GATE 魔弾の王と自衛隊。かの地においてかく戦えり。 作:caose
「ティグル、貴方大丈夫なのです!?」
「いや大丈夫に決まっているって何で触ってくるの!?」
ティグルはリュディが体のあちらこちらに触ってくるのでそう聞いた後に
こう聞いた。
「そういえばあの手紙読んだか?」
「ええ・・・確かに読みましたが国王陛下に出すまでは出来ませんです。」
「・・・何があったんだ?」
ティグルがリュディに向けて真剣な表情でそう聞くとリュディはこう答えた。
「レグルス王子が行方不明になった事についてです。」
「ああ・・・確かにあの戦闘じゃな。」
ティグルはあの時の戦闘を思い出していた。
寧ろあの攻撃で生きているとしたら余程の運を使わない限り無理であろうとそう思っているからだ。
「あの時貴方は戦闘に参加していたんですよね?」
「ああ、ザイアンの軍の連中は一般人しか攻撃してこなかった。それだけじゃなく死体から金品を奪ったり女を慰み者にしたりとやりたい放題だった。」
「それが貴方が・・・裏切った理由ですか?」
リュディは訝し気にそう聞いた。
戦場における強奪は通常であるという認識があるからだ。
然しティグルはこう続けた。
「あいつはそれだけじゃあなくて子供まで殺そうとしていたんだ・・・
俺達は盗賊とは違うのに!!」
ティグルは絞り出すかのようにそう言うとこう続けた。
「その子を助けるためにまあ・・・裏切ったと言えばそうなるけどあの時に
伊丹さんが助けてくれなかったら間違いなく俺は死んでたよ。」
「イタミ?」
「あそこで皆に指示出している人。」
リュディはティグルの目線の先にいる男性の方を見た。
短髪の黒髪。
自分たちとは違って鼻は低く顔は平らに見える。
そして他の彼らも同じような恰好をしていた。
緑色の斑模様の服。
色々と付けられている黒いナニカ。
そして全員が持っている黒い杖。
ティグルが持っている物よりも低いが恐らく同じ物であろうとそう考えているとティグルはこう聞いた。
「ああ・・・続き聞くか?」
そう聞くとリュディはこう続けた。
「是非もなくです。」
「分かった、あの後俺は伊丹さんと一緒に城に入って籠城戦になった時に
こいつを初めて使ったんだけどこれってどんくらいの距離の敵迄狙えると思う?」
そう聞くとリュディは暫く考えて・・・こう答えた。
「恐らくですが・・・200アルシン(mと同じである)でしょうか?」
そう聞くとティグルは首を横に振って・・・こう答えた。
「距離は大体だけど・・・800アルシン。」
「800!そんな!!どれだけの弓の名手であったとしても
250~300が限度と言われているのに一体どうやって・・・まさか!!」
リュディは自身が考えた中で最悪の答えに・・・辿り着いてしまった。
「そうだ・・・それが一人一つずつ。然も700~1000を一瞬で放つことが出来る・・・武器だ。」
「武器・・・・!それが・・・・!?」
リュディはそれを聞いて目を思いっきり見開いた。
それらが全て・・・人の手によるものだと知り立ち眩みが置きそうになるのを
自力で堪えるがティグルはこう続けた。
「然もあれは全部『小銃』って呼ばれていて小とは小さいと言う事だ・・・
この意味が分かるよな。」
「小さいがあると言う事は・・・大きいもある・・・!!」
「そうだ、然も威力は騎馬部隊を10いたとするなら8を間違いなく
絶命させることだってできる。」
「そんな!!」
「おまけにそれだけじゃない。彼らは竜を殺すことが出来る武器や兵器を大量に保有している。下手したら王国が一瞬で瓦礫と死体の山にすることが出来る武器も持っているんだ。」
「そ・・・そんな。」
リュディはそれを聞いてへたり込んでしまった。
もし彼らが本気になればこの国は経った数日で・・・焦土と変えることなど
容易いと言う事だ。
然もテナルディエ軍3000と竜2頭を相手して勝ったという事も間違いないで
あろうとそう思っているとリュディか細い声でこう聞いた。
「ですが」
「?」
「ですが竜2頭の襲来もあったんですからそれなりに被害は・・・」
あったんじゃないかとまるで祈るかのようにそう聞くがティグルはこう続けた。
「いや、全員無傷。それどころか被害0で戦闘は終わったよ、死傷者0」
「・・・・・・!!」
それを聞いて最早・・・勝ちの眼もなくなってしまったとリュディは
そう確信した。
然しティグルはリュディに向けてとどめの言葉と言っていい事を喋った。
「それと俺が持っているこいつは『スナイパーライフル』って言って
5000アルシン先までの敵に届く。」
「5・・・5000?」
最早目を点にするしかなかった。
5000ともなれば敵は何も用意できずに只々倒されるだけなのだ。
それを聞いたリュディは・・・。
「・・・・・」(@_@)
目を回して失神した。
「お、おいリュディ!?」
失神したリュディを見て驚くティグルであったが彼女は其の儘・・・
意識を手放した。
ここは?
リュディ暗い世界の中でそう言った。
するとリュディは後ろで・・・悲鳴の音叉が聞こえるのを感じた。
いったい何が!?
リュディがそう言って振り向いた先に目に映ったのは・・・・。
王都・・・。
何もかもが炎に飲まれ始めている・・・王都「ニース」であった。
これは・・・一体何が
そう言うと上空で飛行する鉄の飛翔体・・・ヘリコプターが見えた。
鉄の・・・竜!?
リュディは初めて見たヘリコプターを見てそう思ってしまうがそれが持っている何かを見て・・・こう呟いた。
鉄の・・・人?
そう呟いた瞬間にそれらがヘリコプターから落ちてきた。
!!
リュディは何だと思って目を見開くとそこにいたのは・・・UCR-10であった。
鉄の巨人・・・!
リュディはそれを見てそう思ってしまうとUCR-10が持つガトリング砲が
リュディのすぐ後ろ目掛けて・・・放たれた。
リュディは後ろの方を見て・・・口を手で覆った。
目の前にあったのは・・・兵士であったナニカであった。
肉塊に成り果てており最早見る影もない。
すると今度はUCR-10の後ろから・・・自衛隊の隊員達が一斉に現れた。
彼らが銃を持った瞬間に・・・その場にいた人たちが一斉に倒れた。
女子供も・・・貴族も市民も皆平等と言わんばかりに。
これが・・・彼らの戦闘。
それを見てリュディは恐怖した。
遠くからの敵に対して只々まるで何も考えない様に敵を倒す。
人形の様に・・・。
そして等々・・・城が倒壊し始めた。
城が!!
リュディは倒壊する城と同時にあるものを見てしまった。
それは・・・焼け落ちた・・・
自分の家が。
「イヤアアアアアアアア!!」
リュディは悲鳴を上げて起きた。
「ここは・・・王都は?」
リュディは周りを見てそう言うと暫くして・・・こうだと確信した。
「今のって・・・夢?」
そう言っては~~と息を吐くが最悪だとそう思った。
まるで本当に起こるんじゃないかとそう思う位にリアルな夢であったのだ。
もしもの事があればあれが現実になるぞと言う神からの言葉じゃないかと
そう感じたリュディであったが寝ていた部屋の状況をみてこう思っていた。
「もしかしてここって・・・ティグルの部屋ですか?」
そう言って周りを見た。
机の上には何かの黒い板。
ベッドは暖かく柔らかい。
そしてよく見れば見たことがない本が一杯(伊丹から貰った漫画本と向こうで買った農業、政治、戦術、歴史(主に欧州))。
そしてベッドから降りようとするとリュディはベッドを顔に近づけて・・・こう思っていた。
「(ティグルは何時もここで寝て・・・//////)」
そう考えるとティグルの事を思い出して・・・・顔を真っ赤にしてしまった
リュディはもう少しと思って・・・匂いを嗅いでいると。
「リュディ、起きたか?」
そう言ってノックもせずに入った。
「「あ」」
ティグルとリュディはお互いに現状を見てそう言うと。
・・・リュディは顔を真っ赤にして・・・・。
「イヤアアアアアアアア!!」
再び悲鳴を上げたと同時に乾いた何かを叩く音が聞こえた。
次回は何故来たのかについて。