魔法少女世界に行く乳龍帝   作:汰灘 勇一

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やっと更新できました……今回も内容がてんこ盛りです。


第二話「魔法少女との出会いと新たな使い魔」

イッセーSiDE

 

 俺が月村家に居候して数週間経った。すずかちゃんに神器の使い方を教えてあげてるんだけど、何かすずかちゃん、すごく神器の使い方がうまいんだけど。

 

 だけど、絶霧が喋ると思わなかったな……。

 

 俺はすずかちゃんに初めて神器の使い方を教えた時を思い出した。

 

「まずは、絶霧との対話を始めようか」

 

「対話、ですか一誠お兄さん?」

 

「ああ、神器を使いこなすには神器との対話が大事だと俺は考えている。俺も、最弱の赤龍帝って呼ばれてたけど、ドライグと対話することでドライグの力を引き出していったんだ」

 

『俺とそこまで対話してくれたのは今まで相棒だけだった。俺はそんな相棒だったから、力を貸したんだ』

 

 俺とドライグはすずかちゃんに自分の経験を話す。俺の経験が使えれば良いんだけどな。

 

 そう言えば、赤龍帝の籠手を見たとき驚いてたな。まあ、俺の神器については何も言ってなかったし。

 

「じゃあ、私も絶霧さんに話しかけてみます!」

 

「ああ、頑張ってみな」

 

 すずかちゃんは俺に言われたとおりにする。

 

「……なあ、ドライグ、絶霧って喋れるのか?」

 

『無理だろ。俺とアルビオンは生物を封印したため喋れるが、絶霧は生物を封印したわけではないからな』

 

「だよな~」

 

 俺とドライグは小声で話し合う。そうだよな。生物でもない絶霧が喋るわけ……。

 

「初めまして、絶霧さん。私は月村すずかです。よろしくお願いします」

 

『こちらこそ、よろしくねすずかちゃん』

 

「『喋った!?」』

 

 俺とドライグは絶霧が喋ったことに驚いた。何、絶霧って喋れるの!?

 

『いや~前の所有者のあのゲオルグだったかな? あいつ、全然僕に話しかけてこないからつまらなかったんだよね。その点、赤龍帝の坊やはいっつもドライグと会話してたから羨ましいって思ったね』

 

「そうなんですか? じゃあ、これからたくさんお話ししようね」

 

『そうだね。ねえ、すずかちゃん、これから僕とお茶しに行かない?』

 

「お茶なら一緒に飲んでも良いよ」

 

 何故か、すずかちゃんをナンパしている絶霧とよく分かっていないすずかちゃん。

 

「でも、何で絶霧の声がウラタロスみたいなんだ?」

 

『俺に質問するな』

 

 

 

 こんなことがあったな……。

 

 俺はその時のことを思い出して紅茶を一口飲もうとしたが、いつの間にか紅茶はなくなっていた。

 

「一誠様、紅茶のお代わりはいかがですか?」

 

 俺のカップの中身が無くなったのに気が付いたのか、ノエルさんがティーポットを持ってきてくれた。

 

「ありがとうございます、ノエルさん。いただきます」

 

 俺がそう言うと、ノエルさんは俺のカップに紅茶を注ぐ。

 

「すいません、こういうことは俺がやるべきなのにノエルさんにやらせてしまって……」

 

 俺は月村家に居候してる身、こういう仕事も俺がやるべきだと思うんだよな。

 

 前、そのことを忍さんに言ったら「じゃあ、燕尾服着て仕事する?」と言われてしまった。

 

「い、いえ、こういう仕事は私たちの仕事なので……」

 

 ノエルさんは頬を染めている。何で頬を染めるんだろう? 

 

 ファリンちゃんもだけどノエルさんとも、俺はちょっとギクシャクしてたんだよな。俺はすずかちゃんを助けたといっても俺は異世界から来た悪魔。信用できるわけがない。

 

 だけど、何日か一緒に過ごしていくとそんなギクシャクした感じも無くなった。今では結構仲良くしている。

 

「あっ、一誠君、ちょっと良い?」

 

 すると、忍さんが来た。

 

「何ですか、忍さん?」

 

「実は。すずかがお弁当を家に置いて行っちゃったのよ。だから、一誠君に届けて貰いたいんだけど、いいかな?」

 

 忍さんはそう言ってバケットを見せる。成る程ね。

 

「分かりました。ちょうどバイトに行く時間だったので、行く前に渡して翠屋に行きます」

 

 そう、俺は恭也さんの紹介で恭也さんの両親が経営する喫茶店、翠屋でバイトさせて貰うことになった。

 

 恭也さんは適当な理由を付けて両親に説明してくれた。恭也さんのお父さんとお母さんも俺のことを受け入れてくれた。

 

 俺は外へ出て、オートバジンを呼び出す。俺はオートバジンに乗り、聖祥大学付属小学校へと向かう。

 

 ちなみに、この世界で使う俺の免許や戸籍はウルスラグナが作って渡してくれた。なので、何も問題はない。

 

 

 

 一方、すずかは友達の高町なのはとアリサ・バニングスと学校の屋上にいて話をしている。

 

「すずかちゃん、お弁当を届けてくれる人ってどんな人なの?」

 

「そうね、すずかが懐く人って気に成るわね」

 

「えっと、一誠お兄さんは優しくてカッコ良くて、頼りになる人、かな?」

 

 話題はすずかの忘れたお弁当を届けに来る青年についてだ。二人はすずかには名前ぐらいしか聞いていなかったからだ。

 

「ふえ~、凄い人なんだね~」

 

「……ベタぼれね」

 

 なのはは感心し、アリサは呆れている。

 

「ねえ、あの人格好良くない?」

 

「そうね。ちょっとワイルドな感じがいいね」

 

 すると、屋上に入る入り口の近くで誰かが騒いでいた。そこには茶色の髪の一人の青年がいた。

 

「あっ、いたいた。おーい、すずかちゃん」

 

 その青年はすずかに気が付き、近づいてくる。

 

「はいよ、すずかちゃん。忘れ物のお弁当」

 

「ありがとうございます、一誠お兄さん……」

 

「すずかちゃん、この人は?」

 

「……カッコいい」

 

 弁当の入ったバケットを頬を赤くしながら受けとるすずか。イッセーを見て首を傾げるなのは。アリサはイッセーを見て頬を染めている。

 

「あ、この人は今家に居候してる……」

 

「今紹介された兵藤一誠だ。よろしくな、え~と?」

 

「えっと、高町なのはです。よろしくお願いします、一誠さん!!」

 

「…………」

 

 すずかに言われる前に自己紹介をするイッセー。なのはも自己紹介をするが、アリサは顔を真っ赤にしたまま

 

「アリサちゃん?」

 

「あっ、アリサ・バニングスです。よろしくお願いします、一誠さん……」

 

「よろしく。なのはちゃん、アリサちゃん」

 

 アリサは意識を戻し、自己紹介をする。

 

「この子が兄弟と一緒にいた子か……」

 

 イッセーはなのはを見て呟く。

 

「一誠さん? どうしたんですか?」

 

「うん? いや、何でもないよ。それより、アリサちゃん顔が赤いけど、大丈夫かい?」

 

 なのはが不思議そうにしたが、イッセーは誤魔化す。アリサが頬を赤くしている理由が分からないのは、イッセーが鈍感王だからだ。

 

「い、いえ、大丈夫です!」

 

「そうか。じゃあ、すずかちゃん。俺はバイトに行ってくるよ」

 

「は、はい……」

 

 イッセーはそう言って、屋上を後にしてバイク(オートバジン)に乗って帰っていった。

 

 なのは達は知らない。この後、すぐにイッセーと再会することに。

 

イッセーSiDE

 

「お待たせしました。ご注文のモンブランとコーヒーです」

 

 俺は桃子さんから渡された注文の品をお客さんの所まで運び、お辞儀をする。

 

「ありがとう」

 

「失礼します」

 

 俺はそう言い、他の仕事に行く。お客さんは若いお姉さんなのだが、俺を見て頬を赤くしてる。俺、何か変なことしたかな?

 

「ふふ、桃子さん、真面目でいい子が新しくバイトに入ったわね」

 

「そうね。何時か、お菓子作りを教えてみようと思うわ」

 

 桃子さんは常連のお客さんと話していた。

 

「すいません、紅茶とチョコレートケーキください!」

 

「はい、かしこまりました! 桃子さん、三番テーブルに紅茶とチョコレートケーキをお願いします!」

 

「分かったわ。ちょっと待ってて」

 

 そう言って桃子さんはケーキを作り始める。

 

 俺はその間に空いた皿を片づけていく。

 

「あの新しいバイトさん、やさしくてかっこいいよね~」

 

「そうね。ウチのクラスの猿どもとは違うわね」

 

「あんな人がクラスメイトだったらな~」

 

 お客さんの女子高生から、そんな会話をしてる。前の俺ならスケベな視線を向けていただろう。だけど、俺は今はそんなことはしない。何故ならリアスに「私たちが相手をしてるんだから、他の女の子にいやらしい視線を向けたら駄目よ?」と言われたからだ。愛しの恋人に頼まれたなら、そうするしかない。

 

「一誠君。チョコレートケーキと紅茶を持っていってくれ」

 

「はい!」

 

 スイーツを作るのに忙しい桃子さんに代わり、士郎さんからケーキを受けとり、運ぶ。

 

 仕事をしてると、どこからか視線を感じて辺りを見回すと、桃子さんの娘さんでなのはちゃんのお姉さんの高町美由希さんと目があった。美由希さんは俺と視線があった瞬間、隠れてしまう。どうしたんだ?

 

「はあ、美由希に一誠君みたいな彼氏がいたらいいのに……」

 

「お母さん!?」

 

「冗談よ冗談」

 

 桃子さんと美由希さんがなんか言ってるけど、どうしたんだ?

 

 すると、翠屋のドアが開いた。

 

「いらっしゃいませ……」

 

「あれ? イッセーさん?」

 

「いっ、一誠お兄さん?」

 

 入ってきたのはなのはちゃんに、すずかちゃんとアリサちゃんだった。

 

 俺が翠屋でバイトをしているとは知らなかったのだろう。

 

「あの、一誠さん、ここで何をしてるんですか?」

 

「ああ、恭也さんの紹介でここで働かせて貰ってるんだ。それより、アリサちゃんとすずかちゃんは何で翠屋に?」

 

 なのはちゃんは分かるけど、二人は何でここに?

 

「はい、今日は翠屋のスイーツを食べようと思って来ました!」

 

「今日は塾もお休みなので!」

 

「そうか。注文が決まったら俺に言ってくれ」

 

「はい! 私はミルクとショートケーキで!」

 

 理由を聞いた俺が注文を聞くと、アリサちゃんが早速注文してきた。決めるの早いな~。

 

「私は紅茶とシュークリームをお願いします」

 

「私も!」

 

「了解。オーダーはいります! ショートケーキ、一つ。シュークリーム二つ、ミルクを一つ、紅茶二つお願いします!」

 

 俺は注文を受けて、桃子さんに報告して他のお客さんの対応をする。

 

 

 

 

 そして、20時ぐらいまで俺は翠屋でバイトをしていた。お客さんがいないときは桃子さんにお菓子作りを教えて貰ったりした。

 

 すずかちゃんは俺が帰るときまでいた。俺と一緒に帰りたかったようだ。

 

 俺はオートバジンに乗り、すずかちゃんを後ろに乗せた。

 

「一誠お兄さんの背中はとても大きくて暖かいです……」

 

 すずかちゃんは俺の背に抱きついてそんなことを言う。

 

 少しすると、月村家につき、俺とすずかちゃんはオートバジンから降りた。

 

『誰か……助けて』

 

「っ!」

 

 どこからか、助けを呼ぶ声が聞こえた。

 

「どうしたんですか?」

 

 すずかちゃんは一瞬だけボーとなった俺を心配してくる。すずかちゃんには聞こえていないのか?

 

「誰だ!? 俺のことを呼ぶ君は誰だ!?」

 

「いっ、一誠お兄さん?」

 

 俺は声が聞こえてきた方向に走り出す。そこは月村家の敷地にある森だった。

 

 森を抜けると、体が透けて今にも消えそうになっている女の人がいた。

 

「っ! 大丈夫か!? 今、助けるからな!」

 

 俺は女の人に回復用の魔法をかけようとした。……って! 俺そう言う風な魔法苦手、というか使えないんだった!

 

「……私に回復魔法をかけようとしてるんですか? それなら、無駄です。今の私には回復魔法は効きません。私は使い魔。契約して魔力を供給しないと消える身。魔導師ではない貴方では無理です……」

 

「黙ってろ! 無理か無駄か決めるのは君じゃない! 俺だ! 俺は諦めない! 絶対に君を助ける!」

 

 俺は女の子に向けて叫ぶ。

 

 この子は、自分のことを使い魔といったよな? なら、俺が契約すれば! 俺はアーシアや俺がしたように魔力を展開をする。 

 

「兵藤一誠の名において命ず! 汝、我が使い魔として契約に応じよ!」

 

 俺はそう叫ぶが、何もおきない。どうしてだ?

 

「(今、彼から魔力が……)すいません、私が魔力を展開するんで、そのうちに契約を!」

 

「お、おう!」

 

「簡単に契約方法を言いますと、魔方陣を展開してる間に契約目的を言ってください!」

 

 女の人はそう言いながら魔方陣を展開する。目的ね……

 

「なら、俺のそばにずっといてくれ!!」

 

「っ!」

 

 俺がそういうと、女の人は頬を赤くした。

 

「わ、分かりました……」

 

 女の人は頬を赤くしたまま、同意した。すると、魔方陣は収まり、女の人の体は落ち着いた。

 

「す、すごい……なんて魔力の量なの?」

 

 女の人はそう言うと、気絶した。

 

「ちょっ!? 大丈夫か!?」

 

 俺は女の人を抱きかかえる。

 

「一誠お兄さん!? どうしたんですか!?」

 

「すずかちゃん。いや、この人がちょっと倒れてたんだよ。どうやら、俺と同じで普通の人間ではないらしい」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「ああ、とりあえず、俺の部屋に運ぶけどいいよね?」

 

「は、はい……」

 

 俺は追ってきたすずかちゃんに理由を説明して、許可を取り、月村家の俺の部屋に運んだ。

 

 

 

「っ……ここは?」

 

「気がついたか」

 

 女の人は目を覚ました。女の人が目を覚ますまで、俺とすずかちゃん、ファリンちゃんがそばにいた。

 

「は、はい……」

 

「そういえば、言ってなかったな。俺は兵藤一誠。イッセーって呼んでくれ。俺にそばにいる女の子は月村すずかちゃん。俺が居候してる家の家主の娘さんだ。メイド服を着てるのはファリンちゃん。すずかちゃん付のメイドさんだ」

 

「月村すずかです! よろしくお願いします」

 

「ファリン・K・エーアリヒカイトです!」

 

「ご丁寧にどうも。私はリニスです。ある人物の元使い魔です」

 

 お互いに自己紹介する。リニスって言うのか……。

 

「ええと、リニスは何であそこで倒れていたんだ?」

 

「実は……」

 

 リニスは自分の素性を話した。リニスはプレシアと言う女性の使い魔で、プレシアの娘さんが飼っていた山猫だった。プレシアの娘と死んだリニスは、プレシアが作り出した自分の娘のクローンを一人前の魔導師になるまでの間に契約して使い魔となった。

 

 フェイトと名づけられたその少女に魔法を教えたリニス。だけど、フェイトが魔導師になって契約が切れて消滅しそうになったとき、あの場所に転移したのだという。

 

「……ここまで話したのはいいのですが、信じられませんよね?」

 

「いや、信じるさ。俺は悪魔だからな」

 

「えっ!?」

 

 俺が悪魔といったことに驚くリニス。俺はその証拠に悪魔の翼を展開する。

 

「俺はある目的で別世界から来たんだ。悪魔だから、君と契約できたんだ」

 

「そ、そうなのですか? だからあんなに魔力が……我が新しい主。頼みたいことがあります」

 

「なんだ、リニス?」

 

 リニスは真剣な表情で俺に向き合う。

 

「私は今もアリシア、自分の娘を助けることに執着してるプレシアと真実を知らず戦ってるフェイトを救いたいんです! だから、力を貸してください!!」

 

 リニスは必死に俺に懇願する。そんなにフェイトってこのことを思っているのか……。

 

「分かった。俺はリニスの主だ。使い魔の頼みを断るわけにはいかない」

 

「ありがとうございます! マイマスター!」

 

 リニスは目に涙をこめて言う。マイマスターか……ちょっと照れくさいな。

 

「そんなに硬くならなくてていいよ。さっき言ったけど、俺のことはイッセーって呼んでくれ」

 

「分かりました。これからよろしくお願いしますイッセー」

 

「こちらこそ、よろしくなリニス」

 

 俺とリニスは握手する。異世界にきた俺は新たな使い魔と契約した。

 

 

 リニスは月村家に居候することになり、俺と一緒に翠屋でバイトをすることになった。




いかがだったでしょうか?

今回はこの世界のなのはと接触したイッセー。さらにリニスを使い魔にしました。

知らないうちに原作ブレイクしていくイッセー。彼はこの世界をどう変えていくのか。

次回は何を書きましょうか……オリジナルな話を書くか、一年ほどたったことにしてフェイトを出すか。迷います。

あと、迷っていることがあります。プレシアとメガーヌをイッセーのヒロインにするかどうかです。

自分はヒロインにしたいなと思うのですが、友達から無理があるじゃねといわれてしまいました。そのうち、アンケートでもとりましょうか……
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