ガチャリ…早朝4時半。まだ真っ暗だが、エミヤは遠坂ハイツを出て自転車に跨がる。まだ他の参加者は布団で爆睡してる頃だが、この男は違う。この男…今回の1ヶ月一万円生活での優勝候補 エミヤの買い出しは皆が爆睡している早朝から始まるのだ。
当然…番組スタッフも大半が寝ており、エミヤを撮影してるのはエミヤが持っているハンディカムカメラである。
「さてと…まだマダラや綱手姫は寝ている時間だが、私は急がせてもらう。朝市は早いのでね」
勿論、エミヤは番組スタッフに今日の行動を伝えており、番組スタッフは後程エミヤに合流する予定だ。なにせ、この赤い主夫は朝から買い物で忙しいのだ。昼からは仕込みで忙しく、ゆっくりしてる時間は無い。
ハンディカムカメラを自転車にセットし、エミヤは自転車を颯爽とこぎだして闇に消えた。
午前5時前。
冬木漁港で朝早くから行われる朝市。そこにエミヤは訪れていた。朝早くとは言え、この朝市の素晴らしさをしる魚好きや倹約家の人々が買い物を楽しんでいた。
「やはり…安いな」
アジ30円、小振りなタイ500円、ガザミ600円。兎に角安い。その上、朝市は小さい等の理由で魚屋やスーパーに出回らない魚も売られており、そんな魚は格安で購入できるのだ。
「それでは…この新鮮なアジを2匹、シャコを10匹」
エミヤはそこでアジ2匹(60円)、シャコ10匹(300円)を購入。合計は360円の出費だが、非常に安い。
「絞めます?」
「ああ、頼むよ」
エミヤは店員に食材を絞めてもらい、血抜きをしてもらって…その後、冬木道の駅に向かって自転車を漕ぎ出した。
「格安の豚バラと野菜が私を待っている!!」
朝6時。そろそろ、他の参加者も起きてきた。
「エミヤは朝早くから動き出していたようだな」
マダラは朝食代わりに、昨日作った作り置きの保存食 戦国時代のカロリーバーこと兵糧丸をもりもりと擬音を立てながら、1つ食べていた。
「今日は日曜日。取り合えず、マスターとその姉達が冬木を案内してくれるそうだ。俺達は冬木の街並みを知らんからな」
机の上に置かれたカメラに向けてそう言うマダラ。すると、彼は現在の残金を確認するために、ガマ口財布を開けて残金を確認する。マダラの残りの残金は6300円。小麦粉、蕎麦粉、ハチミツ、焼き肉のタレ、生姜チューブ、そしてお米等の食材を買った為か今の時点で残金は少ない。
だが、小麦粉と蕎麦粉を兵糧丸に加工すれば…蕎麦粉と小麦粉は未だ多少余り、その上軽く1ヶ月は生活出来る。しかし、それだけでは面白く無い。兵糧丸の作用を考えれば、1日兵糧丸1個で1ヶ月暮らしても動けるが、マダラはそれでは面白く無いと考えてる。
「因幡の奴が言っていた。サバイバルをすれば、映えるとな」
マダラさん。某芸能人と同じ道を歩むフラグを立てる。
「今日は士郎とイリヤが自転車で町を案内してくれる」
机のカメラ目線で、縁壱がそう言う。そう、縁壱さんは自転車を習得したのだ。マダラさんと違って、縁壱さんは一発で自転車に乗れたのである。
すると、縁壱は御椀に1粒の赤茶色の兵糧丸を入れる。この兵糧丸は兵糧丸 味噌玉。戦国時代の知恵であり、蕎麦粉と小麦粉、そして味噌や合わせ調味料を混ぜ合わせた兵糧丸であり、非常食でもありインスタントの先取りとも言える。
兵糧丸のようにモリモリと食べる事も出来るが、お湯で溶かせば速攻でカロリーを補給出来る味噌汁に早変わり出来るのだ。縁壱は味噌玉が入った御椀にお湯を注ぎ、栄養たっぷりの味噌汁を作って飲む。
「私はその気になれば、食事は1週間に1度で済む。しかし、士郎にそれは違うと言われたからな。ちゃんと3食食べるつもりだ」
縁壱はガマ口財布を開けて所持金を確認する。縁壱の残額は残り6800円。マダラと似たような食材を買ってるのに500円の差が開いている。これには訳が有る。縁壱のマスターは未来の主夫 士郎くん。士郎が縁壱に「野菜や魚は八百屋とかの小売店の方が安い!」とアドバイスをしてくれて、僅かな積み重ねが響いたのだ。お米も士郎が選んだ物を買ったのが響いた。縁壱が買ったお米は三重県のお米、対してマダラが買ったのはコシヒカリである。
「自炊って大変だな」
綱手ママ…一児のママであり未婚。初日を終えて早くもグロッキー。
「美遊のアドバイスのお陰で何とか成ったが…あの子は料理も出来たんだな」
綱手ママの所持金は現在7500円。美遊のアドバイスでお米とカレー粉以外の食材を安い小売店で買ったのだ。だが、綱手は料理はあんまり出来ず、美遊に教えてもらったカレーで初日を過ごした。今朝の朝食もカレールーにパンの耳(ほぼタダ)を付けて食べた。
「カレーだけで後、3日は行けるな。その後は…カレーうどんにチャレンジしてみるか」
綱手ママ…美遊が居なければ、20日程で敗退していた危険あり。
「僕は今の所、残り7700円だ」
ドラえもんことドラちゃんの所持金は残り、7700円。あんまり買溜めをしていない為か、エミヤ以外では一番金が有る。だが、買溜めをお米位の必需品位しかやってないドラちゃんは長くても来週には買い物に出掛けなければ成らないのである。
「出来るだけ、秘密道具は使わないで行くよ!」
ドラちゃん…チートな秘密道具は自粛の方針。
「あーー!!どうしましょう」
ジャンヌちゃんは大ピンチ。現代の食事が美味しすぎて、3日の食料が僅か1日で半分に成ったのだ。ジャンヌちゃんはナルト→青子→エンマ→等々の優秀な仲間が居るが、既に残額は5600円。最低3日は持つカレーも1日で食い潰し、さあ大変。
「仕方有りません…ジャンヌは本気を出しますよ!ナルト君のお母さんも言ってました!!サバイバルはタダだって!!」
ジャンヌは銛を手にする。
「やあ、僕はトニー・スターク。千手ナルト君、君にアベンジャーズの話をしにきた」
次回!トニーとナルトの邂逅。
エミヤの所持金は中間結果をお待ちください。
優勝予想アンケート
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赤い主夫 エミヤさん
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サバイバル王 マダラさん
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戦国山暮らしの知恵 縁壱さん
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皆のアイドル ドラちゃん
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ママタレント綱手姫と聖女ジャンヌちゃん