魔法少女世界に行く乳龍帝   作:汰灘 勇一

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更新遅れてすいません。

今回は九千文字ぐらい言ったので時間がかかりました、

あと、とあるキャラがゲスト出演しています。


第五話「地のベルトと運命の覚醒 ウェイクアップ!」

「お帰りなさいませ、お嬢様。こちらにどうぞ」

 

 俺は翠屋で相変わらず執事姿で接客しています。

 

「やっぱり、かっこいいねイッセー君」

 

「ああ、あんな人とデートしたいな~」

 

 俺を見てそんなことを言ってくれる常連の人たち。俺はただのスケベなのにな・・・・・・。

 

 それにしてもデートか・・・・・・リアス達とデートに行くって約束したのに、俺は約一年間ぐらいリアス達と連絡を取ってないな。いや、連絡が取れないというのが正解か? 俺の携帯は向こうにつながらない。電話からかけても『この番号は使われていません』と聞こえるだけでつながらない。・・・・・・会いたいなみんなに。

 

「いや! やめてください!」

 

「いいじゃん、こんなところで働くより、俺と遊ぼうぜ嬢ちゃん」

 

 ファリンの叫び声が聞こえて振り返ると、チャライ男がファリンのことをナンパしていてファリンを無理矢理連れて行こうとしている。

 

 俺は無言で近づき、男の腕をつかむ。

 

「っ! 何しやがる!」

 

「お客様、店内でのナンパはご遠慮ください。ファリンも嫌がっていますし。それに、あなたのような横暴な男がナンパしても成功するとは思えませんね」

 

「うるせえ!」

 

 男は俺に言われ、キレて俺に殴りかかる。俺はひらりと避け、ファリンを解放し、優しく受け止める。

 

「大丈夫か、ファリン?」

 

「は、はい・・・・・・大丈夫です・・・・・・」

 

 ファリンは顔を真っ赤にして答える。・・・・・・本当に大丈夫か? 風とか引いたか?

 

「なら、すこし、下がっていてくれ。すぐにあれを片付ける」

 

「は、はい・・・・・・」

 

 俺はファリンを下がらせる。

 

「てめえ! ふざけやがって!」

 

 男は懲りずに俺に殴りかかってくる。

 

 俺は周りのお客さんに被害がないように、男を地面に叩きつける。ちゃんと、手加減はしてる。あいてはただの一般人だし。そして、地面に押さえつける。

 

「くっ! 離しやがれ!!」

 

「・・・・・・一度目だからこれだけで見逃すけど、これ以上、この店や他のお客さん。それに、ファリン達に迷惑をかけるなら・・・・・・警察に突き出すぞ。もしくは、お前が五体不満足になるかもな・・・・・・」

 

「ひっ! ち、畜生! 覚えてろよ!!」

 

 男にだけ殺気を向けると、男は慌てて逃げ去った。

 

「いいな~、あのメイドさん、執事さんに助けて貰って」

 

「そうよね~。それにあのナンパ男の顔見た? 情けない顔してたわね」

 

「そうね。でもいい気味だと思うわよ? 翠屋でナンパなんかする時点で間違ってるんだし」

 

「……(一誠様に助けて貰えるなんて、ファリンが羨ましいです)」

 

 男がいなくなり、翠屋の雰囲気は戻っていった。何故か、ノエルさんがファリンを羨ましそうに見ていた。

 

「お嬢様方、お騒がせしてすいません」

 

 俺はお客さん達に頭を下げる。

 

「気にしないでイッセー君!」

 

「悪いのはあのバカな男よ! イッセー君は何も悪くないわ!!」

 

「・・・・・・ありがとうございます。お嬢様」

 

 俺はお客さんに礼を言い、仕事を再開する。

 

 

「畜生! 何で俺がこんな目に!」

 

 ナンパに失敗した男は悔しがりながら、歩いている。

 

「絶対、あの男をぶっ殺す!」

 

 男はイッセーに逆恨みしている。今も、どう復讐しようか考えている。

 

「やっぱり、闇に紛れて・・・・・・ぐぎゃっ!?」

 

 男は突然龍のような化け物に襲われる。

 

「ば、化け物・・・・・・・ぎゃああああっ!」

 

 化け物が男をつかむと、男は灰になってしまった。

 

 化け物の名はドラゴンオルフェノク。触れた生き物は灰になってしまう。余談だが、彼がオルフェノク被害で死んだ最初の被害者だ。

 

「一誠君、休憩時間だよ」

 

「はい、分かりました」

 

 俺は史郎さんに言われて、休憩に入る。そこでオーガフォンがなり出す。

 

「っ! オルフェノクか!」

 

 オーガフォンを開いて確認すると、確かにオーガフォンにオルフェノクの反応があった。

 

「・・・・・・休憩時間以内に倒せるか?」

 

 俺はオーガバジンに跨り、反応のある場所へ向かいながら、オーガドライバーを腰に巻く。

 

000 ENTER

 

Standing by

 

「変身!!」

 

Complete

 

 オーガに変身して、オーガバジンのスピードを上げる。

 

 

「きゃああっ!」

 

 一体のオルフェノク、龍をもしたドラゴンオルフェノクが暴れていた。ドラゴンオルフェノクは女性に襲いかかろうとしている。俺はドラゴンオルフェノクにフォトンバスターを放つ。

 

「大丈夫か? さっさと逃げろ!」

 

「は、はい!」

 

 女の人が逃げると、俺はドラゴンオルフェノクをこの時間帯なら人が少ない神社へ誘導する。

 

 

 

「ぐあっ!」

 

 神社で戦闘開始した俺だが、ドラゴンオルフェノクに何度も殴られ、竜巻の攻撃を受け、吹っ飛んだ。

 

「くっ! ドラゴンショット!」

 

 俺はオーガの拳から、ドラゴンショットを放ち、ドラゴンオルフェノクを引きはがし、隙を作る。

 

 そして、オーガフォンのENTERを押す。

 

Exceed Charge

 

「オーガスラッシュ!」

 

 俺はオーガストランザーにミッションメモリーをセットして長剣モードにして、オーガの必殺技、オーガスラッシュを放つ。

 

 オーガストランザーから伸びる刃がドラゴンオルフェノクを切り裂く・・・・・・はずだった。

 

 オーガスラッシュを受けたドラゴンオルフェノクはまだ立っている。だけど、無傷ではない。両腕と胸に大きな切り傷がある。

 

「なら、もう一度だ!」

 

『させるか!』

 

「ぐあっ!」

 

 もう一度、オーガスラッシュを放とうとしたが、ドラゴンオルフェノクが放つ雷を受け、吹っ飛び、オーガストランザーを落としてしまう。

 

 くっ、どうしたらいい? オーガはファイズシリーズの中で一番のパワーを持つんだ。これを超えるためにはあれに変身しないと駄目か? オーガに強化形態があれば・・・・・・あれ? もしかしたらあれいけるんじゃね?

 

 俺はファイズアクセルを取り出し、左腕にセットしてアクセルメモリーをオーガフォンのメモリースロットにセットする。

 

Complete

 

 すると、肩のアーマーはパージし、胸のアーマーが肩に移り、オーガアクセルフォームになる。

 

「成功だ・・・・・・すぐに片付けよう」

 

Start Up

 

 俺は目にもとまらない速さでオーガストランザーを拾い、何度もドラゴンオルフェノクを斬る。ドラゴンオルフェノクは追いつけないのか、ただ攻撃を受けるしかなかった。

 

Exceed Charge

 

「アクセルオーガスラッシュ!!」

 

 俺はオーガスラッシュの強化版、連続でオーガスラッシュを放つアクセルオーガスラッシュを放つ。

 

『ぐあああっ・・・・・・』

 

 ドラゴンオルフェノクは爆発し、灰になる。それと同時に時間切れになり、俺は元のオーガに戻ってしまい、膝をついた。

 

「……凄い威力だな、オーガアクセル。でも、体力の消耗が激しいと言うか、こんな機能が合ったんなら最初から教えてくれよな、兄弟」

 

 俺は別の世界にいる兄弟に文句を言っといた。さてと、翠屋に帰るか。

 

 変身を解除して帰ろうとしたその時、誰かが俺に襲いかかってきた。

 

 

 

「まさか、俺の作った強化ドラゴンオルフェノクが倒されるとはな」

 

 ドラゴンオルフェノクを倒したイッセーを監視してる男がいた。黄昏の聖槍を転生特典として手に入れた転生者だ。

 

「俺が魔獣創造を奪ってデータをとって作成した怪人を作るのに特化した装置、怪人創造で作り出したドラゴンオルフェノク・真魔神態を倒すとはな。それに何だ? あのオーガの強化形態は? あんなの見たこと無いぞ? 実に興味深いな。今度あいつと戦うのが楽しみだな」

 

 黄昏の転生者は嬉しそうにしている。そんな彼は兵藤一誠に襲いかかる少年を見つけた。・・・・・・なんだあいつは? 踏み台か?

 

 

「死ね! この邪魔者が!」

 

「っ!」

 

 殺気を感じたので避けると、俺のいたところに大剣が振り下ろされた。・・・・・・何か、これ、どこかで見たことあるんだけど・・・・・・もしかして、RAVEのテン・コマンドメンツ?

 

 俺は剣を振り下ろした犯人を見た。犯人はなのはちゃんぐらいの年の男の子かな? 何でこの子がテン・コマンドメンツを持ってるんだ?

 

「よくも、俺の嫁達に余計なことをしてくれたな!」

 

「嫁?」

 

「なのはやアリサ、すずかのことだ!」

 

 ああ、なのはちゃん達のことか? でも何で嫁?

 

「ったく! 神に殺されて特典貰って転生したのに、何で兵藤一誠がいるんだよ!?」

 

 転生、こいつ転生者か・・・・・・確かにオーガフォンに転生者の反応があるな。あと、もう一つあるけど、今は目の前の敵だな。

 

「まあ、いい! 今ここでお前を倒す! おい、キバット! 力を貸せ!!」

 

「キバット?」

 

 転生者が聞いたことのある名を叫ぶとそこに赤い蝙蝠が現れる。その蝙蝠は噛み付いた相手を仮面ライダーキバへ変身させるキバット族の当主、キバットⅢ世だった。

 

 こいつ、仮面ライダーキバに変身するのか? それがこいつの特典?

 

「や~だね。誰がお前何かに力を貸すかよ!」

 

「なっ! テメエ!!」

 

 ・・・・・・何か、仲がすごく悪くない?

 

「まあいい、蝙蝠もどきが使えないなら、こいつで行く!」

 

 少年は何かを取り出し、拳に押しつける。

 

 レ・ディ・ー

 

 そして、少年は何かを、イクサナックルをベルトに装着する。

 

「変身!」

 

「フィ・ス・ト・オ・ン」

 

 少年は仮面ライダーイクサ セーブモードに変身する。背も青年ぐらいの大きさになる

 

「何故、セーブモード?」

 

「う、うるせえ! セーブモードじゃないと耐えられないんだよ!」

 

「そうなのか・・・・・・」

 

 こいつ、鍛錬してないのか? ライダーシステムを使うんだったらある程度鍛えないとだめだ。・・・・・・っ!

 

 少年は俺にイクサカリバー振り下ろす。俺はそれをオーガストランザーで受け止める。

 

「なんのつもりだ!」

 

「俺はお前が邪魔なんだよ! オリ主の俺がこの世界でハーレムを築くのにな!!」

 

 ハーレムを築く? 俺と同じ野望を持ってるのか?

 

「だからって、俺たちが! 人々を守る仮面ライダー同士が戦ってる場合じゃ!」

 

「はっ、人々を守る仮面ライダー? 笑わせるな! この力は俺が俺のハーレムを作るための力だ! モブ達何かを助けるために何で戦わないといけないんだ。あんなやつらはいらねえよ! ゴミは道ばたでくたばってればいいんだよ!」

 

 ブチ・・・・・・

 

 今、俺の中で何かが切れた音が聞こえた。何故モブ達の助けるために戦わないといけない? ゴミは道ばたでくたばっていればいい? ・・・・・・ふざけるな・・・・・・ふざけるな!!

 

「ふざけんなよ、このくそガキ!」

 

「がっ!」

 

 俺はイクサカリバーを跳ね上げ、オーガストランザーで一閃する。

 

「何がゴミは道ばたでくたばっていればいいだ! この世界の人は生きてる! お前が好きなようにその人たちのことを決めるのは間違ってる! なのはちゃん達のこともそうだ! お前はなのはちゃん達の意志を無視してる! そんなお前にその力を使う資格はない!」

 

「だ、黙れ! このくそ悪魔が!!」

 

 少年はベルトにカリバーフェッスルを読み込み、イクサ・ジャッジメントを放つ。

 

イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ

 

「悪魔か、確かに俺は悪魔だ。だけどな・・・・・・・」

 

 俺はイクサカリバーを片手で受け止める。

 

「なっ!」

 

「人々を守る、仮面ライダーだ!!」

 

 俺は思いっきり、殴り飛ばした。

 

「がっ!」

 

「自分の欲望のために仮面ライダーの力を使うお前は仮面ライダーなんかじゃない! その命、神に返しなさい!」

 

「黙れ!」

 

「その通りだ!」

 

 俺が転生者に言うと、キバットⅢ世が俺のそばに飛んできた。

 

「お前の勇気、認めたぜ! あいつ何かよりお前に力を貸す方がよっぽどいい! あいつは俺たちの事を道具としか思ってないち! 頼む! 俺をお前の相棒にしてくれ!! 俺はお前と一緒に戦いたい!」

 

「・・・・・・分かった。ともに戦おう、キバット!!」

 

「おう、キバっていくぜ!!」

 

 俺は変身を解除する。そして、キバットが俺の腕にかみつく。

 

「ガブリ」

 

 そして、俺の腰に鎖のような物が巻き付き、キバットベルトになる。そして、運命の覚醒の戦士、仮面ライダーキバに変身した。

 

「王の名の下に、お前のその運命の鎖を砕く!」

 

 俺は自分の考えたオリジナルの台詞を放つ。

 

「だ、黙れ! 第九の剣 羅刹の剣・サクリファー!」

 

 少年はテン・コマンドメンツを羅刹の剣、サクリファーに変更させる。

 

 ・・・・・・何であの剣にするんだ? あれは自分の意志を犠牲にするんだぞ。

 

「ウガアアアアッ!!」

 

 我を忘れた少年は俺に襲いかかる。俺は避け、殴る。

 

「ヨケルナクソアクマ!」

 

 少年は俺の腹にサクリファーを突き刺した・・・・・・ように見えました。

 

「残念でした!」

 

 キバットがサクリファーを噛んで防いだ。

 

「はっ!」

 

 俺は少年を殴り、蹴り飛ばす。そして、少年の手からサクリファーがこぼれ落ちる。

 

「な、何故だ! 何で、俺が変身できないのにお前が変身できるんだよ!」

 

「テメエとイッセーの違いがまだわかんねーのか、この馬鹿野郎! テメエは俺様達の事を道具としか思ってねえし、力を自分の為にしか使わねぇ。イッセーは自分の力を誰かを守る為に使うんだ。自分の事にしか力を使わないテメエと誰かを守る為に力を使うイッセー、どっちに力を貸したくなるか、誰が見ても分かるだろうが! 自分の事しか考えねぇテメエが俺様達の力を使う? 寝言は寝てから言いやがれ!!」

 

「だ、黙れ黙れ! 誰のおかげで生まれてこれたと思ってやがる! 俺が死んだ特典として誕生したのがお前達だろ!? 俺の言うことを聞くのは当然だろうが!?」

 

 キバットの言葉に少年は逆ギレする。何て身勝手なことを言うんだ・・・・・・。って俺たち?

 

「違うな、転生特典として誕生した命でも生まれた時点で一つの存在だ。生まれた以上自分の意思で進む道を決めるのは生きる者として当然の行動だ。それが分からない時点でお前は生きていないんだろうな」

 

 すると、突然背後に灰色のカーテンが現れてそこから兄弟が現れる。それと同時にどこからか三体の蝙蝠、キバットⅡ世とレイキバットとアークキバットが現れて、兄弟の頭にⅡ世が乗り、レイキバットが右肩、アークキバットが左肩に乗る。

 

「この者の言うとおりだ。確かに俺達はお前の願いで誕生した。しかし、俺達は道具ではなく確固たる一つの命を持つ存在だ。それが分からん愚か者に力を貸すほど俺達は愚かではない。……一つ尋ねる、お前の名は?」

 

「兵藤一誠。通りすがりの死神代行だ、覚えておいてくれ、キバットⅡ世」

 

「覚えたぞ、兵藤一誠。今この時を持ってお前を真なるダークキバの継承者と認める、ありがたく思え」

 

「ハハハッ、分かった。よろしく」

 

 兄弟はキバット二世の物言いに苦笑いしている。

 

「い、行き成り登場して何を偉そうに語ってやがる!? つーか、兵藤一誠がもう一人だと!? テメエ、一体何者だ!?」

 

「さっきも言っただろ、俺は兵藤一誠。通りすがりの死神代行だ、覚えておけ」

 

「し、死神代行だと? 兵藤一誠が死神・・・・・・お前まさか!?」

 

 うん? こいつ、死神の事を知っているのか? まあ、いい。兄弟に話しかけるか。

 

「兄弟、如何したんだ? この世界に来たりして」

 

「何、ウルスラグナに頼まれてとある物を持って来ただけだ。俺の事はいいから、さっさとそいつを気絶させたら如何だ?」

 

 ・・・・・・確かにそうだな。

 

「それもそうだな・・・・・・キバット! 一気に決めるぞ!」

 

「おうっ!」

 

 俺はウェイクアップフェッスルをキバットに噛ませ、吹いて貰う。

 

「ウェイクアップ!!」

 

 キバットがフェッスルを吹くと、辺りが闇に覆われ、三日月が浮かぶ。そして、右脚の高速具、ヘルゲートが開放される。

 

「ハアアアッ!」

 

「くっ! こんなところで負けてたまるか!」

 

 少年はイクサナックルを構え、突っ込んでくる。俺は飛び上がり、急降下しながら飛び蹴りをたたき込む。

 

 蹴りは命中し、地面にキバの紋章が刻まれる。

 

「グアアアッ!」

 

 少年は変身を強制解除し、地面に倒れて動かなくなる。・・・・・・一応、手加減はしておいた。子供だから、殺すわけにはいかないだろ。いくら転生者だからと言ってもな。

 

そして、俺は変身を解除する。

 

「兄弟、こいつ、どうすればいいんだ?」

 

「そうだな。特典を奪って記憶を改竄するか。そうすれば、こいつは殺さなくて済むだろ。幸いにもこいつの特典は能力系じゃないからな」

 

 そう言って、兄弟は棒のような物を取り出し、少年の頭にかざす。

 

「兄弟、それはなんだ?」

 

「ああ、ウルスラグナが作った転生者専用の記憶改竄機だよ。これを転生者にかざすと、自分が転生者だったことを忘れて年相応の性格になるんだ。今日は渡し忘れたこれを渡しに来たんだ」

 

「そうなのか・・・・・・」

 

 兄弟はまだ記憶改竄機をかざしてる。取りあえず、イクサベルトとテン・コマンドメンツを回収しよう。

 

 俺はテン・コマンドメンツに触れる。すると、テン・コマンドメンツが淡く光り出して、RAVEの形をしたアクセサリーになる。

 

『お前が、新しいマスターか?』

 

 すると、急にRAVEがしゃべり出した。どうなってるんだ? 何か、ハル・グローリーと声が似てるし。

 

「そうらしいけど、これ、どういうことだ?」

 

『ああ、俺のことか。俺はテン・コマンドメンツを元にしたデバイスなんだ。今の姿は待機状態なんだ。えっと、これから何て呼べばいい?』

 

「へえ~デバイスね・・・・・・あっ、俺のことはイッセーって呼んでくれ」

 

『分かった。よろしくなイッセー。俺のことは好きなように呼んでくれ』

 

 俺とテン・コマンドメンツは自己紹介をする。好きなように呼んで良いか・・・・・・。

 

「なら、ハル。お前のことはハルって呼ばせて貰う」

 

『ハル? それってRAVEの主人公と同じ名前だよな』

 

「ああ、お前の声がハルと声が似てるから。そう呼ばせて貰うよ」

 

『分かった。今日から、俺の名はハル。よろしく』

 

「ああ、よろしくなハル!」

 

 テン・コマンドメンツ・・・・・・ハルは俺のデバイスになった。

 

 そして、少年のイクサナックルとベルトを回収する。

 

「うわっ、ねえ、あんた、誰? かっこいいじゃない!」

 

 ふと、兄弟の周りを見ると、小さい白い蝙蝠が飛んでいる。あれはキバーラ?

 

「キバーラ! 今までどこをほっつき歩いてたんだ!」

 

「ごめんね兄さん。暇で、散歩してたんだ~で、この黒い服着てる人は誰? ・・・・・・って同じ顔の人が二人いる?」

 

「・・・・・・俺の名は兵藤一誠、通りすがりの死神だ。相棒と顔が似てるのは俺と同一人物、平行世界の人物だからだよ」

 

「ふ~ん、でも、兄さんと一緒にいる子より、あなたの方がかっこいいわね。ねえ、あなたについて行って良い? どうせ暇だし」

 

 ・・・・・・かっこ悪くて悪かったな。って、キバーラは兄弟について行くのか。まあ、俺はキバットとハルがいれば何とか・・・・・・

 

「相棒、お前のことが気に入ったのはキバットだけじゃないぞ」

 

「えっ?」

 

 相棒は、俺の頭上を指さす、そこにはモチーフは蛇なんだけど蛇には見えないサガークが浮かんでいた。

 

『私は死神よりこっちのイッセーが気に入った。こっちについて行く』

 

「そうか、よろしくなサガーク」

 

「っ! お前、サガークの言葉が分かるのか!?」

 

 キバット(Ⅲ世)は俺がサガークの言葉を理解したことに驚いている。

 

「ああ、俺は悪魔だからな。悪魔は大抵の言語は読んだり、話せたり出来るんだよ」

 

「悪魔!?」

 

 キバット(Ⅲ世)は俺が悪魔だと言うことに驚いた。そっか、キバット(Ⅲ世)は俺のことを知らないのか。

 

 俺はキバット(Ⅲ世)に別世界から来た悪魔だと言うことを話した。

 

「成る程な。奪われた神滅具(ロンギヌス)を回収しに来たのか・・・・・・よし! 改めて言うぜ! イッセー、俺はお前をキバの鎧の装着者に認める。これから、一緒に戦っていこうぜ!」

 

「ああ、よろしくなキバット」

 

 俺はキバット(Ⅲ世)に改めて認められた。

 

 すると、灰色のカーテンがまた現れ、そこから中年のめがねをかけた男性が現れる。

 

 

「おいおい、どういうことだ? もう一人、兵藤一誠が現れるし鳴滝は現れるし。この世界はどうなってるんだ? 取りあえず、逃げた方が良いかな? 今の状態で戦うのは不利だし」

 

 黄昏の槍の転生者はそう言って、人知れず、姿を消した。

 

 

 

「おのれ、ディケイド、ディエイド! お前達のせいでライダーがいない世界にライダーが生まれてしまった!」

 

 ・・・・・・これって、ディケイドの鳴滝と同じ台詞だけど、本人なのか?

 

「相棒、あれって本物の鳴滝か? あと、ディエイドって?」

 

「あいつは本物の鳴滝だよ。それと、ディエイドに関しては後で教えてやる」

 

 兄弟はそう言うと、鳴滝の方に一歩近づいていく。

 

「お前は何言ってんだ。今回の件にディケイドもディエイドも関係無いぞ? 余計な事言ってないでこの世界から去れ、鳴滝」

 

「関係なくはない。篠ノ之士が存在しなかったら君も、ライダーデバイスを作れなかった。異世界にいける力も手にすることはなかった」

 

「くっ! 確かにそうだが・・・・・・お前が士やこの世界を傷つけようとするなら、俺はお前を倒す。キバット二世!」

 

 兄弟はキバット(二世)を呼び、ダークキバに変身しようとする。

 

「止めたまえ、兵藤一誠。今君と争うつもりは無い」

 

 だが、以外に鳴滝は戦う気がないようだ。

 

「・・・・・・どういうことだ?」

 

「なに、今此処で君と戦っても此方が負けるだろうからな。戦うのならディエイドの居る場所で戦いたいのだよ」

 

「成る程な。なら、士と共にお前を倒してやるか」

 

 兄弟は戦う気まんまんだ! さっきからなんの話してんだよ! 俺にも説明プリーズ!

 

「その時は私の全力を持って相手をしよう」

 

「そうか、俺をがっかりさせるなよ鳴滝」

 

 兄弟は鳴滝に挑発的な態度をとる。

 

 

「当然だ。ディエイドや全てのライダーに変身出来る篠ノ之士やクウガと鎧武とダークキバに変身する君を相手にするなら、それなりの戦力を用意させて貰うよ。その時を楽しみにしていたまえ」

 

「な!? クウガと鎧武にも変身出来るって本当か、兄弟?」

 

「……俺がクウガと鎧武に変身出来ると知ってるって事は、あの時何処かで見ていたな?」

 

「ああ、君が京都で手に入れたのを見させて貰ったよ」

 

 鳴滝の言葉に苦虫を噛み潰したような顔をする兄弟。兄弟に何があったんだ?

 

「本当に神出鬼没なやつだなお前は」 

 

「ふふ、私は仮面ライダーの力を手に入れた人物をすべて知っているのだよ。さて、私にも準備がある。さらばだ。死神・・・・・・偽りの兵藤一誠! もう一人の世界の破壊者!!」

 

「っ!」

 

 鳴滝は兄弟にそう言い放ち、灰色のカーテンを通って姿を消す。

 

「・・・・・・どういうことだ? 何故、あいつは俺の正体を知っている? もしかしたら士の正体も・・・・・・」

 

「なあ、兄弟、ディエイドって結局なんなんだ? それに鳴滝の言っていた・・・・・・」

 

「ディエイドに関してはまた今度来た時に話してやる。鳴滝の事を一刻も早くあいつに伝えないと拙いからな。それにお前も早く帰らないと桃子さんにしかられるぞ?」

 

「あっ・・・・・・」

 

 兄弟に言われて思い出す。俺、休憩時間を利用して抜け出してきたんだった!

 

「そうだった、急いで戻らないと!? じゃあな、兄弟! ディエイドの事は今度教えてくれよ!!」

 

 俺はそう言って、オーガバジンに乗り、翠屋に帰って行った。

 

 

 

 

 

 あっ・・・・・・オーガアクセルについて聞くの忘れていた。

 

 

 

「……さて、相棒も戻った事だし後始末するか。流石にこれはそのままには出来ないよな?」

 

 俺は頭をかきながら、時のアークで地面に出来たキバの紋章や戦いの痕跡を消して元に戻した。

 

「これで、よし・・・・・・帰る前に士に会いに行くか」

 

 俺は灰色のカーテンを展開してインフィニットライダーの世界へ向かった。

 

 

 

 ・・・・・・あの転生者、道ばたに放っておいたまんまで忘れてた。まあ、いいか。

 

 翌日、学校に来た神野天成の性格が変わってたことにアリサ達が驚くのは別の話である。

 




今回の話はどうだったでしょうか。新たな力を手に入れたイッセー。彼はこの力をどのように使っていくのか?

なお、今回手に入れたイクサとサガの力は後々、別の人に渡ります。ネタバレになるのでだれとは言いませんが。
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