日米が本気を出してしまった   作:静かなるモアイ

20 / 81
千手の家

三咲町に有る孤児院 千手の家。そこは別名、こう呼ばれてる。世界で一番危険(襲撃者が)で一番安全(住民)の施設だと。

 

「朝か…」

 

トビオはこの千手の家で一先ず暮らすことに成った。両親は遠方に仕事で赴任しており、実質の一人暮しだった彼にとっては問題は無い。両親も日本政府魔法省の暗部主任 シェムハザの選んだ暗部の忍が護衛に着いており、人質に取られる心配は無いだろう。

 

――隠すのはめんどくさい。率直に言おう、君は神器に関しては俺よりも素質が有る。俺は君のお婆さんとも知り合いでな、君のお婆さんから君の事は事前に聞いていた。君は生まれつき神器を禁手の状態で発現させている。封印式を組み込んだのは君のお婆さんだが、術式を考案したのはおっちゃん…俺の養父である扉間だ。最適に封印式を組み直すから、普通に神器が出せると思うぞ。

 

と昨晩、風呂上がりにエンマから言われた言葉を思い出すトビオ。エンマ曰く、神器は主に2つの形態が有るようだ。先ず、普通の第一段階。そして第一段階を突破した先の形態 禁手と呼ばれる世界のバランスを壊しかねない(堕天使基準)の強さを誇る強化形態が有るのだ。何でも、エンマ曰く…トビオは生まれつきその禁手に至っているそうだ。

 

「そうは言われてもな……まさか、この子が俺の神器だなんてな…」

 

ハァ…と大きなタメ息を吐き出していた床を眺めるトビオ。そこには黒い一匹の子犬が居たのだ。そう、子犬である。何でもこのワンちゃんがトビオの神器だそうで、神器には大きく分けて3つの区分に分けられるそうだ。

 

「ワン!」

 

――俺も全ての神器を知ってる訳じゃない。だが、シェムハザが言うには神器は大きく分けて3種類に区分されるそうだ。

 

昨日、共に千手の家で暮らすことに成った3人の同級生と共に受けたエンマの授業を思い出すトビオ。その授業の際に「知らね」と言った不良がエンマの月詠説教で阿部さんに精神世界で追いかけられ発狂しかけたのは思い出さないようにした。そして、その不良は不良の希望でアメリカのアベンジャーズタワーに向かった……そこも色んな意味で地獄だとは知らずに。

 

――1つ。単独具現系。君達が宿したワンオフタイプの四凶、そしてトビオが宿した神器がこれに該当する。これは生き物のように単独で動き出し、意思も持っている。警告だが、このタイプは滅多に無いことだが…神器に殺される事もある。……その神器は仲間だ、仲間を大切にな。

 

――2つ。創造系。これは無から有を産み出す神器でイメージ通りに神器に添った何かを産み出す。俺も昔はこのタイプを宿していてな…宿り主のイメージ通りでチートになる神器だ。大手携帯会社 スマートブレインの社長の弟も宿してるぞ。

 

――3つ。具現系。神器が装備品として具現化される物だな。指輪だったり、籠手だったり、槍だったりする。だが、これは一部の具現系なんだが…ドラゴンが封印された具現系だと遺伝子まで影響を受ける。血液さえもドラゴンの血液に変わったり、発現させた時に肉体が変化してしまうんだな。その為か、一部の神器は身体から神器が抜けても神器の力や記録は遺伝子に残る。これに関しては証人が居るから良く分かると思うぞ。

 

と授業の内容を思い出すトビオ。ただ言えるのはこの子犬はトビオの神器であり、自分の意思をもって行動する事である。ただ、トビオの神器であり眼に見えない何かで繋がってるのは確かのようでありトビオには子犬が何処に居るのか、分かるのである。

 

「さて、行くぞ。ジン」

「ワン!」

 

――パートナーなんだ。名前は着けてあげたらどうだ?お前の手でな。

 

この子犬の名前はジン。トビオ唯一無二のパートナーである神器にトビオが着けた名前だ。エンマはトビオの神器であるジンがどのような神器かは教えてくれなかったが、多少の能力は教えてくれた。影から、或いはジン本体から刃を出すことが出来るそうだ。

 

お腹も減り、食堂に向かう。トビオは何時も1人で朝食を作っては1人で食べていた。今日からはそんな必要は無い。施設の人達がトビオは勿論、子供達の分も作ってくれるのだ。

 

 

 

 

「来たか少年。お婆ちゃんが言っていた……朝食は食べた方が良い。何故なら元気が心から沸いてくるからだ」

 

食堂にたどり着いたトビオ。食堂は大変広く、50人以上が同時にご飯を食べることが可能な程に広かった。その上、厨房も広く現在進行形で食堂のスタッフの方々が子供達や他の職員の為にご飯を作っており、朝から忙しく働いている。そんな食堂のチーフスタッフは天道総司、少し前まで無職の所謂ニートだったが扉間に勧誘されて千手の家に就職したのである。因みに上記の台詞は彼が空を指差し、誇らしげに言った言葉である。

 

「あっはい。ありがとうございます」

 

天道から出来立てほやほやの朝食を受け取る。今日の朝食は和食のようであり、ほかほかの白米、程よい塩加減の焼き魚、サラダに卵焼き、温かい味噌汁と美味しそうだ。トビオはキョロキョロと食堂を見回して、何処に座ろうかと考える。食堂にはまだ空席が有るが、ナルト等の子供達がバラバラに座って談笑しながら朝食を食べていたり、扉間やエンマ等の大人達も今日の仕事に備えてご飯を黙々と食べていた。

 

「天道の兄ちゃん!おかわりだってばよ!」

 

ナルトの声が食堂に響く。どうやら、食堂ではおかわり自由のようであり、これには子供達は勿論、大人達も嬉しいサービスだ。

 

(おかわりも出来るのか。高校の食堂よりもサービスが凄いな)

 

と、トビオは心の中でそう言うが…ナルトの器を見て彼は驚いてしまう。

 

「えっ!?ええええええええ!?炊飯器!?しかも業務用!?あんな子供のお腹の何処に入るんだよ!!」

 

そう、食堂や定食屋さんで沢山目にする業務用の炊飯器であり、それが器代わりと成っていたのだ。しかも、ナルトはおかわりと言った事から最低でも業務用炊飯器+おかずをペロリと平らげる事が出来るのだ。成長期とはいえ、恐ろしい食欲だろう。それに、ナルトは中学生とは言え自来也達の指導を受けながら、裏側でのC~Dの任務をこなしているとは言えスポーティーに発達している肉体をしている。最近の子供とは言え、末恐ろしい。もっともナルトがこんなに食べるのは母親似である事とグルメ細胞のお陰である。

 

「何処に座ろうかな…」

 

トビオは気持ちを切り替え、席を探す。すると、端の方でトビオと歳が近いと思われる青い髪の少年が朝食を食べていた。その少年はトビオと比べて肩幅がゴツく引き締められた肉体をしており、何故か神父服を来ている。この際に、新しい友人を作るのも良いだろう。

 

「あっ…相席、良いか?」

「良いぞ」

 

神父の少年もそう言った為に、トビオは少年の前に座った。

 

「俺は幾瀬トビオ。昨日の晩から此処に居るんだ、宜しく」

「ゼノンだ。俺は数年前から居る………もしかして、園長の旦那さんが言ってた神器持ちの男はお前か?…背中に気を着けた方が良いぞ。此処なら安全だがな」

 

なにやら意味深な事を言うゼノンと名乗った神父の少年。

 

「何か有ったのかい?」

「俺は13年前、とある神器を宿してた為に両親の上司に殺された。まあ、聖堂協会と天界は二天龍の神器を寄せ付けないようにしてるから仕方無い。

神器の本体はもう宿してないが、一応有るからアドバイスには乗るぞ」

 

ふと、トビオはエンマの言葉を思い出す。ドラゴンの神器は遺伝子にも影響を与えると。そのタイプは遺伝子にも神器の情報が残り、身体から神器の本体が無くなっても問題なく使えるそうだ。恐らくは真実だろう、なにせ()()()()()()がおっぱいドラゴンと称えられ英雄になる世界では肉片等の遺伝子情報から赤龍帝の籠手を再現してたのだから。

 

「そっか…その時は頼むよ」

「あっ!誰かと言えばトビオ君じゃん!こんな所に居たんだ!」

 

その声が聞こえ、トビオは後ろを振り向く。そこには茶髪の女の子とオッドアイの女の子が2人居たのだ。どちらもトビオと同じく、神器を宿していた為に体調を崩して豪華客船沈没事件を免れた高校生である。

 

「ナツメにシグネか」

 

茶髪の少女は皆川ナツメ。トビオと同じ高校に通っていたが、同じく保護されて千手の家に世話に成っているのだ。彼女は四凶の一体を宿しており、彼女の神器は未だ未完全な覚醒なのか…鷹のような姿をしていて肩に止まっている。

 

オッドアイの少女は七滝シグネ。西欧とのクォーターらしく、人では珍しいオッドアイだ。彼女も四凶の神器は宿してるが、未だ目覚めていない。

 

「私達も一緒に」

「宜しく!」

 

と…問答無用に座る女子2人。

 

「あっ!ナツメ、シグネ、トビーも居たのです!」

 

すると、そこに慌てた様子で金髪巨乳の少女が走ってきた。彼女はラヴィニア。宿していた神器故に、親戚を盥回しされた少女であり、数年前エンマに保護されたのである。

 

「ご飯を食べ終えたら、会議室に来て欲しいのです!扉間のおじいちゃんが呼んでるのです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バカな…僕も植物を操るのに……これほどの差が!?」

 

千手の家から少し離れた所。そこで1人の眼鏡をかけた青年がエンマの手で半殺しにされていた。少年の名前は櫛橋 青龍。五大宗家の一角 櫛橋一族の次期当主であり十代の若さで青龍の名前を襲名した天才児である。しかし、いくら天才児でも扉間Boot Campを幼少期から受け続けたバグキャラ 千手エンマには勝てなかったよ。

 

「木遁 木殺縛りの術」

 

木遁で産み出された木々がエンマの手で操られ、青龍を縛り上げる。脱出は不可能であり、エンマは青龍に2度と消えない飛雷神のマーキングを刻み込む。

 

そして、青龍の喉元にクナイを突き付けた。

 

「答えろ。誰の命令で孤児院を襲撃しようとした?」

 

そう言うエンマの後ろでは全身の骨が螺旋丸の一撃で粉砕された男、全身から枝が飛び出して瀕死にされた男、木々に縛られて力を吸い取られた男等々が転がっている。

 

「この…化物が…異端を匿う異常者め!!百鬼の長女を誘拐したのはお前だろ!!」

「嫌ならお前を生贄にし、穢土転生を使う。いや、お前には死ぬよりも悲惨な末路を…」

 

エンマの瞳が万華鏡に変化する。

 

「万華鏡写輪眼!!月詠!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青いツナギを着た良い男「やらないか?」

 

その日…青龍は大切な物を失い、自白させられてパルキアの力で強制送還されたのだった。

 

――五大宗家の皆様。もし、これ以上俺の子供達に危害を加えるなら、俺は容赦しない。次やれば、万華鏡写輪眼 海神の力をスサノオに乗せて完全に破壊する。

 

と優しく手紙を添えて。

 

そして櫛橋青龍くんはトラウマを発症し、引きこもりに成ったとか。

 

「もしもし?黄竜君?黄葉ちゃんは元気だぞ?この前は色違いのフカマルを捕まえて、喜んでたわ。

取り敢えず、朱雀ちゃんと内偵調査を継続してくれ。櫛橋のボンボンは潰した…えっ?朱雀ちゃんがナルト討伐に駆り出された?」

 

なお、五大宗家はエンマと扉間のスパイが居ることに気付いていない。




ゼノン君はオリキャラです。原作の事を考えたら、神器の本体が消えても神器は残りそうなんですけどね(笑)だいたい、エンマと超世紀王のせい。

そしてシャーク君は……キャプテンBoot Campをサムやローディと共に受けてます。

次回は扉間による自衛力講習!?……トビオのツッコミが覚醒する

前作で取ったアンケートで一誠はトリコの弟子兼料理人コースでしたが、最終決定を決めます。

  • 変わらずトリコの弟子兼料理人
  • 目指せ!エロ仙人2号
  • ……おっぱい!
  • 超人兵士に憧れた
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。