GATE 魔弾の王と自衛隊。かの地においてかく戦えり。   作:caose

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 やっと1巻終わった。


戦闘終わり・・・そして。

 「あのう、この音楽って一体?」

 ティグルはこの音楽を聴いて何だと聞くと伊丹達はと言うと・・・。

 「ハア~~、何やってんだあいつらは?」

 「おおかたあいつら『〇ーツ大佐』よろしく憑り移っているんでしょうね。」

 伊丹と桑原はそう言いながら溜息付いているがティグルは何だと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 『ウワアアアアアア‼!』

 『に、逃げろーーー!!』

 そう言って逃げ惑う兵士達であるのだが上空からの攻撃に成す術なかった。

 上空からはヘリコプターや新型の多目的輸送ヘリからのミサイルやマシンガン。

 更にヘリコプターと一緒に運ばれた『デスペラード』からの砲撃で

吹き飛ばされていった。

 

 

 

 

 

 

 『何何だこれはああああーーー!』

 そう言うザイアンの言葉が今に至る。

 最早逃げることも出来ず今は飛竜の下でうずくまる事でしか出来なかった。

 『(こんなはずじゃなかった!アルサスから略奪して火を放ってガヌロン家に

戦いを挑んで勝ち、我らの・・・テナルディエ家の栄光を世に‼!)』

 最早現実逃避も良い所であるのだがザイアンは伊丹と喋っている

ティグルを見て・・・・ザイアンは怒りの表情をして・・・こう言った。

 『ティグルヴルムドーーー!』

 「!・・・ザイアン?」

 ティグルは何だと思っているとザイアンは飛竜に乗って・・・空を飛んだ。

 『貴様さえいなければーーー!』

 ザイアンは最早ティグルしか見ておらず今の空を支配しているのは誰なのか・・分かっていなかった。

 《敵ドラゴンが突撃!!》

 《『デスペラード』隊!奴に風穴を開けてやれ‼!》

 ヘリから健軍が指示を出して地上にいる『デスペラード』に向けてそう言うと

ミサイルやキャノン砲で砲撃して・・・飛竜の下半身を吹き飛ばした。

 グォォォォォオオ!!

 然し飛竜はそのままティグルに向かって突っ込んできた。

 『道連れだあああ!!』

 ザイアンは血走った眼でそう言うがその間に・・・菅原の『UCR-10』が

割り込んでこう言った。

 『いい加減にしろおお!!』

 そう言いながら飛竜を・・・弾き飛ばした。

 『ウワアアアアアア‼!』

 ザイアンはそれから吹き飛ばされてそのまま・・・戦車に向かって・・・腰から落ちた。

 『ガハア‼!』

 そしてそのままザイアンは地面に落ちるが・・・大声で悲鳴を上げた。

 『イタイイタイ‼!』

 ザイアンは腰を摩り乍ら泣いていると伊丹はあーあといってこう言った。

 「こりゃあ多分腰からイッタナ。」

 「今のデ骨も砕けているでしょうしね。」

 桑原もそう言うとティグルは寝転がっているザイアンに向けてこう言った。

 『もうお前らの負けだザイアン』

 そう言うとザイアンはティグルを睨みつけるが・・・

 『・・・くそう…!!』

 ザイアンは地面に顔を押し付けながらそう言った。

 そしてティグルは拡声器でこう言った。

 『ザイアン・テナルディエの身柄は我々が奪った!!降伏せよ!!』

 そう言うと騎士たちはそのまま・・・武器を置いてその場に伏せた。

 それを見ていた自衛隊達は攻撃をやめた。

 

 

 

 

 

 

 後に『アルサス戦線』と呼ばれたこの戦いでテナルディエ家は次期党首でもある『ザイアン・テナルディエ』を中心に13人の捕虜を手土産に本部に戻った。

 そしてこの戦いにより地方貴族と自衛隊との交流が盛んに行われたことは

言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「門の向こうはフロンティアだ。」

 ここは日本世界のアメリカ

大統領でもある『オリバー・マルシ』がそう言った。

 「今だ手を付けていない自然、豊富な資源、汚染されていない環境、

正にユートピアだ。日本には物資の補給を名目に向こうに

軍を派遣できんものかね?」

 そう言うが軍の将軍がこう言った。

 「お言葉ですが大統領、我々は今後の選挙の為にするとはいえ今のところ日本に介入する理由がありません。」

 「その前に彼らが作ったこの機動兵器についてどうするかです!」

 そう言って将軍は『UCR-10』の写真を見せた。

 この写真は既に各国によって撮られている雑誌での写真である。

 「クソ、日本人め!第2次世界大戦であの戦闘機を作られて禁止させたと

思ったら今度はこいつか!!」

 「この機体については未だスパイから何の情報も来ていません。国連の

名目で情報公開をすべきでは?」

 「いや駄目だ、そんなことしたらロシアや中国だって製造できてしまう。ここは我々と同盟軍だけで公開するようにだな!!」

 そう言いながら4軍の将軍が話している間『オリバー・マルシ』はこう

考えていた。

 「(・・・忌々しい黄色いサルめが。)」

 そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「門は我々が保有すべきだ。」

 中国では・・・。

 「そうは思わないか?君たち」

 車の中で『中 金寧』主席が車の中にいる運転手たちに向けてそう言うと

こう答えた。

 「その通りです主席!」

 「日本が何故門を持てるのか理解に苦しみます!!」

 そういうが主席は頭を悩ませていた。

 中国国内の食糧問題に伴って領土拡大するために国際法違反承知で軍を

送り込んで実効支配させているのに日本があの新兵器を作ったせいで

どのように対処しようかと思っていた。

 「(今宣戦布告してもあの機動兵器で我が軍は海で終わりだ。

それに今『尖閣諸島』に兵を送ろうとすれば黙ってはいない。ダカラと言って今更日本と友好関係を築こうとしても今までの事を考えれば‼!)」

 そう思いながら頭を抱えていた。

 最早後の祭り。

 自分が仕出かしたことはもう元に戻れないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「成程な。」

 ロシアにおいては『エルジン』大統領がスパイたちに向けてそう言った。

 「分かった。この兵器については更に調べておいてくれ」

 『分かりました。』

 そう言って通信を切った後にこう思っていた。

 「(いっそのこと『北方領土』の返還を条件に一部情報公開を

責めてみるか?)」

 そう思いながら大統領は『UCR-10』の写真を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして門の向こうにある世界。

 

 

 

 

 

 

 アルサスの一山隣の国、『ライトメリッツ』では。

 『何?悪魔の歌?』

 『ハイ』

 その国の中央にある執務室において銀髪と金髪の美女がそう言っていた。

 そして金髪の美女がこう続けた。

 『村人たちの話によればまるで怨念のような悲鳴と聞きなれない羽音、

巨大な足音、そして・・・悪魔の歌のような声がしたと言っておりました。』

 それを聞いた銀髪の美女はふむと言いながら地図を見て・・・こう言った。

 『何か・・・あったのかもな?ブリューヌ王国で』

 そう言う銀髪の少女の顔つきはまるで・・・

獲物を見つけたかのような顔であった。




 暫く休載します。

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