「夕張〜」
「なんですか」
「詰んだ」
「は?元からじゃないですかそんなの」
夕張はまだわからないようだ。建造にはクギ(開発資材)が必要である。ただそんなものはない!妖精さんもいない!つまり艦娘が増やせない、とそういうことだ。何わからない?
「別になんとかなるのでは?」
「いや、いくら夕張がすごくても一人…いや一隻か?まあいいや。じゃ遠征にも出せないだろう」
(まあ夕張氏、実験に付き合う過程で練度上がりまくり、レベル99なんですけどね。でも研究費に給料注ぎ込んだせいで指輪買えないし、上は一個のみ支給されるはずの指輪もくれないし。装備は貧弱だし。うー〜ん、なんとかしなきゃなぁ…。)←心の声の奥底の声
「…あ」
そう、一隻で行ける遠征などないし、資材が入手できるような場所の制海権は得られていない。いや正確に言ってしまうと深海側に見つかったら一発アウトな状況で島に閉じこもらざるを得ない今、そんなことができる訳がなかった。
「さらにいうとだな、大淀さんとやらがいない状況だと任務が受けられなくなるんだろう?」
「あ…そうでした。そもそも輸送手段と多分上ではこの基地陥落扱いだと思うので任務消化しても資材もらえない気もしますが…」
「明石さんの役割は自分たちでなんとかするとしてもだ、これ詰むんじゃね?」
「はい…」
「•••」ズーン
「•••」ズーン
「ま、まあ、なんとかなる、わけないですぅ」
「だよねぇ…」
「まあ、この塹壕を強化して、基地航空隊を整備できればいいな」
「そうですね、まあ12cm砲を沢山作って数の暴力で押しつぶす方向にシフトしましょう、対空戦闘を考えたら大量生産可能で威力も十分な40mm機銃とか超優秀な迎撃機である鍾馗とか欲しいですけど、まず先にここにイロハ級の後期型の有情無情が大挙して押し寄せてくるのは寒気がするので、遠隔固定砲台の量産が重要ですね!」
「ああ。戦艦は大規模侵攻以外では上陸してこない。重巡以下の艦種にターゲットを絞ろう。陸上では120mm砲は脅威だからな。ところで艦娘は陸上の方が力は落ちるか?」
「ええ、もちろん。でもどうして…あぁ、やっぱり提督たち悪いわね」
「褒め言葉だ」
対戦車砲の二倍以上の口径で徹甲弾を打ち出す砲台、それが200射線、300射線と突き刺さる数の暴力という名のキルゾーンに敵を誘導、背後に山があることも利用し、頭上から砲弾の雨が突き刺さる絶望を味わってもらおう。
「まあそれはそうとして、ヘンダーソン飛行場はまずいんじゃない?あれ対空弾載せてないわよ?仰角は…提督と魔改修したから60°くらいまでは上がるけど」
「ふふふ、そういうと思って急ごしらえで作ったのがこれだ!」
『一式通常弾』上空で爆発し、爆発地点を中心に飛び散る砲弾のカケラを敵機にぶつける対空弾だ。三式弾の影に隠れてあまり話題にされないものの、非常に扱いが難しくその特性上「当たらない」「あてられない」と言われた三式弾よりよほどの効果を持つ。三式弾より安価、省資源、さらには少ない工程で製造できるため、これを使わない手はない。趣味の一環で再現した物だったが、自信作ではあった。
「なんと、それすごいですね」
「ああ、だろう?」
「「ふっはっはっは!!」」
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