GATE 魔弾の王と自衛隊。かの地においてかく戦えり。   作:caose

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 ちゃんと着いたらまずは挨拶だ。


基地に着いて。 

「と、飛んでますよティグル!これ空を飛んでますよ!!」

 「分かったから分かったから少し落ち着いてくれ!!」

 ティグルはそう言ってリュディを宥めようとしているがそれは不可能であろう。

 何せ空を飛ぶとなると嘗てザイアンがやったように飛竜で飛ばなければ

こんな景色を拝むことなど出来ることないのだから。

 現在彼らは輸送ヘリに乗って現場に向かっている。

 よく見れば航空自衛隊の戦闘機部隊もそこに向かって行った。

 するとリュディがそれを見てこう言った。

 「あんなに速いとは・・・まるで矢のようですね。」

 「ああ、あんなもん迄向こうじゃあ大量に配備されている。『UCR-10』と

『デスペラード』以外の兵器は全部向こうでもあるからな。」

 ティグルはそう答えるが正に圧巻と言っていい程の光景であった。

 各地で配属された自衛隊の内近場で戦闘経験がある面々が揃いに揃っている。

 『UCR-10』もヘリにぶら下がるかの様に配備され基地に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヴォージュ山脈対ライトメリッツ公国国境監視砦

 そこは荒れ地である事を最大限に利用し塹壕や基地の建造を行い

崖には幾つもの砲台が配備されている。

 そして基地も伊丹達が使っている臨時とは言え大型の基地として機能している。

 「へえ・・・やっと着いたよ。」

 伊丹はそう言って落ち着くかのように地面を踏んでいると

ティグルがこう聞いた。

 「何で伊丹さんあんなに安心しているんですか?」

 「あれはな、隊長は高所恐怖症なんだ。」

 「?」

 「高所恐怖症って言うのはまあ簡単に言えば高い所が苦手なんだよ。」

 「あの人前は『レンジャー』って言う特殊部隊・・・

まあ、精鋭部隊にいたんだ。」

 「え」

 「ええええええええええええ!!」

 「「「!!!」」」

 突如栗林が大声でそう言うので3人はびっくりしていると

ティグルがこう聞いた。

 「ええと栗林さん、どうし」

 「どうしたもこうしたもないでしょう!!」

 栗林はそう言ってティグルの肩を揺らしながらこう言った。

 「良い!『レンジャー』って言うのはねそれはもうとんでもない位の

精鋭部隊なのよ!!なれる確率もなれたとしても余りの訓練の辛さに

リタイア者続出で選ばれる人間は間違いなく最強の人間!!」

 「あんなボケーッとした人間がなれるもんじゃないのよ!!」

 そう言いながら栗林は伊丹を指さした後に頭をガシガシと掻きながら

唸っている中でティグルは富田がこう言った。

 「まあ、そんなところだな。ティグル達風に言えば

騎士の中の騎士って所かな?」

 「ええと・・・ねえ。」

 ティグルはそれを聞いて苦笑いしていた。

 何せあの人がそんな凄い人なんて・・・見えないからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 取敢えず伊丹達は基地司令に会いに行った。

 「よう『二条橋の英雄』。待っていたぞ!」

  そう言うのは『五十嵐 忍』。

 元々は伊丹が嘗ていた部隊『レンジャー』において

隊長をしていた事もある逸材。

 その能力を生かしてこの国境監視砦を任されている。

 初めての実践ということも相まって各部隊はいそいそと対応していた。

 そして五十嵐はこう言った。

 「今回の貴官らの持ち場所は武官もいると言う事も兼ねて後方にいて

欲しいのだが残念なことに人手が足らないのが現状である事から

最終防衛ライン中央に構えて欲しい。」

 「それで良いですけれどよく了承いたしましたね。」

 武官の事も含めてと伊丹がそう言うと五十嵐はニヤリと笑ってこう答えた。

 「まあ、今回は突然であることも相まってだが我々の戦力を見せつけることで

ブリューヌ王国にいる各貴族を和平交渉に引っ張り込みたいと言う

思いもあるのだ。」

 「その前に向こうの国が何するのか分かりませんよ?」

 「それならこちらも絶えず交渉の糸口を探すしかあるまい。」

 お互いにそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 ティグルは伊丹が指令と挨拶している間にスナイパーライフルを

組み立てていると桑原が双眼鏡を持ってやって来た。

 「ティグル、少し良いか?」

 何だろうと思っているとティグルはリュディと共に向かって行くと

向かった場所は夜にライトを照らすときに使う監視塔である。

 そしてティグルは桑原に向けてこう聞いた。

 「何ですか?」

 「あの旗の内容を知りたいんだ。」

 桑原がそう言いながら双眼鏡を手渡してティグルはそこから覗いてみると

旗が3つほどあった。

 一つは黒い竜の様な刺繍が施された旗。

 二つ目は銀色の風を模した形の刺繡が施された旗。

 三つめは水色で水と雪を模した刺繡が施された旗。

 それを見てティグルはこう答えた。

 「俺が知っているのは黒い旗だけですが、あれはジスタートの旗···

黒竜旗《ジルニトラ》ですね。」 

 そう言いながらティグルはリュディの双眼鏡の使い方の説明をして手渡すと

リュディはこう答えた。

 「恐らくあれは・・・『戦姫(ヴァナディース)』の旗でしょね。」

 「戦姫(ヴァナディース)?」

 「はい。ジスタートのは7人の戦姫と言う人間が存在し、何やら

竜具(ヴィラルト)』と呼ばれるこの世の物とは思えない武器を使っているとかなんとか。」

 「それは父上にも聞いたことがあるな。」

 ティグルはそう言えばとそう言うと桑原は頭を抱えてこう言った。

 「こいつはまた竜とは違う意味で大変になりそうだな。」




 ここで出てきた五十嵐 忍は『鉄のラインバレル』に出てくる人物です。
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