魔法少女世界に行く乳龍帝   作:汰灘 勇一

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第六話「二人目の魔法少女、出会いました」

「う~ん、どうしようかな・・・・・・」

 

 俺は新聞のアパートのチラシを見ながら悩んでいた。

 

「どうしたイッセー? チラシとにらめっこ何かしてよ~」

 

『どうしたんだ相棒』

 

 すると、ドライグとキバットが話しかけてくる。

 

「いや、そろそろアパート見つけようと思って」

 

「何でアパートを見つけるんだ? 結構ここは快適だろ?」

 

『・・・・・・もしかして、相棒』

 

 キバットは理由が分からなさそうだったが、ドライグは付き合いから何となく分かったらしい。

 

「・・・・・・そろそろ戦いが激化していくだろうし、あの宝石のことがあるから。これ以上すずかちゃん達を危険な目に遭わせるわけにはいかない」

 

『相変わらずだなお前は。キバット』

 

「あいよ~」

 

 俺の言葉を聞いてドライグはあきれ、キバットはどこかに飛んでいく。

 

 ・・・・・・キバットはどこに行ったんだ?

 

「さて、アパートを探すとして何処が良いかな?」

 

「一誠様、ちょっと宜しいでしょうか?」

 

 アパートを探しを再開した俺にノエルがいつの間にか俺の後ろにいた。あと、ファリンにすずかちゃんも。

 

 ノエルは今までさん付けで呼んでいたんだけど、キバットを連れて帰った日の夜、「今度からさんづけで呼ばないでください。ノエルで良いです」と言われてからノエルって呼ぶことにした。

 

「ん? 如何したんだノエル? それにファリンにすずかちゃんも」

 

「一誠さん、アパートをお探しとの事ですが、如何したんですか?」

 

 ファリンがアパートのことを言ってくる。ファリン達の頭の上ではキバットが飛んでいる。・・・・・・キバット、余計なことを言うなよ。内緒にしておこうとしたのに。

 

 キバットが俺の仲間になった日の夜、すずかちゃん達にもキバットを紹介した。最初は驚いてたけど、普通に受け入れてた。まあ、俺の正体を知った驚きでなれたんだと思うけどね。

 

「いやな、バイト代も結構貯まったしそろそろ一人暮らししようかと思ってな。これ以上月村家に迷惑も掛けられないし」

 

「如何してですかっ!? 私達は迷惑だなんて思ってないです!!」

 

 すずかちゃんが目に涙をためながら、俺に詰め寄る。

 

「でもなぁ~」

 

「……一人暮らしするとしても、リニスの事は如何なさるおつもりですか?」

 

「……あっ」

 

 ノエルに指摘されて気がついた。リニスのことをすっかり忘れていた。どうしよう・・・・・・。

 

「一誠、忘れてましたね?」

 

 すると、姿が見えなかったリニスが俺の真後ろに現れた。

 

「り、リニス!? そ、それは……」

 

「まったく、飼い猫の事を忘れてるなんて、酷い飼い主ですね」

 

「ちょっとまて!? リニスの事を飼い猫なんて全く思ってないぞ!?」

 

「何を言ってるんですか。私は貴方の使い魔なんですよ? 使い魔はペットも同然、それなら貴方は私の飼い主でしょうに」

 

 ・・・・・・そうなのか?

 

 俺はリニスに言われ、考える。俺の世界じゃ、そんなことはないはず・・・・・・

 

「一誠お兄さん、お願いだから家を出て行くなんて言わないで下さい」

 

「一誠さん、私からもお願いします~」

 

「一誠様……」

 

「一誠、このまま彼女達を悲しませるつもりですか?」

 

 すずかちゃん、ファリン、ノエルは泣きそうになっている。・・・・・・女の子を泣かせたら男が廃るな。それに、ある人が言っていた。『おばあちゃんは言った男がやってはいけないことがある。女の子を泣かせることと、食べ物を粗末にすることだ。ってな』・・・・・・確かにその通りだよな。

 

「……判ったよ、月村の屋敷は出て行かない。これからも宜しくな」

 

『はい!!』

 

 俺が出て行かないことを伝えると、すずかちゃんとファリン、ノエルは笑顔になる。

 

「ごめんな、すずかちゃん。悲しませちゃって」

 

 俺はそう言ってすずかちゃんの頭を撫でる。

 

「え、えへへへ・・・・・・」

 

 撫でられてすずかちゃんは笑顔になる。

 

「「・・・・・・」」

 

 ノエルとファリンは無言で俺を見てくる。

 

「イッセー、私も撫でてください」

 

 すると、リニスが猫耳と尻尾を出して、尻尾を振ってねだってくる。

 

「分かったよ。ちょっと待ってろよ」

 

 俺がリニスを撫でようとしたその時、ファイズギアにオルフェノクの反応が出た。

 

「・・・・・・オルフェノクか。悪い、リニス、続きは帰ってきてからだ」

 

「・・・・・・仕方ありませんね。行ってらっしゃい、イッセー」

 

「がんばってください、一誠お兄さん!」

 

「ファイトです!」

 

「ご武運を祈っています」

 

「ああ、行ってくる!」

 

 俺はリニス達に鼓舞されながら、月村家を出て、デルタトルネイダーに乗り、反応があった場所に向かう。

 

 俺はデルタフォンのトリガーを引く。

 

「変身!」

 

Standing by

 

 俺はデルタムーバーにフォンを接続する。

 

Complete

 

 そして、仮面ライダーデルタに変身する。デルタトルネイダーをスライダーモードにして空へ飛ぶ。 

 

 

「くっ・・・・・・・!」

 

 とある海鳴市の公園で一人の少女が化け物に襲われていた。

 

 少女は母親の命令でジュエルシードを回収していた。今日もこの公園で回収しようとした。だが、少女が回収しようとしたとき、化け物がジュエルシードに触れ、ジュエルシードを取り込んで暴走したのだ。

 

 そして、彼女は化け物に首をつかまれ持ち上げられている。

 

「っ・・・・・・母さん、ごめん、母さんの願いを叶えれられなくて・・・・・・」

 

 少女が諦めかけたその時、誰かが化け物をふっ飛ばした。

 

 その人は何か鎧のような物を纏っていた。

 

 少女は知らなかった。彼女を助けたのはこの町で噂になっている仮面ライダーだと。

 

 

 

 俺が公園に着くと、金髪の女の子がオックスオルフェノクに襲われていたので、デルタトルネイダーで突進して、オックスオルフェノクを吹っ飛ばした。

 

「君、大丈夫か!?」

 

「ゲホゲホ・・・・・・・あの、貴方は?」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。それよりもあいつを倒すから君は離れてるんだ!」

 

 女の子は少し咳き込んでいるけど、他は何ともなさそうだ。取りあえず、離れさせよう。

 

「……いいえ、私も戦います。あいつが取り込んだジュエルシードを手に入れないと!」

 

 女の子は戦う意志を見せた。眼にも決意の炎が見える。っというか、この子もジュエルシードを集めているのか?

 

「……判った。あいつは俺が倒すから、その後で君の言うジュエルシードだったか、何とかしてくれ」

 

「はい!!」

 

 女の子は近代的な斧を構える。あれが、彼女のデバイスか?

 

「行くぜ、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)! 白龍皇の籠手(ディヴァイディング・ギア)!」

 

 俺はデルタに変身した状態で赤龍帝の籠手と兄弟に貰った新たな神滅具、白龍皇の籠手を発動させた。

 

「ドライグ、あのオルフェノクが取り込んだジュエルシードの力を奪うから倍加して白龍皇の籠手に力を譲渡だ!」

 

『承知した!』

 

『Boost!!』

 

『Divide!』

 

 俺はドライグに倍加の指示をしてオックスオルフェノクを殴る。それに反応して白龍皇の籠手がオックスオルフェノクの力を奪う。

 

『Boost!』

 

『ウオオオオオッ!』

 

 オックスオルフェノクは我を忘れたように鉄球を振り回し、暴れる。俺はそれを避け、さらに殴る。

 

『Divide!』

 

 どんどんオックスオルフェノクの力は半減されていく。

 

『Boost!』

 

『Divide』

 

「どうした? お前の力はそんな物か?」

 

 俺は軽く、オックスオルフェノクを挑発する。

 

『ウオオッ!』

 

 オックスオルフェノクはその挑発に乗り、突進してきた。俺は空へ飛び、空中で一回転してオックスオルフェノクの角をつかみ、へし折る。

 

『Boost』

 

『グオオッ! ヨクモオレノツノヲ! ぶっ殺す!』

 

「それは出来ないな。ドライグ、譲渡だ!」

 

『承知!』

 

『Transfer!』

 

 俺は四度倍加した力を右腕の白龍皇の籠手に譲渡する。

 

「・・・・・・ライダーパンチ!」

 

『Divide!』

 

 思いっきりオックスオルフェノクを殴り飛ばす。それと同時に大量の力が俺に流れてくる。

 

『く、くそ!』

 

 オックスオルフェノクは勝てないと思い、逃げだそうとした。

 

「逃がしません!」

 

 逃げようとするオックスオルフェノクを女の子が金色のバインドで動きを封じる。

 

「グッジョブ! さて、そろそろ決めようかお嬢ちゃん!」

 

「はい! フォトンランサー!」

 

 女の子は金色の球体から魔法の矢を放ち、オックスオルフェノクを貫く。・・・・・・この魔法、リニスに教えて貰った魔法と同じだ。もしかしてこの子が・・・・・・いけねえ、今は戦いに集中だ!

 

 俺はデルタムーバーにミッションメモリーを装填する。

 

Ready

 

「Check」

 

『Exceed Charge』

 

 デルタムーバーをポインターモードにしてオックスオルフェノクをロックする。

 

 デルタームーバーを腰に戻し、両足に白龍皇の籠手で奪った力を集中させる。

 

「ディメンションルシファーズハンマー!!」

 

 俺は両足蹴りをオックスオルフェノクにたたき込む。普通のルシファーズハンマーの強化版なので、名前を変えてみた。

 

『グウウウウッ!』

 

 オックスオルフェノクは灰になり消える。そして、青い宝石、ジュエルシードだけが残る。

 

「ジュエルシードシリアルⅨ封印!」

 

 女の子はジュエルシードを封印する。

 

 俺は変身を解除して女の子に近づく。

 

「ありがとうございました、危ない所を助けて貰って」

 

「いや、気にする事は無いよ。あいつらを倒すのは俺の仕事だからね」

 

「あいつらは一体何なんですか?」

 

 女の子はオックスオルフェノクのことについて聞いてきた。まあ、気になるよな。

 

「あいつらはオルフェノク。人の進化の果ての姿と言われてるけど、実際は如何なんだかわからないんだ。それよりも、あのジュエルシードって奴、一体何なんだい?」

 

 俺は簡単にオルフェノクのことを話してジュエルシードのことを知らない風に装って聞きだそうとした

 

「それは、言えないんです。すいません」

 

 女の子は申し訳なさそうにする。やっぱり、話せないか。

 

「いいさ。無理に聞こうとはしないよ。でも今後は一人で解決しようとしないで、誰かと一緒に解決するといいよ」

 

「そ、それは……」

 

「……まあ、無理にとは言わないさ。でもこれだけは覚えて置いてくれ。君が無茶をして悲しむ人がいるって事を」

 

 そう言いながら俺は女の子の頭を撫でる。

 

「あッ。……は、はい・・・・・・」

 

 女の子は頭を撫でられて、恥ずかしそうに顔を赤くしていたけど、気持ちよさそうだ。

 

「そういえば、今更だけど君の名前は? 俺は兵藤一誠って言うんだ」

 

「えっと、フェイト・テスタロッサです、一誠さん」

 

 今更ながら自己紹介をする俺たち。フェイト・・・・・・やっぱりこの子がリニスが言っていた女の子か。

 

「呼び方が硬いな、もう少し砕けても良いんだぞ?」

 

「そ、それじゃあ、一誠兄さんって呼んで良いですか?」

 

「良いぞ。それじゃあな、フェイトちゃん。またいつか会おうな?」

 

「・・・・・・はい!!」

 

 フェイトちゃんは魔方陣を展開して空へ飛んでいく。俺も帰ってリニスに報告するか。

 

 

 

 フェイトは空を飛びながら、考え事をしていた。彼、兵藤一誠のことをずっと考えていた。

 

「ど、どうして、一誠兄さんの事ばかり考えてるの? それに・・・・・・この胸の痛みは何かな?」

 

 フェイトは顔を赤くしながら胸を押さえていた。彼女は知らない。それが恋だということを。

 

 彼女がこのことを自覚するのはもう少し後のことだ。

 

 

 

 俺は月村家に帰り、リニスにフェイトのことを報告する。

 

「そうですか・・・・・・フェイトが」

 

 リニスは俺の報告を聞いて一瞬嬉しそうにしたけど、すぐに表情を暗くする。

 

「ああ、おそらくプレシアって人の指示だろ。だけど、ジュエルシードを使ってプレシアは何をする気なんだ?」

 

「・・・・・・たぶん、ジュエルシードの力を使ってアルハザードに行こうとしているんです」

 

「アルハザード?」

 

 俺は聞いたことのない単語に首をかしげる。

 

「別名、忘れ去れし都。古代ベルカよりさらに昔に存在したといわれている世界で、そこには時を操り、死者さえも蘇らせる秘術があると言われています。ですが、次元断層に沈みその存在は伝説とされすでに存在しないと思われています」

 

「ええと、地球で言うアトランティスやムー大陸みたいなものか?」

 

「そう思って貰った方がわかりやすいですね」

 

「・・・・・・プレシアはそこまでしてアリシアを蘇らせたいのか」

 

 俺はリニスの説明を聞き、自分の持っている悪魔の駒を取り出す。この駒を使えば悪魔として生き返らせることが出来る。プレシアと話をして、何とか出来ないかな・・・・・・。

 

「今度、フェイトちゃんと話をしてプレシアと会わないといけないな」

 

「ええ、そうですね・・・・・・イッセー」

 

「うん? なんだリニス」

 

「最近、発情していませんか?」

 

「ぶっ!?」

 

 俺は思わず吹き出した。まじめな話をしてるのに何てことを言うんですか!?

 

「な、何を言ってるんだよ!」

 

「ふふっ、私には分かるのですよ? ここ最近、私やノエルに時々エッチな視線を向けていることを」

 

「そ、それは・・・・・・」

 

 俺は視線をそらしてしまう。

 

 リアス達と関係を持つようになってからは俺はスケベな視線を向けないようにしていた。エッチなことも考えずにいた。だけど、ここ一年間、していないから欲望が高まってきた。まあ、一応、自分でも沈めてるんだけどな。

 

「ふふふっ、イッセー、私で発散しても良いのですよ?」

 

 リニスは扇情的な表情で誘ってきた。だが、俺は理性をフル動動員して耐える。

 

「リ、リニス、そういうことは好きな人に・・・・・・むぐ!?」

 

 俺はリニスを落ち着かせようとしたが、リニスはそんな俺の口にキスをしてふさぐ。

 

「本当にイッセーは鈍感ですね。例え、使い魔であろうと好きではない相手に身を捧げるわけありません。私はイッセーのことが好きです。だから、こんなことを言うんです」

 

「リニス・・・・・・」

 

「だから、イッセーは私を欲望のまま襲っていいんですよ?」

 

 プチン・・・・・・

 

 俺の中で何かがキレた。

 

「リニス!」

 

「きゃっ!」

 

 俺はリニスを押し倒し、キスをする。リニスは軽く驚く。

 

「いいのかリニス? 久しぶりだから手加減出来る保証はないぞ?」

 

「ええ、どうぞイッセーの好きなように・・・・・・」

 

「じゃあ、遠慮無く♪」

 

 

 

 ここからはR-18になるのでここまでにします。なお、屋敷中にリニスの嬌声が響くことはなかった。一応、防音結界を張っていたので。だが、それをのぞき見する人が二人。

 

「あわわ・・・・・・ きゅ~」

 

 顔を紅くしながら気絶するファリン

 

「・・・・・・(羨ましいです、リニスさん)」

 

 顔を紅くしながら羨ましそうにリニスを見つめ続けるノエル。

 

 ちなみに、リニスはしばらくの間身動きが出来なかったそうだ。

 




今回はヒロイン候補のフェイトが登場しました。次回はやっとイッセーとユーノとの会話が・・・・・・次回はリリなのの原作三話目ぐらいですね。

ええと、最後のはいつかR-18版を書いたときに詳しく書きます。何時になるか分かりませんけどね。
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