冬木市の隣町に有る山。そこに縁壱はイリヤを連れてやって来た。1ヶ月一万円生活故に、運賃は番組が払ってくれる為に縁壱とイリヤは冬木駅から出てるバスを用いて、その山の麓までやって来た。
冬木市の周辺は海や川は勿論、山にも囲まれている。しかし、山という物は町や市、範囲を広くすれば県と県の境目にも使われる事が有る。故に、その山も入口は冬木ではなく隣町に該当するのだ。
とは言え山自体は冬木市に存在しており、実はと言うと中間結果が発表された日の晩から縁壱は色々と仕掛けを問答無用に仕掛けているのである。
登山口にやって来たイリヤは心配そうに、縁壱を見上げる。
「縁壱さん?」
「イリヤ、安心しなさい。熊が出てきても命に変えても私が守る」
「そう言う意味じゃないんですけど…てか、熊さんよりも縁壱さんの方が遥かに強いからね!?」
そう、イリヤは別の意味で心配してるのだ。日本では現在、銛突きや投網は良いが…山の中に罠を仕掛けて猪や熊を捕らえるのには免許が必要で県によっては禁止されている季節も有るのだ。
「あっあの…罠とかは川だけだよね?」
「ああ、その事か。川に鰻や海老を対象とした罠しか仕掛けてないよ。仕掛けようとしたら、スタッフに停められたから」
「やっぱり仕掛けようとしたよ!この人!!」
縁壱さん…猪を食べようとして、山に罠を仕掛けようとした模様。勿論、今の日本では特別な資格がないと罠を仕掛けられないので…縁壱は猪を捕らえる事が出来なかった。
「それじゃあ…行こうか」
縁壱はイリヤがはぐれないように、優しく左手でイリヤの右手を握る。そして、登山口から山に入っていった。
「先ずは山菜から採ろうか」
「山菜!?これなら、真似出来そう!」
山菜やキノコは自生している。故に当然だが、動き回る事はなく、簡単に手に入るのだ。
「この時期はタラの芽が美味しくてな。天ぷら等にすると良いぞ」
と次々と美味しそうな山菜を見付けては確保する縁壱。しかし、イリヤは知らない。彼女達が縁壱の真似を出来るのはこれぐらいだと。
そして、イリヤは縁壱の案内で川にやって来た。川は流れが早く、入って足を滑らせたら流れていってしまいそうで危ない。しかし、縁壱は川に近付いていき…岩場に仕掛けた何かを川から引き上げた。それは籠であり、中には沢山の川海老が入っていたのだ。
「うわ…海老が沢山。これ、食べるですか?」
「食べる物も有るが、この半分は釣り餌だ」
―む?釣りの餌さ?
イリヤを含め、多くの撮影スタッフの頭に疑問が出てきた。そう、縁壱はこの海老をあろうことか、食用が本命ではなく釣りの餌として使うことが目的だったのだ。
「えっ!?餌なの!?」
「やはり、自然界の物の方が食い付きが良くてな」
すると、縁壱は小さな海老を釣竿の針に着けて、川に投げる。待つこと数秒だろうか?縁壱の竿に当たりが来て縁壱は竿を上げる。糸の先には…イワナが掛かっていたのだ。
「釣り上げるの早!?」
「私がその気ならば、物が透けて見える。これを使うことで、川の何処に魚が居るのか見えるんだ」
「人間って鍛練次第で白眼越えれるの!?」
そう、縁壱には物が透けて見えるのだ。今はオンオフを覚えたが彼は生まれつき見えており、家出して妻に会うまでは透けて見えるのが普通だと思っていたのだ。
そして、それを使うことで川の何処に魚が居るのか簡単に分かった縁壱は…その透視能力…透き通る世界を用いて魚が掛かりそうなポイントに釣糸を垂らしていただけである。
「これは私の兄上、私の嘗ての仲間達も習得出来た。イリヤ、道を極めた人が辿り着く境地は同じだ。君も頑張れば出来る」
「……ごめんなさい、ちょっと凄すぎて着いていけないです」
小4に突っ込まれるグランド・セイバー。
しかし、イリヤは知らない。1年後行われる新たな1ヶ月一万円生活で、狩猟免許を修得した縁壱の完全体本気はこんな物では無かった事を。
「明日は鰻にするか。体力着くぞ」
あと、オンエアを見てマダラと縁壱だったら、縁壱さんの方が良かったと思うのは内緒である。
「ブリ、とったどぉぉおおお!!」
海面に立ち、銛で仕留めたブリを掲げる褌一丁のマダラさんであった。
次回!マダラの本気。その時…海の生物は恐怖した、自分達の食物連鎖の序列が落ちたことを。
なお、本編が始まってからの1ヶ月一万円生活2ではマダラ(最早ナスD)、縁壱さん、エミヤ、バギー(春日枠)+???が参加します。
優勝予想アンケート
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赤い主夫 エミヤさん
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サバイバル王 マダラさん
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戦国山暮らしの知恵 縁壱さん
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皆のアイドル ドラちゃん
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ママタレント綱手姫と聖女ジャンヌちゃん