GATE 魔弾の王と自衛隊。かの地においてかく戦えり。 作:caose
そう・・・まだね。
『今日は宴会だあ!!』
『明日もな!あいつらが帰ってくるからな!!』
周りの市民たちはティグルが帰ってきたことに喜んで宴会しようとすると・・・
後ろから声が聞こえた。
『ほう、それは儂も混ぜてもらおうか?』
『マスハス公!!』
ティグルは後ろにいつの間にか来たマスハス公を見て驚いているとこう聞いた。
『どうしたのですマスハス公!明日になると言ってたのに!?』
するとマスハス公はこう返した。
『うむ、そのつもりだったのじゃがお前さんの方の兵士が居ても立っても
居られないようでな。走ってココマデ来たんじゃ。』
『へえ・・・凄いな。』
そう思っているとティグルは・・・七つの箱と物を出してある人達に渡した。
「あれって確か」
「何です?隊長??」
伊丹の言葉を聞いて倉田が何なのかと聞くと伊丹はこう答えた。
「ああ、銀座事件の際にあいつの部隊は最後列だったらしいけどどうやら・・・
仲間に踏まれて死んだ連中がいてな。そいつらの遺骨と遺品らしい。」
「え!?」
倉田が驚いている中家族たちはそれを持ちながら・・・泣いているのを見た。
「銀座でも・・・こっちでも・・・どっちも変わんねえな。」
伊丹はその光景を見ながらそう思っていた。
「ここが俺の家です。」
「へえ、何か意外に小さいな。」
伊丹はティグルの家を見てそう言うと苦笑いしながらこう言った。
「貴族って言ってもピンキリで俺みたいな奴なんて結構いますよ。」
「そうなのか。」
へえと言いながら伊丹は見回しているとティッタはティグルに耳打ちして
こう聞いた。
『あのう、ティグル様。このお方たちは一体?』
そう聞くとティグルはこう答えた。
『この人たちは俺が向こうにいる間にお世話してもらった人たちなんだ。』
そう言うとティッタは・・・慌てながらこう言った。
『そう言うのは先に行ってくださいよ!!お酒や夕食の量を考えたら少ないじゃないですか!?』
そう言うがティグルはこう続けた。
『いやあ、それなら大丈夫だよ。向こうにも食料があるからさ。』
それを聞いて本当ですかとティッタは疑いの眼を向けていると伊丹が
こう言った。
「それじゃあ俺らはここでキャンプ張っとくから。」
「はい、分かりました!!」
ティグルがそう答えた後に伊丹はこう続けた。
「それとさ、厨房にこいつを連れて行ってくれよ。」
そう言うと一人の自衛隊員が立ち上がった。
「こいつ前は板前らしいからさ。俺らの分の料理を作るってさ!」
「分かりました。案内します。」
そう言った後にティグルは自身の部屋に戻ってある部屋に向かった。
その部屋は大人三人がやっとは入れるくらいのスペースであるが
その部屋の中には・・・一張の黒い弓があった。
全てが艶のない・・・漆黒色の弓である。
嘗て先祖が使ったとされる弓であるが今は亡き父親の遺言によれば・・・。
『お前がこの弓を使う時、それは最も必要で合った時だ。それ以外は使うな。』
そう言ったそうだ。
ティグルは先祖に対する礼として胸の前で握り拳を作って横に引いた。
「・・・只今、父上」
そう言った後に部屋から出て行って厨房に案内した。
その日は宴会となった。
ティグル達が帰った事、そしてティグルに親切にしてくれた自衛隊に
対してのだ。
流石に職務中であるという理由でお酒は遠慮しているがその代わりに
食べ物を一杯出してくれたのだ。
因みに自衛隊員で元板前でもある「古田 均」の料理にアルサスの人達は
結構満足して主婦方に教えたという一幕もあった。
「以上が報告で当面はそこを拠点にして各地方との交流をするそうです。」
「分かった。取り合えず近隣の偵察隊にも伝えて中継地点として扱ってくれるかどうか聞いておいてくれ。物資はこちらから輸送部隊を送る事もな。」
自衛隊員「柳田 明」が伊丹達の報告をした後に狭間が今後についての
方針を言った後にもう一度報告書に目を通した。
「然しこれについてはな。」
「確かに、時間の違いなど下手すれば各自衛隊員の士気にも
関わりますからな。」
特に伊丹とかなと言うと狭間はこう決めた。
「・・・この事は全隊員に報告しておけ。今のうちに言ってしまえば
後が引かずに済む。」
「了解。」
そう言うと柳田はもう一つの事を聞いた。
「ティグルの納めているアルサスは山一つ越えれば直ぐに隣国です。
この国はそれを知りながらも何故砦のようなところを作らなかったの
でしょうね?」
理解に苦しみますよと柳田は肩を透かしていた。
アルサスの隣国は『ジスタート王国』の属国である
『ライトメリッツ公国』でありティグル曰く仮想敵国にカウントされている
そうだ。
本来ならば砦などを作って万全を整えようとするのが定石であるにも
関わらず放置されていることから変だなと思っているが狭間はそれについて
こう答えた。
「恐らくは放っておいて良い・・・見放しを念頭に置いているやもしれんな。」
そう言うとこう続けた。
「我々の目的はあくまでブリューヌ王国に対して損害賠償と戦争犯罪者の
引き渡しを第一とするためにここにいる。だが・・・現地住民に危害があれば
それを見てみぬふりなどそれは人間として終わっている。」
「出来るだけ情報を集めたい。調査部隊にはより一層の努力に
勤しんでもらいたいと伝えておいてくれ。」
「分かりました。では失礼します」
そう言って柳田は退出した後に狭間は外にある『デスペラード』と
『UCR-10』、そしてそれよりも大型な・・・ヘリを見てこう思っていた。
「これが新たな戦争の呼び水とならなければ良いのだが。」
そう思いながらコーヒーを飲んだ。
次回はどうなるか?