「ナルト君。此処って海ですよね?」
「海だってばよ。潜らないけど」
ジャンヌは食材をゲットする為にナルトの案内で海にやって来ていた。ただ、ジャンヌは危険な素潜り漁は行わない。きっと、素潜り漁はマダラさんがやってくれるのだから。では何をしにきたのか?それは弱者でも生きるために必要な採取を行える方法が有り、それを行うためである。
そんなジャンヌとナルトは…ナルトが飛雷神で一時帰宅し、家から持ってきたヘラとバケツを持っている。今からナルトがジャンヌに教えるのは、このヘラさえ有れば海にダイブしなくても美味しい食材をゲットする方法である。
「それじゃあ、こっち来て。ちょっと見た目がアレだけど、美味しい奴が居るってばよ」
ナルトがジャンヌを案内したのは岩部…所謂、磯と呼ばれる所だ。今は潮が引いており、潮が満ちている時間では海に浸かってる所も海の上に出ているのだ。
その磯で、ナルトはある所を指差す。そこには何やら、固そうな物がへばり着いている。
「ナルト君…なんですか?コレ」
「カメノテ。一応、エビやカニに近い仲間だってばよ」
この固そうな何かはカメノテ。亀の手に見える事からそう呼ばれる甲殻類…エビに近い仲間だが、残念だが岩にくっついて動くことは出来ない。
「味噌汁の出汁に使っても美味しいし、身を食べても美味しいってばよ。コイツをヘラを使って…ゴリゴリと」
ナルトはヘラを使い、カメノテを岩から剥がして捕獲するとバケツの中に入れる。カメノテはエビやカニと違い、移動はしないのでこのように簡単にゲット出来るのだ。
「コイツ等や貝類は動きが遅い。だから、魚とかと違って簡単に手に入るんだってばよ。あと、運が良ければアワビとかサザエも磯で手に入るから」
「そうなんですね!」
ジャンヌちゃん。手軽に獲物をゲットする知恵を入手。しかし、ナルトは知らない……食べ物への欲を進化させたジャンヌちゃんが海女ちゃんにジョブチェンジしてしまうことを。
一方、此方も今回の聖杯バラエティーこと1ヶ月一万円生活で頭を抱えていた綱手姫。彼女は娘である美遊と共に、食材の調達に来ていたが此方は川である。
「参ったな……これなら、私も自来也のようにサバイバルを経験するべきだったな」
綱手姫はエリート街道を突き進んでいた忍だ。最強の忍であり、マダラの親友 千手柱間の孫として産まれ、その才能を発揮していき…火影まで登り詰めた。しかし、彼女はサバイバルの経験は皆無。忍界大戦で野宿等は経験が有るが、彼女は医療忍者。自来也のように前線等にはでなかったのだ。
故に物資等は充分な後方支援。魚や虫を捕らえて食べる事はなく、修業時代もエロ仙人のように山籠り(ルナティック)をやった事は当然無い。
「お母さん。全然、釣れませんね」
「此処まで釣れないとはな…は…」
五代目火影も節約生活は初めての試み。パチンコや宝籤で金を増やそうとするが、彼女の賭け事はほぼ負ける。その為に、パチンコや宝籤は美遊から禁止令が出されたのである。
「買い出しでも減ったからな…」
「勝算有ります?」
「個人的にマダラには勝ちたいが……自信は無いな」
だが、そこに…
「貴女は綱手姫だったな?貴女も釣りか?」
その声が聞こえ、綱手と美遊は後ろを振り向く。そこには町の案内が終ったのか、ジャージ姿の縁壱が釣竿や手作りのトラップを沢山持って現れたのだ。
トラップ等は衛宮一家のリサイクルゴミ(ペットボトル)で作られており、縁壱さんの手作りである。
「縁壱殿か」
「鰻とナマズを捕まえようと思ってな」
ふと…縁壱は綱手の顔色を伺うと……
「綱手姫。貴女は始まってからカレー位しか食べてないな?」
「顔色で分かるのか!?」
「貴女は子供を育ててる身だ。その子の為にも、私個人としては頑張ってもらいたい……少し、待っててくれ」
縁壱さんはそう言うと、ジャージの袖を捲る。そして…川に近付くと、川に物凄い早さで腕を突っ込んだ。
「はい!?」
「えっ!?」
これには綱手親子は少し処か、かなり引いている。すると、縁壱さんは川から手を抜いた。その縁壱さんの手には……エラを掴まれた大きな魚、ナマズが握られていたのだ。
「私からの餞別だ。ナマズは泥を沢山食べている。食べる前に、綺麗な水に入れて泥を吐き出させるようにな」
縁壱さんは綱手親子のバケツにナマズを入れ、去っていった。
「この川の近辺には虫が多く生息してる。パンの耳よりも、バッタ等の方が食い付きが良い」
振り向き、そう言った縁壱さん。そして綱手姫、パンの耳で魚を釣ろうとしていた模様。それでは魚は滅多にやってこない。
「「バッタか…」」
その日の夜。綱手姫はナマズを食べようとしたが、捌き方が分からずスタッフに聞いたのは内緒である。
しかし、綱手姫はまだ知らない。縁壱さんの本気はこんな物では無いことを。
1週間後、冬木テレビ。この日、中間結果発表の為に参加者は集まった。
「やっと…一週間ですか」
「長かったよ…」
馴れない節約生活を一週間生き延び、軽く疲れた綱手姫とジャンヌちゃん。
「そろそろ潜るか」
「では私は登るか」
未だに本気を隠すマダラさんと縁壱さん。
「でも…楽しかった!」
ドラちゃんはお茶の間の人気をゲットし
「ふっ」
エミヤは余裕の笑みを浮かべた。
次回!中間結果発表!?
エミヤの残額は…どれほど!?
優勝予想アンケート
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赤い主夫 エミヤさん
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サバイバル王 マダラさん
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戦国山暮らしの知恵 縁壱さん
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皆のアイドル ドラちゃん
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ママタレント綱手姫と聖女ジャンヌちゃん