駒王学園は国立であり、同じ敷地の中に幼稚園から大学院まで入った学舎である。部活動も様々であり、物によっては小学生から高校生まで共同で行う物もあり幅広いのだ。
「石動さん、おはよう!」
「おはよう!」
駒王学園に通う美空はエスカレーター式で進学した生徒であり、中学を共に過ごした生徒は勿論のこと高校に入学してから初めて知り合った生徒とも打ち解けてきた。なにせ、駒王は嘗て悪魔が運営しておりその名残の為か亜人の子供達も良く学びに来る。そのお陰か、美空のクラスは普通の人間は勿論のこと神器持ちの人間から妖怪、そして様々な亜人が学ぶクラスに成ってしまったのだ。
クラスを見回せばキツネ耳生えた女の子も居るわ、なんか白い冷たい息を吐き出す子も居るわ、猫耳生えた女の子も居るわと妖怪三昧。勿論、普通の人間の人達が過半数を占めているが…
「やっぱり…なんだか妖怪とか亜人の人には憧れちゃうな」
と普通の人間で産まれながら、亜人の力に憧れる人も居る。因みに彼女は美空の中学からの友達であり、名前を仁村流々子である。まあ、大半の人は思春期に自分に特別な力が有れば…と願う事も有るだろう。
「美空。このクラスって何種類の種族が居たっけ?」
仁村の言葉を聞いて美空は思う。確かに美空が在籍する1年3組は様々な種族の人間が在籍し、一クラスとして纏まっている。だが、何種類の種族が在籍してるのは美空も数えた事が無いのだ。
「えーと…人間でしょ?雪女でしょ?妖狐でしょ?猫又でしょ?この時点で4種類。日本を代表する妖怪と人間で4種類で…後はファンガイアか」
美空がファンガイアと言った瞬間…ふと、外からバイオリンの旋律が聞こえてきた。しかも、めちゃくちゃ上手い…充分、お金をもらえる程であり…奏でる曲は情熱大陸である。
「ドキュメンタリー番組で聞いたBGM!?」
「情熱大陸!?」
窓から外を見下ろす美空。しかし、校庭でバイオリンを奏でる生徒は誰も居ない。誰もが運動部の朝練したり、通学の為に教室に向かっている生徒だけだ。しかし、バイオリンの音は聞こえる。下からではなく、上からである。
「上!?もしかして……」
美空は窓から少し身を出して上を見る。1年3組の教室は4階に有り、その上は屋上だ。だとすると何処かの誰かが屋上でバイオリンを演奏してるのだろう。
そして、様々な生徒が集う駒王学園では有るが…此処までバイオリンを演奏出来る生徒はたった1人しか在籍していない。
「またギャスパーったら、朝礼ギリギリまでバイオリンを演奏して!」
現在の時刻は8時20分。朝礼が始まるまで10分しかない。それに、美空は3組の委員長だ。委員長として、クラスの纏め役である美空はバイオリンを演奏する生徒が遅刻しない為に、屋上に向かって呼び戻す為に廊下に早歩きで向かっていった。
「美空!?」
「仁村!ちょっと、ギャスパーを回収してくる。本当に…あの子ったら!!」
バイオリンを演奏してる生徒は紅ギャスパー。種族をハーフファンガイア?と自称する亜人の男の子であり、可愛い顔立ちの割には身長174cmと平均以上は有り着やせするが脱げば普通にスポーティーな細マッチョの男の子である。本業 紅プロダクション所属のバイオリニストでありボランティア業で仮面ライダーダークキバとして戦う人物だ。
屋上 そこでは父が作曲した曲 Supernovaをバイオリンで演奏するギャスパーの姿が有った。
現在の時刻は8時22分。そろそろサビが終わり2番に入ろうとしていた時だった。
当然、ギャスパーは仮面ライダーダークキバとして活動してる影響なのか…身長も高くなりおっぱいドラゴンがハーレムを作る世界(正史)と違い、女子の制服は着ていない。当然ながら普通に男子の制服を着用している。
「ギャスパー!!」
突如、自分を呼ぶ声が聞こえてギャスパーは声の方を見る。そこには屋上にやって来た美空の姿が有ったのだ。
「みーたん!?」
「はい!戻るわよ!今の時刻は8時23分、そろそろ朝礼が始まるでしょうが!!」
「いだいいだい!みーたん!耳引っ張らないで!!」
みーたん、ギャスパーを無事回収。但し、ほんの少しの間だがギャスパーの耳は赤く腫れた。
その日の夕方。
放課後、父である石動惣一に頼まれて美空は近所のスーパーで夕飯の買い出しを行い帰り道を歩いていた。
「しかし…あの変態コンビ…早く捕まらないかな?」
美空ははーとタメ息を吐き出した。変態コンビとは駒王学園高等部に在籍する2年生であり、犯罪者予備軍の2人組である。平然と女子更衣室の着替えを覗いたりやりたい放題。遂に先日、警察官である町の交番勤務 加賀美 新という男が動き…現行犯逮捕しようとしたがあろうことか変態コンビは逃走し…そのまま町から消えたのだ。
――ちょっと変身して逮捕するわ
と加賀美は言っていたが、変身がなんの変身なのかは大半の人は気付いていない。とは言え、変態コンビが国内を逃げ回ってるのは事実、凄い執念である。
「近道でもしようかな」
美空は近道をしようと思い、近所の公園を入る。この公園を通りすぎれば家であるnascitaへの近道なのだ。
だが…
「ほう…貴様から神器の力を感じるな」
招かれざる客が
「丁度言い、お前で試してやるとするか」
やって来た。
美空の前に…何やら、腰にバックルのような物を装備した男が現れたのだ。あと、背中に黒い烏のような羽が生えている。
「へ?」
「恨むなら…神器をお前に宿した神を恨むのだな」
男はそう告げ、光の槍を作り出して美空に投げようとしたが……何処からバイクのエンジン音が響く。美空も男も何が起きようとしてるのかは分からない。その刹那…
「ホンゲェェーー!!」
男はバイクに激突され、10メートルほど吹き飛んだ。そのバイクはカウルの着いたクルーザーであり、黒いボディーをしている。そして、そのバイクに乗ってる人物はヘルメットを脱ぎ、美空を庇うように立つ。
「ギャスパー!?」
そのバイクに乗っていた人物とはギャスパーである。
「危ないからそこを動かないように」
ギャスパーは美空にそう言うと、ギャスパーのポケットからキバット二世が出てきた。
「ギャスパー…アイツは堕天使だ」
「見たら分かるよ。キバッチ」
「ぐっふふ…やってくれるな…雑種」
バイク…シャドウキバに激突された男は何事も無く立ち上がり、腰のバックルを作動させる。すると、男は銀色の装甲を纏いだした。
「だが…ライダーシステムを応用した人工神器の前では無意味だ」
男はそう言い、ゆっくりとギャスパーと美空に近付いていく。
「キバッチ」
「喜べ!闇のキバが貴様に鉄槌を降すだろう。ガブリ!!」
ギャスパーはキバット二世を掴み、キバット二世はギャスパーの左腕を噛む。そして、腰にベルトが出現して…ギャスパーはそこにキバット二世を停まらせる。
「変身!!」
莫大な魔力が吹き荒れ…ギャスパーは仮面ライダーダークキバに変身した。
「へ!?」
「ほう…仮面ライダーか?だがな「ハッ!!」ぐぁぁ!!」
ダークキバの蹴りを受けて男はのけ反る。更にギャスパーは何度も蹴りを放ち、男は深刻なダメージを受ける。
「くそう…財団X…我々にテクノロジーを授けたのでは無いのか!!」
「財団X?分かりました。貴方の遺伝子情報は扉間さんに渡します」
ダークキバは男を殴り飛ばし、男は地面を転がる。
「ちっ!!赤龍帝を殺す前に殺されてしまう!!」
いざ、ギャスパーが止めを刺そうとしたが…男は転移魔術?で逃げてしまった。
「逃げられた」
変身を解除したギャスパー。しかし…
「ねえ、ギャスパー。ちょっと…私の家に来て」
ギャスパーはがしりと美空に肩を掴まれた。
次回!!ビルドとダークキバ…出会う!!
番外編をやるとしたら?複数やるかも
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ようこそ原作グレモリーの皆様
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