アークナイツ気まぐれSS集   作:アシッドムシ先輩

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5000字程度にするつもりが、長くなっちゃいました…
ちょくちょく独自設定が入るので、タグを直しておきました。


アンジェリーナとケオベの悪霊退治

「あくりょう…あくりょうって何?悪いやつなの?」

 

その一言からドクターの苦労は始まった。

 

ロドスの書籍からケオベにも読めそうな本を借り出し、読み聞かせていたドクター。中にはケオベが興味深々になって熱心に話を聞くものもあれば、臨場感たっぷりの読み聞かせにも関わらずうたた寝するような内容のものもあった。そしてこれは言うまでもないかも知れないが、ケオベが熱心に聞いたのは巨大なパンケーキを作る童話やお菓子の家が登場する童話だった。

 

やはり食べ物関連の話から興味を持ってもらうしかないか…と考えていたドクターだったが、ケオベが食べ物の話以外に始めて興味を持ったのが“悪霊”の話だったのだ。

 

「あくりょう?も悪いやつなのか!でも退治出来ないの?なんで?」

 

そう問いかけるケオベにドクターが必死に“悪霊は悪いことをする霊” “霊は基本的にどうにもならない” “アーツでも倒せないだろうし当然殴っても倒せない”などと説明を重ねるが、ケオベは首を傾げたままだった。

 

「そんなこと言われても、おいら分からないや。ドクターでもどうにもならないってこと?でもドクターはとっても頭がいいよね。なんとかならないの?」

 

ドクターはその言葉に暫し目を閉じ、天井を仰ぐ。うっかり悪霊などという存在を教えてしまった自分に責任があるものの、これではケオベの教育に宜しくない気がする。どんな理由があるにせよ倒せない敵というのは無数に存在するものだが、ケオベはどうやら『敵→やっつける』という思考が根本にあるため『やっつけられない敵』がどうしても認められないらしい。

 

どうしたものか…と手元のはちみつクッキー(ラヴァ作)をケオベに与えていると、執務室の電話が鳴った。

 

「ドクター、お仕事終わった?お土産があるんだけど、今から執務室に行ってもいいかな?」

 

電話の相手は、丁度護衛の任務から帰投したばかりのアンジェリーナだった。

 

 

 

「ふーん。ドクターはケーちゃんに『倒せない敵がいたらどうするか』を教えたいけど、上手くいかないって事だよね?」

 

一度ケオベをヴァルカンに引き取ってもらった後、アンジェリーナはドクターと一緒に熱々のエスプレッソを飲んでいた。お土産は任務のついでに寄り道した売店で購入したラテラーノドーナツである。ホワイトチョコでコーティングされたそれはどう見てもサンクタ族の頭に浮かんでいるアレをモチーフにしているが、色々と大丈夫なのだろうか。

お土産への興味が尽きないドクターだったが、エスプレッソでも飲みながら私に悩んでいる事を話したらいいよと進めてくれたのはアンジェリーナである。その心遣いに甘え、ドクターは悪霊の件をどうすればいいのか相談していたのだった。

 

「じゃあさ、悪霊っぽいものを相手にしてみればいいんじゃない?ドクターは『何らかの都合があって倒せない敵』がいるって教えたいみたいだけど、まだケーちゃんが分かるには難しいでしょ?だから本当にアーツでも倒せないような相手を用意すればいいと思うの。ひとまずそれで納得して貰おうよ」

 

その提案にドクターは疑問を投げかける。倒せない敵を用意するとアンジェリーナは言ったが、ではどうやってそれを用意するというのか。

 

「私に任せて、ドクター!ケーちゃんとはもっと仲良くなりたいって思っていたの。困ってるドクターも放っておけないし!」

 

そう告げたアンジェリーナは、ドクターに自分の考えた作戦を事細かに話すのだった。

 

 

 

ロドスには多種多様なオペレーターが在籍しているが、その出身地や境遇は様々である。その為、ある程度の文化の違いや関係性に配慮された構造が取られている。

例えば感染者やその関係者がロドスの元で働く際に支障が無いように、食堂ではあらゆる地域の食事が注文可能だ。また部門毎に区分けされているのは当然として、居住区も本人の希望を尊重している。リーベリ族などは高所が好きな傾向にあるので上層に集中している等の報告もあり、文化の多様性を課題とする研究者の興味を引いている。

 

そしてもちろん、訓練室もあらゆる戦闘訓練に対応した設備が凝縮している。ドーベルマン教官の元で訓練する予備隊は基本的なメニューが多いが、より熟練したオペレーターが自主的に訓練するとなればそれ相応の高度な設備が要求される。通称「特化」とも呼ばれる訓練ともなれば、なんと訓練用の機材を1から制作し、自分の技術をより洗練してくれるであろうオペレーターを指名して一対一で長時間の訓練を積むことになる。

……ドクターはその訓練用の設備に必要な資材をいちいち主導して集めているのだが、彼の仕事の半分は「特化」に充てられていると言っていい。ドクターの激務はだいたい「特化」のせいである。

 

「その訓練室で“あくりょう”が出るのか?」

 

ケオベが武器を大量に背負ってヴァルカンに尋ねる。武器は全てケオベのアーツに対応している為、手入れは欠かせない。言うなればケオベのアーツは武器があって始めて成立するものであり、ケオベにとっての武器は、わるいやつをやっつける道具以上の意味を持っている。

 

「仲間からよく聞く噂話だ。レユニオンの恨み…お前達さえ居なければ、という感情が強くなったものが漂っていて、オペレーターを襲うらしい。とはいえ所詮は噂だ。本当にいるとは限らない」

 

ケオベが最も大切にしている斧を砥石で仕上げながらヴァルカンが答える。いつものあまり変化のない職人らしい無表情だが、淡々とした声と相まって噂話に謎の凄みが出ている。

 

「レユニオンのゴースト兵…あれの姿形が崩れたような感じで、動く度に身体の一部が綻ぶそうだ。今のところは放置されているが、もし本当にいるならば皆の訓練に支障が出るだろうな…」

 

「そうなのか」

 

ケオベは尻尾をフリフリしながら考える。ドクターは結局むねん?を晴らさないとあくりょうは居なくならないなんて話していたけれど、じゃあオイラの武器でソイツをやっつけてしまえばドクターをびっくりさせられるに違いない。

 

「じゃあさ、その“あくりょう”はオイラに任せてよ!どーんってやっつけちゃうから!」

 

ケオベが胸を張って宣言すると、早速ヴァルカンの手入れが終わった斧を背負ってヴァルカンの鍛冶屋を出て行こうとする。

 

「待て、ケーちゃん」

 

ヴァルカンは呼び止め、予め用意していた袋を渡す。

 

「手作りのクッキーだ。訓練室には今アンジェリーナの姉ちゃんがいるらしいから、おすそ分けしておくといい」

「うん、分かった!ありがとうヴァルカン姉ちゃん!」

 

笑顔で振り返ったケオベが走り出したのは訓練室と真逆の行動だったが、その先にドクターが居ることを知っているヴァルカンは密かに溜息をつく。

(やれやれ、いたいけな子を騙すような真似をさせるとは…これも経験だからと提案は飲んだが、くれぐれもやり過ぎるなよ)

ケオベの事を案じながら、ドクターから訓練室への誘導役を任されていたヴァルカンは手元のはちみつクッキーを1口齧った。

 

 

 

道を間違えるだろうと予想していたドクターの同伴により、無事ケオベは訓練室に辿り着いた。この時間帯は個人訓練に割かれており、使用者一覧を見ると現在使用中のオペレーターはアンジェリーナ1人となっている。

 

「ヴァルポのお姉ちゃーん。入るよー」

 

食べ物が沢山ある食堂には勝手に入ってしまいがちだが、基本的にケオベはノックと挨拶をしてから部屋に入る。訓練室は特にそうだが、室内の人間と思わぬ鉢合わせをする事があるからだ。ケオベにルールやマナーを教えているドクターの努力が伺える。

 

「ケーちゃん!こんな時にどうしたの?」

 

その声にケオベは天井を見上げる。横20m、奥行30m、高さ10mという空間を気にせず訓練したいオペレーター向けの訓練室。床からは5m程度の障害物をあちこちから自由に生やす事も出来るが、今は設定を変更しているのか平坦だ。天井には大型の照明やカメラ、その他の機材が埋め込まれており、アンジェリーナは中央の照明をバックに8m程度の高さを飛んでいた。

 

「ヴァルカンのお姉ちゃんがここに“あくりょう”が出るって言ってて…」

 

と言いかけて、ケオベは手元のクッキーの事を思い出し

 

「クッキー一緒に食べよ!」

 

袋を掲げて笑顔で告げた。

 

 

 

「モグモグ…それでね、おいらは“あくりょう”をやっつけてドクターに凄いね!って言われたいんだ」

 

袋のクッキーを頬張りながらケオベは経緯を説明した。クッキーはヴァルカンによってクッキーがはちみつとバニラの2種類が同じ数だけ入っていたので、はちみつクッキーはケオベが、バニラクッキーはアンジェリーナが食べる事で仲良く半分こ出来ていた。

 

「ふーん、ケーちゃんはドクターに認められたいのね。その気持ち、私も分かるなあ。ドクターに応援されると頑張りたくなっちゃうもの」

 

アンジェリーナも耳をピコピコさせながら嬉しそうに相槌を打ち、両手に持ったクッキーを齧る。オペレーターの間でも彼女のドクターに対する親愛の深さは有名だ。鉱石病に負けじと明るく振る舞い、ドクターを慕うその態度は、ロドスに加入したばかりの人々をしばしば驚かせ、また和ませる。

 

「それなら話は簡単だね!悪霊をやっつけちゃおう!私も実はその悪霊を見たことないんだけど…そろそろ出るかもしれないね。それまでもう少し休憩を――」

 

アンジェリーナが右耳の後ろを触りながら言いかけたその言葉は、突如として落ちた照明に遮られた。

 

「うわ!」

「え!?何何、どうしたの?停電?」

 

突然の暗闇の中でケオベの手を握り辺りを見回すアンジェリーナ、その時ケオベは背中の武器を抜き放ちながら、訓練室の奥に目を凝らしていた。

 

「お姉ちゃん、あっち!」

「!?」

 

暗闇に目が慣れていない中で、夜目が効く方のケオベが繋いだ手を誘導してそれを指し示す。アンジェリーナもまた眼を凝らしながら杖を握り直し、先端をそちらに向ける。

 

「そこにいるのは誰!?」

 

叫びが木霊すると同時に、薄ぼんやりとしていた像が徐々にハッキリとしてくる。闇の中に浮かび上がったそれは、マスクを血に染めたゴースト兵だった。

 

「……ァ、ァァァ」

 

呻き声が何処からともなく聞こえて来る。ゴースト兵は仮面から血を滴らせながらナイフを抜き、滑るように接近してきた。

 

「やっつけてやる…!」

 

ケオベが右手で斧を構えるも、アンジェリーナに「駄目だよ!」と左手を引っ張られる。

 

「ドクターに言われた事があるでしょ!術士は離れて攻撃しないと」

「でも……!」

 

ドクターの戦術は殆どの場合、適した役職のオペレーターがいる事が前提だ。前に出る近接戦闘役が不在である以上、ケオベ自身が接近するしかない。

 

「そこは私に任せて!今日の訓練もこの為なんだから……!」

 

アンジェリーナは杖を掲げて、全身の神経を集中させる。重力への干渉、それが彼女が誇りとする特別なアーツだ。

 

「さあ、行くよ!手は離さないでね!」

 

重力を操り、彼女はケオベを連れて宙を踏む。するとケオベの身体も釣られて浮遊した。

 

「わあ……!凄いや!おいら空を飛んでるよ!」

 

重力を限りなくゼロに近づけた上で、力場を捻じ曲げて推進力にする。アンジェリーナは自分のアーツで他人も連れて宙を飛べるようにこれまで訓練していたのだった。

 

「ゴースト兵に近づかれないよう頑張るから、ケーちゃんは攻撃してて!」

 

暗に自分は宙を飛ぶので精一杯だから攻撃を任せる、と宣言したアンジェリーナの意図を汲み取り、ケオベは「任せろ!」と返事をして青白い光を纏った斧を振るう。先端から飛び出たアーツがゴースト兵に次々と飛んでいく。つめたいおの。冷気を帯びたそのアーツは敵を凍り付かせ、動きを阻害するのだ。

 

無論、当たればの話だが。

 

「あ、あれ?何で?」

 

ケオベは驚きながら斧を仕舞う。アーツは確実に敵を捉えていたが、その全てがすり抜けていた。ゴースト兵はケオベの攻撃を意に介する様子もなく、依然として滑るようにおい縋ってくる。

 

「じ、じゃあこれだ!」

 

戸惑いながらも今度はナイフを取り出し、炎を纏わせる。

 

「ダダダダダー!」

 

手元にある限りのナイフを的確に投擲する。子供がごっこ遊びをするような掛け声だが、彼女のあついないふは一撃一撃が重く、急所を狙って間断なく放たれる驚異的なアーツだ。

だがそれも全く避けず、ゴースト兵は正面から向かっていく。全てのナイフが身体を貫通し…それだけ。いつの間にか漂っていた霧のようなものを纏って無言で迫るゴースト兵はひたすらに不気味だ。

 

「お、お姉ちゃんどうしよう!あいつ何にも効かない!」

 

狼狽えたケオベがアンジェリーナに訴える。ケオベにとって自分がこれ程までどうしようもない敵と遭遇したのは始めての経験だったのだ。

 

「諦めないで!厳しい状況だからこそ、諦めないことが大事だよ!」

 

アンジェリーナは何百回も飛んできた訓練室を壁沿いに飛行しつつケオベを励ます。目が慣れたとはいえ、高速で暗闇を飛行するのはかなりのリスクを伴う。それを彼女は壁沿いの飛行と経験で回避していた。

 

「わ、分かった。やってみるよ」

 

撃ち尽くしたナイフに代わり、ケオベは槍を引き抜いた。飛行中で足場が無いが、少しでも威力を出そうと片手で槍を引き絞る。

 

「……いけー!」

 

掛け声と共に、青く輝いた槍は放たれる。空中で紅く変じたおもたいやりは、速度をぐんぐん増しながらゴースト兵の足元に迫る。そして地面と接触したアーツは渾身の力を込めただけあって、輝くと同時に爆散した。

 

「おっと!」

 

訓練室全体を襲った衝撃が空中に伝わり、アンジェリーナがよろけつつも持ち直す。ケオベが操る3種のアーツの中でも取っておきだ。破壊力も段違いだ。だがケオベは何となく分かっていた。彼女が始めて会う“あくりょう”は、ドクターの言う通り無敵なのだと。

果たして、床の微細な破片から成る砂埃の中からゴースト兵は無傷で現れた。

 

「ァ……ァ゛ァア!」

 

片手のナイフを振り回しながら、今度は先程の二倍はあるかと思われるスピードで追いかけてくる。

 

「う、うわー!駄目だよ!追いつかれる!」

 

涙目のケオベが震えているのを理解したアンジェリーナは、ケオベを出入口の前に降ろして繋いだ手を放し、杖をゴースト兵に向けた。

 

「ケーちゃん。私が相手をしているからその隙に逃げて」

「で、でもお姉ちゃんは…」

「いいから。私、足止めが得意なのは知っているでしょ?」

 

ケオベに微笑み掛けたアンジェリーナは、杖を横に向けて先端からアーツを解き放つ。

 

「あたしの得意技を見せてあげる!」

 

そしてアーツの光が敵に殺到する直前――電気が付いた。

 

「きゃ!」

アンジェリーナとケオベはその光に目がくらみ、顔を逸らしてしまう。オレンジのアーツが床を直撃する音だけが響く。

 

「……あ、あれ?」

 

なんとか目を慣らしたアンジェリーナが見渡すも、先程のゴースト兵は影も形も無い。訓練室の床は複数箇所がアーツで抉れているが、悪霊そのものの痕跡は全くない。

まるで初めから存在しなかったかの様に。

 

「気になって見に来たのだが…暗い中で何をしていたんだ?」

 

背後の扉から怪訝な顔で出てきたのは、打ち合わせ通りのタイミングで電気を点けたヴァルカンだった。

 

 

 

「シナリオでは『電気を点ける事で悪霊は逃げた。ドクターが専門の特殊なオペレーターを呼んで除霊することで悪霊は訓練室からいなくなる』…となっているな。だが結局これはケオベの為になるのか?」

 

ヴァルカンの疑問にドクターは返答する。倒せない敵からは逃げなければならない。自分でどうにも出来ないなら他人に任せる必要がある。それをケオベは今回の件で学んだのだと。

 

「あまり気分は良くないがね…でも戦闘面でケオベの単独行動は減ったし、ドクターの指示だけじゃなく他のオペレーターの意見も聞くようにはなったよ。終わりよければ全てよし、か…」

 

複雑な表情ながらも、ヴァルカンはエスプレッソを啜る。

 

「ヴァルカンさん、嫌なことに付き合わせちゃってごめんね…?元はと言えば私の提案だし」

 

「いや、アンジェリーナの事は特に責めてないさ。最終的な決定権はドクターにあったし、あんな真似は他の誰にも出来ない」

 

ヴァルカンは手元の作戦記録を眺める。訓練室での戦闘はナイトビジョン機能付きカメラで全て記録されていたが、アンジェリーナはケオベに気付かれないよう一定速度で決まったコースを飛行していた。敵の正体に気付かせない為だ。

 

「まさか、最近取り付けられたばかりの立体映像装置を使ってを敵を作るとはね。カメラ越しに訓練室を遠隔操作するオペレーターに合図を送り、暗闇と霧で映像特有の違和感を最大限に抑え、近接戦闘はさせずに遠距離攻撃だけに留める。ここ一週間の訓練も実は人一人を連れた状態で闇の中を安全に飛ぶ為だったとは…恐れ入ったよ」

 

「えへへー」

 

照れるアンジェリーナだが、よく見ると目の下に隈がある。作戦を実現するために無理をした証である。彼女に無理をさせていると実感したドクターがおろおろしていたのが印象的だった。

 

「私、ドクターの為なら頑張れるっていつも言ってるもんね。でも今回は疲れちゃった…ドクター。一緒にお買い物する約束、忘れないでね?」

 

ああ、と頷くドクターに安心したのか、唐突に机へ突っ伏して腕を枕にし、すやすやと寝息を立て始める。

 

「ドクター、君のために頑張ってくれるオペレーターは沢山いる。だが頼り過ぎるのも考えものだぞ。そこの子みたいに疲れきっちゃうからな」

 

ヴァルカンの忠告に苦笑いで応じたドクターは、椅子に掛けてあった上着を取ってアンジェリーナの背中にそっと被せる。

 

ありがとう、と耳元で囁きながら。




耳の後ろを触ったり、出入口にケオベを降ろしてから杖を掲げて叫ぶのも合図だったという訳ですね。アンジェリーナもケオベも好きなので描写に力が入ってしまった…
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