日米が本気を出してしまった   作:静かなるモアイ

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三大勢力の大戦という名の内乱。


三大勢力の戦争

西暦1000年。既に三大勢力の戦争が起きてから300年程の時が流れていた。

 

「此処でなんとしても持ちこたえなさい!!」

 

光が、炎が、水が、暴風が、魔力が飛び交い剣劇の音が響く。辺りには人間、悪魔、堕天使、天使等の様々な人々の亡骸が転がっていた。

既に何億という命が犠牲に成っていた。時と共に聖書はその影響力を強め、世界で最も信者の居る神話に登り詰めていた。だが、それでも強力な力を持つ三大勢力同士での大戦での犠牲は計り知れず、様々な人物が犠牲に成っている。

 

今日も何万という人が消え、醜い遺骸に変わり果てる。三つ巴の戦争では天界は得るものは何もない。敗北すれば、キリスト教にユダヤ教、イスラム教は信ずる神を失う事に成ってしまう。勝っても得るものは等しくない戦争だ。

それでも…ミカエル達は戦うしかないのだった。この戦争は悪魔、堕天使、天使の他にも様々な人種が参加している。人間は勿論、妖精、魔物様々な存在が戦っているのだ。

 

「死ね!!ミカエル!!」

 

戦場は混沌と成っていた。堕天使からは武闘派として名を知れたコカビエル率いる部隊、悪魔からはソロモン72柱の一角である風を司るバルバトスの部隊だ。

しかも、ミカエル達が戦ってるのは天界陣営の拠点。あろうことか、天界は堕天使と悪魔から双方に攻め込まれたのだ。正に絶対的ピンチである。

 

「ちっ!!B班!!カウンタートラップを作動させなさい!!」

 

ミカエルの指示が響き、B班と呼ばれた天使達と人間の祓魔師達は仕掛けを作動させる。次の瞬間、バルバトス率いる部隊の真下から眩い光の柱が空高く延び上がった。

 

「ミカエル…貴様ァァァア!!!!」

 

悪魔は光が弱点だ。天使や堕天使の光をまともに受ければ、優れた悪魔と言えど身体を焼かれて消滅してしまうのだ。

このカウンタートラップはミカエルと神が拠点に攻め込まれた時を考え、対悪魔用に設置した光力発生装置だ。莫大な光に焼かれ、バルバトス率いる部隊は一気に光で焼かれてしまい…消し飛ばされてしまった。

 

「ふふふ…やはり、戦いとは良いな!!ミカエル!!お前だってそう思うだろ!」

 

コカビエルが光の剣を構え、ミカエルに斬りかかる。しかし、ミカエルも右手に光を集めて光の楯に形を変えてコカビエルの攻撃を受け止める。ミカエルやコカビエルが光や魔力等の形を変える攻撃手段を形態変化と良い、エネルギーの形を変える技術だ。

 

「ハッ!!」

 

ミカエルは左手に電撃を纏わせ、コカビエルの顔面を殴る。堕天使は堕ちた天使だが、システムで自動的に堕ちた存在ゆえに基本的には天使と同じだ。だから光は余り効かず、ミカエルは雷属性を選んでダメージを与えた。

このようにミカエルが魔力等のエネルギーの属性性質を変える事を性質変化と言い、性質変化は基本的に炎、水、土、雷、風の五大元素から出来ており掛け合わせて新たな属性も生めるのだ。

 

「ぐふ…ふふふ…光以外の性質変化か。面白い!」

 

コカビエルの口の中に温い鉄の味が染み渡り、コカビエルはペッと口から何かを吐き出す。それは血が混じった唾液だ。どうやら、ミカエルの拳を受けて口の中を切ってしまったようだ。

 

「コカビエル!撤退だ!!」

 

突如、その声が響き…コカビエルの隣に青い雷光を纏って全身の細胞を活性化させた堕天使 バラキエルが降り立った。バラキエルも武闘派の堕天使であり、一撃に関してはコカビエルやアザゼルよりも遥かに強い堕天使である。

 

「バラキエル!!俺は未だ!」

「撤退だ…アザゼルからの指示でもある。直ぐに冥界の本部に帰還しろとな」

 

チッとコカビエルは舌打ちを鳴らし、部下とバラキエルを連れて転移魔術で冥界に有るグリゴリ本部に帰っていった。突然の堕天使の撤退…何が起きたのか分からないミカエルだったが堕天使からすれば緊急の何かが起きたのだろう。今は戦争中であり、堕天使は悪魔と共に天界の拠点を襲撃していた。ならば、撤退するにしても堕天使の前線の拠点で良い筈だ。

 

「何が…起きたのでしょうか」

 

それにミカエルには心配な事も有った。それはミカエルにこの拠点を任せ、前線で堕天使と悪魔の本隊と戦う神の事である。

 

「主よ…どうか無事で」

 

ミカエルは未だ戦い続けていると思われる主である神の無事を祈る。だが、ミカエルの祈りは届く事はもう2度と無いことだ。

 

 

 

 

拠点の防衛を終えて、ミカエルは拠点の探索を行っていた。と言うのも今回の防衛で多くの仲間が散った。だからこそ、散った仲間の弔いを行うために遺体の回収を行っていたのだ。

 

「悪魔は…余程、余裕が無いのでしょうか?」

 

そんな時、ミカエルは1人の悪魔の亡骸を見つける。光の直撃した影響なのか、首から下の右半分が消滅した悪魔の子供の遺体だ。

悪魔は身体年齢を下方修正出来るとミカエルは聞いたことが有る。事実可能であり、それを利用した騙し討ち戦法を使ってきた悪魔も過去には居た。だが、目の前の子供の遺体は年齢操作をしておらず、間違いなく子供。その子供を前線に出す程に悪魔は余裕が無いようだ。

 

「兄さんが暗殺されてから悪魔は変わったようですね」

 

三大勢力の戦争が本格的に始まる少し前、ミカエルの兄である魔王ルシファーが何者かによって暗殺。そして起きた三大勢力の戦争。ミカエルは思う、兄が生きて悪魔を統べて居れば三大勢力の戦争は起きなかったと。仮に起きたとしても、子供が戦場に出ることは間違いなくなかったと。

 

「魔王レヴィアタンはウリエルが討ち取りましたし、もうすぐで戦争は終わる」

 

――早く…頼むから終ってくれ。

 

ミカエルは将だ、天界のNo.2だ。だから、弱音を吐くことは赦されない。心の中で弱音を殺し、前を向いて怨念さえも敵に吐き出せない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――魔王ベルゼブブ、魔王アスモデウス、アザゼル以外の堕天使本隊…乱入したグランド・アサシンの手で戦死。天界の頂点 神、グランド・アサシン退去後に現れた創世王ブラックサンの手で討死。

 

その知らせを聞いたミカエルは目の前が真っ暗に成った。




次回!神の死…という名前のグランド・アサシン降臨。

???「さてと…このうちはマダラも全力で答えよう!!」

前作で取ったアンケートで一誠はトリコの弟子兼料理人コースでしたが、最終決定を決めます。

  • 変わらずトリコの弟子兼料理人
  • 目指せ!エロ仙人2号
  • ……おっぱい!
  • 超人兵士に憧れた
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