GATE 魔弾の王と自衛隊。かの地においてかく戦えり。   作:caose

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 進まぬば死ぬ。


いざ、異世界へ。

 あれから1週間。

 

 「これに伴い『伊丹 耀司』三等陸尉は二等陸尉に昇格するものとす!」

 防衛大臣からの勅命と感謝状を・・・内心嫌な顔をして貰うが

これには理由がある。

 「(これで・・・休暇がパアダ!!)」

 泣くのを必死で堪えながらそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 自衛隊関東方面駐留所

 

 

 

 

 

 

 

 「良し!今日はここまでだ!!」

 「ア,アリガトウゴザイマス!」

 嘗ては敵国の兵士でもあるティグルは・・・何故かここで訓練させられている。

 理由は2つ。

 ①ブリューヌ王国語を獲得するために一番精神的にまともな奴が彼だから。

 ②戦闘に対する恩赦で条件付き釈放。

 これである。

 因みに未だ未成年であるため保護した伊丹が保護観察者になった。

 それも相まって当面の間自衛隊で保護しているのだがティグルは最初こそ

まともに喋れなかった日本語が話せれるように自衛隊の人達の協力も相まって

カタコトであるがまあ、取敢えず喋れるようになった。

 

 

 

 

 

 

 『・・・プふぁああ。』

 ティグルは水道から水を飲んで渇きを潤っていた。

 ティグルは一人だけの時はブリューヌ王国語、人がいるときは日本語と

使い分けている。

 『・・・バートラン達とマスハス公は大丈夫だっただろうか?』

 ティグルはそう言いながら門の向こうにある故郷の仲間や自身に

親身になってくれている恩人を思っていた。

 『ああ、ティッタもどうしてるかなあ。』

 そう思いながらも幼馴染の事も思い出している中こう考えていた。

 『(もし向こうに戻れたら皆に何かお土産買って行こうかな。)』

 そう考えながら・・・お土産の内容を考えていた。

 『(バートランには最近疲れが取れないって言うからツボ押しのマッサージ器でティッタには調味料と調理器具1式、マスハス公にはお酒でもやるか。)』

 後他にはと思っていると後ろで・・・声が聞こえた。

 「よっす。」

 「ウワ(*´Д`*)!!」

 あまりの事に驚愕したティグルこう言った。

 「ナ、ナンデスカイッタイ!?」

 そう言うと後ろの男性がこう言った。

 「いやあ、悪いっすね。昼でも一緒にどうやと思ったんだけど。」

 そう言うとティグルはこう聞いた。

 「アナタハイッタイ」

 「ああ、初めまして。『倉田 武雄』。三等陸曹で北海道から

派遣されました!」

 

 

 

 

 

 

 「へえ・・・あの門の向こうにねえ。」

 「ハイ」

 「それにしても大変っすねえ。上の命令で仕方なく兵として派遣されて今じゃあここなんすから。」

 「エエ・・・マア」

 ティグルと倉田はお互い食事している中でこう言った。

 「そういやあ噂っすけどここにいる連中って半分近くが地方から

来てるんすよ。」

 「エ?」

 「それに何でもこの間実戦投入された新型機のパイロットの選考も

兼ねているらしくてここにいるのは車両課とかからも来てるから

凄そうっすねええ。」

 「ああ、俺も早くあのロボット操縦してえ!!」

 「ロボット?」

 ティグルは聞きなれない言葉を聞いて何だと思っていると倉田はこう返した。

 「あの大型の人型兵器っすよ!ロマンの塊ともいえるあれを操縦できるのって

夢のようっすよ!!」

 倉田はくねくねしながらそう言うがティグルはもしかしたらと思った。

 『(もしかしてあの巨人か?・・・あれが兵器、つまり人の手で

作られた奴だとしたら・・・ブリューヌ王国は最悪火の海間違いなしだ!!)』

 最悪な未来を予感してティグルは顔を青くしていた。

 「あれ?大丈夫っすか?」

 倉田がそう聞くとティグルは少し顔を青くしてこう返した。

 「ハハハハハ・・・ダイジョウブダヨ」

 「いや!大丈夫じゃないでしょ!?」

 倉田は流石にティグルを心配していた。

 

 

 

 

 

 

 

 「ア、オカエリナサイ。」

 「よう、ティグル。」

 表彰式が終わり晩餐会の後に帰った伊丹はティグルにそう言うとこう続けた。

 「それとティグル。これ」

 「?」

 ティグルは何だろうと思って袋を開けるとそこにあったのは・・・。

 「コレハ?」

 「門の調査部隊用の自衛隊用の迷彩服だって。俺にも渡されたよ。」

 すると伊丹はティグルに向けてこう言った。

 「2か月後から俺達は門の向こうに向かう。お前も準備しておいて寝てろよ。

訓練で忙しくなるからな。」

 「ア、ハイ!」

 少し嬉しがるような表情でティグルは床に就いた。

 そして伊丹はそれを見た後でこう呟いた。

 「はああ・・・冬の同人誌即売会・・・有給休暇取れるかなあ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして2か月後。

 

 

 

 

 

 

 

 「今日あなた方が向かうのは戦場です!!」

 そういうのは日本国首相『津田 矢沙彦』がそう言った。

 「諸君らの任務は重大で危険も大きいでしょう。」

 「ですが、私は貴方方がこの国に無事帰ってくれることを願っています。」

 「どうか、ご武運を」

 「「「「「はい!!!!!」」」」」

 首相の言葉に全員が返事した後にもう一人が演説の壇上に着いた。

 「私が今回の任務の現場最高責任者である『狭間 浩一郎』である!!」

 「既に1か月前から部隊が現地で調査しているが未だ分からないこと

だらけだ!」

 「もしかしたらその場で戦闘になるかもしれん!!」

 「その心構えを持つようにせよ!!」

 そういう中ティグルと伊丹はある人間を見て気づいた。

 そう・・・二人が助けた女の子が母親であろう手を握りしめながら・・・

慰霊場に立ち尽くしていた。

 恐らくまだ分かってないのであろう。

 ・・・肉親の死を。

 それを見た二人はヘルメットを深く被り直した。

 「まもなく突入するため総員実弾籠め!!」

 狭間の言葉を聞いて全員実弾を機関銃に装填させた。

 そして全員がトラックや装甲車そして・・・人型機動兵器に乗り込んだ。

 「突入!!」

 前面にいる戦車ともう一つ新たに作られた機動兵器である戦車型

『デスペラード』が少数ながら配備されその左右に量産され始めた『UCR-10』があった。

 その後ろに伊丹とティグル達がいるトラックがあった。

 そして彼らは進んだ。

 支援などない戦場。

 ・・・異世界へ。




 逃げれば心を失うと思え。
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