あとUA100越えありがとうございます。びっくりしてます。
「藍、らーん」
「どうされました、紫様。」
紫は自分の式神である八雲藍を呼ぶ。すると直ぐに駆けつける八雲藍。
いやぁこの子も成長したなぁ。叔父さん嬉しわぁ。
「藍、彼を幻想郷に案内してちょうだい。」
「わかりました紫様。して彼は一体誰ですか?」
俺の事をジロジロと見つめる藍。確かに物珍しい人間だがそんなに舐めるように見られると、さすがに恥ずかしい。頭脳は妖怪並みに生きたおっさんだけど、身体とかは健全な男の子なんだぞっ
「藍。その子、レイよ。」
「ふーんレイ様……え!?レイ様!」
紫の一言に月までぶっ飛ぶような驚きを見せる。
「え、あ、え?えぇー!!!こいつがレイ様!?信じられない!」
「えぇ、そうよ。私も驚いたけど、そいつ本物よ。」
「あぁ、本物だぞ藍ちゃん。いやぁ大きくなったなぁ本当に。前はこんなだったのになぁ」
「え、えぇ。というかレイ様が小さくなられたのでは!?」
「確かに、転生したからなぁ俺。まぁ、またよろしく頼むよ、藍ちゃん。」
「納得が行きません…」
やっぱりそうだよなぁ。
「よし、じゃおまじないとか久々にしてみるか?ほれ、おでこ出してみ?」
よく藍が紫に怒られ、不安になって俺に泣きついてきた時によくやったおまじない手をおでこに当てて少しだけ撫でる。たったそれだけのおまじないだが藍がにはよく効くのだ。
それを思い出したのか、藍は恥ずかしそうにこっちから目を離し頬を赤らめた。
「もうそんなに弱くは無いですよ!」
あらヤダ可愛い。今なら前の紫の気持ちもわかるわ。この顔みたさに少しだけ意地悪をしたくなる気持ち。
「レイそのくらいにしておいて、藍もこっちに来なさいな。」
「失礼しました紫様。」
そう言って、藍はご主人のもとへ行く、あの時と変わってだいぶ式してるんだなぁ。信頼関係もちゃんと築きあってるみたいだし何より何より
そんなことを思っていると藍はこちらに戻ってきた。
「では、案内しますので、着いてきてください。唯人さん。」
「紫はどうするんだ。」
「紫様は後処理が色々あるみたいですよ。」
「なるほど、じゃ案内よろしくね藍ちゃん。」
「お任せを。」
そして歩き始めた藍のあとを俺はついて行くことにした。そういや呼び名違くねえーか。確かに唯人であってるけど……
して、歩き始めてから数分で隙間を出て幻想郷が見えてきた。やはり風景は大きく変わっているし人の賑やかな声もあの頃とは比べ物にらならないぐらい活気だっている。
本当に変わったんだな、幻想郷。百聞は一見にしかず。いい方向にちゃんと変わってよかった。人も妖精も妖怪も人里に集まって和気あいあいとしている姿を間近で見ると、その変わりようがよくわかる。
「こんなに平和だと、博麗の巫女は何やってんだ?」
「えぇ、基本神社にいますよ。掃除したり、妖怪退治したり、異変解決したりとあの頃と全く変わってませんが、やっぱり今があの頃とは大違いなので、のんびりしてますよ。今日も縁側で気ままにお茶してるんじゃないんですかね?」
「じゃ、収入とかも変わらないのか?」
「そんな事は無いですよ。平和な分、参拝客もあまり来なくなりました。今神社に来る人間は少ないですよ。」
平和の弊害はこんな所に来てたのか、じゃどうやって今生活してるんだ?すげぇ気になる。
「じゃ、今は貧乏神社って感じだな。」
「そうですね。けど、生活費は大丈夫ですよ。生前の唯人さんが数千年でも使い切れない程働いて貰ったお金を生活費に当ててるので、困ったりすることはないと思います。」
「そ、そうか。そうやって使ってくれるなら……うん、ありがたいな。」
まさか、物欲とかなく、ために貯めまくったお金が今こんな所で使われているとは…けど、ちゃんと実家でも使われているなら何より何より。
「まぁ、ちゃんと博麗の為に使われてるならいいか。そう言えば案内してからずっと唯人さん呼びだけど、なにかあった?」
「えぇ、紫様からの命令です。私と紫様以外の者がいる場合は現名を呼ぶ。博麗霊威とバレないようにする。そういう命令です。なのでちゃんとバレないように唯人さんもしてください。」
「りょーかい。じゃ藍ちゃん呼びも辞めるかね。呼び捨てにしようか?藍。」
「いえいえ、違和感があり過ぎるのでそのままでいいです。」
「そうか、じゃこのままで。」
「えぇ、あと見えて来ましたよ。博麗神社。」
階段を上がり切る前に見えてきた鳥居。それをくぐり抜けた先に、前世の実家である博麗神社が姿を現した。ここは何も変わってない。ちゃんと手入れは整っているがちゃんと時代を感じさせる建物。そしていい気の流れがしているこの場所。何もかもが懐かしく、そして今までもずっと居たかのよう落ち着く。
「掃除は終わってるみたいなので縁側に行きますか。」
「それって不法侵入じゃないか!?」
「いつものことです。では行きましょう。」
藍は何食わぬ顔で縁側に向かった。俺も渋々だかついて行くしか無いので後に続く。
案の定縁側には、見覚えしかない紅白の巫女服に包まれた博麗の巫女と白黒の帽子をかぶった黄色の髪の娘が縁側に腰をかけてのんびりと湯呑みを口元で傾けていた。
「霊夢、魔理沙お邪魔する。」
「藍。貴女も玄関から入ってきなさいよ。」
「別に変わらないだろ。霊夢にしか用がないのだから。」
「そうかもしれないけどお賽銭入れてくれてもいいじゃない。」
紅白の巫女と藍が話している。彼女が今の博麗の巫女。博麗霊夢か。確かにいい霊力が流れてる。普通の人にしか見えないのに、そう感じさせないところが正しく博麗の巫女って感じだな。隣にいる白黒帽の子は魔力が流れてるな…魔理沙って言ったな。見た目だけだが魔女って所かね。
「藍。その連れてきた男は誰だぜ?もしかしてお前の彼氏か!?」
「違う。どちらかと言うと紫様の想い人って所が無難ね。」
「嘘!あの隙間妖怪の!?」
「話をややこしくするな藍ちゃん。違うからな2人とも。俺は神先唯人。今は人間だが昔はそれなりに生きていたぞ。」
紫の彼氏と紹介された俺はしっかりと訂正して、ちゃんと名乗った。
「ふーんじゃ、昔のここには詳しいのね。あと、妖怪って訳でも無いのね。なんか訳ありって感じだし、転生したのにかなりの霊力が流れてる。すごく怪しいけど何も言わないわ。藍が連れてくるって事は紫も信頼してる証だし。」
「そうなのか。紫が連れてきてたらどう思ったんだ?」
「その時は試すだけよ、紫直々に連れてくるって事は最悪な奴だったとしても、私と紫で確実に対処出来るから。」
なるほど、だから藍ちゃんを俺に着けたのか。霊夢に俺を信頼させる為。ホントよく頭が回るよなアイツ。
「私は博麗霊夢。呼び方は霊夢でいいわ。でこっちが」
「霧雨魔理沙だぜ!気軽に魔理沙って呼んでくれ。」
「わかった。俺の事も気軽に呼び捨てしてくれ。」
「えぇ。にしても貴方。随分紫と仲が良いのね。普通はさん付とかで呼ぶのに。」
「まぁ、俺と紫の仲だし、それこそ、藍ちゃんを式神にした頃から居たからなぁ。」
「そうか。藍がちゃん付けで呼ばれるのも納得が行くぜ。」
2人は藍ちゃん呼びが可笑しいのかクスクスと笑うが藍は冷静でいる。流石だな。俺だったら恥ずかしくて悶えるわ。
と感心していたが、手がプルプルと震え、もふもふの尻尾は悶えるようにバタバタと縦に奮っている。前言撤回。この狐も死にたくなるぐらい恥ずかしいみたいだ。全く、可愛い子やね。
ここでニヤける、と後で藍ちゃんの説教待ったナシなのでここは話題を変えよう。試したい事もあるし。
「霊夢。腕試しに1回組手をしてくれないか?」
「なんでよ、面倒臭い。けど、退屈しのぎには良いわね。弾幕ごっこじゃない方が良いわよね。」
「そうしてくれると助かる。」
「じゃ、境内に移動するわよ。」
という事で俺らは境内へ向かった。
「組手と言っても能力やスペルカード使ってもいいわよね?スペルカードは弾幕ごっこにも使われるから。お試しって事でどう?」
「その能力はわかるがスペルカードっていうのがわからんがいいぞ。それを見てから、紫に色々聞くわ。」
そういえば、俺の能力は開花しているのか?この体になってから1度も使ってないな。まぁ、使う所が無いくらい便利だったし、とても平和だったからな。
「魔理沙、合図よろしく。」
霊夢はぐーーっと背伸びをして力を抜く。
「じゃ、始め!!」
魔理沙の掛け声と同時に霊夢は地面を即座に蹴り、数秒で俺の目の前へ、そして顔にめがけて蹴りを入れようとする。俺もそれに素早く反応して俺は腕でガードするものの、反動で横に動く。
この蹴りだけでわかる。霊力の使い方、身のこなし方や反応速度。どれをとっても先代博麗の巫女達よりも上だ。だが、あの感じを見ると鍛錬もロクにしていないだろう。多分、この娘は生まれつきの天才なんだろう。紫の言っているとおり、こりゃ歴代最強かもな。
こんな事を考えている今でも、俺は防御に集中する。霊夢は猛攻の手を止めないし、隙さえあればそこから崩されるだろう。
俺は霊夢のお祓い棒の一撃を躱して、一旦距離をとる。霊夢から距離を詰められる前に、自分から距離を詰めて攻撃に転じる。
只者ではないとわかっていた霊夢でも、多少驚くぐらいには、戦えているらしい。
俺は立場逆転の後猛攻をするものの、霊夢には全て躱され、防御されていく。そのまま距離を取られ、空へ舞い上がった。たぶん、空を飛ぶ程度の能力だろう。
そこから霊夢はヒットアンドアウェイで攻撃を繰り返す。再び防戦一方になる俺。
こりゃ参った。能力を使えなければ空中戦はぶが悪すぎる。俺も能力を使うしかないが、今の俺に使えるのか……
「一か八か、やるしかねーよな。」
俺はそう呟いて霊夢の一撃を大きく躱し、上にめがけ能力を使うイメージをして、そのままジャンプでその上に飛び乗った。
無事空へ着地。ちゃんと能力は使えるようだ。宙に浮いている。というより、たっている俺に対して霊夢は俺のその行動に対してを目を開き驚いている。
「うっし、ちゃんと使えるようだ。あとはヘマしないように神経質にならないとな。」
「貴方…能力使えるのね。けど、容赦しない!!」
「おう、かかってこいや。」
そう言ってお互いが空を翔け一進一退の攻防を繰り返す。お互いが譲らず、力は互角。
近距離戦闘だけでは有利を取れないと判断したのか、霊夢は俺から離れて霊力のエネルギー弾を乱射する。
しかし乱射と言っても無闇矢鱈に放っているわけではない。まるで綺麗なオーロラのような流れるようにそれを放つ。なるほどこれが弾幕って事か、あくまで予想ではあるが。
俺は被弾しないように丁寧にかわしていく。能力が使えるからと言って油断はできない。躱すのに集中したら能力常時発動が切れてしまうし、能力常時発動ばかりに気を取られると被弾してしまう。まさに繊細なコントロールを自分の中で繰り広げ、一撃も喰らわないようにその弾を躱す。
霊力弾も無限ではないらしく、猛攻も途絶えた。休憩の暇は与えず俺は霊夢に霊力弾を数発放った。俺の弾は球体ではなく立方体の形をしているその弾を霊夢へと飛ばす。
霊夢はそれを霊力弾で相殺するも立方体の弾は相殺されず何事も無かったように霊夢へと向かう。
「なんなのよアレ!夢符【二重結界】」
そういうと霊夢の周りに結界が張られる。立方体の弾ははじかれてゆく。が、4発目をあてると同時に俺は霊夢の結界に向かい指パッチンを行う。瞬く間にガラスの割れる音と共に霊夢を囲う結界も壊れ落ちる。
さらに4発目5発目が霊夢に被弾する。その後の弾もお祓い棒でうち落とそうとするが仕掛けが発動して、立方体が消えそのままエネルギーだけが起爆した。
爆風と共に霊夢はノックバックする。
「ホントっ!なんなのよあの弾幕!!」
「俺の十八番弾だ。簡単に破られちゃ困るね!」
「じゃこっちもこれで決める!霊符【夢想封印】!!」
霊夢がカードを構えてその力を発動する。なるほどこれがスペルカードか。
先程の乱射より攻撃の手が激しくまた躱すのが難しくなってきた。こりゃ結構きついわ。
丁寧に避けていたのだが、1発かすってしまった、かすっただけでも結構重くダメージが俺にのしかかる。
「クッ!」
この一瞬の怯みが命取りだった。この一瞬で勝負が決まってしまった。
怯んだ一瞬により無防備な俺に次の弾に被弾、モロに喰らった俺にダメ押しかのようにまた被弾する。
痛みと焦りによって、常時発動していた能力も途切れ、下の床も消えてしまい高い空から自由落下してしまう。
やっべ、取り急ぎ対処せな……
俺は地面に叩きつけられる前に能力を発動。トランポリンの代わりになった能力は上へ俺を飛ばすが、空に投げ出される前にもう一度能力を発動し上へ壁を使いストッパーの役割をさせる。
いい使い方だと我ながら思ったのだが、咄嗟の出来事で思いついたやり方だ。欠陥があった。
運動エネルギーが膨大すぎて、トランポリン役割をしていた俺の能力で作ったものは大きく俺を上に飛ばし勢いを殺すためのストッパーは勢いを殺すだけではなくその勢いで俺は上の天井に叩きつけられて、そのまま軽く記憶が消し飛んだ。
まぁ、あれだ思いっきり走って、見えない壁にぶつかった。それと同じ感覚を俺は今さっき味わった。霊夢のさっきのスペルカードの一撃より痛い。
これにより決着が着いてしまった。
いやーホント戦闘描写は難しいですなぁ。これで大丈夫なんですかねぇ。頑張って書いていますが違和感があればぜひ指摘して欲しいです。
次回、主人公の能力を明かします。
早めに投稿出来たらいいな。
それではまた次回お会いしましょう
バイバイ