日米が本気を出してしまった   作:静かなるモアイ

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事件が進む?


命の価値

「モーザン様!!」

 

「モーザン様!確りしてください!!眷族の皆様も!」

 

冥界 悪魔領土。首都リリスの一番大きな病院に急患として担ぎ込まれた貴族が居た。

 

その悪魔は貴族の跡取りとその眷族達であった。しかし、貴族の跡取り息子は腹部を中心に螺旋状に内側から肉体の骨と内臓がバキバキに潰されており悪魔の生命力故に何とか生きてる状態だった。

悪魔は人間と比べると遥かに強い。血筋的に弱い悪魔でも、魔術回路を使わずに魔術を使え、寿命も万年単位と果てしなく長い。その上、肉体の構造も人間よりも丈夫で頑丈だ。

 

「フェニックスの涙を用意しろ!!大至急だ!!」

 

もし、悪魔の生命力が無ければ貴族の跡取り息子…モーザン・フールフールは即死していただろう。強力な悪魔の血筋であり産まれもっての上級階層故の潜在能力で何とか生きられたのだ。仮に平民悪魔程のスペックだと間違いなく生きていない。

 

「くそう…なんで…こんな事に…」

 

悪魔の医師は嘆く。元老院の1人であるフールフールの当主に20年前に出来た待望の第一子、それがモーザン・フールフールである。

悪魔は寿命が永い影響なのか、実質の不老不死だ。それ故に神様時代はポンポンとヤる度に子供が出来たが、今ではなかなか子供が出来ない。このモーザンもフールフール家の当主にとっては婚姻してから数百年振りに出来た第一子なのだ。

 

やがて、病室の前に1人の男が転移魔術でやって来た。彼こそが、フールフール家の当主である。

 

「息子は?」

「危篤状態です!!モーザン様は…たった一撃で殺され掛けた模様です…」

 

フールフールはその言葉を聞いて、空間に皹が入る。フールフールにとっては待望の第一子であり、可愛い息子だ。その息子が穢らわしい人間界(現世のこと)で瀕死の重症を負った。傷の負い方から見て犯人は堕天使と天使にエクソシストではない。

 

「誰が息子をこうした?今すぐ討伐隊を組んで派遣する!!」

 

純血の貴族悪魔の命は転生悪魔や混血悪魔、そして人間なんぞより遥かに重いのだ。その純血悪魔であり、最上級の貴族の跡取りが現世で殺され掛けた。それは赦されざる事案である。

 

フールフールは怒りを抑えられず、病院の壁を殴る。余りの力に壁はバラバラと一気に崩れ落ちた。突然の事に呆気に取られる周囲の人々。だが、フールフールは怒りの形相を浮かべ、息子の眷族達を睨む。

 

「貴様達!!息子の下僕の癖に、なんたる様だ!!

見ていただろ!!誰が…誰が息子を殺そうとした!!あの町の自称管理者は居なかった…答えろ!!見ていただろうが!!」

 

当主の余りの剣幕に怯え、眷族達は答える事が出来ない。

 

「5秒以内に答えろ、さも無くば兵士から1人づつ殺していく」

 

右手に雷撃を灯し、兵士の1人…少女の頭部を握り潰そうとする。死への恐怖故に、その兵士は目を瞑ってしまう。最期に思うのは眷族に成った…成ってしまった故に会うことを禁止された両親の事だ。心の中で両親に謝罪しようとした時…

 

「コイツです!コイツがモーザン様を!!」

 

震える手で、女王の女性が投影魔術で1枚の写真を投影する。その写真は女王の記憶を現像した物であり、そこには逃げる少女とフールフール眷族の間に割って入ってきたエンマである。

 

「ほう…コイツか」

 

エンマが写る写真を眺め、フールフールは笑みを浮かべる。

 

「只の人間の分際で貴族の純血を殺そうとした事を後悔させてやる。人間、貴様とは命の価値が違うのだ…当然、貴様達ともな」

 

フールフールはあろう事か、そう告げると息子の女王の頭部を握り潰した。

 

「えっ?」

 

「はい?」

 

「先輩?いっイヤァァア!!」

 

頭部を潰され、循環する事が出来ない血管なら噴水のように血潮が吹き出し…動かなくなった女王は倒れて死んでしまった。

 

「これは見せしめだ。たかが人間の分際相手に逃げおって。まあ良い…次は無いぞ?貴様達も息子が回復したら討伐隊に参加せよ。

先ずはこの人間の素性と周辺を調べる。そして確実に殺すのだ。純血貴族の跡取りが殺され掛けた、ゼクラム議長も赦して下さる」

 

フールフールはそう告げ、転移魔術で何処かに消え去った。

 

そして…残された眷族達は、頭部を握り潰されて見せしめで殺された女王の亡骸に泣きながらすがり付く。彼女達は誰もが、ほぼ強引に転生された存在なのだ。

転生悪魔は主人の場合にもよるが、大抵の場合は奴隷やレーティングゲームの道具として使われる場合がある。主人に奴隷のように使われる場合、当然ながら人権は一切無いのである。だって、下僕なのだから。

 

 

 

 

 

一方の三咲町。

 

「ビラ…いかがですか?……誰も取らねぇな、マジで」

 

三咲町の商店街で、悪魔の等価交換の商売用のビラを配る金髪の高校生程の少年が居た。

少年はライザー・フェニックス。フェニックス家の三男であり、後ろ楯も極僅かな現在末っ子で眷族も居ない、同期の貴族も居ないナイナイ尽くしの坊っちゃんである。

 

「レーティングゲームか…俺もディハウザー・ベリアルのように活躍してぇよ」

 

だが、次の瞬間…ライザーは何者かに肩を軽く叩かれる。何事かと思い、ライザーは後ろを振り向くと。

 

「お前…悪魔だな?昨晩のロリコン野郎の仲間か?」

 

夜通しで巡回をする羽目に成り、物凄く機嫌の悪そうなエンマと呆れたようにタメ息を吐き出す青子の2人だった。

 

「ロリコンだと!?俺はロリコンではない!!俺は巨乳族だ!!」

「うるせぇぞ!青葉シゲル!!」

「誰だよ!シゲルって!!」

「お前と同じ声だ!!エヴァ観てないのか!?お宅ら悪魔のお陰で、俺は昨日観れなかったんだぞ!!」

 

と…会うなり口喧嘩を始めた見知らぬ人同士のはずのエンマとライザー。そんな2人を見て、青子は苦笑いを浮かべ…やがて…キレ始め。

 

「しゃんなろぉおおおおお!!」

「「ほんげーー!?」」

 

2人の頭部に拳骨を落とした。

 

「良し!そこのステーキハウスで事情聴取よ!エンマの奢りで!」

 

青子が指差した先には、大衆ステーキハウス ビリー・ザ・キッドと看板が有った。そして…中では『南光太郎』とネームプレートを着けた青年が働いていた。




ライザー…まさかのエンマと同い年設定(笑)まあ、悪魔って兄弟で歳が離れてるしね!

エンマの息子の先生、誰にする?期限は次章のアベンジャーズ編が終るまで

  • イタチ先生
  • 安定のカカシ先生
  • オビト先生
  • ミナト先生
  • 最盛期の肉体、技術老年期のエロ仙人
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