個人的にカップヌードル醤油味が好きなんですけど皆さんは何が好きですか?
「………………」
「ハチマン…」
ベル、リリルカ、ヴェルフ、命、アイズ、ベート、葉山、そして八幡。両者睨み合いの状態が続いている。後ろではダンテ、バージル、ネロのドンパチが繰り広げられている。
「力ずくで止めるしかないな…」
「葉山さん…」
「今の比企谷は自分の魂に意識を乗っ取られている、ある程度のダメージを与えて比企谷を引きずり出すのが最善だろう」
葉山が前に出ると同時にその体に比企谷と似て非なる銀色のギルガメスが纏われる。以前のネオ・アンジェロをベースにシャープな鎧に右手に
巨大なドリルが着いている。
「ネオ・アンジェロ・ライガー…今の姿の名前さ」
「何っ!?」
「プフーーー!!」
声の主はダンテとバージルだ。ダンテは腹を抱えて笑っているのに対してバージルはプルプルと震えている。
「バージルの野郎黒歴史ほじくられてやんの〜」
「…………」フルフル
「うっさいぞダンテ!マジメに戦ったらどうなんッフフフ」
「ネロ!」
ダンテを咎めようとしたネロもつられて笑う。それもそうだろう。実父の黒歴史が魔改造されて、しかもドヤ顔で登場したのだから。
「………」
「葉山…さん?」
「行くぞ比企谷ァァァ!!!」
『『『ぎゃ、逆ギレ…』』』
「ドリル!!アタァァァァック!!!」
右手のドリルが勢い良く発射される。そのまま真っ直ぐ比企谷の元へと飛んでいくが…残念だった、ドリルアタックの命中率は平塚先生が身を固められる位有り得ない確率なのだ。古事記にも書かれている。
ぺしっ
「あぶねっ!気を付けろ!」
そんなドリルアタックは比企谷のビンタ一つであらぬ方向に飛んで行った。
「そんなっ!?」
すっかり意気消沈する葉山。影の比企谷も頬を掻いて気まずそうにしている。
「…こうなったら、僕が行きます」
「ベル…」
「さて、ハチマン…2者面談をしよう」
ベルがナイフを構えて歩み寄ると後ろからも着いてくる音がした。
「悪いなベル、7者面談だ」
「ハチマン様を助けたいのは私達も同じです。全力でサポートします」
「すみませんハチマン殿、これは私のわがままです。私はまた貴方と共に戦いたいです」
「ハチマン…何となくだけど分かる。そこから先に行っちゃダメだよ」
「ハッ、今までの鬱憤テメーで晴らせるなんて最高かよ」
1人ちょっとおかしいが頼もしい味方が増えた。葉山は隅っこでまだいじけている。
『『『行くよ(ます)(ぜ)』』』
初撃はベルだった。距離を詰めてナイフを振るうが後ろに反る事で避けられる。そこをしゃがんで回し蹴りをする。…がそれすらも予見されていたかのようにバク転で避けられる。
「らぁッ!」
比企谷が着地した所にベートのかかと落としが上空から迫るが背中から生えた魔腕により掴まれる。
「すまん比企谷、耐えてくれ…燃え尽きろ、外法の業〜ウィル・オ・ウィスプ!」
ヴェルフの魔法により魔腕を中心に爆発が起きた。咄嗟の事でもベートは離脱できたが比企谷は爆発に飲まれた。
「やったか…!」
「それダメな台詞です!!」
爆煙を切り裂き比企谷はヴェルフに飛びかかろうとするがその肩をリリルカが放ったボウガンのボルトが当たった。
「…………」
「ひっ、こここ、こっちです!」
お望みとあらばと言わんばかりにリリルカに飛びかかる。そこに物陰に隠れていた命が魔法を発動させる。
「ッ…フツノミタマ!!」
一瞬比企谷の膝が地面に着く。封じ込めに成功したかと思われたが全然そんなことはなくちょっとしたら直ぐに立ち上がった。
「……………」
チャキ……
オンブラ銃口が命の元に向く。
BAN!!
「ッ!!!」
しかし命に弾は当たることはなくその後ろの隠れていた悪魔に当たった。脳天を打ち砕いており、悪魔は塵へと変貌した。命の魔法が切れ、比企谷は塔へと歩いて行こうとした時だった。
「ふっ……」
「ああッ!!」
そこに後ろからアイズとベルが切りかかる。
ガキン!!!
「…………」
ベルのナイフをリベリオン、アイズのサーベルを閻魔刀で受け止める。
「お願いハチマン…戻って…!!」
「一緒に高みへって…約束したでしょ!?」
ギン!!
「「ッ!!!」」
そのまま弾かれ後ろへと少し飛ばされる。姿勢を崩す事無く視線は比企谷へと向いている。比企谷はリベリオンと閻魔刀を構えている。
「………ッ!!」
ズシャァァァッ!!!
すると比企谷の胸から2本の刃が生えてくる。否、後ろから突き刺されたのだ。その刀の剣身は彼が今持っている剣と同じだった。
「閻魔刀…なぜ二振りも……」
「ハチマン!!」
刺した犯人は明確。後ろに立っているダンテとバージルが物語っている。
「おい、ソイツは仲間に向けて使うもんじゃないだろ?」
ダンテの手が八幡のリベリオンを持つ手に重なる。
「貴様の力は、こんな事に使うのか?」
バージルの手が八幡の閻魔刀を持つ手に重なる。
「……………………」
八幡の手はぐったりと地面に座り込んでしまい戦意は全く感じられなくなった。
「今だ、クラネル君」
「はい……!」
ナイフを収め彼の元へ歩いていく。
ーあの頃を思い出す。
ー初めて会った時もこんな感じだったよね?
ーあの時は置いて行って逃げてごめん
ーもう逃げないよ
「八幡…」
「…………」
「八幡が背負ってる物、半分くらい分けてよ」
「………」
「大丈夫、僕は英雄になるまで死なないから」
「…」
「冒険をしようよ」
「戻ってこい!ハチマン!」
「ハチマン様!」
「ハチマン殿!」
「…………」
「ビ ッ゛ギ イ゛イ゛イ゛イ゛!!!」
すると奥から猛スピードで由比ヶ浜が八幡へと飛んできた。その爪が近くのベルに振り下ろされそうになった。
「感動の再開だぞ由比ヶ浜…空気を読むのはお前の特技だろうに」
その爪を掴んだのは比企谷八幡だった。体は黒に染まってはいなく髪が銀色に染まりきっており目が赤みがかっている事しか変化がない。
「ッ!!…ハチマン!」
「泣くなよベル、男前が台無しだぞ」
袖で目を拭い八幡の隣に立つ。寄ってきた悪魔を迎撃していたヴェルフやリリルカや命、ベートとアイズと葉山も近くに来た。由比ヶ浜はどこかに投げた。
「皆、 迷惑かけた」
「こんくらい大した事ねーよ!」
「ありがとう、ヴェルフ」
「へへっ」
鼻を啜るヴェルフの肩を叩く。
「私達が迷惑を掛けてばかりなので寧ろ安心です!」
「心強さに救われるぞ、リリルカ」
「えへへ」
満面の笑みで喜ぶリリルカの頭を撫でる。
「仲間ですから、お供するのは当たり前です!」
「その誠実さ、好きだぞ。命さん」
「ふええ!?///」
何故か顔を赤くする命に疑問を抱く。
「バカヤロー」
「今度美味いもん山ほど作ってやるよ」
「オムライス200個だ」
ベートの食欲に遠くない自分に激励を飛ばす。
「むぅ……」
「あの、アイズさん?」
「ずるい……」
「えぇ……」
「じゃが丸君…」
「……任せろ」
「それだけじゃない」
「うおっ」
アイズに手を掴まれ自分の頭に置かれる。
「僕は続けても良いんだよ?」
「もう大丈夫だろう…葉山」
「どうした?」
「こ、これ程お前と知り合えて良かったと思える日は無かった。昔の俺が見りゃ卒倒する位にはな」
「奇遇だね、僕もだ」
互いに笑い拳を合わせる。
そして後ろを向き初老の2人に向き合う。
「返すぞ」
胸に突き刺さった剣を抜き二人に投げ返す。
「…苦労をかけた」
「「!!!」」
「…お詫びにハグする?」
「ハグって歳じゃねぇよ」
「余り調子に乗るな」
銃弾と幻影剣を飛ばされるがフォースエッジを取り出して回転させることで弾いた。やれやれ、と今度は全員で塔に向き直る。
「目標は変わらず雪ノ下雪乃改めつぎはぎ悪魔の殺害、並びに奴を護衛する悪魔の掃討。これによる千葉県の魔境化回避だ」
一呼吸置く。比企谷の隣にはみんながいる。あれ程嫌っていながらも欲しかった
「みんな…死ぬなよ」
『『『誰に!!』』』
わらわらと寄ってくる雑魚悪魔。その中には生き残っていた平塚と三浦とボロボロの由比ヶ浜がいた。
「行くぞ、ミュージックスタート」
【♪Devil Never Cry♪】
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塔へ全員で走る。ダンテ、バージル、ネロといった3色御三家は雑魚悪魔を狩るらしい。
『ギギギギギ!!』
「燃え尽きろ!外法の業…ウィル・オ・ウィスプ!」
雑魚悪魔が口からビーム?を出そうとした所にヴェルフの魔法で自爆する。取り込まれてた時うっすら覚えてたけどそれ強いよね。
「とにかくハチマンはボス戦まで戦うな!道は俺達が切り開く!」
「ヴェルフ…」
「このセリフ、言ってみたかった…!」
「一応死亡フラグだから気を付けろよ…」
すると上空から迫る影があった。
「ギイィイィィィイイイ!!!」
「邪魔です!!!!」
リリルカがボウガンで頭をぶち抜いて仕留める。怖、今度から怒らせないようにしよっと。
「見えてきました!塔のふもとです!あっ!!」
彼女が指さした先には塔のふもとで待ち構えている平塚先生、三浦、人を食ったのか欠けた体が治ってきている由比ヶ浜がいた。どれも人間態なのが気掛かりだ。
「ここが相手の最終防衛ラインなのでしょうか…」
「つまりここを突破すれば大丈夫…」
命とアイズが飛んできた悪魔を当時に切り殺す。やだ、カッコよすぎる…。
「よそ見をするな!」
近くで隠れていた複数の悪魔を青い魔力で構成された悪魔が刀のような物で切り殺す。声からしてバージルだろうと予想はついた。いいなぁそれ、後で真似してみよっと。
「サンキュー」
「……ふん」
そう言いながらも尻尾はパタパタさせてんの可愛いやん。そうこうしているうちに平塚先生達と対峙した。
「先生、どいてくれませんか?」
「そう言われてどく奴は今までにいたか?比企谷」
「いませんね…新展開開拓してどいてくれませんか?」
「悪いな比企谷…私はいつまでも王道系が好きなのだよ」
「そうですか……そうでしたね」
「君も厄介なのを内に秘めている様だ。お仲間に迷惑が掛かるんじゃないのか?さっきみたいに」
「そうですね…俺も、さっきまでそう侮ってましたよ。でもまぁ、その、今度はちゃんと止めてくれますよ…コイツらは」
「そうかそうか……実はな、君を奉仕部に入れた理由は面倒事を押し付ける手軽な駒が欲しかった三割、生意気な君の更生三割、雪ノ下の良き友になれる器だったからという三割があったからなんだ」
「残り一割、忘れてますよ」
「はっ、君に言うつもりはないよ」
平塚先生の体が、会話を黙って聞いていた三浦が、体が9割治った由比ヶ浜が光出した。光が収束すると悪魔と化した3人がいた。
「ハチマンは上に行くことだけを考えて」
「いいのか?」
「うん、大丈夫だよ」
「ありがとな」
『撃滅ノォ…セカンドッ!!ブリッドォォォ!!!』
平塚悪魔が拳を地面に叩きつけると俺のいた所の地面が急に盛り上がって俺の体が宙に投げ出された。そしてそれを利用し塔にしがみつく事に成功した。そしてそのままよじ登って頂上を目指す。
「我ながらだせぇ…」
気分はゴキブリ…壁にひっついてカサカサと動き回る。そしていきなり後ろからスプレーやらはえ叩きで叩かれるのだ。
『ギエエエエエ!』
「ん?」
後ろを見ると雑魚悪魔が口からビームを出されそうになる。あれ?これって結構マズイ状況なのでは?
「ハチマン!!あいつを捕まえろ!リリ助!」
「分かりました!!」
「訳分からんが分かった」
今にもビームを撃とうとしている悪魔を捕まえるべく飛び上がって上から悪魔に迫る。
「やああああああっ!!」
するとリリルカがブーメランの容量で車のドアを俺と悪魔の間に投げてきた。その小さな体から想像できないがいつもデカいバックパックを背負っている為一応頷ける。
「ウィル・オ・ウィスプ!!」
『ギえっ!!??』
「え」
するとドア越しでデカい爆発が起き、ドアにへばりつきながら俺は更に上へと飛ばされた。
「ぎゃあああああ!!」
「ギャーギャーうるせーぞ!クソザコナメクジ!」
すると壁を走ってきたベートの罵倒が聞こえた。
「今回だけだぞ!!」
そう言いベートは足を曲げながら空に向けた。
「っ…サンキュー!」
加速が無くなってきたドアから飛び移りベートの足裏に俺の足裏をくっつける。
「蹴り…付けてこい」
「当たり前だ」
「うぉらああぁぁ!!」
ベートの圧倒的な脚力に押され更に上へと登って行く。
ここにいる仲間のお陰でやっと頂上に着いた。目の前の巨大な紫の繭は鼓動を刻んでいる。
ドクン…ドクン…
やがて紫の繭は色が抜け真っ白になり亀裂が走る。
「やっと着いた…待ったか?雪ノ下」
「そうね…かなり待ったわぁ…」
繭が破れ中から全長14、15mはある化物が出てきた。髑髏がグロテスクな死体をドレスのように着込んでおり、スカート代わりに腸が下半身を隠してる。腕には肉の足しに使われた帰天に失敗した悪魔のぐちゃぐちゃの顔が所々にくっついている。
「いい趣味してるな…」
「あら、逃げ谷君にも気の利いた言葉が使えたのね。驚いたわ」
声のした方は髑髏の口からではなくあばら骨の中からだ。
「お前は…何がしたいんだ…」
「人の世を正すのよ。穢れに穢れた人の心を私が正しい方向へと導くの」
髑髏の周りの気温が下がるのを感じる。コートを着ててこれ程良かったと感じることは無い。
「さしずめ雪の女王って所か…」
「そうかもしれないわね…でも残念ながらカイもゲルダも悪魔の鏡も無いのよ」
「そうかよ、それでも俺のやる事は変わらないぞ」
「だったら来なさい比企谷君…貴方の言葉…忘れてないわよ」
「ッ…雪ノ下アアァァァ!!」
リベリオンを手に持ち雪ノ下の元に向かう。
グロい髑髏は氷柱を両手に持ち応戦する。
比企谷 八幡
VS
雪ノ下 雪乃
さぁ、終わらせよう
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※訂正、ダンテの使用していた剣は魔剣ダンテでした。誠に申し訳ありませんでした。