チケットが来ました。
私と、キャンディス、クローヴィス、アベルの分だ。
もし駄目だったら、アリスも交ぜるかテルややみこさんに代わってもらおうと思ってた。でも、チケットが来て良かった。なら、此れからあの遊園地に赴く事が出来る
『ようこそ!こちらプレイランド!あなたの家族に最高の楽しみをご提供!忘れられない思い出を作ろう!』
私達は遊園地に入る。その従業員の服装は可愛い着ぐるみを着ていた。そして、私が好きな作品のキャラクターになった従業員達も居る。
「ハロー、シガー!久し振りだね!」
・・・私は怒りがこみ上げてきた。嬉しくはあるけど、怒りの方が強い。何故なら・・・。
「嘘!?」
「シガーそっくり!?」
キャンディスとクローヴィスは驚愕している。だってそうだろう。
私に話し掛けてきた従業員が、シガーの服装と髪型をした着ぐるみをしていたのだから。
「・・・貴様!」
その時、私は驚いてしまった。アベルが見たことも無い形相を浮かべて、異空間から取り出した大剣でシガーの着ぐるみを着た従業員の首を撥ね飛ばした。
「・・・不快だ。私にその様な姿を見せるな」
アベル?
「どうして?」
「貴様と似ても似つかんこいつが気に食わん。私が超えるべき相手は、目の前のような塵とは違う」
アベルらしかった。でも違うんだよ。私がこいつに怒ってたのは。
「・・・シガーを馬鹿にされた気がするからなんだよ」
私が好きなキャラ・・・というか、アベルとは別の意味で最愛の少女だ。私が死んだ時に出会い、再会を誓いあい、私にとってもかけがえのない存在だ。
目の前に現れた彼奴は、シガーとは似ても似つかない。最早完全に別人だ。それも、子供を連れ去る最悪の遊園地だ。従業員もきっと拐われた子供達だろうな。
「・・・アベル。今度は気絶させる程度で済ませて」
「ふむ、良いだろう。気絶させれば良いのだな?」
アベル、なんか丸くなった気がした。前のこいつなら、此処に居る従業員を全員殺そうとしたのに。
私は指を鳴らして、ある結界を遊園地に張る。二つの効果がある結界だ。中に居る従業員達にのみ作用する。
「キャンディス!」
「大丈夫よ。死なせない程度にしてあげる!『火遁・炎弾』!」
キャンディスが口から炎の弾を吹き出し、従業員に向けて放つ。爆発と共に従業員達は吹き飛んだ。吹き飛んだ従業員は、異空間に転移して送り込まれる。入った者を眠らせておく空間だ。此れが一つ目の効果。攻撃された従業員を異空間に送る効果である。
それにしても、キャンディスには様々な忍術を覚えて欲しい。今度、他の忍術も教えようかな。火遁を極めて核爆発レベルにしても良いけど。
「流石ねキャンディス!なら、私だって!」
クローヴィスが全身に魔力を通す。魔術の線が身体中を巡る。型月の魔術を教えたのに、その範疇を超えてる気がするな。彼女が元から強かった事もあるのだろうけど、クローヴィスの身体強化魔術も投影魔術も、最早原作以上だ。身体強化はマイト・ガイみたいだし、投影魔術に関しては、最早創造魔術という魔法みたいな物になっていた。
今度、アメコミの魔術を教えようかな。それに、『ハイスクールD×D』の神器を元に作った私オリジナルの『
クローヴィスは走り出し、従業員の懐に迷い込んで、拳で腹を殴る。殴られた従業員は後方へ吹き飛ばされる。次にクローヴィスは走り出した後に両手に小さな鈍器を投影して、両手に填める。そして、常人から見れば無数の線にしか見えない位に速くなって、従業員達の間を走る。そして、見えるようになった頃には、従業員達が吹き飛ばされて壁や地面に埋まる。どんな風に埋まったかって?具体的に言えば、頭から、下半身から、上半身から、それぞれ埋まったのだ。
「殺せんのは気に障るが、此も戦いだ!」
アベルは膝を折って身を屈んだ後、従業員達に向かって飛び出した。クローヴィスすら上回る身体能力で飛び出したアベルは、従業員達を次々と殴り飛ばしていく。空間に現れた穴から従業員達が現れてるけど、アベルにとっては烏合の衆でしかない。アベルは体に従業員が取り付かれているにも関わらず、従業員達を男女問わず殴り飛ばす。攻撃対象が子供の従業員になった瞬間、子供の従業員は自動的に異空間へ転移される。此れが二つ目の効果だ。攻撃対象が子供の従業員になった瞬間、子供の従業員は異空間へ転移させられる。
私も攻撃を行う事にした。
「『
空に積乱雲を一瞬で生み出し、落雷のレーザーを落とす。私の落雷は、従業員全員を狙った範囲攻撃だ。
「『須佐能乎』!」
両目に万華鏡写輪眼を展開したキャンディスが、須佐能乎を展開した。妖艶な女悪魔の姿だ。どれだけクローヴィス好きなんだ。そして、須佐能乎の爪を振り下ろして、従業員達を攻撃する。
「『投影』!」
無数の剣を展開し、従業員達に向けて投げ飛ばすクローヴィス。剣は突き刺さるけど、死ぬ前に転移させてるから死んでないと思う。
「フハハハハ!!ハハハハハハハハハハ!!もっと闘えええ!!」
アベルは従業員達を次々と殴り飛ばし、更に掴んで地面に投げ飛ばしたり、頭を掴んで壁や地面に叩き付けたり等、最早やりたい放題だ。死なせてないのは結構だけど、やり過ぎだと思う。
「三人とも、此処は任せてくれる?私、オブジェクトを改変してくるね」
私はその場から転移した。三人は大丈夫だ。
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私はある場所にやって来た。楽しそうな遊園地の闇の部分である、禍々しい装置が並び、変な装置の中には沢山の子供達が閉じ込められていた。
成る程ね。子供達を此処で閉じ込めておいて、外にはクローンを出してる訳か。『デート・ア・ライブ』の天使の一つを使用して知ったのだが、私はあんな本は使わなくても知りたい時に知れる。
「此処がこの遊園地の最奥。つまり中央に当たるって事かな。アンソロジー見てた時の予想でしかなかったけど、まさかこうなってたとはね」
原作ではどうなってるのか解らないけど、子供達が何か危ない目に遭わされてるのは確かだから。洗脳されたか、殺されて複製体のみとなったか、それは解らない。でもこの世界では、子供達は眠らされており、そのクローンが従業員となっている。
子供達の眠るカプセルから伸びるホースが膨らみ、空間に開いた穴から何かが出た。それは、カプセル内に居る子供と同じ顔をした大人の従業員だ。恐らく年齢は好きに弄れるんだろうね。産み出されてるクローンは、機械がランダムで年齢を指定して産み出しているんだろうけどね。
兎に角、強制排除だね。この遊園地、ちょっと遊んでみたかったな。
そうだ。私がこの遊園地の主催者になろう。そうすれば私は何時でも遊園地に遊びに行けるし、財団を招く事も出来る。
プレイランドはもう私の物だ。
私は装置に触れて、遊園地の改変を行った。
「『遊園地よ。私が此れから主である。異論は認めぬ、断じて認めぬ、私が法だ黙して従え』」
私は遊園地を改変した。もう子供達の誘拐なんてさせない。でも財団の大人も楽しめる遊園地にしてみせる。幸いこの遊園地は全てのアトラクションもレストランも無料で楽しめる。
そして、子供達が眠るカプセルが開いた。外ではどうなっているのだろう。
「おはよう。子供達」
私はカプセルから子供達を浮かせて、床にゆっくりと降ろした。長く眠ってた子供は筋肉が衰えていたりする為、改変で治してやった。
子供達は目を覚まして、困惑しているのか周りを見渡した。その後に私を見る。
「私はシガーだよ。シガーロス=ステファンスドッティル。君達を助けに来たんだ」
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私は子供達を、それぞれ元の家に帰してやった。その際に、遊園地に関する記憶は敢えて消さなかったけど、誘拐されて軟禁されていたように記憶を改竄した。他の時空から来た子供達は、元の世界に帰してやった。元の世界で両親が居ない場合は、その世界にある信用出来る孤児院に預けたのだ。一生でも使いきれないお金を振り込んだ口座も送ったし、後は彼等次第だ。
従業員ことクローン軍団は活動を停止して、財団が全てのクローンを回収した。生命反応があるからまだ肉体的に動いては居るんだろうけど、財団に目を付けられた以上は外には出られないだろうね。
「パパ!ママ!」
「おおっ・・・へイリー!へイリー!」
「・・・夢じゃないわよね?へイリー!ああっ、へイリー!会えて良かった!」
私はとある親子の再会を見ていた。拐われた子供達の中に居た、へイリーという女の子。その子を財団職員にして両親であるフレドリックスさんとその家族の元へ。祖父母は残念ながら亡くなってたし、両親もかなり年を取ってたけど、再会出来ただけでも良いと思う。
「・・・済まなかった。娘を助けてくれて」
「気にしないでください。この遊園地を何とかしたかっただけですし」
娘と出会えて良かったね。
その後、フレドリックスさんと妻はへイリーを連れて帰って行った。へイリーは家族と居られるけど、財団が両親に代わって養ってくれるらしい。だから生活は保証されるだろうね。
「ねえ、貴女がこの遊園地を支配したような物よね?此れから遊園地をどうするの?」
アニエスお姉さんが聞いてきた。
「残しておくよ。また今度、遊びに行きたいからね。アリスも誘って、一緒に遊びたいからね」
「そう。まあ財団の理念にはずれてないから、大丈夫ね」
「でもアニエスお姉さん。表向きの管理者として財団職員を置いてくれないかな?流石にこういうのは大人がやるべきだと思うんだ」
「解ったわ。O5にも申請してみるわよ」
そして、私達の仕事は終わった。でも、SCPオブジェクトはまだ沢山ある。
特に、こうした子供を狙うSCiPの相手は回して欲しい。子供達を犠牲にしていい理由なんて無い。彼等は未来の希望なのだから。
という訳で、クローヴィスもキャンディスもパワーアップします。アメコミの魔術、つまりDr. ストレンジみたいになります。忍術も、オリジナルを混ぜるかと。