どうも。久しぶりだね。シガーだよ。
私は起きた後、キッチンで朝食の準備をする。後から起きてきたキャンディスが共に手伝ってくれる。SCPオブジェクトの相手をする依頼が無い場合、こうしたモーニングルーティンを繰り返しているからね。
そして、アベルが目を覚ました。彼は何らかの理由で死んだ後に棺の中へ戻り、目覚める時間はランダムだ。しかし、今回は一度も死んでない。アベルは食堂へやって来て、朝食を待つ。
クローヴィスが後からやって来る。悪魔である為に、朝の目覚めは悪く、四人の中ではかなり朝寝坊をしやすい。
四人で朝食を済ませた後は、私はアベルの修行に付き合う。精神と時の部屋に入った私達。修行前に、私はアベルにある事を訊く。
「アベルってさ。武器って創れないの?」
「武装の創造は出来ん。神より与えられた全ての武器は壊れたとしても、私専用の収納空間に戻る。しかし、直るにはかなりの時間が掛かるがな」
成る程。道理で壊れた筈の武器が現れる訳だ。
「なら、前に私が与えた力が使えるね。アベル、やって見せてよ」
「ああっ」
アベルは片手を手前に翳す。すると、アベルの手元には私の知らない斧槍が現れた。
それは、私がアベルに与えたオリジナルの
「ふはははははは!!此は素晴らしい!!」
「じゃあ、掛かってきなさい。シンボル、モンスターを召喚して。古龍で頼むよ」
そして、私は右手に装着したシンボルの形を変形させて、モンハンのリオレウスのマークに変わる。そして、召喚したのは『クシャルダオラ』『ラージャン』『キリン』の三体だ。
「良かろう!!私も本気である!!」
こうして、私とアベルの修行が始まる。アベルは確実に強くなっている。クシャルダオラの風を斧槍で凪ぎ払い、竜巻を掻き消した。更に、ラージャンを蹴りで吹き飛ばし、キリンの角を素手で握り潰した。
「嘘でしょ?キリン、クシャルダオラ、ラージャンの三体を圧倒するなんて。アベルも流石は神の子だね」
確実に強くなっている。アベルのあの姿が、何だかかっこよく見えた。
「ん?」
私は自分のスマホに、アニエスお姉さんから連絡が来てるのを知る。私はスマホを手にして通話に出た。
「もしもし?」
『シガーちゃん?此れからある研究所に来て欲しいのよ。私とクレフ博士も同行する事になったから』
「研究所?SCPオブジェクトじゃないの?」
『分からないのよ。だから、一緒に来て頂戴。テル君とやみこさんが迎えに来てる筈だから』
「うん。分かったよ」
私は通話を切って、アベルに話し掛ける。其処には、見るも無残な姿となった三体の古龍が、床に倒れていた。時間は二分。速すぎでしょ。人間離れしたハンターですら其処まで討伐時間は速くないよ?流石はアベル。
「ふん。他愛も無い」
「お疲れ様、アベル。ねえ、さっきアニエスお姉さんから連絡があったの。アベルも来てよ。もしかしたら、何か来るかもしれないよ」
「良いだろう。強者は大歓迎だ」
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私は、テルお兄さんややみこさんの案内で、アニエスお姉さんやクレフ博士の居る研究所へやって来た。
どうやら、研究所内で不思議な事に特異点の異常が発生しているのだ。
「それで、何が来るの?」
「分からないわ。でも、何かが来そうね」
アニエスお姉さんの顔に、緊張した感じが強く出た。
「さあ!早く来い!私には分かるぞ!貴様は強い!」
アベルが興奮している。
今見ると、研究所には強い奴等が集められている。私、アベル、キャンディス、クローヴィス、テルの傍でナイフを構えるやみこさん、クレフ博士、ブライト博士、更に財団のエージェント達。
さあて、私も構えるかな。
その瞬間、光がその場を照らす。私達は目を閉じる。
数秒間の光と共に、巨大な何かが降り立つ音が辺りに響いた。
「・・・貴様のような生き物の存在を聞いた事がある。太古の昔に人類の手によって絶滅した筈の生物。ドラゴン」
アベルの声がした。私は目を開けると、其処に居た存在を見て驚いてしまう。
目の前に居たのは、モンハンの世界において最強格の古龍『煌黒龍アルバトリオン』であったからだ。
この時のシガーの服装:魔女の旅々のイレイナの魔女服。