GATE 魔弾の王と自衛隊。かの地においてかく戦えり。 作:caose
それから3日後。
「え、調査ですか?」
伊丹は配置指示の『檜垣 統』の命令を聞いてそう言うとこう続けた。
「そうだ、貴様にはお前をトップにした計13名と+1と共にここいら辺の村々の
調査してほしいんだ。」
「目的は各村にいる人間の経済情報、文化、宗教などを調べ報告することだ。」
そう言うと伊丹はこう聞いた。
「あのう、・・・一つ宜しいでしょうか?」
「何だ?」
「・・・+1ってまさか」
「そうだ。ティグルと言ったな。彼も参加させろ。」
通訳士としてだがなと言うと伊丹はそれを聞いて・・・溜息交じりでこう言った。
「はああ・・・分かりました。拝命いたします。」
「敬礼!!」
壮齢の自衛隊員がそう言うと全員が敬礼した。
「おやっさん!今回はよろしくお願いします。」
「いえ、こちらこそ!!」
おやっさんと言われるこの男性は『桑原 惣一朗』という名前である。
「まさかティグル迄いるとはなあ。」
「アハハハッハ。」
ティグルは乾いた笑いをしてそう答えた。
今のティグルの言語は一般言語くらいなら答えれることぐらいは
出来るようになった。
「其れと君が・・・」
伊丹は隣にいる片目が隠れた男性を見ると男性はこう答えた。
「は!この度第3偵察隊に配属されました『UCR-10』パイロット『菅原 正樹』三等陸尉です!!」
よろしくお願いしますと伊丹に敬礼した後に伊丹は全員に向けてこう言った。
「ええと・・・俺が皆の上司になった伊丹だけど・・・まあ・・・
取り合えず頑張りましょ。」
そう言った後に全員が乗車した。
「そう言えば伊丹さ・・・じゃなかった伊丹隊長」
「ん?どしたティグル??」
ティグルが伊丹に対してこう質問した。
「俺達が行くのってどこらへんなんですか?」
そう聞くと伊丹は地図を広げてこう言った。
「お前が作ってくれた地図によれば門はここ『ディナント平原』から
南東22キロの遺跡群だ。」
「ええ、元々は建国からある大神殿だったと聞きます。」
ティグルはそう答えると伊丹は更にこう言った。
「俺らが行くのはここから大体15キロ東にある・・・ここら辺だそうだ。」
そう言うとティグルは・・・驚くかのように地図を近くで見た。
「ウォォォォ!!どしたん一体!?」
伊丹がそう聞くとティグルは・・・嬉しそうな表情でこう言った。
「ここ!俺の領地の村ですよ!!」
『『『『『・・・・・ええええええええええええ!!!!!』』』』』
全員はそれを聞いて・・・驚いてしまった。
『ううう・・・坊ちゃん。』
『泣くでないバートラン。裏切ったというのは大方デマのはずであろう。』
ティグル達が向かっている村の道の中である一団がそこで歩いていた。
彼らこそティグルの領土の兵と自分をよく見ていてくれる
男性マスハス公である。
彼らはあの戦いで後方に位置付けられていたが逃亡してくる味方によって
踏まれたり怪我したりしてけが人のみが無事な人間に肩を貸しながら
歩いているのだ。
そんな中でティグルを幼少期から知っているバートランは泣いていたのだ。
無論裏切ろとかではなくこう思いながら泣いていたのだ。
『あの時坊ちゃんの言う事聞かずについて行けば。』
『バートラン!俺は取敢えず先に行くからマスハス公を頼むぞ!!』
『バートラン。』
それを聞いてマスハス公はやるせない気持であった。
何せ自分にとっても子供の様に目をかけていたので気持ちは
分からないわけでもなかった。
すると男性の一人が何やら察知してこう言った。
『おい、何か可笑しくねえか?』
『?』
『音が聞こえねえか?』
『音?』
バートランはそれを聞いて耳を澄ましていると・・・。
『本当だ。聞きなれねえ音だ』
『馬車とは違うな。』
マスハス公もそう言うと兵に向かってこう言った。
『皆の者。取り合えず戦えるように準備だけしておけ。』
『は!』
マスハス公の指示を受け全員がけが人を後ろに下げ武器を構えて暫くすると・・
『何だ・・・あれは・・・?」
マスハス公はそれを見てそう言ってしまった。
何せ目の前にあるのは馬車というよりも・・・鋼鉄のナニカであった。
それが馬を使わずに走っているのを見てまさかと思った。
『まさかあれは門の向こうの!!』
『『『『『!!!!!』』』』』
全員はそれを聞いて驚くとバートランが前に出てこう言った。
『マスハス公!ここはあっしらが!!』
『然し』
『なあに、坊ちゃんの敵討ちとまで行きませんが一矢ぐらいは
報いてやります』
バートランはそう言いながら剣を構えていた。
するとそれらが止まると誰かが出てきた。
『?・・・敵か』
バートランはそう思っていると・・・聞き知った声が聞こえた。
『おおおおい!バートラン!!』
『・・・・!!』
バートランはそれを聞いて驚いていると相手の人間がヘルメットを取って
姿を晒した。
『バートラーーン!!』
『あああ・・・・坊ちゃーーん!!』
バートランは剣を捨ててティグルに向かって走り出すとティグルはバートランの目の前で止まってこう言った。
『済まないな。迷惑をかけたか?』
そう聞くとバートランは泣きながらこう答えた。
『いえ・・・何のこれしきです!!』
坊ちゃんと言いながらバートランはうれし涙を流していた。
次回は再開してから。