「・・・それで、私にその人の元へ?」
「そうなのよ・・・それに、こんなに豪勢な部屋にするわ、しかも世界を新しく作るわ・・・もう私はなんで何時もこんな目に遭うのよ~・・・」
どうやらこの人が、現在私の管理を担当している研究者なんだね。名前はアニエス・マルタンだっけ?なんか金髪のパリジェンヌって感じの人だね。それもフランス系の外国人女性で、メイクしてないのにこんなに綺麗な美女なんだよ。言葉に出来ないよ。
そんな美女の博士が頭を抱えている。恐らく私が勝手に部屋をこうしたせいだろうね。その事で怒られたかな?最悪クビにされるかも。
「あの、マルタン博士?体の調子を戻しますよ」
私はマルタン博士の額に触れて、彼女の状態異常全てを治した。
「っ!?あら、体が楽になったわ!?」
「大丈夫みたいですね。じゃあ、私を案内してくれますか?」
「貴女・・・一体どうしちゃったのよ・・・」
「私を、その上司の元へ案内してくれますか?」
「・・・ええっ。解ったわ」
私は、マルタン博士の案内を受けて、その上司の元へ向かう事にした。仮にも世界を護る為に働く人達だ。サイコパスでも、悪い人ではない事を祈ろう。良くてマッドサイエンティストであって欲しいね。
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「やあ初めまして。SCPー239。私はアルト・クレフ博士だ。まさかこの様な形で出会う事になるとは思わなかったよ」
「私もだよ。SCPー239。ジャック・ブライト博士だ」
上司が二人とは聞いてないよ。まさか、クレフ博士とブライト博士とは思わなかった。しかもブライト博士は、オランウータンじゃなくて女性の研究者になってるね。例の首飾りをしてるから間違い無い。
クレフ博士はウクレレ持ってる顔が猫の被り物で隠れている。ブライト博士は例の首飾りをしてるなら、その人がブライト博士になっている。
「それで、君の事を全て話してもらえるかい?」
クレフ博士が尋ねた。
「はい。私はSCPー239こと、シガーロス=ステファンスドッティルです。ですが、正確にはシガーではありません。本人はもう死んでいます」
『!?』
全員が驚く。まあ、自分から既に死んでると言ったら驚くか。
「そして私は、シガーから肉体と力を受け取りました。私の本名は───」
こうして私は、シガーとの約束の事や転生した事。財団に協力したい事を誠心誠意伝えた。ブライト博士とクレフ博士は私が全てを話した後は顎に指を当てて何かを考え始めたけど、すぐに私にある質問をした。
「君に質問がある。君に覚悟はあるかね?」
覚悟があるか?それはつまり、SCPオブジェクトを相手にする覚悟があるかどうか。口で言うのは簡単だ。しかし、SCPオブジェクトの中には世界を滅ぼす存在や次元異常を発生させる物もあるし、危険が無い存在も居るけどそんなのはかなり少ない。私はシガーの願いを受け入れた。しかし、元々はオタク趣味で転生したらという事で自衛隊に所属したり、色々な免許手に入れてただけの、ただの一般人だ。ただの一般人がSCPオブジェクトを相手にすればどうなるのか?そんなのは簡単だ。足がすくんで動けなくなるだけだ。正直に言うと、とても怖い。でも・・・・・・。
『大丈夫。お姉ちゃんなら出来るよ』
シガーの声が頭の中に響く。そうだ。私はシガーと約束したんだ。例え怖くても、やるしかない。あの子の為にも、私は財団職員となって財団を助けて見せる。
「覚悟は出来ています!私にこの体と力を託してくれたあの子の為にも!財団の為にも!」
思わず私は立ち上がる。
「・・・良い目をしている。覚悟が固まった良い目だ。良いだろう。但し、君を財団職員として認める為にも、O5から三つのSCPオブジェクトを相手にするよう伝えられている」
三つか。O5が選んだオブジェクトかな。
「SCPオブジェクトの相手はどれにするか。239。君が決めて欲しいとの事だ」
あっ、私が選ぶんだ。
「私が選ぶんですか?なら、都合が良いです。前から相手にしたいと考えていたSCPがありましたから」
私が選んだSCPは、いずれも前から相手をしたいと思っていたSCPだ。ただ、この世界に存在するか解らない。それでも、言ってみよう。
「私が相手したいSCPは三つです。『SCPー191』『SCPー3998』『SCPー910ーJP』の三つです」
「成る程。その内の一つは日本支部から報告されたSCPだね。日本は前から行きたいと思っていたよ」
クレフ博士がそう言った。
「財団の理念上、破壊は推奨されてないが、君はSCPオブジェクトをどうするつもりかね?」
「出来る限り収容には協力します。ですが、万が一の事があれば破壊して無力化してやりますし、財団の戦力として迎え入れます」
「成る程。解った。O5に君のリクエストを伝えに行こう。明日から、君がリクエストしたSCPオブジェクトの相手をしてもらうぞ。マルタン君、239を収容室に案内しなさい」
「は、はい!」
こうして私は、マルタン博士と共に私の収容室へ戻って行った。明日からSCPの相手だ。あのサイボーグの少女は前から救いたいと思ってたし、キャンディスとクローヴィスをもう一度引き合わせてあげたい。勝手なエゴだけど、彼女達を助けて見せる。
『SCPー963不死の首飾り』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-963
『ブライト博士の人事ファイル』
http://scp-jp.wikidot.com/dr-bright-s-personnel-file
『クレフ博士の人事ファイル』
http://scp-jp.wikidot.com/drclef-member-page
『SCPー191サイボーグの少女』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-191
『SCPー3998ウィッカーウィッチは生きている』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-3998
『SCPー910ーJPシンボル』
http://scp-jp.wikidot.com/scp-910-jp