GATE 魔弾の王と自衛隊。かの地においてかく戦えり。   作:caose

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戦闘終了

 「まさか既に読まれていたというのですか!」

 リムアーシャはこの攻撃に対してそう呟いていた。

 まあ、レーダーやドローン等で直前に分かった後通信により居場所を

把握されるなど知りもしないであろう。

 そんな中に置いてリムアーシャは基地から爆発の煙がある事に気づくと

全軍に向けて叫ぶかのようにこう言った。

 「エレオノーラ様はあそこだ!既に攻勢に出ている!!我々も続けーー!!」

 『『『『『おオオォォォォオオ!‼!!!』』』』』

 その言葉と共にライトメリッツ公国軍が出撃した。

 ミサイルや砲撃の雨霰の中彼らは突き進んでいった。

 途中で仲間が物言わぬ肉塊の塊になれ果てたり体が千切れて飛んでいったとしても彼らは突き進んでいった。

 然しある地点にまで言った瞬間に更に彼らに悲劇が襲い掛かった。

 「全員撃てーー!!」

 その掛け声と共に自衛達の隊員総出で攻撃が始まった。

 ダダダダと撃ち放たれる攻撃に今度は馬ごと戦士たちが倒れていった。

 「この攻撃は一体!?」

 リムアーシャはそう言いながらその中を突き進んでいった。

 すると転げ落ちた兵士に当たったのかどうか分からないが後方の兵士達が

次々とそれに巻き込まれて馬から落馬して下敷きになったり歩兵が

転げ落ちて行った。

 その光景はまるで子供の玩具が壊れていくかの如くどんどんと数を

減らしていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ええい!リムの奴何とかして撤退させるように説得しないと

このままでは!!」

 エレオノーラはその光景を見て大声でそう言いながら

何とか撤退させようとすると・・・周りを自衛隊が囲んだ。

 「オトナシクシロ!キサマハカンゼンニホウイサレテイル!!リョウテヲアゲテソノケンヲジメンニオケ!!」

 その声を聴いてどうするかと考えていた。

 何せあの武器は自分の風ならば何とかなるが絶え間ない攻撃に正直な所

攻撃するにも隙が無いのだ。

 そしてテナルディエがリュドミラに対して渡された手紙の内容が

虚偽その物である事も加えると自然にこの戦闘の内容が理解できた。

 「(他国でもある我らが攻撃できない様に数を減らすことと共に

こちら側に注意を向けている間に向こうは攻撃すると言う手はずだと考えれば

確かに辻褄が合うがこの攻撃では向こうもそうはいくまいにな。)」

 そう思っていた。

 彼らは恐らく何かしらの方法でこちらの動きを察知できているのであろう。

 そして向こうの攻撃も気づくともなればこの戦は最早意味もないと考えており

何とか撤退させなければならないがその方法が分からずじまいだ。

 それにここでもう一度摑まる訳にはいかないと考えてエレオノーラは・・・

剣の力を使って浮遊した。

 『済まないが私は彼らに用がある!』

 そう言って飛び去るのを見て自衛達員が攻撃していった。

 然しその攻撃は弾かれていく。

 するとエレオノーラは何か音がするなあと思ってその方向に目を向けると

目に映ったのは・・・異様な光景であった。

 『鋼の箱と剣が・・・飛んでいく。』

 そう、戦闘機とヘリコプターが飛んでいくのを見たのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《これより航空部隊における攻撃を行う。総員身を屈めて伏せろ。》

 通信機からの応答を聞いて伊丹は全員に向けてこう言った。

 「皆伏せろ!爆撃が来るぞ!!」

 『リュディ!こいつを被って耳を塞ぐんだ!‼』

 『わ、分かりましたです!』

 リュディはティグルの言葉を聞いてすぐ様にヘルメットを付けると

向こうから・・・ヘリコプターと戦闘機が向かって行く音が聞こえた。

 するとヘリコプターと戦闘機から大量の・・・ミサイルや弾丸が戦場に

叩き込まれた。

 『ギャアアアアアア‼』

 『ウワアアアアアア‼!』

 「攻撃再開!!」

 それと同時に伊丹の言葉と同時に攻撃が再開された。

 今度はグレネードランチャーやバズーカ等が+され、最早戦ではなく

虐殺へとシフトチェンジしていた。

 そんな中でリムアーシャは・・・ううんと目を開いた。

 如何やらあの時に爆風に飲み込まれた後吹き飛んでしまったようだと悟り

周りを見ると・・・それはこの世の地獄であった。

 『何ですか・・・これは』

 そう言うしかなかったのだ。

 周りにあるのは体が引き千切られ、焼き焦げ、物言わぬ馬と共に

肉塊に成り果てた死体が所狭しとそこにあった。

 リムアーシャは何だと思って立ち上がるとそこには・・・弓があったのだ。

 丁度よく弓矢もありリムアーシャは光のある方に向けて・・・放った。

 だがその攻撃は届くこともなく・・・リムアーシャは只々突っ立っていた。

 「・・・フ。」

 リムアーシャは何やら鼻を吹かすと・・・壊れたかのように笑いだした。

 『アハハ・・・アハハハハ・・・アハハハハはあハッハは‼!』

 その壊れた笑い声と同時にリムアーシャは・・・爆風に飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『リム‼!』

 エレオノーラは戦場に降りてリムアーシャがいた場所に向かって行った。

 そこは既にクレーターが出来ていたのだがそこから少し離れた場所で・・・

リムアーシャを見つけた。

 『リム!大丈夫なのか?怪我・・・!‼』

 エレオノーラはリムアーシャの今の状況を見て・・・酷く狼狽した。

 爆風により左手脚が付け根辺りから吹き飛んでおり血が噴き出ていた。

 然も火傷が酷く左目は深刻であった。

 そして何よりもトレードマークでもあったサイドテールが焼き焦げていた。

 『・・・ウ・・・』

 『リム!待ってろ!!直ぐ手当てを』

 そう言いかけた瞬間に・・・エレオノーラの蟀谷に何かが当たっている感触を

感じた。

 何かと思って感じると目に映ったのは・・・彼であった。

 『またお前とはな。』

 『本当だな。』

 ティグルであった。

 この攻撃でライトメリッツ公国軍全軍の90%を消失(生き残ったのは

僅か100人足らず)

 更に反対側にあったオルミュッツ公国軍も78%を消失(生き残ったのは760人)

 後にヴォージュ山脈紛争と呼ばれたこの戦闘は言わずもがな

自衛達の圧倒的勝利として後の歴史家によって書かれていた。

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