よかったら回答してくださいな。
ピチョン…ピチョン…
滴る水滴の音で死んだように気絶していた男、ハチマン・ヒキガヤの目が覚める。
チャリ…
その音で察するに両手が鎖で繋がれているようだ。
「捕まった…!?」
隣から驚愕の声が響く。重い頭を横に向けると彼と同じく鎖に繋がれているベルと視線が交差した。
「ベルか…」
「ハチマン大丈夫!?」
「あぁ、平気だ」
我慢出来るレベルの頭痛しかしない為平気だと伝える。
辺りを見回すと、カビのような臭いを漂わせたその空間は窓もなく、壁に作り付けされた魔石灯が光っていた。室内には鞭、鎖、蝋燭、足枷に手枷、棘のついた棒。まるで拷問部屋を彷彿とさせる道具が転がっていた。
「あの時を思い出すな…」
ヘファイストス・ファミリアの落ちこぼれ鍛冶師達に拉致されて言われのない拷問をされた事を思い出す。
剥がされた爪、折れた指、焼かれたハンマーで殴られた顔、憎たらしい彼らの笑う顔、焼かれたレザーアーマー、頬を引っ掻き回す冷たい風。封じられていた記憶が音を立てて頭を支配する。
「ふっふふふふふふふ……」
「ハチマン…?」
「頭ん中でよ…俺が話しかけてくるんだ、『お前は誰だ』って…俺なのに何言ってんだよ」
「ダメだハチマン!気をしっかりして!」
「話す事なんて何も無い…何故なら皆を巻き込みたくないから…」
「え?」
「やっとできたかぞくなんだ…迷惑なんて掛けられない…何も貰えなくても…」
「…………」
「ごめんなさい…俺のいた世界はここほどキレイじゃない、こと争い、殺し合いに関しては誰よりもエキスパートなんだ…よ」
そう、比企谷八幡はオラリオに来てから苦しみっぱなしだった。今は殆ど気にならないが自身の腐った目を避難される事、今までの文化とオラリオの文化とのギャップを埋める為にエイナの元で猛勉強。無意識に家族に尽くすために炊事家事洗濯を担う。そこまでなら平気だったが…度重なる戦闘での負傷、日本とは違いどストレートにやってくる人間の悪意と何も知らないバカな神のイタズラ。帰郷しても同郷の知り合いを殺す羽目になる。
凄まじいストレスが彼に降り掛かっている。戦闘で発散していたそのストレスも今回のアマゾネス達、特にフリュネとかいうヒキガエルが引き金で爆発したのだ。
「……………」
目の光が完全に消え、ブツブツとどこかに向かって喋り続けるハチマン。今すぐにでも抱きしめてやりたいベルはその様子を繋がれている故に出来なかった。
「ゲゲゲゲゲッ!!目が覚めたようだねぇ〜」
「ッ!!」
闇の中から現れた醜悪な巨女。ベルはそのショックから気を失いそうにもなるが隣のハチマンの分頑張ろうと意識を保った。
「ここはアタイだけの愛の部屋でねぇ~… ダイダロス通りが隣接している影響でホームの地下にはこんな秘密の部屋と通路があるのさ〜。アタイは気に入った男はいつもここに運んでるのさぁ、ここはあの不細工共にもイシュタル様ですら知りはしないよぉ~」
ここに誰も来ない事を確認して絶望するベル。
(考えろベル・クラネル!何か打開策はないのか!?ハチマンならどう切り抜ける!)
鎖を揺らし、脱出を心見ているがびくともしない。
「無駄だよぉ!その鎖はミスリル製、何重も巻かれれば上級冒険者だろうとすぐには壊せない。魔法を使えば手首ごと吹っ飛ぶから下手な事は考えないのが身のためさ〜」
「クッ………」
「さて〜どう犯してやろうか〜……アァ?」
ベルの下半身を眺めたフリュネは舌打ちをする。
「これだからガキは…しょうがない、精力剤を持ってくるかァ」
そう残して部屋を後にするフリュネ。
「逃げなきゃ…今の内にッ!!」
死に物狂いで束縛を解こうとした。その時───ぎぃぃ、と。
「は、早いっ!!」
再び鉄格子の開く音がなった。早過ぎる再来に絶望していると人影は奥から部屋に入ってくる。もう終わりだ、と絶望に沈む視界に映ったのは狐の耳と、金色の尾、鮮やかな着物を纏う彼女は現れた。
「春姫…さん?」
フリュネの出入りを過去に目撃していた彼女はここにベルとハチマンがいる事を推察し、忍び込んできたのだ。
「ヒキガヤ様…?」
「……………」
虚ろで焦点の合わない目は春姫の方を向いていても変化は無かった。
「その…ハチマンは…心が…」
「すみません、私のせいで…」
「そんな事ありません!その、ハチマンは過去にこういった目に合ってて…トラウマになってて」
一通りの説明で春姫の誤解を解く。動けないハチマンをベルが背負う。
「さ、早くここから離れましょう」
「はいっ」
ハチマンを背負ったベルは薄暗い道を進んで行った。
━━━━━━━━━━━━━━━
『俺のタダイマはここじゃない』
4人だけの保健室で俺は家族だった物にそう告げる。
『雪ノ下…お前を殺す』
かつての憧れに俺は剣先を向ける。
『残された人たちの明日を……』
数少ない理解者を犠牲にして俺は明日を繋いだ。
『俺はハチマン・ヒキガヤ…特に何者でもない』
今になっても俺は自分が何者かが分からない。
『嫌な事、どうしようもない事があったら逃げてもいいんだ』
あの夜、ベルに言った。俺も逃げていいのかな。
『絶対追い抜かして吠え面かかせてやんよ』
どこぞの狼に誓った。
『もっと…もっと力がいる。誰にも負けない力が』
アラストルに頼んだ、悔しさをバネにした。
『ありがとう、お兄ちゃん!』
小町ではなくベルから言われた。結構気に入っていた。
『今すぐ剣を降ろしなさい。まだ今なら歯止めは効きます』
ごめんリューさん、俺の手、汚れちまったよ。
俺を中心に周りに浮かぶ光る泡のような記憶。辺り一面の闇で輝くそれはまるで空っぽの俺にはコレしかないと表しているようだった。良い物だけでなく悪い記憶もある。
あれ?何か足りない…
俺を突き動かした何か…この身をそこまで至らしめた決定的根拠。いくら思い出そうとしても頭に何も浮かんでこない。分からない…いくら考えても分からない。
『ゴミィちゃん』
『あんたなんか産まなきゃよかった』
『小町一人いれば良かったのに』
違う…!
これは俺の欲しい答えじゃない…
【もういいんじゃないのか?】
声がする。目の前に立つのは下に向かって曲線を描く大きな角が2本あり、全体的に黒く歪な人形をしており、その目は紅く光る悪魔が立っていた。
アンタは?
【お前が死ななかった原因、そして全ての元凶】
分かりやすく説明してくれない?
【できてたらとっくにしてる、今日は誘惑しに来た】
誘惑だと…?
【もう充分戦っただろう…休んでもいいんじゃないのか?】
や、休む…?
【お前の仲間のベル・クラネルも言ってただろ】
…それも、そうかもな
【実際お前はよくやった…もう良いだろう?】
ソレは俺に手を差し伸べてくる、その手を掴もうと手を出す。
【どうかしたのか…?】
俺はそれを両手で掴んだ、肯定ではなく、否定の意味で。手を取ればどれ程楽になれるだろう、そんな思いを精一杯振り切って。
ゴメン、そういう訳にもいかないんだ…まだやり残した事がある。約束…そう、約束を果たしてない。嘘つき呼ばわりはされたくないから
『『誰もが到達し得ない境地へ!』』
『僕は英雄になりたい、ハチマンは?』
『俺は…愛と誇りと力への探究心を満たす』
『欲張りだね』
『うっせ、良いだろ?別に』
子供のように語ったその記憶が闇の中から眩く光ながら現れる。これが、俺の戦える理由だ。
【幼子の様に簡潔で大きな夢だな】
でもさ
【それでいい】それがいい
ガチャリ…と後ろの方で大きな扉の開く音がした。全部開くのではなく半分くらい…なんとも中途半端なんだろうか。
「困った時は手を貸してくれよ」
【勿論だ】
助けるはサンジョウノ・春姫。己は娼婦なんだと卑下し、その身に振りかかろうとする幸福を跳ね返す。
「一から十を見てやれるほど人間できちゃいないが…みすみす見捨てる程悪魔になっちゃいない」
闇の中を進み光の指す扉の向こう側に出る。
ウユニ塩湖のような景色ではなく、汚れた身に相応しく、空は赤と青と紫に染まり地面は空を映さず黒く染まっていた。
「さてと、もうひと暴れするか」
ー我欲するなら殺してでも奪えば与えられんと同じー
「目標は客観的に見ても不幸に塗れた女の子一人!敵は性欲と本能に魅力されたアマゾネスとそれを先導する○○○○○○○……○○○○○○女神!ベル達は身請けなんて考えていたが俺は…力尽くで奪う」
凄まじい放送禁止ワードを連発したがその覚悟は扉の向こう側の悪魔から見ても明確だった。
【最後に問おう、貴様は何者だ?】
「ヘスティア・ファミリアのハチマン・ヒキガヤ。心を失くしたヒトを憎み、明日を望む人を信じる男だ」
【矛盾しても、破綻しても、異常でも……】
「アイツらにもらったかけがえのない記憶が示した心に従う…」
【近くに膨大な魔力を確認…アルゴサクス・ザ・ディスペア・エンボディードと識別。位置は現在地の地下】
「アルゴサクス…魔界3大勢力が一角…か。勝てる確率は?」
【ゼロではない…私もいる】
「ならいい」
我は悪魔…愛無き種、愛無くして、愛ありて往こう
━━━━━━━━━━━━━━━
ハチマン・ヒキガヤの精神崩壊から3時間弱、ここまで何があったのかを簡潔に纏める。
春姫よりイシュタル・ファミリアが何をしようとしているのかを聞かされる。春姫の魂を殺生石と呼ばれる魔道具に封じ込め。それを砕き、妖術とまで謳われる狐人の魔法を自在行使できる破片を量産。──その力を行使してイシュタルが目の敵にしているフレイヤ・ファミリアを壊滅させる計画だ。
そしてそれを知ってしまった事をアイシャとその他のアマゾネスにバレて交戦、その際にハチマン・ヒキガヤは囚われる。戦況を見て逃走を測ったベル・クラネルとヤマト・命。囚われたハチマンは二人を誘き出すための餌として春姫を贄にする為の祭壇付近に放置されている。縛ったりしないのは儀式に大忙しなのと廃人故に抵抗はしないだろう、という油断から来ている。
餌があろうと無かろうと関係なくベルと命は乗り込んできた。サミラという戦闘娼婦との死闘、ベルはアイシャとの死闘を繰り広げている。しかしその間に何者も割り込んで参戦することはなく、フリュネもその様を眺めている。
「サイシャ、春姫を殺りな」
儀式剣を握った娼婦が頷き祭壇へと登っていく。祭壇の横で伸びている廃人を目にも止めずに。
「や、止めろーーーッ!」
命の悲痛な叫びを他所に娼婦は剣を振り上げる。春姫はどこか悲しげだがそれでもいいのだと諦めの目をしている。
「ふッ!━━━━!?」
その剣を振り下ろすも刃が春姫に届く事は無かった。何故ならその手首から先が無くなったからだ。
「あ、あああああッ!?」
叫ぶ娼婦の首を掴んで祭壇から蹴落とす影が一つ。
イシュタル・ファミリアがホームの屋上故に冷たい風が吹く。闇色のコートをはためかせてその影は祭壇の上に、春姫の前に立っている。
「あ、あ……」
「春姫さん、大丈夫ですか?」
さっきまで虚ろな目をしていた彼は優しく涙を浮かべる囚われの春姫に語りかける。雲で隠れていた月光が影を照らす。
「どうして…」
「理屈なんていいんですよ…知った人が困ってるなら助けないと、おちおち寝てられないんでね」
ほろほろ、と涙を流す春姫。彼女に向き合っていた影は後ろに控えている娼婦達に向き合う。
「さてと?どうして春姫さんがこんな事になってるのか俺は知らない…本当なら身請けなりこっそり拉致るなり考えてたけど…殺すってんなら貰っても良いですよね?」
口端を吊り上げ、ニヤリと笑ってはいるがその目は殺る気満々な目だった。腕を切り落とした閻魔刃をしまいベオウルフを装着する。
「来い、立てなくなるまでやってやる」
「ッ!…相手はレベル3ただ一人!数で押せー!」
フリュネは危機感を覚えたのか攻撃を仕掛けに行かず、他の娼婦達が襲いかかるのを眺めている。
「レベルなんて所詮数字…そんなので俺を計られちゃ困るな。だって俺数学嫌いだし」
祭壇に一歩足を登壇した先頭の娼婦の顔面に重い一撃を食い込ませる。そのまま吹き飛ばさずにグリグリと拳をねじ込み重症を負わせる。鼻血をボタボタ流すのを見た彼はやっとその拳を前に突き出す。
「らァッ!!」
どこかに飛んで行ったその娼婦を他所に次から次へと娼婦達に殴る蹴る等の暴力の限りを振るう。
「そよ風と共に彼方へ!ジ・ゼーカー!」
一人の戦闘娼婦の魔法でハチマンの体は宙を浮き祭壇たる屋上から落とされる。
「『やった!』なんて思ってたら勘違いだぞ」
ハチマンが落ちたと思われる所から紫の腕が伸び、適当な娼婦を5人掴む。
「このッ!」
「離せッ!」
なんて喚いてるのを聞きながらその腕は彼女達の体を頭から壁に突き刺す。丈夫な冒険者だからこそ出来た芸当だ。一般人でやったらどうなるかは想像に任せる。
ぐったりとした娼婦の下半身を踏み台にベオウルフを装着したハチマンは祭壇へと飛び移って戻る。ゴツゴツとした足が背中や腰骨を容赦なく踏み躙るがそんな事を気にしていない様子だ。
「鬼畜…私達を人と見てないんだ」
「家族を殺そうとしてる奴らをどう人と扱えと?」
続きだ…と吐き捨てハチマンは次々と娼婦を始末していく。
「残るはアンタだな…クソガエル」
「ッ!!」
頬にこびり付いた血を拭いながらゴミを見るような目でフリュネに死刑宣告をする。
「ぜあああああああッ!」
「はあああああああッ!」
命とベルの戦局を見守っていても直ぐに意識を切り替えフリュネに殺気を放つ。
「このォッ!糞ガキがあああッ!」
追い詰められた獣の最終手段は全身全霊を持って敵を殺す事。今のフリュネは格下だが確実に脅威であるハチマン・ヒキガヤという狩人に死の宣告をくらって正常な判断をしていないのだ。
「早いけど…ダメだ」
(バージルは言っていた、『敵をよく見ろ』と)
必要最低限の回避でフリュネの大ぶりの攻撃を避ける。
「ほらよッ…と」
(ダンテは言っていた『柔軟な思考を持て』と)
千葉でパフェをかっくらいながら語り合ったのを思い出しながら飛び上がりフリュネの後頭部に一撃踵を入れる。
バンッ!
地面に着地するまでの滞空時間に懐の銃を抜きフリュネの両肩を撃ち抜く。
「ぎゃああああああああぁぁぁぁ!!!」
フリュネの断末魔が夜空に響く。
ダラン、とぶら下がるその腕は二度と使えない事を意味していた。
「もう、いいだろ…」
カチャリ…とルーチェとオンブラにポーチに入っていたモジュール、『ランペイジ・モジュール』を付ける。モジュールを通して赤く発光しているそれは誰が見ても危険だと分かる。
「ま、待っ……」
「あばよ」
最期の言葉を聞かずに引き金を引く。
激しい轟音と光と共にフリュネは姿を消した。
「ハチマン!!」
「ハチマン殿!!」
ベルはアイシャを、命はサミラを撃破し、ハチマンの元へ駆けつける。今まで精神崩壊していたのが嘘のようにピンピンしていたからだ。
「心配かけたな」
「もう、大丈夫なの?」
「あぁ、俺は平気だ…命さんは?」
「自分は身体中が痛いです…帰って一風呂入りたいです」
「積もる話もあるだろう、春姫さんと入るんだな」
「っ!!」
ビクン、と体が跳ねる春姫。
「私は…娼婦です…」
「知ってます」
「この身体は汚れきっています」
「知ってます」
「こんな私を…連れてってくれると言うんですか…」
「生憎ここに英雄なんていませんよ、卵ならいますけどね」
ベルの頭をガシガシと撫でながらハチマンは答える。
「さ、お前達は下にいる皆と帰れ」
「え…ハチマンは?」
「最期の一仕事だ」
ウィィィィィン…
下から何かしらが登ってくる音がする。ギルドの昇降機のような音だが規格が違いすぎる大きさだ。
「来たか……」
「一体なんですかっ…」
「悪魔達の住む世界…通称『魔界』の三大派閥が一角…アルゴサクス」
祭壇の中央が開き下から赤々とした光が登ってくる。
「イシュタル・ファミリアは保険を掛けていた…春姫さんをどう利用するかは知らないが追い詰められた時の最期の切り札を隠していた」
そして祭壇の中央に姿を現したのは真っ赤に燃えている人型のナニカだった。背中には二対の羽、天を指す二本の角。その有様は神々しさすら感じる。
「イシュタルの本気の魅了に操られてる…」
「ベル!命!ハチマンっ!!」
「大丈夫ですか!」
すると階段を登ってきたヴェルフとリリルカだけでなくヘスティアまでやって来た。
「なんだ…こいつ…」
いまだ微動だにしないアルゴサクスにヴェルフが絶句する。リリルカは目の前の死を体現した存在に絶望感すら覚えている。
「取り敢えず合流だよ」
ヘスティアの指示によりベルの元にやってきたヴェルフ達。
「神様…春姫さんを安全な場所に。リリルカ、持ってるポーション全部ベルと命さんとヴェルフとリリルカで配ってくれ」
「は、はい!」
テキパキと均等に回復アイテムを配る。
「ハチマン…ありゃなんだ?」
「俺も聞いた事しかないが『覇王・アルゴサクス』…悪魔の中で三本指に入るくらいヤバい奴だ」
「そんな奴がどうしてここに…?」
「どーせイシュタルがアルゴサクスの繭を地下に仕舞って育ててたんだろう」
ハチマンの解説にどうしてそこまで知っているのか不自然に思っていたヴェルフだがその思考は近くから聞こえる声に遮られた。
「やってくれたな…ガキ共…よくも我が悲願を…!」
「はっ!!子供を犠牲にする勝利なんて勝利とは言わねーんだよ…くそばばー」
「なっ…!我を愚弄するか!」
「バカに馬鹿っつって何が悪いんだよ…ヴぁ〜〜か」
「ぐぎぎぎぎ…アルゴサク!!手始めにこの小僧を殺せ!!」
!!
指令を受けた直後思い出したかのようにアルゴサクスは動き出した。神様と春姫さんの避難はまだ済んでいない。
「やるしかないか…皆、付き合ってくれるか?」
「「「「勿論!!」」」」
待っていたのか即答するファミリアにハチマンはこんな状況でも幸福感を覚えた。
ヘスティア・ファミリア
───────VS───────
アルゴサクス・ザ・ディスペア・エンボディード
立ちはだかる絶望とそれに抗う人間の戦いの火蓋は切って落とされた