日米が本気を出してしまった   作:静かなるモアイ

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ウルトロンVSギャスパー


闇のキバ

「闇のキバ……」

 

イリナが変身したギャスパーを見てそう言う。紫藤イリナにとって、闇のキバは昔から父親から聞かされてきた悪の化身であり同時に未だ人とファンガイアが日本で争っていた1986年…日本だけだが人とファンガイアの争いに終止符を打った救世主として聞かされて育った。

 

悪の化身とは音也がキバット二世に認められる前、ダークキバ(当時は本質的には仮面ライダーではなかったので闇のキバ)に変身していたファンガイアの王である。その王は闇のキバの力を使い、数多の種族を絶滅寸前に追い込んでいた。その圧倒的な力の前には全てが無意味であり、エクソシストだったイリナの父親は恐怖でチビる程だった。

 

――おい、コウモリ擬き。力を貸せ

 

――良かろう。紅音也

 

だが人間と他の種族に転機が訪れる。キバット二世が王を見限り、音也と契約したのだ。だが、本来なら人間はダークキバに変身できない。変身した瞬間、肉体が耐えられずに死んでしまう。

しかし、このギャスパーのもう1人の父親 紅音也は違った。音也は人間でありながらダークキバの変身に耐えて…闇のキバは仮面ライダーに成ったのである。

 

音也…仮面ライダーダークキバは王との三度の決戦を行い、昭和ライダーの援護の元…彼は遂にファンガイアの王を倒したのだ。その後、音也は後の妻であるファンガイアの女王 真夜やダークキバの鎧やサガの鎧を開発したファンガイアのポーンにナイトと協力し…ファンガイアと人間の争いに終止符を打ち、2つの種族は今後を共生していく事になる。事実、これ以降…日本でファンガイアが人を襲った事件は起きていない。

余談だが、王の側近だったビショップとルークは海外逃亡し日本に復讐しようとしたが、成長した音也の長男(嫁の連れ子)と次男が仮面ライダーサガと仮面ライダーキバに成って粉砕した。

 

「でも…変身者が違う。パパは日本人の男だって」

 

イリナの言葉には耳を貸さず、ギャスパーの変身したダークキバは一歩踏み出し構える。ウルトロンの実力は未知数、その上…やり過ぎなウルトロンの正義を止めながら戦うのだからイリナとゼノヴィアの言葉に構ってる暇は無い。

 

「当然だ。お前が言ってるのは、この子の父親だ。人間でありながら、闇のキバに耐えた唯一の存在だ」

 

とイリナの疑問に答えるようにベルトに停まってるキバット二世がそう言った。だが、既に戦いは始まってる。

 

『紅ギャスパーよ。お前が変身した……と言うことはやむを得んか』

 

ウルトロンは目にも見えない程の速度でダークキバに近付き、拳を放つ。それに答えるようにダークキバも左の拳を放つ。ウルトロンの拳とダークキバの拳が激突し、辺りに衝撃波が吹き起こった。衝撃波で大地はひび割れ、ゼノヴィアとイリナは目をつむって踏ん張る。いや、当然だろう。ダークキバの鎧のスペックは核爆弾へっちゃら×3の防御力、パンチ力20tキック力35tでありそのスペックは変身するファンガイアのスペックで変動する。

 

ギャスパーは突然変異であり、その潜在能力は最上級のファンガイアを上回る。故に歴代で唯一と言っていい程にダークキバの性能を限界以上に引き出せるのである。今のギャスパーの段階で推定だが、パンチ力30tキック力50t程は有るだろう。

 

「ハッアァァ!!」

 

ダークキバの拳がウルトロンの拳を押し返し、ウルトロンの拳が弾かれる。そこに追い討ちをかけるように、ダークキバが蹴りを放つ。

 

「ラッァ!!」

『グゥゥ!!』

 

更に続けて何度も蹴りを放つダークキバ。推定キック力50tの力が何度も加わり、ウルトロンの内部フレームは悲鳴を挙げていく。だが、これだけで倒せる訳が無い。ギャスパーは更に強い蹴りを放ち、ウルトロンを蹴り飛ばそうとした瞬間…

 

『ぬん!!』

 

ウルトロンの右拳から斥力場が発生し、突如としてギャスパーは弾き飛ばされてしまった。

 

「ぐ!?これは!?」

「斥力場か?いや、引力操作だな。来るぞ、ギャスパー!」

 

ウルトロンは改造建造もウルトロン自身が行っており、ウルトロンはインターネットやダークウェブ、更には三大勢力のサーバーをハッキングし様々な知識を持っている。

その知識を駆使し、彼は自分の肉体を作り上げた。なにより彼のメインの肉体たるウルトロン・プライムには様々な能力が備わっている。引力操作、永久機関、更には…

 

『ぬん!!』

 

ウルトロンは指先をダークキバに向けて指先からビームを放つ。その弾速は亜光速、目視で避けるのは先ず不可能である。

 

「がは!?」

 

当然、永久機関で動くウルトロンのリアクター出力は高く…何度も連続で連射出来て高威力だ。一撃で大地を穿ち、普通の相手ならば一撃で破壊できる。だが、相手はダークキバ。核爆発さえも耐える仮面ライダーであり、ビームで倒すのは不可能だ。故に、ウルトロンは…

 

「引き寄せられる!?」

 

引力操作でギャスパーを引寄せ…ダークキバが側にやって来た瞬間に渾身の蹴りを顔面に放つ事にした。だが、ギャスパーは有事の際は仮面ライダーとして活動してきており、幼少期から2人の兄に鍛えてもらっていた。

 

ウルトロンが渾身の蹴りを放つが、とっさにダークキバは顔面に飛んできた蹴りを…体重移動で一回転して避ける。

 

『やるな…』

 

そしてダークキバはウルトロンの引力が弱まった瞬間に、腕を掴み…投げ飛ばした。

 

「目で追うのにも精一杯だ…」

 

折れたエクスカリバーの柄を握り、ゼノヴィアは震える。彼女には分かるのだ。この戦いに割り込めば確実に死ぬと。

 

「キバッチ」

 

ダークキバは腰のホルスターから笛のような物を取り出して、ベルトに停まるキバット二世に咥えさせる。

 

「ウェイクアップⅡ」

 

キバット二世が笛を吹き、ダークキバに力が漲る。その余りの力に空気が大気が震える。

 

「ハァァァァ…ハッ!!」

 

ダークキバは空高く舞い…ダークキバの両足に莫大な魔力がコウモリの羽のような刃を形成し実体化する。

 

「テリャァァァア!!」

 

そして、ダークキバはウルトロン目掛けてライダーキック キングスバーストエンドを解き放った。

 

『させん!!』

 

ウルトロンは引力操作を使い、ライダーキックを反らさせようとするが…それは出来ず…ライダーキックの直撃を受けてしまった。

 

『ぐぅぅがぁぁぁあ!?』

 

地面を転がり、ビリビリと電気を放電させ致命的なダメージを受けるウルトロン。そのボディーは何時爆発しても可笑しくない程のダメージを受けてしまった。

 

「ふう……神を侮辱するからだな」

「当然の結果よ!」

 

と…ウルトロンが追い込まれた為か、立ち上がってそう言うゼノヴィアとイリナ。しかし、ウルトロンは爆散しそうなダメージを精神力で耐えながら、2人を睨み…

 

『神を侮辱か……それはお前達の事だ』

「「へ?」」

 

そう、ウルトロンからすれば神を侮辱してるのはガブリエルの抜けた天界、そして天界に従う教会等である。理由は勿論…

 

『神は既に死んでいる。私も驚いたが、天界と堕天使のブラックボックスに記されていた。

天界は神の不在を隠し、ミカエルは神を傲る。お前達は神の名を使い、罪の無い人を殺し続けてきた。お前達は神の名前を都合が良い免罪符の用に使い、大量殺人を犯した狂人でしかないのだ』

 

そう告げ、ライダーキックのダメージを堪えきれなかったウルトロン・プライムは爆散した。とは言え、彼の本体はAIであり、その気になれば量産型にも乗り移れるので差程問題ではない。

 

「「神様が死んでいる?」」

 

 

 

 

 

「戦士ゼノヴィアと戦士イリナが気付いた。処分しろ」

 

 

 

 

 

「ふせろぉぉおおお!!」

 

ダークキバがゼノヴィアとイリナを突き飛ばす。すると先程までゼノヴィアとイリナが居た所に数多の銃弾が飛来し、ダークキバに直撃する。だが、ダークキバはその頑丈さ故に銃弾ではダメージを与えることが出来ない。

 

「えっ!?なによ!?」

「なにが起きてる!?」

 

なにが起きたのか理解出来ないゼノヴィアとイリナ。この銃撃は勿論…2人を殺すためであり、容赦は無い。何故なら、神の不在を知った信徒は絶対に生かしてはいけない為である。

 

「戦車を使え!!」

 

と…真実を隠すためには容赦がない教会の皆様。

 

「仕方ない…」

 

ダークキバは右手にイリナ、左手にゼノヴィアを担ぐと…物凄い高さまでジャンプで跳び上がった。その高さ…250メートルである。

 

「はいぃぃぃ!?」

「なによこれぇぇぇえ!!」

 

そして、ダークキバは足元に魔方陣を展開しそれを足場にして再び跳び上がる。その跳び上がった所にはクィンジェットが待機しており、クィンジェットの扉が開いてダークキバと保護された2人はクィンジェットに乗り込んだ。

 

「飛ばすぞ。異端を排除するため、フランスが戦闘機を出すかも知れないしな」

 

扉を遠隔操作で閉め、バートンはフルスロットルでクィンジェットを飛ばして戦闘領域を速やかに離脱する。

 

「バートンさん。千手の家かアベンジャーズの施設で?」

 

変身を解除し、生身に戻ったギャスパーが操縦するバートンに話し掛ける。

 

「いや。良い所が有る。先ず、そのお嬢さん達には心のケアが必要だろう」

 

バートンに言われ、ギャスパーは後ろを見る。後ろではシートベルトを閉めてるが、神の不在を知り…更に異端として殺されかけた為か、どうすれば良いのか分からないイリナとゼノヴィアがいた。

 

「アメリカにはキリシタンは多い。なにせ、国教だからな。だが、普通のキリシタンであるアメリカ人から言わしてもらうが、そこまでして異端とやらを排除する教会と天界は狂ってやがる。

そこまでして、秘密を隠したいのか。子供の命を犠牲にしてまでな」

 

バートンの言葉を聞いて、ギャスパーは哀しそうな表情をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『流石は仮面ライダーと言った所だな』

 

予備のウルトロン・プライムに乗り換え、今度はイタリアにやって来たウルトロン。しかし、彼はそこで不自然な少女を見付ける。少女は少し痩せてるのか頬骨が出ていた。だが、修道女が着るシスター服を着ており、十中八九で教会の関係者だ。

 

(彼女の名前は……アーシア・アルジェントか)

 

少女の顔をスキャンし、該当データと照らし合わせて素性を見るウルトロン。だが、不自然な事にアーシア・アルジェントという人物の戸籍は無かったのだ。いや、有ったが意図的に消されている。消されたデータを一時的に復元させ、詳しく調べるウルトロン。

 

(神器を宿し…悪魔を癒せると分かって追い出されたか。神の不在を隠すために)

 

少女 アーシアは神の不在が明らかに成ることを恐れた天界の手で、登録を消されたのだ。追放され、持ち金は殆んど無くいく手の無い道を歩いてきたのだろう。故に、ウルトロンは益々三大勢力への怒りが混み上がる。

序でに先程戦ったエクソシスト…神の不在を教えてしまったイリナとゼノヴィアの事も調べて見ると。

 

(紫藤イリナとゼノヴィアのデータが意図的に消されている。手が早いな…だが、2人は紅ギャスパーが助けただろう。

ギャスパーは仮面ライダーだ。無償の愛で2人を助けるだろう)

 

ゼノヴィアとイリナのデータは消されていた。だが、恐らくは消されようとしたゼノヴィアとイリナ本人はギャスパーが助けただろうと確信するウルトロン。

 

ウルトロンはアーシアを見て、高度を下げながらゆっくりと近付いていく。

 

『少女よ。こんな所で何をしてる?』

「私…居場所が無いんですよ。産まれた時から教会に居たんですけど、追い出されちゃって……凄い姿ですね。お兄さん、私、アーシア・アルジェントって言います」

『ウルトロンだ。アーシアよ、行く場所が無ければ私が君の場所を探そう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の名前を出しても構いません。テレビの力を使い、神の名の元に私が降り立ったと伝えなさい。そうすれば、あの鉄の異端が神の不在を告げ回っても問題は最小限で済みます」

 

天界の頂点も動き出す。

 

 




アーシアと言う被害者とふれあい、三大勢力打倒の意思を強めるウルトロン。

しかし、彼はアーシアの回復を優先することにした。その間、ダークウェブを検索し…とある金属の詳細を知った彼は密輸業者でありアフリカの闇市を取り仕切るクロウという武器職人に接触する。

『それがヴィブラニウムか。ところで、その檻に入れられた子供達は?』
「神器持ちや異種族の子供達だよ。剥製は勿論…今じゃペットとして高く売れるからな!」
『貴様!!』

ダークヒーロー ウルトロンが始動する

リアスとソーナ眷属…居ないけど、2人のレーティングゲームのチーム。どうしよう?

  • 美食家イッセーチーム
  • ナルトチーム
  • ピーター率いる?若手アベンジャー
  • サイラオーグ兄貴チーム
  • 原作キャラ?チーム(例ミルたん)
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