負けるなんて…」

「そんな神々しいもんじゃない。ただの原子力…人類がギリギリ管理できる、ただのエネルギーさ。」

 

霊烏路空は自らの力が混じった斬撃にぶつかり“ピチューン”の音とともに力尽きた。

 

 

「やるじゃない夕刃。」

「ふぅ、何とか勝ったな。」

 

霊夢とハイタッチを交わす。その時、聞き覚えのあるあの幻聴が聞こえてきた

 

“よくやった。お前はこれからも強くなれる。”

“準備は終わった。”

“今度は貴様の幻聴ではなくちゃんと目の前に現れてやろう…時は近い…必ず…”

 

「ぇ、ねぇ、大丈夫!?」

 

 

幻聴が途絶えたあと霊夢の心配そうな声が聞こえてきた。

 

「おう、すまないどれだけ経った?」

「何言ってるのいきなり魂の抜けたような顔したと思ったら…」

「そうか、なんか心配かけたな。」

 

不安な顔してるし、なんせ顔が近い。

ちゃんと見ると霊夢って美人だよな…なんて考えてたらちょっと意識してしまって顔が熱くなる?

 

「ちょっとどうしたの?顔赤いけど、本当に大丈夫かしら?」

「だ、大丈夫。むしろアドレナリンというか、初異変解決で舞い上がってんのかな、ハハッ。」

「それって大丈夫って言えるの?」

「まぁ、とにかく。さとりさんに報告して、帰ろうぜ。」

 

とにかく、霊夢と一緒とはいえ、強大な力を持つ妖怪も戦えるようになったってだけで十分自信は着いた。幻聴も多分認めてくれたんだろう。

にしたって、準備ってなんだ?次って何時だ?

というか、あの幻聴は何を言ってるんだ?

不安要素が多すぎる…兄貴に相談しておくか。

 

「ボーっとしてないで行わよ。」

「あぁ、わかった。」

 

とりあえず、この調子で修行続けるか。

不安ではあるが、誰かとなら戦える。そんな気がした。

 




ちょっと更新ペースが上げられそうなので慣らすためにも頑張ろうと…
次も早めの投稿頑張ります。

それでは次回、もしくは別の作品でお会いしましょう。

バイバイ
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