魔法少女世界に行く乳龍帝   作:汰灘 勇一

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第七話「魔法少女との接触とフォームチェンジ」

 どうも兵藤一誠です。フェイトちゃんと出会った翌日、士朗さんは士朗さんがオーナー兼監督をつとめる少年サッカーチームの試合があるため士朗さん不在の翠屋でマスターの代わりをしています。

 

 あと、キバットが俺の仲間になってから翠屋は少し変わった。どこがと言うと・・・・・・

 

「イッセー、コーヒーをくれ」

 

「お兄ちゃん、これ美味しいよ!」

 

「う、ん、うまい」

 

 次狼達、キバのアームズモンスターが常連になりました。ラモンと力は俺の作ったナポリタンを食べています。

 

 キバットが仲間になった夜、俺はキャッスルドランに呼ばれた。そこで出会ったのが次狼とラモン、力。それにタツロットだった。

 

 まあ、次狼達との出会いについては今度話すとして、色々あって仲間になり、コーヒー好きの次狼に翠屋を教えたらえらく気に入って・・・・・・まあ、初めて士朗さんとあったときの会話はびくびくしたけど。

 

 いや、だって原作のように「俺はうまいコーヒーにしか金を払わない」と言って士朗さんと火花を散らしてたんだから。まあ、士朗さんの出したコーヒーを飲んで次狼は「うまい! 釣りはいらない!」と言って一万円出してから、コーヒーの話で仲良くなったけど。

 

「ブレンドコーヒーです」

 

 俺はブレンドコーヒーを煎れて次狼に渡す。

 

「本当はマスターのコーヒーが飲みたかったんだがな・・・・・・」

 

「我慢してくれ。士朗さんは今なのはちゃん達と一緒に自分がオーナーのサッカーチームの応援に行ってるんだから」

 

「そうか・・・・・・なら仕方ないな」

 

 次狼は文句を言いながら俺の煎れたコーヒーを飲む。

 

「・・・・・・うまい。だが、マスターほどではないがな」

 

「まあ、まだまだ士朗さんのようなコーヒーは煎れられないな」

 

「別にマスターと同じコーヒーを煎れろと言ってるわけではない。お前はお前だけのコーヒーを煎れろ。これはお前のコーヒーの代金だ。釣りはいらん」

 

 次狼はそう言って五千円札を出す。士朗さんだと、一万円だから、俺はまだ半分しかたどり着けていないと言うことか。

 

 俺はお金を受け取り、レジに入れる。それと同時に士朗さんがサッカーチームのメンバーを連れて帰ってきた。どうやら、勝ったらしくてそれのお祝いでご飯をおごるらしい。・・・・・・ええと、全部俺が作るわけではないですよね。士朗さん。

 

 

 

 桃子さん達も手伝ってくれたおかげで何とか全員分作り終えた。サッカーチームの昼ご飯を作り終えた俺はあるお客と話をしている。そのお客はサングラスで顔を隠していてとても怪しいのだが、俺は普通に話しをする。

 

「で、兄弟、俺に何のようだ?」

 

 俺は目の前の男、平行世界の俺である兄弟に話しかける。

 

「いや、実は渡し損ねた物があってそれを届けに来た」

 

「渡し損ねた物? それって何だ?」

 

「ああ・・・・・・これだ」

 

 兄弟は懐から白い球体を取り出す。・・・・・・なんだこれ?

 

「これはフェアリーテイルに出てくる魔法の力だ。お前が倒したキバの転生者、あいつはフェアリーテイルに出てくる魔法全てを使える力も頼んでいたらしくてな。回収し忘れたことに気づいてさっき回収してきた」

 

「・・・・・・欲張りすぎじゃないかあいつ」

 

「・・・・・・そうだな」

 

 俺が転生者について思ったことを言うと、兄弟は何故か目をそらす。・・・・・・何で目をそらすんだ兄弟?

 

「まあ、取りあえず受け取っておけ、これはお前が受け取るべき力だ」

 

 兄弟はそう言い、手を開く。すると、白い球体は俺の体の中へ入っていく・・・・・・何か不思議な感じだな。

 

「言っておくがこの力はそう簡単に使える力じゃない。己を鍛えていくことで手に出来る力だ」

 

「ああ、分かってる。それに俺は鍛えたから強くなれたんだ。修行しないで力を手に入れても嬉しくはない」

 

「はは、そうだよな。さすがだ」

 

 兄弟は笑いながらコーヒーを飲む。

 

 ふと、外を見るとなのはちゃん、アリサちゃん、すずかちゃんが士朗さんと話をしている。そういえば、すずかちゃんはこの後、忍さんと買い物に行くんだよな。

 

「あと、お前に渡すのはこれだ」

 

 外の光景を見ていた俺に兄弟は一枚のカードを渡す。これは?

 

「そのカードはリアスがいなくてもプロモーション出来るカードだ。いや、お前がトリアイナの力を持っていることは分かってる。だけど、トリアイナを使わなくても勝てる奴にはこれで十分だろ」

 

「・・・・・・それもそうだな。ありがたく使わせて貰う」

 

 俺はカードを受け取り、それをしまう。

 

「・・・・・・そう言えば、こんな会話してて大丈夫なのか?」

 

 俺と兄弟は一派人には話していけない事を話してる。今更だけど、こんな話をしててよかったのか?

 

「大丈夫だ。幻覚で周りの人たちには『久しぶりに出会った友達が会話している』ようにしか聞こえてないから」

 

「そうか・・・・・・すげえな」

 

 俺はコーヒーを飲みいう。俺にはそう言う器用な真似は出来ないな。

 

「そうそう、今日、ジュエルシードが暴走するから回収しろ」

 

「ぶふっ!」

 

 俺は思わず飲んでいたコーヒーを吹き出した。ジュエルシードが暴走!?

 

「ど、どういう事だよ兄弟!」

 

「ああ、原作では確かこの辺でジュエルシードが暴走したらしいんだよな」

 

「らしいって・・・・・・」

 

 何という曖昧な・・・・・・確証はないのかよ。

 

「原作通りに行けばそうなるはずなんだが、お前や転生者っていうイレギュラーが関わってるから変わるかもしれないんだ」

 

「そうなのか・・・・・・取りあえず、探しに行くか」

 

 俺は席を立ち、翠屋を出ようとしたが・・・・・・俺、仕事中だ

 

「どうすんだよ俺!」

 

「まあ、落ち着け相棒。お前がジュエルシードを探しに行けるように俺がここいるんだぜ」

 

 兄弟は指をパチンと鳴らす。すると、兄弟の格好は翠屋の制服を着た格好になった。

 

「俺がお前の代わりに働いておいてやるから、お前はジュエルシードの・・・・・・この世界のなのはの元へ行ってやれ」

 

「分かった! すまねえな兄弟!」

 

 俺は急いで翠屋を出る。・・・・・・被害が出ないと良いんだけどな!

 

 俺はあまり得意ではない魔力探査を行い、ジュエルシードを探す。・・・・・・なのはちゃん達の姿が見えない。もう、移動したのか? まあ、もしもの時は俺だけで封印するか!

 

 

『・・・・・・これで良いのかイッセー』

 

「何がだウルスラグナ」

 

 相棒の代わりに翠屋の仕事をしている俺にウルスラグナが念話を送ってくる。

 

 今のところはこの世界の士朗さんやノエルさん達に怪しまれてないから、大丈夫だな。・・・・・・まあ、ばれないように気をつけるか。

 

『お主も行った方が効率がよいのではないか?』

 

「まあ、そうだな。だけど、この物語の主人公は相棒さ・・・・・・俺みたいな偽者野郎なんかじゃダメなんだ」

 

『イッセー・・・・・・』

 

「さてと、ばれないようにがんばるか」

 

 俺は気持ちを切り替えて仕事を再開する。・・・・・・頑張れよ、この世界のヒーロー。

 

 

「何だこりゃ・・・・・・」

 

 外を走っていると、どこからか巨大樹が何本か生えてきた。・・・・・・もしかして、これ、ジュエルシードが暴走したのか?

 

「・・・・・・やばいな。早くなのはちゃんと合流した方が良いな」

 

 たぶん、なのはちゃんも来るだろう。なら、力を合わせてこの事態を収拾するべきだ。・・・・・・出来たら、俺だけで何とかしたいけどな。

 

 俺は赤龍帝の籠手を展開しながら、どの巨大樹にジュエルシードがあるか探した。

 

 すると、どこからか桃色の砲撃が放たれたのを俺は見た。・・・・・・もしかして、あれってなのはちゃんの魔法かな? 飛んできた方へ行けばなのはちゃんと・・・・・・ええと、あのフェレット・・・・・・確か、ユーノに会えるはずだ。

 

 大急ぎで、俺は砲撃の発射地点へ向かう。

 

 

 

 

「はあ、はあ・・・・・・」

 

 私、高町なのははジュエルシードを封印しようとした。だけど、攻撃が当たる瞬間、何かで防いでしまい攻撃は当たらなかった。

 

 何故か巨大樹が強化され、無数の巨大樹の根っこが私とユーノ君を襲う。

 

「全部、撃ち落とせない! きゃっ!」

 

 魔法で迫り来る巨大樹の根を撃ち落とそうとしたけど、撃ち落としきれず、吹っ飛ばされてしまう。

 

 隙が出来た私を巨大樹の根が襲いかかる

 

「なのは!」

 

 ユーノ君は私の前に立ち、翠色の防御壁を展開して私を守ってくれた。

 

「くっ!」

 

 防御壁を展開しているユーノ君はつらそうな顔をする・・・・・・このままだとユーノ君と私、やられちゃう・・・・・・。

 

「ドラゴンショット!!」

 

 突然、どこからか放たれた赤い魔力が巨大樹の根を焼き払った。

 

「大丈夫か、なのはちゃん?」

 

 声と共に、私の前に赤い籠手に大剣を持ってノースリーブのハイネックシャツと紫紺の服を身に纏ったイッセーさんが私とユーノ君の前に現れる。

 

「い、イッセーさん!? ど、どうしてここに!?」

 

「説明は後だ! 今はジュエルシードを封印することを考えろ!」

 

「は、はい!」

 

 驚く私をイッセーさんは一喝して、剣を構える。・・・・・・あれ? 何でイッセーさん、ジュエルシードのことを知ってるんだろう?

 

「俺が攻撃してくる根やツタを切り落としていくから、なのはちゃんはさっきのように砲撃を放って封印しろ!」

 

「む、無理ですよ! さっきもやってみましたけど、封印できませんでした!」

 

「無理かどうかはやってみないと分かんないだろ! 行くぞ、ドライグ! ハル!」

 

『Boost!』

 

 イッセーさんは籠手と剣へ向かって叫び、巨大樹へ攻撃を仕掛ける。

 

「音速の剣、シルファリオン!」

 

 イッセーさんがそう叫ぶと大剣は姿を変えた。刀身が細くなり柄も変化する。

 

「・・・・・・あの籠手と剣はイッセーさんのデバイスなのかな?」

 

「・・・・・・どうだろう。剣はともかく、籠手は何か違う気がする」

 

『Boost!』

 

 私とユーノ君は小声で話す。私には同じように見えるけど・・・・・・

 

「いくぜいくぜ-!」

 

 イッセーさんは目にもとまらぬ速さで根を切り落としていく。一回振るごとに七回、斬撃っぽいのが見えるのは気のせいでしょうか?

 

「ははははっ! 無駄無駄!!」

 

 イッセーさんは根が再生するのに間に合わないほどのスピードで切っていく。

 

『Boost!』

 

「さてと、そろそろ良いかな・・・・・・なのはちゃん!」

 

「は、はい!」

 

「受け取れ!!」

 

 急に名前を呼ばれて驚く私にイッセーさんは拳を構える。えっ?

 

赤龍帝の贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)!」

 

『Transfer』

 

 すると、イッセーさんの籠手が光り出し、何かが私の中に入り込んだ・・・・・・っ!

 

「す、すごい・・・・・・力があふれてくる」

 

「さあて、強力な奴をぶっ放つぞなのはちゃん!」

 

「はい!」

 

 私とイッセーさんは魔力を集中させ・・・・・・

 

「ディバイン・・・・・・バスター!!」

 

「ドラゴンショット!!」

 

 全力全開の砲撃を放つ。

 

 私の桃色の砲撃とイッセーさんの赤い魔力が混じり合い。巨大樹を貫く。

 

 巨大樹は崩壊していき、ジュエルシードは排出された。

 

「今だ! 封印しろなのはちゃん!」

 

「は、はい! リリカルマジカル、ジュエルシード、シリアルⅩ封印!」

 

 私はすかさず、ジュエルシードを封印する。ジュエルシードを封印したことによって、使用者の男の子と女の子は解放された。

 

「・・・・・・さてと、じゃあ、場所を変えようか。俺に聞きたいことがあるんだろ? なのはちゃんそれにユーノ」

 

「は、はい」

 

「じゃあ、着いてきてくれ」

 

 イッセーさんは飛行魔法で空へ飛び、私とユーノ君はついて行く。

 

 飛ぶこと数分、私達は人気のない森へ着いた。

 

「ここなら問題ないだろ」

 

 イッセーさんは剣と籠手をしまう。すると、イッセーさんの格好は翠屋に来たときの服装になる。・・・・・・さっきのはやっぱり、バリアジャケット?

 

「なあ、ユーノ」

 

「キュッ?」

 

 イッセーさんはユーノ君に話しかける。

 

「お前、人間だろ?」

 

「キュキュッ!?(え!?)」

 

 イッセーさんの言葉にユーノ君は驚いた。えっ? どういうこと?

 

「いやな、お前の行動って人間が動物の真似をしてるみたいだし、魔力の流れがおかしいと思ってな。何か言えない事情があるのか?」

 

「いえ、この世界に来る時に怪我してしまって魔力が足りなくて無駄遣いをしない為にこの姿になってるんです」

 

「そうか。やっぱりあの時の声はお前だったか」

 

「あの時の念話が聞こえてたんですか!?」

 

 ユーノ君とイッセーさんは二人で話をし始める。・・・・・・ええと、ユーノ君が人間ってどういう事なの?

 

「そりゃ、広範囲に向けて話しかけてれば気付く奴もいるだろうさ」

 

「それじゃあ、なのはが初めて魔法を使った時に現れたのって……」

 

「ああ、もしもの時の為に陰ながら見てたんだよ。まあ、夜遅くに出歩いてるのが気になったって言うのも有るけどな」

 

「……無関係の人を巻き込んですいません。でも、ジュエルシードを発掘したのは僕だから」

 

「ん? あの青い石を発掘って、ユーノは何か仕事でもしてるのか?」

 

 よく思い出そう・・・・・・ユーノ君と出会う前に見た夢・・・・・・そこはユーノ君と出会ったところで、私と同い年ぐらいの男の子が私と戦ったジュエルシードの思念体と戦っていた。・・・・・・レイジングハートを持って。

 

「あっはい。僕は遺跡発掘を生業としてるスクライア一族の者なんです」

 

「へ~ そういう一族がいるのか? 世界は広いな」

 

「にゃぁぁぁぁぁぁ!? ユーノ君って人間だったの~~!?」

 

 私は結論を導いて叫んだ。イッセーさんとユーノ君の会話を無視して。

 

「あれ? なのはちゃんは知らなかったのか? ユーノが人間だったって」

 

 イッセーさんは意外そうにする。だって初めて会ったときからフェレットだったんだもん!

 

「全っ然知らなかったです!? ……ハッ!? そ、そう言えば私、ユーノ君の目の前で着替えたりお風呂に一緒に入ったりしてた・・・・・・」

 

「そ、その時はちゃんと目を瞑ってたよ!!」

 

「ホント!? ホントに目を瞑ってた!?」

 

「う、うん!! ちゃんと瞑ってたから!!」

 

「そっか、良かった~~」

 

私は安心して胸をなで下ろす。・・・・・・本当に大丈夫かな?

 

「・・・・・・子供なのに進んでるなお前ら」

 

 イッセーさんはぼそっとつぶやく。

 

「そ、そんなことないですよ!」

 

「そ、そうです! お互い知らなかったわけですし・・・・・・」

 

 私とユーノ君は慌てて否定する。

 

「そ、そういえば、イッセーさんって何者なんですか? デバイスを二つ持ってるって事はユーノ君と同じ世界の住人なんですか?」

 

「ん? いや、俺はユーノの世界の住人でもこの世界の住人でもない」

 

 話題を変えようと、私はイッセーさんのことを聞こうとする。

 

「それじゃあ、一誠さんは何処の世界の人なんですか?」

 

「何処の人って、此処とは違う平行世界の地球で、人間じゃなくて悪魔だな」

 

『……はい?』

 

 私とユーノ君の思考がいったん止まった。・・・・・・平行世界? 悪魔?

 

「だから、平行世界の地球出身の悪魔だ」

 

「平行世界の地球出身で……」

 

「悪魔……?」

 

 平行世界って言うのはもしもの可能性の世界のこと。・・・・・・悪魔ってよく漫画や小説に出てくるあの、人の魂を奪う悪魔? でも、イッセーさんはどこからみても人間・・・・・・

 

「おう。因みに階級としては上級悪魔だな」

 

『え、ええっ、えええええええええええええええええッ!?』

 

「へ、平行世界って、そんな世界が存在するんですかッ!?」

 

「一誠さんが悪魔って、もしかして魂を奪ったりするんですかッ!? わ、私の魂は価値なんて無いですよ~~~!?」

 

 予想外のことに私はテンパってしまう。ど、どうしよう! 私の魂とられちゃう!?

 

 

 ・・・・・・俺、兵藤一誠は頭を抱えている。なぜなら俺の正体を知ってなのはちゃんとユーノがパニックを起こしていた。

 

「だ~~~~ッ!! 落ち着け二人ともッ!! 存在するから俺が此処にいるんだ! そしてなのはちゃん、魂なんて奪わないから冷静になれ!!」

 

 取りあえず、俺は二人を落ち着かせる。俺も悪魔に転生したときは混乱したからな。

 

「なのはちゃん、俺達、悪魔が魂を奪うのはその人と契約して願いを叶えてからだ。最近では魂を奪うまでの願いは聞いてないから何か別のものを対価として貰ってるから。だから、なのはちゃんの魂は奪わないから安心してくれ。それにな、別に俺はなのはちゃんと契約した訳じゃないんだから魂を奪うも何も無いんだよ」

 

「そ、そうなんですか・・・・・・よかった」

 

 なのはちゃんはほっとする。さてと、きちんとした説明をするか。

 

「俺のいた世界には人間の他に妖怪、吸血鬼、天使、堕天使、悪魔といった種族がいる。もちろん、ゼウスやオーディンと言った神様もいる。俺は悪魔だけど、純粋な悪魔じゃなくて人間から転生した転生悪魔だ」

 

「人間から転生した? それってどういう事ですか?」

 

 ユーノは俺に質問してくる。まあ、気になるよな。

 

「ああ、悪魔は昔、戦争で数が減少してその問題を解決するために開発されたのがこれ、悪魔の駒(イーヴィル・ピース)だ」

 

 俺は懐から自分の持つ悪魔の駒を二人に見せる。

 

「これって、・・・・・・チェスの駒ですか?」

 

「そうだ。悪魔は軍団を持つ代わりに少数の悪魔に力を与えて少数精鋭のチームを作ろうとしたんだ。これによって人間は悪魔に転生できるんだ。まあ、人間以外の種族でも転生できるけどな」

 

 取りあえず、俺は悪魔の駒をしまう。

 

「あの、イッセーさんは何故、この世界に来たんですか?」

 

「ああ、俺がこの世界にやってきたのはある物を回収するためなんだ」

 

「ある物?」

 

「そうだ。俺の世界には神器と呼ばれる物があってな。その神器の中でも神滅具と呼ばれる神すら殺せる物が十三種類あるんだ。さっき、なのはちゃんとユーノがみた赤い籠手。あれが俺の持つ神滅具、赤龍帝の籠手だ」

 

「ええ!? あれってデバイスじゃなかったんですか!?」

 

 赤龍帝の籠手をデバイスだと思っていたのか、ユーノは驚いていた。まあ、デバイスだと思われても仕方ない形だけど。

 

「そうだ。この籠手には赤い龍帝、ドライグが封印されていて十秒ごとに力を倍にする能力があるんだ。ドライグ、自己紹介した方が良いんじゃないのか?」

 

 俺は赤龍帝の籠手を出現させる。

 

『そうだな。俺はドライグ。よろしく』

 

「「籠手がしゃべった!?」」

 

 なのはちゃんとユーノは籠手がしゃべったことに驚いていた。まあ、驚くよな。

 

「言ったとおり、この籠手には二天龍の片割れのドライグが封印されているんだ。生き物だからしゃべることが出来るんだ」

 

『改めてよろしく』

 

「「よろしくお願いします!」」

 

 驚く二人に説明する。まあ、絶霧のような例外もいるけどな。

 

「さてと、話を戻すぜ。俺がこの世界にやってきたのはある人物に奪われた神滅具、絶霧と魔獣創造を回収するためなんだ。まあ、絶霧は回収してある子が所有者になったんだけど、魔獣創造は回収できてないんだ」

 

「そ、そうだったんですか・・・・・・」

 

「・・・・・・実は俺が戦っているオルフェノクは魔獣創造から生み出されたんだ」

 

 この世界に来た目的を話した俺はオルフェノクのことについて話し始めた。

 

「えっ? そ、それって・・・・・・」

 

「魔獣創造の能力は使用者のイメージした生き物を作ること。おそらく、俺と同じ別の世界の人間が回収して使ってるんだと思う」

 

「え? 何で別の世界の人間だと思うんですか?」

 

「オルフェノク・・・・・・俺が変身する仮面ライダーファイズは俺の世界では特撮作品。オルフェノクはそれに出てくる敵の怪人なんだ。だからオルフェノクを作り出すのはオルフェノクをみたことがある人物以外あり得ないんだ」

 

「た、確かに・・・・・・」

 

 ユーノは納得したようだ。・・・・・・一応、二人に謝っておくか。

 

「・・・・・・二人とも、ごめん」

 

 俺は二人に頭を下げる。

 

「イッセーさん?」

 

「きゅ、急にどうしたんですか?」

 

 ユーノとなのはちゃんは俺が急に頭を下げたことに戸惑った。

 

「俺が魔獣創造を回収できなかったから、この町にオルフェノクが現れ始めた。君たちを危険な目に遭わせてしまった。ユーノ、お前も怖い思いをしただろ?」

 

 そう、オルフェノクが人を襲っている原因は俺にある。俺のせいでなのはちゃんたちが危険な目に遭ってるんだ。

 

「そ、そんなことはありません! イッセーさんは私達を守るために戦ってるんですよね? そんなやさしいイッセーさんのせいだとは私は思ってません!」

 

「そうです! 確かに僕は少し、怖い思いをしましたけど、誰だか分からない僕を助けたことに僕は感謝しています!」

 

「なのはちゃん・・・・・・ユーノ・・・・・・」

 

 二人の言葉に俺の心は少し和らぐ。そんな時、それから一体のコウモリ・・・・・・キバットが飛んできた

 

「そうだぜイッセー! お前はみんなのために戦ってるんだからそんなに自分を責めるなって!」

 

『コウモリが喋った!?』

 

 急に飛んできたキバットに驚くなのはちゃんとユーノ。まあ、そりゃあ驚くよな。目の前にロボットっぽいコウモリがいたら驚くよな。喋るし。

 

「あー二人とも、こいつはコウモリじゃない。キバット、自己紹介しな」

 

「あいよ~嬢ちゃん、坊ちゃん。俺の名はキバットバットⅢ世! キバット族名門のキバット家の3代目当主だ! コウモリじゃないから間違えんなよ!」

 

「よ、よろしくお願いします」

 

「そもそも、キバット族って何ですか?」

 

 取りあえず、二人に自己紹介させるけど、疑問もまだあるらしい。

 

「ああ、悪い。キバット族って言うのはな・・・・・・」

 

『うおおおおっ!』

 

 キバット族について説明しようとしたその時、青い馬のような化け物・・・・・・ホースファンガイアが俺に襲いかかる。

 

「にゃあああっ!? オルフェノク!?」

 

「この前のコウモリの化け物と似てるような・・・・・・違うような・・・・・・」

 

 なのはちゃんとユーノはホースファンガイアをオルフェノクと勘違いしている。まあ、オルフェノクしか今までいなかったからね。馬はファンガイア、オルフェノクとどちらにもいるけど、ホースオルフェノクの方が強いぜ。

 

「なのはちゃん、あれはオルフェノクじゃない。人の持つライフエナジーというのを糧にするファンガイアという怪物だ。ちょうどいい、これでキバットの説明がしやすい・・・・・・キバット!」

 

「おう! キバっていくぜ!」

 

 俺は腕を上げ、キバットに噛まれる。

 

「ガブッ!」

 

「変身!」

 

 キバットから魔皇力を注入される。・・・・・・この魔皇力人間に注入しても大丈夫な様に神が設定してあるらしい。まあ、俺は悪魔だけどな。そして。俺は黄金のキバと呼ばれる仮面ライダーキバへ変身する。

 

『何!? キバだと!?』

 

「王の名の下に、お前のその運命の鎖を砕く!」

 

 キバを見て驚くホースファンガイアへ俺は向かっていく。そして、まず一発殴りつける。

 

「何だろう、あの姿・・・・・・今までイッセーさんが変身した仮面ライダーとどこか違う・・・・・・」

 

「これは仮面ライダーキバ! ファイズとは別の、ファンガイアと戦う仮面ライダーだ! 普段はキバットの中にあるんだ!」

 

 初めてキバをみるなのはちゃんに、俺は戦いながら簡単にキバのことを説明する。いや、これ結構大変だな。

 

 ホースファンガイアは剣を振るって俺に攻撃してくる。だが、俺はその攻撃を避ける。・・・・・・剣の動きがわかりやすいな。

 

 ふははははは、遅いわ! 木場と模擬戦やってる俺には物足りない。しかも最近、士郎さんと恭也さんに御神真刀流を習ってるからな! ・・・・・・思うんだけど、士朗さんと恭也さんは本当に人間なのかな? 悪魔の俺の速さに着いてこれる・・・・・・いや、俺以上の速さなんて。この世界って色々可笑しくないか?

 

 ・・・・・・それは置いといて、戦いに集中しよう。

 

 俺は攻撃を避けながら連続してホースファンガイアを殴り、吹っ飛ばす。

 

『グウウウウッ!』

 

 殴り飛ばされたホースファンガイアは起き上がろうとするが、起き上がらない。

 

「やれやれ、やっぱり馬はファンガイアよりオルフェノクだな」

 

「イッセー! 次で決めるぜ!」

 

「おう!」

 

 俺はウェイクアップフェッスルを手に取ろうとしたその時。

 

『ガアアアアアッ!』

 

『ウオオオオッ!』

 

『はあああっ!』

 

 モスファンガイア、シープファンガイア、ライノセンスファンガイアが俺に突進してきて俺を攻撃し始める。

 

 モスファンガイアは立ち上がったホースオルフェノクと同時に剣を振るいながら、炸薬鱗粉を噴霧する。シープファンガイアは仲間のファンガイアに当たらないように銃撃を放つ。そして、ライノセンスファンガイアの突進で吹っ飛ぶ。

 

「ぐうっ!」

 

「おい、やばいぞイッセー!」

 

 倒れた俺にキバットは焦る。・・・・・・確かにこのままだと危ないな。タツロットを呼ぶか?

 

『死ね! キバアアアアアッ!』

 

 一瞬だけ、考える俺にライノセンスファンガイアが突進してくる。

 

「っ! しまった!」

 

 誰かを召喚しようとも間に合わない。くっ! 戦車にプロモーションして耐えるしかないか!?

 

 俺に迫るライノセンスファンガイア。だが、そのライノセンスファンガイアに桃色の魔力弾が当たり、ライノセンスファンガイアは攻撃が飛んできた方を見る。そこには・・・・・・杖を構えたなのはちゃんがいた。

 

『邪魔をするな小娘が!』

 

「っ! やべえ! なのはちゃん! 逃げろ!」

 

 ライノセンスファンガイアはなのはちゃんに向かって突進する。俺はなのはちゃんとライノセンスファンガイアの間に入ろうと動くが間に合わない!

 

「ラウンドシールド!」

 

 すると、ユーノがなのはちゃんの前に立ち、翠色の防御魔方陣を展開する。ライノセンスファンガイアはその防御魔方陣にはじき飛ばされる。

 

『何!?』

 

「おい・・・・・・嘘だろ?」

 

 ライノセンスファンガイアの突撃を防御魔法で防いだ? どんだけ堅いんだあのシールド!?

 

 まあ、いい。取りあえず、なのはちゃんの所へ・・・・・・。

 

 俺は空中へ飛び上がり、なのはちゃんのそばに行き、なのはちゃんを四体のファンガイアから守るように立つ。

 

「なのはちゃん、ユーノ! 今すぐこっから逃げろ! 流石にこの数だと君たちが危険だ!」

 

「で、でもイッセーさんを置いていけません!」

 

「大丈夫だよ。俺には切り札があるからな」

 

 心配そうにするなのはちゃんに俺は笑いかける。・・・・・・まあ、マスクで顔が見えないだろうけど。

 

 俺はタツロットフェッスルをキバットに吹かせようとしたその時、木の陰から三人の男性が現れる。

 

「ふっ、苦戦してるようだなイッセー」

 

「僕、参上!」

 

「イッセー、助け、に来た」

 

 現れたのは翠屋にいたはずの次狼とラモン、力だった。

 

「次狼! ラモン! 力! どうしてここに?」

 

「お前の代わりに店で働いている奴にお前がピンチだって聞いてな。あいつはお前とそっくりだが、どこか違うな」

 

「それで慌ててお兄ちゃんのバイクを借りて来たんだよ」

 

「・・・・・・兄弟。とにかく、ありがとうな。助かるぜ」

 

 次狼達に援軍を頼んだ兄弟と助けに来てくれた次狼とラモン、力に感謝する。

 

「気にするな。俺たちは仲間だろ・・・・・・・いくぞ」

 

「うん」

 

「イッセー、守る」

 

「「「うおおおおおっ!」」」

 

 次狼は本来の姿である青い狼・・・・・・ウルフェン族の姿にラモンは緑色の半魚人、マーマン族になる。力は紫色の怪力男、フランケン族の姿となる。

 

「お、おおおお狼男!? それに他にもいるぅぅぅぅ!? って次狼さん達人間じゃなかったの!?」

 

「人間から怪物に変わった? 使い魔か何かなのかな?」

 

 次狼達が本来の姿に戻ったことに なのはちゃんは驚く。ユーノは冷静に分析してるけどな。・・・・・・そういえば、説明してなかったな。

 

「ユーノ、次狼達は使い魔じゃないさ。その点は後で説明するから」

 

「イッセー、お前は馬野郎を倒せ。その間、俺たちが足止めをする」

 

「了解」

 

「いくぞ!」

 

 俺はユーノに一言言い、次狼の案にのりホースファンガイアへ向かう。

 

「はああっ!」

 

 次狼はモスファンガイアを鋭い爪で切り裂き、鱗粉を得意なスピードで避けてさらに斬りつける。

 

「ねえねえ、君と僕、どっちが強いか勝負しようよ」

 

 ラモンはシープファンガイアが放つ銃弾を水風船のように膨らまして放つ炸裂水弾で撃ち落としてく。

 

「ぬうん!」

 

 力は自慢の怪力で突進してきたライノセンスファンガイアを受け止め、殴り飛ばす。

 

「ラモンさん面白い戦い方をしてる!」

 

「僕も力さんのようなパワー、次狼さんのようなスピードがあれば・・・・・・」

 

 なのはちゃんとユーノは三人の戦いを見てつぶやく。・・・・・・なんか昔の俺みたいだなユーノは。

 

「さてと、俺たちはさっさと決めるぜ。キバット!」

 

「おう! ウェイクアップ!」

 

 俺はキバットにウェイクアップフェッスルを吹かせる。すると、世界は姿を変え、三日月が現れて闇に包まれる。右脚の拘束具、ヘルゲートが開放される。

 

「ハアアアアアッ!」

 

 俺は構えて、飛び上がり急降下してホースファンガイアに跳び蹴りを喰らわす。

 

『ぐわああああっ!』

 

 当たったファンガイアは倒れ込み、地面にキバの紋章が刻まれた。

 

「しゃあっ! 次は・・・・・・次狼!」

 

「おう!」

 

「ガルルセイバー!!」

 

 キバットにガルルフェッスルを吹かせる。すると次狼は魔獣剣ガルルセイバーに変化し、俺はそれを掴む。

 

 するとキバは通常のキバフォームから青いキバ、ガルルフォームへフォームチェンジする。

 

「ふぇっ!? 次狼さんが剣になった!? あの仮面ライダーも色が変わった?」

 

「ウウウウウウウッ!」

 

 俺は次狼の影響で少し、野性的になる。・・・・・・・何だか分からないけど、よく馴染むな。

 

 そして、ガルルセイバーで俺はモスファンガイアを切っていく。モスファンガイアは自身の剣で受け止めるが俺はモスファンガイアを蹴り飛ばして ガルルセイバーでモスファンガイアの剣を弾く。

 

「よっしゃあ! 決めるぜ!」

 

 キバットにガルルセイバーを噛ませる。

 

「ガルルバイト!」

 

 キバットのコールと共に、世界は夜に変わり、満月が現れる。

 

 俺はガルルセイバーをガウ・クラッシャーで咥え、飛び上がる。そして、急降下してモスファンガイアを一刀両断する。

 

『ギャアアアッ!』

 

 モスファンガイアじゃ切り伏せられて、その周囲にガルルの輪郭が浮かび上がる。

 

「しゃあ、次はラモン!」

 

「OK、お兄ちゃん!」

 

「バッシャーマグナム!」

 

 俺は素早くキバフォームに戻り、バッシャーフェッスルをセットする。

 

 キバットがフェッスルを吹くと、ラモンは彫刻像の姿になり、それを掴むとバッシャーマグナムへ姿を変える。そして、キバも緑色のキバ、バッシャーフォームへとフォームチェンジする。

 

「ラモンさんは銃に? 今度は緑色・・・・・・」

 

『くっ!』

 

 シープファンガイアは俺に銃を向ける。俺もバッシャーマグナムを構えてトリガーを引く。

 

 バッシャーマグナムから放たれる弾丸はシープファンガイアの銃弾を全て撃ち落とす。さらにシープファンガイアの銃も破壊する。

 

『くそっ!』

 

 不利と感じたのか、シープファンガイアは自慢のスピードで逃げようとした。・・・・・・バーカ、逃がすわけ無いだろ。

 

 俺はすかさずアクアフィールドを展開してバッシャーマグナムをキバットに噛ませる。

 

「バッシャーバイト!」

 

 周囲は半月が浮かぶ夜に変化する。そしてアクアフィールドから竜巻を発生させ、その竜巻に弾丸を撃ち込み、パワーアップした銃弾がシープファンガイアに撃ち込まれる。撃ち込まれると同時にバッシャーの顔の輪郭が浮かぶ。

 

『グウウウッ!』

 

 シープファンガイアはガラス体になる。さてと、次は・・・・・・

 

「最後だ力!」

 

「う、ん」

 

「ドッカハンマー!」

 

 最後に、ドッカフェッスルをキバットに吹かせ、彫刻像になった力を掴み、ドッカハンマーに変化させてドッカフォームへフォームチェンジする。

 

「・・・・・・・・・」

 

「ええと、今度は力さんがハンマーに? ってイッセーさん、クールになったような」

 

『ウオオオオッ!』

 

 俺はハンマーを引きずりながらライノセンスファンガイアに近づいていく。

 

 危険を感じたのか、ライノセンスファンガイアは俺に突進してくる。だが、俺はそれを片手で受け止めた。

 

『っ!』

 

 ライノセンスファンガイアは突進を止められたことに驚くが、俺はドッガハンマーをライノセンスファンガイアに叩きつける。何度も何度も叩きつける。そして、弾き飛ばす。

 

「・・・・・・・」

 

「ドッガバイト!」

 

 ドッガハンマーをキバットに噛ませて、周囲を朧月が浮かぶ夜に変えて、隠されていたトゥールアイが解放され、そこから放たれた魔皇力がライノセンスファンガイアを拘束する。そしてハンマーから拳型のオーラが放たれてライノセンスファンガイアに叩きつける。

 

 そして、俺は変身を解除して四体のファンガイアに背を向ける。

 

「チェックメイト」

 

 そうつぶやくと、四体の体は粉々になりライフエナジーが排出される。

 

「やったなイッセー」

 

 すると人間形態に戻った次狼達が近づいてくる。

 

「ああ、力を貸してくれてありがとうな。次狼、ラモン、力」

 

「あ、あの~イッセーさん、これってどういう事なんでしょうか?」

 

 なのはちゃんが困ったような顔をしてかけてくる。ああ~ちゃんと説明してなかったな。

 

「ええと、キバが必殺技を放つときに世界を夜に変えるんだ。次狼達はファンガイアに滅ぼされたウルフェン族、マーマン族、フランケン族の生き残りでキバに力を貸してくれるんだ」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「そうだよ。ちなみにウルフェン族は狼男、マーマン族は半魚人、フランケン族はフランケンシュタインの元になっているんだ」

 

 俺は分かるように説明する。すると、こちらに近づいてくるでかいドラゴン・・・・・・キャッスルドランの姿が見えた。キャッスルドランは普段は月村家の森の中に姿を隠しているんだ。

 

『グオオオオオン!』

 

「キバって行けよドランちゃん」

 

「ふにゃあああああっ!?ド、ドラゴン!?」

 

「ドラゴンは何度か見たことがあるけど、お城を付けたドラゴンは初めてだよ」

 

 キャッスルドランはファンガイアのライフエナジーを食べ、月村家の森へ帰っていった。なのはちゃんは驚いてばかりだな~。ユーノはドラゴンを見たことがあるのか驚かないけど。・・・・・・俺もドラゴンなんだけど、ややこしいことになるから言わないでおこう。

 

「あいつはキャッスルドラン。次狼達が普段住んでるところで俺の頼りになる仲間だ」

 

「ビュンビューン! 一誠さん一誠さん、私の出番はまだですか~!!」

 

 キャッスルドランについて説明したら今度はタツロットが飛んできた

 

「タツロット、行き成り飛んで来て如何した?」

 

「だってですね、キバット先輩や皆さんは出番があるのに私は呼ばれないんですから、つまんないじゃないですか~」

 

「しかしな~、まだお前の力を借りる様な敵はいないしな。それにお前の力を借りるなら目立つ場面の方がカッコいいじゃないか?」

 

「おおッ!! それもそうですね! それならその時をワクワクしながら待っていますね! ビュンビューン!!」

 

 タツロットは俺とやり取りを交わすと、キャッスルドランを追いかけにいこうとした。・・・・・・すげえ自由な奴だよな。まあ、さっきは呼ぼうかなって思ったけどな。

 

「い、イッセーさん、あのテンション高いドラゴンはいったい・・・・・・・」

 

「あいつはタツロット。キバの使役するモンスターだ。タツロット、自己紹介ぐらいしとけ」

 

 段々と混乱し始めて来たなのはちゃん。取りあえず俺はタツロットを呼び止める。

 

「はいは~い。私の名はタツロット。どうぞこれからよろしくお願いします! では!」

 

 タツロットは簡単に自己紹介して、帰って行った。さてと、そろそろお開きにするか。

 

「(……兵藤一誠)」

 

 お開きにしようとしたら、サガークが現れた。

 

「わっ!? な、何ですか、この円盤みたいなものは……」

 

「ん? 如何したサガーク、行き成りやってきて」

 

 ユーノは見たことのない生き物が現れて驚いていた。まあ、次狼達もそうだけどな。取りあえず、話をするか。

 

「(……サガの適格者候補が見付かった)」

 

「へ~、見付かったのか。それで誰だ?」

 

「(……其処にいる少年だ)」

 

 サガークは俺の隣にいるユーノに視線を向ける。

 

「へぇ? この子がねぇ」

 

「(……以降はその少年を見極める為に彼の傍にいることにする。構わないか?)」

 

「良いんじゃないか? お前が主と認められそうな奴がいるなら傍にいても。と言う事で、ユーノ。コイツの名前はサガーク。コイツがお前の事を気に入ったってよ」

 

「はい? 何が如何なってそう言う事になるんですか? それに気に入ったって何を気に入ったんですか?」

 

 突然のことにユーノは混乱する。まあ、混乱するよな。

 

「サガーク曰くユーノの中に俺と同じようなモノを感じたらしい。それを見極めたいんだとさ」

 

「(……サガークと言う。今日からあなた、ユーノ・スクライアを主として相応しいか見定めて行くので宜しく頼む)」

 

 サガークは念話でユーノに話しかけるが、通じるのか? 俺は悪魔だからサガークの言葉が分かるけど、人間が古代ファンガイア語を理解できるとは思えないんだけど。

 

「急に声が聞こえた。そっか、サガーク。君の期待に応えられるか判らないけど、今日から宜しく」

 

「っ! サガークの言葉が分かるのか?」

 

「はい。昔、調べていた言語と全く同じなので理解できました」

 

 俺はサガークの言葉を理解したユーノに驚いた。・・・・・・この世界には古代ファンガイア語と同じ言語があるのか?

 

 まあ、取りあえずサガークはユーノの元にいく事が決まった。パートナーが決まってよかったなサガーク。

 

「そういえば、私とユーノ君以外でイッセーさんの正体を知ってる人はいるんですか?」

 

「ああ、恭也さんに忍さん、ノエルとファリン。すずかちゃんに俺の使い魔であるリニスが知っているな」

 

「お、お兄ちゃんは知ってたんですか!? って使い魔って何ですか?」

 

「使い魔というのは主から魔力を貰い、主に力を貸す存在かな」

 

 使い魔についてなのはに説明するユーノ。何というか先生っぽいなユーノは。

 

「そういうことだ。リニスは元は他の人の使い魔だったんだけど分け合って今は俺の使い魔なんだ。恭也さん達が知ってるのは、俺がこの世界にやってきて始めてて出会ったのが恭也さん達だったんだ。すずかちゃんを助けた縁で月村家に居候させてもらえてるんだよ。まあ、詳しいことはまた今度話すよ。取りあえず、今日はもう帰ろうか。遅くなると士朗さん達が心配するだろ?」

 

 辺りが暗くなり始めたから、今度こそお開きにしようとした。だけど、なのはちゃんは大樹があった方を見て動こうとしない。・・・・・・どうしたんだ?

 

「・・・・・・私のせいであんな風になっちゃった」

 

「・・・・・・なのは?」

 

「私、気づいてたの。あの男の子がジュエルシードを持っているの・・・・・・だけど、気のせいだと思っちゃった。そのせいでみんなに迷惑をかけちゃった・・・・・・」

 

 ・・・・・・成る程。男の子がジュエルシードを持ってることを確認しなかったから町がああなっててしまったんだと思っているんだな。

 

「なのは、悲しまないで。元はと言えば、僕が悪いんだ。僕がジュエルシードを発掘したからいけないんだ。なのはは僕の手伝いをしてるだけで、何も悪くないんだよ?」

 

 ・・・・・・ユーノはなのはちゃんを慰めようとしてるけど、こいつは全てを背負うつもりなのか?

 

 俺は取りあえず、なのはちゃんの頭を軽く撫でる。

 

「・・・・・・イッセーさん?」

 

「確かにその時、何か手を打てば状況が変わっていたかもしれないけど、何がどうなるか分からない。未来がどうなるか知っていても何かの不確定要素で状況は変わるかもしれない。俺たちは神じゃないから全てを完璧に出来る訳じゃない。完璧じゃないけど、少しづつ進化していく。失敗しても学ぶことはあるんだ」

 

「イッセーさん・・・・・・」

 

「えらそうなことを言ってるけど、要するに失敗をバネにして強くなろうって事さ」

 

 俺は苦笑しながらなのはちゃんに言う。俺も失敗してばかりだったからな。そんな俺でも強くなれた。なのはちゃんが強くなれないわけ無い。

 

「・・・・・・はい!」

 

「俺やリニスも修行、手伝うからさ。強くなろうぜユーノも一緒にさ」

 

「えっ? 僕もですか?」

 

 ユーノは自分に話を振られて驚いていた。

 

「当たり前だろ。お前だってなのはちゃんを守りたいんだろ? 男なら女の子を守れるくらい強くならないとな」

 

「は、はい!」

 

 俺はユーノに語る。俺も、リアス達を守りたい。そう思ったから強くなれた。強くなろうと思えたんだ。

 

「まあ、とにかく今日は帰ろうか。疲れてるだろ? 今日は解散」

 

 今度こそ、俺はなのはちゃんとユーノを家に帰らせた。さてと、俺も月村家に帰って風呂に入るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・イッセー、お前と似た奴にこれを渡されたんだが」

 

「・・・・・・おい、これって・・・・・・」

 

 次狼は俺に変身鬼弦・音枷を見せる。兄弟、何て物を渡すんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キバンバンバ~ン♪」

 

 風呂桶で風呂に入ってるキバットはご機嫌だ。

 

 月村家に帰ってきた俺と次狼達は風呂に入って汗を流している・・・・・・次狼達はもう出てキャッスルドランに帰ったけどな。風呂場にいるのは俺とキバットだけだ。一応、下半身にタオルを巻いている。何が起こるか分からないからな。

 

「・・・・・・なあ、キバット」

 

「何だイッセー?」

 

「ファンガイアと戦ったとき俺、間違ってたよな」

 

 風呂に入りながら、俺は今日の戦闘を振り返っていた。

 

「どうしたんだよ急に」

 

「いや、俺がホースファンガイアと戦い始めたときになのはちゃんとユーノを逃がしてたら、なのはちゃんは怖い思いをしなかったんだろうなって思ってな」

 

 なのはちゃんは俺を助けようとしてライノセンスファンガイアに襲われそうになった。・・・・・・俺って仮面ライダー失格かな

 

「そんなことを考えてたのか? 気にすんなって結果的になのはちゃんを守れたんだしよ」

 

「・・・・・・いや、それでも」

 

「ああっ! ウジウジすんなよ! なのはちゃんに失敗をバネにして強くなろうって言ったのはどこの誰だよ!」

 

「・・・・・・そうだな。こんなのじゃなのはちゃんの事を言えないか」

 

『そうだぞ相棒。相棒は相棒らしくすればいいんだ』

 

 暗くなった俺をキバットとドライグが元気づける。・・・・・・俺は仲間に恵まれてるな。

 

 ・・・・・・暖まったら出るか。

 

「イッセー、入りますよ」

 

「し、失礼します一誠お兄さん・・・・・・」

 

 すると、リニスとすずかちゃんが風呂に入ってきた。

 

 月村家に居候してしばらくすると俺が風呂に入るときにすずかちゃんが一緒に入るようになった。それに対抗するかのようにリニスやノエル、ファリンも入ってくるようになった。

 

 ・・・・・・すずかちゃんは妹みたいな感じだから大丈夫なんだけど、ノエル達は流石に恥ずかしいんだよな。まあ、拒否はしないんだけどな。

 

「おう、そう言えばリニス、もう動いて良いのか?」

 

「はい、今日一日休ませて貰ったので大丈夫です」

 

 リニスは昨日、俺が激しく抱いたせいで身動きが出来なくなり、休んでいたんだ。・・・・・・うん、久しぶりだから手加減できなかったんだ

 

「イッセー、今日はジュエルシードが暴走しましたね」

 

「ああ、なのはちゃんとユーノと協力して封印したよ」

 

「そうですか」

 

「ついでに俺の正体を話したよ」

 

 俺はリニスに今日の出来事を話した。すずかちゃんもついでに聞いている。一応、なのはちゃんがジュエルシードを集めていることはすずかちゃんには話してある。

 

「ふふ、イッセーの正体に二人は驚いたでしょうね」

 

「そうだな。すげえ驚いてたよ」

 

 俺とリニスは悪戯っ子のように笑う。あの二人の反応は少し面白かったな。

 

「そうそう、リニス、勝手だけど明日からなのはちゃんとユーノを鍛える事にしたから」

 

「ええ、かまいませんよ。すずかちゃんと一緒に魔法を教えましょう」

 

 すずかちゃんもと言うのは、すずかちゃんは絶霧を手に入れた影響なのか魔力を持っていた。絶霧が認める前には魔力を感じなかったから断言できる。

 

「そうだな。がんばろうなすずかちゃん」

 

「はい!」

 

 俺はすずかちゃんの頭を撫でる。すずかちゃんは嬉しそうにする。さてと、頭を洗って出るかな。

 

『た、助けてください! イッセーさん!!』

 

『うん? どうしたユーノ』

 

 出ようとしたらユーノが慌てて念話を送ってきた。・・・・・・どうしたんだろうな。取りあえずに冷静に対処しよう

 

『なのはが僕が男の子だって知ってるのにお風呂に連れ込もうとしてるんです!』

 

 ・・・・・・なんだ。一緒に風呂に入ろうと誘われているだけか。

 

『・・・・・・ユーノ』

 

『は、はい・・・・・・・』

 

『諦めろ』

 

『ええっ!?』

 

 俺の一言に絶望したようなユーノの声が聞こえる。

 

『だいたいユーノ、お前って九歳だろ? その歳なら女の子と一緒に入っても問題無いだろうに』

 

『そ、そうですけど色々と刺激が強いというか・・・・・・イッセーさんは女の人と風呂に入ることになったら恥ずかしくないんですか?』

 

『ああ慣れてるからな』

 

『はい? ・・・・・・ってなのはっ、掴まないで! あ、後で一人で入るから・・・・・・』

 

 ・・・・・・途中で念話が切れた。なのはちゃんに連れて行かれたな。

 

「・・・・・・ユーノ、男は度胸だ。一緒に風呂に入るぐらい平気なようになれ」

 

「一誠お兄さん、どうしたんですか?」

 

 遠い目をしてユーノに語りかける俺をすずかちゃんは心配する。

 

「何でもないよ。さてと、頭を洗って出ようかな。すずかちゃん、頭洗ってあげようか?」

 

「は、はい! お願いします!」

 

 この後、俺はすずかちゃんの頭を洗ったり、リニスとすずかちゃんの三人で体を洗いっこした。・・・・・・言って置くけどやましいことはしていないからな。サーゼクス様に誓っても良い。




やっと更新できました。

今回は突然ながら次狼達イッセーのアームズモンスター出しました。次狼達との出会いについては今後、外伝みたいなのでやるかもしれません。

次回はリリカルなのはのアニメの四話に当たる話です。お茶会を開くことを聞いたイッセーの前にある女の子に似た少女が現れる。

・・・・・・最近、ファイズよりキバの方が活躍してるように思います
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