第五次聖杯バラエティー
遠坂時臣と道化のバギーはお互いに抱き合い、震えていた。当然だが、遠坂家には魔術等を使える子供達が3人居る。そのなかで、子供達が3人とも第五次聖杯バラエティーに参加するサーヴァントを召喚してしまったのだ。
「問おう…写輪眼を持つ小僧。お前が俺のマスターか?」
遠坂には娘が2人、息子が1人居る。だが、その息子は血の繋がりが存在しない。何故なら、時臣が根源に至る材料として魔術協会から購入したデザインベイビーなのだ。
そのデザインベイビーは時計塔が嘗て、写輪眼の秘密を暴く為に千手エンマと優れた魔術師の遺伝子を掛け合わせて作った物であり50人作られた。その内の1人を時臣は買い取り、運良くその子供は写輪眼を開眼した。これには時臣は大喜び、最強の魔眼 物理現象さえも自在に操る万華鏡を開眼すれば根源への道が開かれるのだ。
――時臣さん?ちょっと話をしましょうか
しかし…待ったをかけた存在が居た。時臣の妻である葵だ。葵は魔術師ではないが、引き取った写輪眼の子供 因幡の事を実の子供のように可愛がっていた。故に、葵はぶちギレた…
――因幡は実の子供同然として育てます。貴方がこの子を人体実験にするなら、私は子供達を連れて離婚します…それを拒むならこの場で貴方を半殺しにします。
と脅され、時臣は葵に物理的に半殺しにされた。
そして写輪眼の子供 遠坂因幡(中学2年生)は遠坂家の末っ子であり長男としてスクスク成長した。遺伝子上の母親そっくりな見た目に。
「俺はグランド・アサシン、うちはマダラ。宜しくなマスター」
「宜しくね!マダラさーん!」
その因幡が最強のアサシンを召喚し、以後…このグランド・アサシン マダラと生活する事を考えた結果、時臣とバギーの胃は死んだ。
「因幡ちゃん!姉さん!私!ドラちゃんを呼べましたよ!!」
「僕、ドラえもんです!ライダーのクラスだよ」
しかも、ナイスバディに成長した次女の桜(中学3年)までサーヴァントを呼び出した。まあ、これは良いだろう。しかし、呼び出されたサーヴァントがまさかの国民的人気キャラクター ドラえもん。猫型ロボットは英霊の座に記録されていたのだ。
「……所で…貴方の真名なんなのよ。聖杯戦争はバラエティー番組に成って強制受肉なんだから言いなさいよ。市役所に届出ださないといけないんだから」
肝心の長女の凛ちゃん(高校1年生)は名前を自称忘れたアーチャーの男を呼び出していた。
「あっ…あれ?可笑しいな……私の知ってる聖杯戦争と違う。桜が養子に行ってなくてドラえもん呼び出してるし、因幡って居なかったよな?あれ…写輪眼って実在したの?いや、なんでさ」
そのアーチャーは訳有って聖杯戦争に滅茶苦茶詳しい。何故なら、生前に本来の第五次聖杯戦争に参加してアーサー王を召喚したのだから。
「因幡!アーチャーの記憶を写輪眼で調べて。アサシンもお願い、アーチャーの対魔力で因幡の写輪眼を防がれるかも知れないし」
「お姉ちゃん。阿部さんのホモ幻術オーケー?」
「全然オーケー!やりなさい」
次の瞬間、アーチャーは土下座して自白した。流石の彼も阿部さんに幻術で掘られるのは嫌のようだ。
「話そう…私の真名はエミヤ・シロウだ。此処と違い、神秘が秘匿された世界の第五次聖杯戦争に参加した男の成れの果てだ」
「エミヤにシロウ?貴方…並行世界の衛宮君なのね」
市役所に書類を提出し、遠坂姉弟は自分達のサーヴァントを連れて冬木テレビに向かっている。
「この世界の私はどんなんかね?」
「妹のイリヤと仲良く暮らしてるわ。両親は海外に暮らしていて、家政婦2人と兄弟の4人で一軒家で暮らしてるの。魔術とは無縁の子よ」
この世界の衛宮士郎こと自分を知り、自分の願いが叶わない事を理解するエミヤ。ならば、折角受肉したのだ。自分は影で、遠坂一家とこの世界の自分の平和を守る事を静かに決意する。聞いた話では、この世界には悪魔や堕天使、天使、そして宇宙人まで実在するのだ…もう一度、正義の味方を目指すのも良いだろう。
その道中…
「遠坂!遠坂!!」
なにやら慌てた様子の同級生の声が聞こえ、凛は声の方を見る。そこには凛のクラスメートである衛宮 士郎(高校1年生)と銀髪で士郎の妹 イリヤ(小学4年生)が居たのだ。
「衛宮君。そんなに…あわ…て………カカロットォォオ!?」
「オス!オラ、孫悟空。宜しくな!」
なんと言う事でしょう。衛宮さん一家もサーヴァントを呼び出しており、その内1人は漫画 ドラゴンボールが誇るジャンプ最強主人公 孫悟空。そして…もう1人…
「…ふぇ!?なによ!!その侍!!カカロットやマダラと同じくバグキャラじゃない!!えっ?でも…どちら様?」
悟空の隣には1人のイケメンで額に痣の有る日本刀を腰に提げた剣士が居たのだ。
彼の名前は継国 縁壱。今は未だ連載されていない大人気漫画 鬼滅の刃に出てくるバグキャラで、鬼滅の礎を作った呼吸の開祖である。
「私は継国 縁壱。士郎のサーヴァントとして呼ばれた。クラスはグランド・セイバーだ」
「んで、オラがグランド・バーサーカーだ!オラはイリヤのサーヴァントだぞ」
グランド・アサシン うちはマダラ
グランド・バーサーカー 孫悟空(カカロット)
グランド・セイバー 継国縁壱
世界を守る最終システムによって本来は降臨するグランドのサーヴァント。それが普通に降り立って受肉したのだ。凛の頭は想像以上の出来事を目にし、フリーズしてしまった。
それでもなんとかテレビ局にたどり着き…会議室を見回す遠坂姉弟と衛宮兄弟にサーヴァントの皆様。既に会議室ではサーヴァントとマスターに今回の聖杯バラエティーを説明する為か、番組スタッフが準備に追われていた。
「うんめぇな…このお菓子」
「戦国の世とは違うな」
「稲荷寿司は有るか?」
好き勝手に大人しく待つグランドの3人。
「なんでさ…」
エミヤは頭を抱える。
「ドラえもん!何か不思議道具だして!」
「イリヤちゃん、また今度ね」
子守りをかって出たドラえもん。
「おっ!此処みたいだな!」
すると、新たな人物が入ってきた。その人物は青い髪に長身でmuscleな肉体の持ち主であった。そして、凛達はその人物が誰なのか知っている。それは漫画 トリコの主人公の美食家トリコである。
「トリコじゃねぇか!」
「悟空!元気そうじゃないか!」
なんと言う事でしょう。トリコと悟空は知り合いだったようだ。
「此処のようだな」
すると、新たな人物が入ってきた。その人物は金髪に額に白毫の印が有り、かなり胸がデカイ…爆乳の領域だろう。その人物はかなりの有名人だ、NARUTOの五代目火影 千手綱手その人である。
そして、綱手はイリヤと同年代の少女を連れていた。恐らくは綱手のマスターだろう。
「柱間の孫娘。その少女は?」
「美遊だ。私のマスターで、私の娘にした。事情は聞かないでくれ」
マダラの問いにそう答えた綱手。この少女は美遊と言うようだが、少し訳有りのようである。
グランド・セイバー 継国縁壱
アーチャー エミヤ
ランサー トリコ
グランド・アサシン うちはマダラ
グランド・バーサーカー 孫悟空
キャスター 千手綱手
ライダー ドラえもん。
そして……
「全員、揃いましたね。私はジャンヌ・ダルク、ルーラーのサーヴァントです」
会議室に1人の金髪で普通に巨乳の少女が入ってきた。彼女はジャンヌ・ダルク ルーラーのサーヴァントであり、オルレアンの乙女である。
「では…今回の聖杯バラエティーを紹介します。それは1ヶ月一万円生活です。勿論、私も参加します!!
ですが、食費が高額になるバーサーカーと食技を極めたランサーは別の課題…アイドルグループと共に、村の開拓をお願いします!!」
悟空とトリコは食費が高額、食技を極めてるという事で村の開拓というお題だが他の人達は1ヶ月一万円生活。
1ヶ月一万円生活とは調味料と調理道具、家具、トイレットペーパーやタオル、生理用品は支給される。だが食費と光熱費を一万円以内でやりくりして1ヶ月過ごす企画である。勿論、釣りやモリ突きや山菜取りで食材を確保するのもOKであり、最終日に残額一番が残っていた人が勝利である。
なお、住居は番組が用意したアパートである。
「マスターの方々は現代生活になれていない私達、サーヴァントの補佐を行ってもらいます。マスター不在の私には、管理の手伝いとして派遣された魔法大臣 千手扉間の孫 千手ナルトが着きます」
第五次聖杯バラエティー!1ヶ月一万円生活…開幕!
なお、一万円生活の間に他の話も投稿しますので、シリアス好きな人でも大丈夫ですよ。
ウルトロンは一万円生活が終ってからですが(笑)
優勝予想アンケート
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赤い主夫 エミヤさん
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サバイバル王 マダラさん
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戦国山暮らしの知恵 縁壱さん
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皆のアイドル ドラちゃん
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ママタレント綱手姫と聖女ジャンヌちゃん