「ふう、ありがと。アルバトリオン」
「どうも」
シガーです。あのクソトカゲの収容は無事に終わりました。アルバトリオンが手伝ってくれたお陰でなんとか軽く済みました。
私は彼を部屋に案内して、料理をご馳走した。作った料理は全て大盛りにしている。
「おおっ!此は美味そうだ!」
「アベルは沢山食べるからね。それに、アルバトリオンも食べる方でしょ?」
「ああっ!」
「よし、じゃあ皆食べよ───」
「美味い!!」
アベルは素手で料理掴んで食べ始める。相変わらずマナーもへったくれも無い食べ方だ。しかも速いし。
「アベル様・・・ナイフやフォークを使ってください」
「相変わらず汚い食べ方ね」
クローヴィスやキャンディスは呆れており、アルバトリオンもかなり気にしてる。まあアベルは美味しく食べてるんだから気にしないで欲しいな。
私も加わって昼食を食べ終わった。後片付けを済ました後、アベルやキャンディス、クローヴィスの修行に入る。今回はアルバトリオンも加わって居るから、三人にとっても充実した修行期間になった。
そして、私が部屋に戻ってきた後、アルバトリオンにある事を告げる。それは、クソトカゲの前に私がアルバトリオンに告げた警告について、答えだけでも教える為だ。
「アルバトリオン。貴男に人間を嘗めるなと言ったよね?」
「ああっ。それがどうしたんだ?」
「先に答えだけでも言おうと思ってね。貴男がどんなに警戒しても、どれだけ未来を読んでも、アルバトリオンを殺せる敵を人類は造りあげてしまう。その運命は避けられない。人間は凄いよね。数百万度の熱量を持つ核爆弾も通じなかったあのゴジラを殺しかける兵器を、普通の人間が造り上げてしまうんだから」
「っ!?まさか、俺を殺せる兵器って!?」
「そう、アルバトリオンの思ってる通り。運命は変えられない。未来をどれだけ変えても、運命は変わらない。いくら私でも、未来は変えられても運命は変えられないから。でもそれに対してどう対処するかは君次第。じゃあ、答えだけ言うね。君を殺せる兵器の名を。名前は・・・」
私はアルバトリオンの耳元で囁く。
「『メカアルバトリオン』」
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翌日。私は朝食を作って皆と食べていた。
食べ終えた所で、突然警報が鳴り響く。アニエスお姉さんが収容室の扉を開けて入ってきた。
「大変よシガー!」
「どうしたのアニエスお姉さん?なんか慌ただしいね」
「SCPー354から化け物が現れたのよ!それがとんでもない強さで、財団のエージェントや起動部隊が次々と殺されてるの!」
「・・・分かったよ。皆、準備してね」
久々に強敵かもしれない。私は皆に戦闘準備を行わせ、アニエスお姉さんやクレフ博士と共に車に乗ってSCPー354の対処に向かった。
SCPー354。赤い液体の水溜まりで、エンティティと呼んでる化け物を生み出している。人の血液みたいらしいが、生き物由来の液体ではない。潜れば潜る程液体の濃さがあり、その為なのか底に到達した例は無い。あったとしてもまだ到達出来てないのが現状だ。
でも、私達なら負けない。アルバトリオンも居るし、何よりシガーの力だからね。
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私達はSCPー354の収容エリアにやって来た。
「あれは、ドラゴンか。滅びたと思われたがまだ生き残りが居たか」
アベルがそう告げた。赤い水溜まりから姿を現したのは、なんというか・・・まるで山のような大きさをした大きな翼を腕の部分に生やした翼竜タイプのドラゴンだ。その子供らしい翼竜が水溜まりから大量に出現した。しかし、その巨大ドラゴンと小さな翼竜達の見た目は完全にアレだった。
「キングギドラじゃん」
キングギドラそっくりなのだ。首が三つもある。但し、吐き出したブレスはそれぞれ違った。左の首は炎を、右の首は冷気を、そして真ん中の首は光線を放った。財団の起動部隊はあっという間に全滅。施設はあっという間に破壊された。
「アベル、キャンディス、クローヴィス。修行のせいかを見せてもらうよ」
「良いだろう。此は楽しめそうだ!」
「私もよ」
「アベル様。キャンディス。行きましょう!」
アベルは無数の剣を生み出し、キャンディスは完成体須佐能乎を展開し、クローヴィスは全身に魔術回路を張って身体能力を高めた。
「私達はお留守番だね」
「あの三人、どれだけ強くなったかみてみようか」
「あの竜は強いよ。でも、三人なら勝てるよ。暇だしチェスしない?」
「良いぞ」
私はアルバトリオンもチェスをする事に。チェスが終わる頃には、アベル達はもうドラゴンを倒してるだろうね。