ソードアート・オンライン handle a system   作:ハマT

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53水瓶

アーガス本社七階特別研究室

 

ここではクライン、エギルが五と戦闘していた。五は壺のようなものから水を飛ばしてくる。既に交戦開始から10分戦況は明らかだった。

「男なら正々堂々剣でぶつかってこい!!」

「それが貴殿らの望みか?ならばせっしゃは従う義務などないでござる」

水を飛ばすという遠距離にたいして刀と斧の近距離武器では到底太刀打ちできていなかった。

「クライン」

「ああ」

二人はなんとか距離を積めるべくもうダッシュっで接近する。その距離100。五はそれにたいしてやはり水を飛ばしてくる。水を五センチほどの球体にしそれを何個も飛ばしてくる。クラインとエギルは弾き時にはかわしながら突っ込むがあまりの数に圧倒され近付けない。気付けば足は止まり攻撃を弾くことしかできていない。

「しょせんその程度でござるか?少しは骨のあるものらと思っていたでござるが……」

まるでガッカリしたような態度をとる五。水球を飛ばすのをやめると今度は一筋の線にして飛ばしてきた。

「!?」

嫌な予感がしたクラインはそれを回避、五はそれを斜めに切るように切り払った。二人が後ろを見ると水の後がくっきりとまるで本当に切れたように残っていた。

「圧縮した水は岩さえも砕くでござる」

近付けない上に相手はこちらを簡単に狩れるだけの力がある。

「俺に考えがある……エギル行けるか?」

「ああ」

しばらく二人は耳打ちした後再び突っ込む。

(一人を捨てもう一人で確実に接近し攻撃する作戦でござるか……ならば)

普通に見れば捨ててくるのはクラインだ。エギルの斧ならば確実に仕留めきれる。しかし五はその裏をかいた。普通に考えるならエギルを仕留めればいいがどっちにしろ二人とも仕留める、ならば先に裏をかくほうクラインを仕留める。圧縮した水をクラインに向かって飛ばす。クラインはそれをかわす。それにたいして五は再びクラインの方に切り払う。しかしそれもクラインはかわす。同じく切り払うも再びかわされる。なぜかわされるのか?五はそれが不思議であった。何度やろうともかわされる。切り払うパターンやフェイントをかけよともかわされる。まるでクライン自身がこの攻撃が次にどこに来るかわかっているみたいに………いやクライン自身が本当に分かっていたのだ。かつてキリトが目の動きで銃弾を予想したようにクライン自身五の全ての癖に気付いていた。今までの戦闘のなかクラインはその癖を全て把握していた。だからこそ現に今五の攻撃をかわせていた。そして五はクラインを仕留めることに横着してしまい既に目の前に接近した,エギルに気づかなかった。エギルの斧が降り下ろされ五の体を引き裂き初めて五は自身の敗北を知った。

 

アーガス本社看護室

 

一人の男がここで目を冷ましていた。男は起き上がると自分に付いていた点滴やコードの類いをのけていった。心電図のコードをのけると機械から音がなり出すがその男にとってはどうでもいいことだった。男が眠ってる間に見た光景それは男にとっての本当の記憶であり生前の記憶、だからこそ今すぐにでもここで行われている激闘に自分が参加する必要がある。それが男の出した結論だった。ロングコートと剣を装備したその男はたった一つの結末のためにあるきだした。

「一葉……………」

たった一つの結末へと…………

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