GATE 魔弾の王と自衛隊。かの地においてかく戦えり。   作:caose

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 戦場で培った常識は他から見れば・・・違う物である。


戦場に常識などない。

「敵部隊急接近!数は3000!!」

 「総員砲撃開始!!」

 五十嵐が部隊にそう命じた次の瞬間に・・・砲撃が始まった。

 「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 着弾、又は近接信管によって上空で爆発してブリューヌ王国の軍隊が一瞬で

吹き飛んだ。

 「何だこの攻撃は!?」

 エレオノーラはその攻撃を見て驚きながらそう言うと隣にいる副官リムアーシャが進言した。

 「エレオノーラ様!この攻撃は異常です!!至急撤退の下知を!?

先ほどのデ我が兵が150程吹き飛ばされました!!」

 「ええい!リム!!貴様は負傷した兵を引き連れて一端退け!」

 「エレオノーラ様は!!」

 「私が敵の内部に入って搔き乱すから無事な兵と共に再出撃せよ!!」

 「エレオノーラ様!!」

 エレオノーラはリムアーシャに向けてそう言って自衛達がいる方向に

向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何ヨこの攻撃は!!!聞いてないわよこんなの!?」

 リュドミラはそう言って周りの状況を見たが最悪の一言に事尽きた。

 先ほどのデ吹き飛んだ兵たちの・・・遺体が残骸の様に積み重なっていた。

 まるで壊れた人形の様に積み重なっており手足が吹き飛んでいたり

頭が無かったり胴体が真っ二つになっていたりと酷い状況であった。

 「うぷ。」

 リュドミラはそれを見て吐き気を催しそうであったが必死に耐えて命令した。

 「総員一時後退!負傷兵を連れて撤退し体勢を立て直す!!」

 『ハ‼』

 リュドミラの命令に各騎士達が答えると各々は未だ戦っている兵達に

撤退の伝令を伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これが異世界軍の戦闘。」

 リュディはそう呟きながら戦闘を見ていた。

 先ほどの砲撃が引き金となり各隊が持っている細長い筒を使って

更に攻撃していた。

 するとどうであろう・・・有刺鉄線と呼ばれる柵に来る兵が

次々と倒れていくではないか。

 次々と倒れる兵士達、彼らは何があったのかを知る事もなく

あの爆発で死ぬか生き残ったとしても手足が引き千切られて退くことも出来ない。

 すると隣にいるティグルがリュディに向けてこう聞いた。

 「大丈夫か?吐き気とかないか??」

 そう聞くとリュディはこう答えた。

 「大丈夫です。それしても凄い戦闘なのです」

 「ああ、これが自衛隊の・・・門の向こうでの戦闘だ。

騎士が武勲で名乗りを上げるんじゃなく戦闘その物を早期終結させて

敵味方の死者を減らすと言った・・・考え抜いた兵法なんだ。」

 そう言いながらティグルはスコープ越しで敵を監視しているとある存在に

いち早く気づいた。

 「伊丹さん!」

 「どうしたの?」

 「敵がこっちに向かってきています!!」

 「嘘!?」

 伊丹はティグルの言葉を聞いてマジかよとそう思っていた。

 何せ砲弾犇めく戦場で生身で来られるのかとそう思って伊丹は双眼鏡を使って

見てみると・・・こう呟いた。

 「マジだよ。・・・」

 そう呟くと古田にも見せた。

 「本当に来ていますね、よくもまあ無事で来ているものです。」

 そう呟くとティグルがこう聞いた。

 「どうします!敵は後10キロでここに来ますよ!!」

 そう言うと伊丹はこう命令した。

 「各員銃を構えろ!ないかもしれねえけど取敢えず準備だけしとけ!!」

 『了解‼』

 伊丹の指示を聞いて各員が武器を準備するのを見てリュディも剣を抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「中々どうして!ここ迄の攻撃が出来るとは!!」

 単騎で向かっているエレオノーラはそう言って周りを見渡した。

 砲撃で周りが土煙に覆われているがそれが幸いであるかの様に走っていると・・今度は光るナニカが無数で襲い掛かってきた。

 「今度はこいつか!!」

 そう言って当たるかと思われたが・・・何故か当たらなかった。

 まるで見えないバリアの様なものが覆われているかの様な感じであり

エレオノーラは尚も突き進んでいった。

 そして等々最前線の有刺鉄線が見え始めるとエレオノーラは馬に乗り上がって

勢いよく飛んだ。

 そう・・・飛んだのだ。

 普通なら直ぐに落ちるはずなのに全然落ちずに・・・飛んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの子ってもしかして〇式使えるの?」

 「っていう事は俺らは海賊ですか?」

 倉田は伊丹の言葉に対してそうツッコミを入れた。

 って言うかそれって国民的アニメじゃん。

 そんな中でティグルは土嚢に乗ってスナイパーライフルを構えてエレオノーラの頭めがけて・・・放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「!!」

 エレオノーラは何か長い棒のようなものを構える

自分とさほど変わらないであろう青年を見て・・・何かがヤバいと感じて剣で

自分の顔を覆った。

 すると何かが当たった様な音が鳴り響き、エレオノーラは其の儘青年・・・

ティグルに向かって突っ込んで行った。

 「ティグル!!」

 伊丹は方向的にティグルだと確信し、警告するとティグルはそれを聞いて

やばいと感じてスナイパーライフルの銃身を掴んで・・・防御した。

 ガキィイン!!と言う金属同士が響く音が聞こえお互いに飛び退いた。

 「貴様が私を?」

 「ああ、そうだ。今度は当てる。」

 ティグルはエレオノーラの言葉を聞いてそう答えるとエレオノーラは

自分の名前を述べた。

 「初めましてといこう。私は『ライトメリッツ公国領主』、

『エレオノーラ=ヴィルターリア』。」

 貴様とそう聞くとティグルはそれを聞いてこう答えた。

 「『アルサス領主』で自衛隊の予備隊員『ティグルブルムド・ヴォルン』。」

 階級は無いとそう言ってスナイパーライフルを放り投げて

拳銃とナイフを構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 嘗てはとある戦場で運命的な出会いを果たしたこの2人。

 今は硝煙が匂う戦場で・・・敵同士として出会った。




 互いに出会い・・・運命は交錯する。
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