GATE 魔弾の王と自衛隊。かの地においてかく戦えり。 作:caose
暫くしてエレンが顔を上げると黒瀬に向けてティグル経由でこう聞いた。
『黒瀬殿、貴方の医術ならば・・・2人を治せれるのですね?』
「はい、その通りです。」
危険な賭けですけどと言うがエレンはこう続けた。
『リムは傭兵時代から私の我儘を聞いてくれてたしサーシャは
私が戦姫になった頃からの恩人で戦姫として必要な事、
成すべきことを教えてくれた存在だ。彼女達が私からいなくなるのは嫌だ・・・
だけどそれで助かると・・・2人がもう戦に出なくて普通に子供を産んで、育て、
そして孫子に囲まれて冥府に行けると言うなら私は・・・その別れを受け入れて前に進みたい!』
『頼む!2人を如何か助けて欲しい!!そして2人を・・・頼みたい!‼』
「全力でサポートするよ。」
黒瀬はそう言ってエレンに右手を前にするとエレンは何だと思っているが
ティグル経由で握手を告げてエレンは黒瀬と握手を交わした。
そしてそれを告げると先ずはサーシャ。
『それで僕が生きれると言うなら・・・別れるのは辛いけど其れは
何時か誰もが味わう事だ。僕はそれに従うよ。』
そしてリムアーシャ。
『・・・本来ならば私がいなければエレオノーラ様は無茶ばかりしますが
この怪我では戦に出ることも何も出来ませんしエレオノーラ様に迷惑が掛ります。本来ならば私自らがお暇を頂きたいと言わなければならなかったのですが
エレオノーラ様がそう言うのでしたら・・・仕方ありません。』
『リム。』
『今日を持ってリムアーシャはお暇を頂戴いたしますことをお許しください。』
『ああ・・・分かった。』
『それではお暇を貰えましたのでここからは友人として。』
『?』
『無理せずにとは言わないけどどんなことがあっても生き残ってね、エレン。』
『アア・・・アア‼!』
エレンはリムの言葉を聞いて涙交じりの顔で抱き着いて・・・
さよならを告げた。
『そんじゃあ・・・もう直ぐ昼だから飯にするけどその前にエレンの服だな。』
『そう言えばソフィーの服は何時ものではないのだな。』
『ああ、あれってここじゃあ派手だからって。』
そう言ってソフィーは今着ている服を見せた。
上はスーツのようであるが胸の谷間を見せつけるかのような見た目で
下はタイトスカートとまるで外国の会社員の様な服装であった。
『それで・・・私は何を着るのだ?』
『それを向こうで決めるのよ。』
ソフィーはそう言って・・・バスの向かっている
ショッピングモールに向かった。
『何とか決まったな。』
『そうね、それにしてもエレンってよく似合うわね。』
『そうか・・・然し良いなこの服。』
そう言ってエレンは買ってもらった服を見ていた。
頭には帽子が、服装は毛糸の服、下はスカートとシンプルであるが
それが本人の綺麗さを引き出させていた。
『それじゃあ飯に行くぞ(目立つからなこの人たち)』
そう言ってティグルは周りを見た。
金髪の美女と銀髪の美少女を見て何なんだと思いながら写真を撮っているのだ。
そして向かった先は・・・。
『これは何だ?』
『これは鍋って言う奴で野菜やら肉やら魚やらを入れて食べるんだ。』
『兵達が食べる料理みたいだな。』
『まあそんなところだな。』
そう言ってティグル達は・・・しゃぶしゃぶを食べていた。
肉を湯の中で掬って食べると言うのに驚いたようであるが好評であった。
『それにしてもエレン、よく食べたわね。』
『仕方がないだろう、あそこの飯は味が薄くてな。』
やっとまともな物が食べれたんだぞと言うとエレンはこう続けた。
『然しそれにしても上は思い切ったことをするな。講和に踏み込むとは。』
『まあね、ここ迄うまくいったのは貴方達が負けたからこそだと思うとね。』
『ああ・・・それで今後どうするのだ?』
『ジスタート王国は今回の事でテナルディエ側に加わっていた貴族は軒並み
彼から離れていったわ。まあ分からない訳じゃないけどね。』
『確かにな、あれ程の兵器を保有しておるのだ。仕方があるまい。』
『それと自衛隊達からこう言う言報告が入ったってティグル君から聞いたわ。』
『?』
『レグナス皇太子を暗殺しようとしらしいのよ。』
『!‼』
『恐らくだけどこの世界に侵攻した時の乱戦を利用してって事らしいのよ。
その時にセラシュ2人を送ったらしいけど行方知れず。皇太子諸共って事も。』
『そうか・・・ならばテナルディエの策略は半分成功・・・
いや、一割成功九割失敗と言った処か。』
『そうね、だけどこれでテナルディエがどう出るかね。』
ソフィーはそう言って外を見ていた。
空に暗雲が広がっていた。
嫌な予感が・・・いや、未だ戦乱が収まらない事を暗示するかのように。
『己異世界軍!!よくも我を愚弄したなーーー!!』
テナルディエは大声で怒鳴り散らしながら手紙を全て破り捨てていた。
それらは全てジスタート側のテナルディエと縁があった貴族たちであったが
リュドミラを中心に縁斬りを言われ、今後は支援も何もしない言う
書き込みがされていた。
するとテナルディエは怒り其の儘に使用人を呼ぶとこう言った。
『今すぐ使者を西方国境に送って来い!』
『御意、それで誰に?』
『決まっている!《黒騎士ロラン》に送って来い!!
奴の力で異世界軍を蹴散らしてやる!‼』
人物紹介が終わったらまた休載します。