クソトカゲとオールドマンの収容違反収束から一週間後、私達の元にSCPの依頼は来ないから暇していた。アリスとパソコン越しのビデオ通話で話をして、今はどうしているのか尋ねる。
「ねえアリス。今はどんな生活してる?」
『貴女に貰った漫画やアニメを見たり、ゲームも楽しんだりしてるわ。貴女が自由に動ける体に加え、外の世界を再現した部屋を用意してくれたお陰で、遊びにも困ってないの。あの世界に居る人達は、私と遊んでくれるから、寂しくないわ』
「それは良かったよ。もし何か不満があるなら言ってね。改善するから」
『ええっ。それより、日本の作品はとても面白いわ。ONE PIECEにドラゴンボール、鬼滅の刃にソードアート・オンライン、他にも沢山、面白い物があるわ。今、ONE PIECEは最新刊まで読んだわ』
「また読みたくなったら言ってね。何時でも届けるから」
そして私達は、ビデオ通話を切る。
私はパジャマ姿からある服へ着替えた後に、キッチンに向かって昼食の用意に取り掛かる。キャンディスとクローヴィスの二人の好物である料理を作るのだ。因みに私の服装は、『異世界居酒屋 古都アイテーリアの居酒屋のぶ』のキャラクター『千家しのぶ』の服装である。
その後すぐに、庭へ通じる扉が開いて、ボロボロになったキャンディスとクローヴィスが現れた。キャンディスの服装は『東方project』に登場する小悪魔というキャラクターの服装にしている。結構似合ってるじゃん。そしてクローヴィスの服装は『ありふれた職業で世界最強』に登場するメインヒロイン『ユエ』の服装にしている。全部私が改変して用意したものだ。
「お帰り。鍛練終わった?」
「ええっ。お陰で、写輪眼や忍術を更に極めたわ!あの部屋で修行をするのも悪くないわ!」
「ん?この匂い・・・もしかしてチキン南蛮!?」
「嘘!?昼食から随分豪華じゃない!」
「正解。でも二人とも、手洗いうがいはちゃんとしてきてね。大丈夫だろうけど、ケアはキチンとね」
そう。私は昼食にチキン南蛮を作っているのだ。キャンディスととクローヴィスはチキン南蛮を美味しく食べてくれる。二人の手料理も美味しいから、今度作って貰おうかな。
手洗いうがいをしてきた二人は椅子に座り、テーブルに用意したチキン南蛮定食に目を輝かせていた。今回は若鶏の唐揚げを使ったチキン南蛮だから、とっても美味しい筈だ。
「「いただきます」」
二人は箸を使い、チキン南蛮を食べ始める。二人とも初めは上手く箸を持てなかったけど、少し教えたら上手く習得出来た。理解力が良いよねこの二人。
「んー美味しい!シガーのチキン南蛮美味しいわね~!」
「ええっ・・・こんなに幸せな味、堪らないわ」
キャンディスとクローヴィスがチキン南蛮を食べる度に、サクサクという音が響く。見てるだけで私もなんかお腹空いてきた。
「じゃあ、私も頂こうかな」
私の分のチキン南蛮も作ったし、早速食べるとするかな。そして食べたら、タルタルソースと二度揚げで仕上がった唐揚げが美味しい。らっきょうも加えてるから、良い味を出してくれる。
そして私達は昼食を食べ終えて後片付けを済ませた後、お腹を整える為に軽めのヨガを行った。
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昼食を終えてから二時間後、アニエスお姉さんが私達の部屋にやって来た。三時のおやつに作った私お手製のドーナツを出して、四人でコーヒーと共に食べながら仕事の話をした。
「美味しいドーナツね・・・ってそうじゃなくて、此れからある四体のSCiPと貴女をぶつけたらどうなるのかっていう実験があるのよ」
「手伝うとは言ったけど、まさか実験に付き合う事になるなんてね。で、何のSCiP?四体って言ってたけど」
私は溶かしたチョコレートを被せたドーナツを食べて、アニエスお姉さんの報告を待った。
「シガーちゃん・・・言いにくいのだけど、この四体よ。『SCPー049』『SCPー096』『SCPー076』、そして『SCPー993』よ」
「O5をグッチャグチャにしてくるね」
「「「やめんか!!」」」
「冗談だよ。にしても、とんでもないSCiPばかりだね。最後以外ヤバいのしか居ないんだけど?」
私のボケに上手く対応してくれた三人に感謝を。それよりも、どうするかな。076ことアベルはまだ、勝てる可能性はあるよ。でも、096ことシャイガイを殺せるかな?殺す事は財団の理念に反するからやらないけど、私があのクソトカゲみたいな事にならないか心配だ。そして049ことペスト医師。彼は話が解るけど、私が“悪疫”に犯されてると見なされたら襲われるかもしれない。ボルドーの話をすれば助かるよね?きっと。そして最後だ。あの危険な番組のSCiPだ。良かったよ。此れなら上手く対処出来る。こんなSCPなら、収容する必要は無いかもね。
「勝てるのかしら?って、クローヴィス?076の資料を見てどうしたのよ?」
「・・・シガー。私、この076ことアベルの実験は棄権するわ」
「別に良いけど、どうしたの?」
「・・・棄権するわ。それだけよ。ごめんなさいキャンディス」
「別に良いわよクローヴィス。クローヴィスは信じて待ってくれたら良いわ」
クローヴィス、ホントにどうしたのかな?でも待てよ?なんか今のパターン、何処かで見たような・・・まっ、いっか!
そして私とキャンディス、クローヴィスの三人は収容室を後にして、アニエスお姉さんと共にSCiPの収容室へ向かう。最初に対応するのは、SCPー049だ。やれやれ、どうなっちゃうのかな~。
『SCPー049ペスト医師』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-049
『SCPー096シャイガイ』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-096
『SCPー076アベル』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-076
『SCPー993ピエロのボブル』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-993