日米が本気を出してしまった   作:静かなるモアイ

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書いてて思った。ウルトロン…生かそう


聖女だったアーシア

イタリア某所。堕天使の隠れ家が存在していた所。そこはあっという間にウルトロンに制圧され、彼の新しい隠れ家と成っていた。

 

『出来たぞ。食べなければ身体に悪いからな』

 

幸いもその隠れ家には堕天使達が食材を購入、或いは補給が行われて直ぐだったのだろう。冷蔵庫には食材が入っており、少なくとも2週間は持つ。

ご存知、ウルトロンはロボットであり本体はAIだ。故に食事を必要としない。しかし、ウルトロンが保護した聖女だった少女 アーシア・アルジェントは生身の人間だ。当たり前だが食事をしないといけないし、インターネットでウルトロンが知った知識から分析するにアーシアは軽い栄養失調を引き起こしていた。

 

そこでウルトロンはインターネットで消化に良い料理を調べ挙げ、調理法を修得してアーシアに振る舞った。AI故に、ネットで料理動画を見れば料理は修得できる。

 

「ありがとうございます!ウルトロンさん…料理出来たんですね」

『今時はネットを覗けば大体載っている』

 

無理もない。アーシアは教会を追い出され、僅かな私物しか持ち出す事を許されなかったのだ。当然、教会と天界から言えば悪魔を治療したという裏切り行為を働いたアーシアに慈悲はかけない。いや、殺さなかっただけでも充分慈悲は有っただろう。時代が時代ならば、アーシアは火炙りにされて生きたまま焼き殺されていただろう。

 

「美味しいです…ご飯なんて…何時以来でしょうか」

 

と食べながら嬉しそうに涙を流すアーシア。

 

(しかし…妙だ。明らかに怪しすぎる)

 

アーシアは美味しくご飯を食べてる裏で、ウルトロンは思考する。ウルトロンはアーシアから聞いたが、アーシアが癒して追放の切っ掛けに成った悪魔は教会の前に倒れていたのだ。天界の庇護下にある教会には必ず常勤のエクソシストが就いている。その上、アーシア曰くだがその悪魔は豪華な衣装を着ていたそうで教会の前に倒れていたそうだ。

 

(豪華な衣装?だとすると貴族か。しかし、貴族悪魔がわざわざ敵地である教会に近付くだろうか?)

 

その上…アーシア曰く、悪魔は1人で教会の前に倒れていたそうだ。貴族ならば先ず自殺行為だし、貴族であるならば護衛が必ず側に居るしエクソシストは真っ先に狙うだろう。しかし、エクソシストはアーシアが悪魔を治療するまで出てこなかったそうだ。それは可笑しい、必ず裏が有る筈である。

 

『考えすぎか?』

 

仮にそうだとしたら、悪魔と天界は一部とは言え以前から手を組んでいる事に成るのだ。

 

「ごちそうさまでした」

 

アーシアのごちそうさまが聞こえ、ウルトロンは思考を中断する。取り合えず、アーシアの事も有るから暫くは大きな行動が出来ない。動くとしても、アーシアの体力が回復するのを持つのが優先だろう。なにせ、アーシアは破門されて聖堂教会から命を狙われる身。誰かが着いていなければ殺されてしまう。

幸いにもウルトロンはAIであり、ウルトロンの主な肉体 プライムを除いても量産型は沢山だ。アーシアの身柄は守れるし、いざとなればアーシアを連れて飛んで逃げれば良いだろう。

 

『今の内に情報収集、そしてボディーの改良を行うか』

 

ウルトロンは来る時に備えて、情報収集とボディーの改良を行う事を決意した。

 

直ぐ様ネットに接続し、ダークウェブや鉱物関連のサイトを覗いては良質な素材を探しまくる。ある程度、目星は着けてる金属も存在はしてる…それはキャプテン・アメリカの盾にも使われたヴィブラニウム、そしてローガンの骨格に適合された超硬質金属アダマンチウムの2つである。

 

『ヴィブラニウム…これを密売してる人物が居たのか』

 

ヴィブラニウム。鉄やチタン合金よりも軽く強度は遥かに高い。その上有りとあらゆる衝撃を吸収し、強度を高める魔法に近い金属。キャプテン・アメリカの代名詞と言える盾にも使われており、キャプテンの盾はヴィブラニウムと金属を掛け合わせて作られた合金製だ。

とは言えキャプテンの盾の比率はトニーの父親 ハワード・スタークが偶々産み出した物であり二度と再現は不可能。されど、純粋なヴィブラニウムよりも遥かに強度が高いのだ。

 

『ふむ…』

 

しかし、ヴィブラニウムをボディーに使うのも良しとウルトロンは思う。偶然の産物であるキャプテンの盾よりは強度は低いがそれでもヴィブラニウム。物理的に破壊は困難であり、間違いなく仮面ライダーダークキバのライダーキックにも耐えうる強さを持つだろう。

 

『アダマンチウムの場所は見付かっていない。だが、この密売人とコンタクトをとれば、ヴィブラニウムは手に入るな』

 

そして、ウルトロンはダークウェブを介して密売人…クロウとコンタクトを取り、次のボディーをヴィブラニウムで作ることを決意する。

 

 

3日後……

 

アーシア目当てでやって来たディオドラとか言う悪魔を半殺しにし、大金を奪い取ったウルトロンは南アフリカの某所にやって来た。本当は跡形もなく殺したかったが、アーシアに「命は奪わないで下さい!」と懇願されたので半殺しで止めている。

勿論…アーシアは少し離れた所に避難して貰っており、アーシアには量産型ウルトロンが500体ほど護衛に付いているから問題は無いだろう。

 

『さてと…』

 

路地裏にあるマンホールを通り、怪しげな場所でクロウを待つウルトロン。

 

「おっ!やって来たな…本当にロボットの顧客とはな!金は有るんだろうな?」

 

その声が聞こえウルトロンは声の方を見る。そこには布で隠された檻…移動式の牢獄を引っ張る護衛を連れた中肉の男が葉巻を吸いながら立っていた。この葉巻を吸う男こそ、ヴィブラニウムの密売人であるクロウである。

 

『これで足りるか?』

 

ドサ…ウルトロンは袋からディオドラの預金を奪い取って用意した金を袋からバサッと出した。それは山のように積り…価格だけで何億ドルも有るだろう。

 

「それだけか?なら、こんだけだな」

 

クロウはそう言うと、2リットルのペットボトル大のヴィブラニウムを地面に置いた。そう、何億ドルもの大金を用意してもヴィブラニウムは闇市でしか今は取引出来ず、ほんの1gでさえ何百万ドルで取引されるのだ。

 

「悪く思うなよ?ヴィブラニウムは高価でね」

 

とクロウは笑みを浮かべてそう言った。ふと、ウルトロンは何かを感じて布で覆われた檻を見る。

 

(赤外線スキャン 開始)

 

今のウルトロンには赤外線も搭載されている。ウルトロンは赤外線を用いて、檻の中を見る。そこには幼い子供達が沢山みっしり入っていたのだ。しかも、逃げられないように手錠と首輪がされていたのだ。

 

『………貴様……まさか』

 

ウルトロンは引力操作で布を檻から剥ぎ取る。

 

「うぅ…ママ……」

 

「お姉様……」

「だいじょうぶ…だいじょうよ…フラン…びぇん」

 

「だっ…大丈夫…だっ大丈夫」

 

悪魔のようや翼を持った吸血鬼の幼い姉妹、ケモ耳が生えた子供、エルフのように長い耳が生えた少女、更にはドラゴンやルビーカーバンクルの子供も居たのだ。

 

「凄いだろ?コイツ等も結構高値で売れるんだぜ?

吸血鬼や獣人等の亜人はペットや奴隷として、神器を宿した子供はグリゴリやテロ組織に高く売れるんだよ!」

 

そう神秘の秘匿が無くなり三大勢力の種族は勿論…吸血鬼や獣人にエルフ等の存在も明らかに成ってる。そんな亜人の子供達はペットや剥製目的として富裕層に高く売られ、神器を宿した子供達は神器目当てにテロ組織やグリゴリに高く売れるのだ。

 

「しかし…日本の赤い閃光も大したこと無かったよ。余裕で逃げきれたしな」

 

どうやら、クロウは子供達を誘拐する道中にナルトと遭遇し交戦したのだろう。そして此処に居ることは無事に逃げられたと言うことだ。しかし、クロウは気付いているのか分からないが、クロウの左腕には飛雷神の術式が刻まれていた。

 

(ほう……成るほど。赤い閃光 千手ナルトは子供達が売り払われる瞬間に飛雷神で転移し、クロウ達を捕らえるか殺すのだな)

 

とナルトがわざとクロウを泳がした事を理解したウルトロンは口を開く。

 

『ヴィブラニウムの礼だ。選べ…此処で私が貴様の左腕を破壊するか、死ぬかだ』

「全然礼に成ってないだろ?ふざけ……」

 

クロウはふざけてるのかと言いたかったのだろう。しかし、ふざけで言葉が中断したのには理由が有る。クロウの目の前にナルトが飛雷神で転移し、クロウの左腕を術式クナイで切断した為だ。

 

「クロウ様!!」

 

次の瞬間…ナルトは眼にも見えない程の速度で消える。その刹那、子供達が囚われていた檻は粉々に砕け散り、子供達が拘束してた手錠と鎖は全て破壊された。子供達は自由に成ったのだ。

 

「大事な商品と……俺の手を良くも!!」

 

クロウが叫ぶが…遅い。彼等は赤い閃光の事を少しだけ知る。

 

先ず事前に言おう。ナルトはギャスパー達仮面ライダーと違い、忍だ。故に敵には完全に容赦が存在しない。殺すと決めたならば確実に殺す。

 

「星遁…」

 

ナルトの右の掌に星の力を凝縮した群青色の螺旋丸が構築される。

 

「波動螺旋丸!!」

 

その螺旋丸をナルトはクロウの部下にぶつける。その威力は普通の螺旋丸を遥かに越えており、星の奔流でクロウの部下を一撃で消し飛ばした。

 

星遁 波動螺旋丸。星遁と呼ばれるナルトだけが使える性質変化を用いた螺旋丸であり、星の奔流で全てを破壊する。ナルトがこれを使うときは、相手を確実に殺す時と決めている。

 

「は?」

 

――お前…子供が商品だと?

 

「貴様!!あの時…俺達を逃がしたのは!!」

 

その時、クロウの部下の一人の腹部に風穴が空く。ウルトロンがその部下の腹部に拳を突き刺していた。

 

『貴様等も三大勢力と変わらん。駆除させてもらう』

 

更にウルトロンも動きだし、ウルトロンと千手ナルト。2人に睨まれ……ナルトの挿し木の術とウルトロンの拳が迫る。

 

「は…ふぁぁぁぁぁあ!!」

 

――密売人。悪いが、お前にはまだ死んでもらうには困るな。

 

その声が聞こえ、 ウルトロンとナルトの攻撃が当たる前にクロウは何処かに転移で消えた。いや、恐らくは何者かの転移術式が事前に刻まれており、それで転移されたのだろう。

 

「逃げられたか…。ごめんな、助けるのが遅くなって」

 

ナルトはクロウには逃げられたが、ウルトロンには目も向けず…囚われていた子供達に触れていく。すると、子供達の傷は次々と癒えていき、怪我は無くなった。

 

「いたくない!」

 

「ありがとう!お兄ちゃん!」

 

「ありがとう!」

 

「当然だってばよ!しかし…綱手の姉ちゃんからコツを教えて貰って助ける事が出来た。そういや、綱手の姉ちゃんのお爺ちゃん…俺の大伯父は俺や姉ちゃんよりも凄いんだったよな」

 

ナルトは生来的に柱間と同じくオリジナルの木遁が使える。故にその生命エネルギーを応用し、印を結ばず誰かを治療する事も出来るのだ。それを用いて子供達を治療したナルト、そしてそれを見ていたウルトロンだったが…視線を感じてようやくナルトがウルトロンに気付いた。

 

「うぉ!?ウルトロン!?気配が全然感じなかったから…分からなかったってばよ!!」

『今後は気配以外でも周りを見るんだな』

 

ウルトロンはAIで生体パーツは一切無い。故に、生き物のように気配を放つ事は無いのだ。その為にナルトはウルトロンを感知出来ないのだろう。

 

『千手ナルト…一つ聞きたい。お前の力が有れば、三大勢力と互角に戦え…滅ぼせるかもしれない。なのに、どうしてお前は奴等を滅ぼさない?』

 

ウルトロンは三大勢力に喧嘩を売ってから常に思っていた疑問をナルトに告げる。

ナルトは勿論…千手の家のヤヴェー人達、日本の仮面ライダー達、そしてアベンジャーズの力が有れば三大勢力を滅ぼす事や現世から追い出す事は簡単だろう。しかし、ナルト達は進んで滅ぼそうとしない。ナルト達も三大勢力が今までナニをしてたのかは知っているのにやらない訳をウルトロンは気になっていたのだ。

 

「むー…そうだな。俺は兎も角、マダラのおっちゃんや縁壱の兄ちゃん、そんで父ちゃんがその気なら多分三大勢力を滅ぼせる。でも、父ちゃんは余程の事が無い限り、きっとそれはしない」

『それは何故だ?』

 

ナルトはしゃがみ…オレンジ色の髪をして触覚のようなアホ毛を持った女の子の頭を撫でて告げる。

 

「敵を滅ぼすより…父ちゃんは子供を守る事を優先した。俺が誘拐された時もそうだ。父ちゃんは五大宗家を滅ぼす事よりも、俺を救うことを選んだ。

相手を壊すのは簡単だ。でも、誰かを守るのは壊すのよりも何倍も難しい」

『だが、その相手を壊さなければ……新たな犠牲者が出るぞ』

「分かってるってば。この世に正解は存在しない。確かに相手を壊せば、相手が殺す被害者は出ない。でも、その相手を殺す最中に救えた命も救えなくなる……本当に難しいよな」

 

だが…その時、ウルトロンの赤外線センサーが何かを捕える。

 

『ナルト。子供達を連れて直ぐ此処から飛べ…話はまた今度だ』

「ああ…分かってるってばよ」

 

ナルトは子供達を連れて飛雷神で消えた。その場に残ったのはウルトロン1人であり、ウルトロンもステルス迷彩を用いて透明に成る。

 

やがて、そこに……黒い彪を模したスーツを纏った男が現れた。

 

「クロウには逃げられたか。我が国から持ち出されたヴィブラニウムが良からぬ奴等に渡らねば良いが…」

 

その黒い彪の男……取り合えず、ブラックパンサーと呼んでおこう。

 

(あのスーツ…ヴィブラニウムで出来てるだと!?)

 

ウルトロンはブラックパンサーのスーツをスキャンし、驚く。ブラックパンサーの着てるスーツはヴィブラニウムで出来ていたのだ。

 

「む?…ヴィブラニウムが落ちているし、この手は……クロウのか?」

 

ブラックパンサーはクロウの手を見て、ウルトロンが拾うのを忘れたヴィブラニウムを拾う。そして、彼は壊された檻を確認した。

 

「……そうか、誰かは知らないがありがとう」

 

ブラックパンサーはヴィブラニウムを回収し、何処かに消えた。

 

(我が国と言ってたな。と言うことは、あの彪男の国でヴィブラニウムが取れるのか)

 

ブラックパンサーが去った事を確認し、ウルトロンもその場を後にした。勿論…金の回収を忘れずにだ。

 

 

 

 

アーシアの元に帰ったウルトロン。

 

「ウルトロンさん。目当てのものは有りました?」

『いや…残念ながらな……』

 

だが…その時、ウルトロンのセンサーが何かを捉えてしまった。

 

『アーシア。この基地には地下シェルターが有った筈だ、そこに隠れろ。早くするんだ』

「ウルトロンさん!?」

 

アーシアを地下シェルターに避難させ、ウルトロンは地上に飛び出す。だが……地上には最新の電子ジャマーが撒き散らされており通信電波が非常に悪い。

Wi-Fiを応用する事で、ウルトロンはネットに逃げる事が出来るが…地上には数多の量産型の残骸が転がり…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして。人類に仇を成す存在 ウルトロンよ。我が神より貴方を抹殺する事にしました。悪く思わないで下さい、貴方は罪の無い神の信徒を殺しましたから」

 

大天使ミカエルが熾天使に万を越える天使を引き連れ、ウルトロンを包囲していた。

 

「アークエンジェルズ……ファイア!!」

 

光が降る。大地が燃え空が割れた。




ウルトロンさん生存ルートに行くので、もうすぐエイジ・オブ・ウルトロンは終わります。

死亡ルートだと、ざっくりいってウルトロンはアーシアの英雄に成って消滅する予定でした。

リアスとソーナ眷属…居ないけど、2人のレーティングゲームのチーム。どうしよう?

  • 美食家イッセーチーム
  • ナルトチーム
  • ピーター率いる?若手アベンジャー
  • サイラオーグ兄貴チーム
  • 原作キャラ?チーム(例ミルたん)
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