原初の悪魔達の弟になりました~リムル様を応援し隊~ 作:悪魔野郎
◆監獄
「何をやっているんだ? 茶?」
「あっ! 黒兄さんいや、ディアブロ兄とでも呼ぶべきかな?」
「相変わらずの情報収集能力だな。そう、リムル様から与えられた私の──」
「ああ、それはいいから、んで? どうしたの?」
「……まあ、良い。リムル様にお前を出してこいと言われてな」
「おっ、ありがたい。それじゃあ、久々にこれでも出すか」
そう言いながら、出してきた本は魔素とは違う独特な力を放つ不思議な本だった。
「ん? 珍しい。あの時以来一回も使ってない代物じゃないか」
「新たな魔王と歴史の幕開けに世界の『記録者』である俺が祝わないにはいかないだろう」
そう言って、本を開く。
それは、”あらゆる事象を改変する力“
スキルである〈確定結果〉とは違い塗りつぶす訳ではなく世界の一部を改変する。
そして、その本に込められた事象は”満天の星“
それは”時間を狂わせる“現象である。
開いた瞬間、世界いや“全世界”から星が消え、この地に集まる。
それは本来、季節や時間の関係で絶対に同時に出現しない星達
その輝きはあらゆる物を優しく照らし、夜なのに影が発生しない。
「じゃあ、新しく追加しようかな?」
そう言いながら、本に”何か“を書き足す。
そうすると、星達の中に淡く水色に光る大きめの星が出現する。
その周りには”紫(シオン)“や“赤(ベニマル)”などと言った小さな星が出現する。
「ふう、やっぱり疲れる」
「流石だな、お前の”名と権能“は」
「まあ、普段はこの力は封印しているからな。ただ、世界を壊そうとでもしたら問答無用で使う」
そう言いながらディアブロを睨み付ける。
「フフフ……そんな野蛮な事はしない。
どっちにしろ相性など関係なく”原初の悪魔最強“はお前だろう?」
「正確には”原初の悪魔に対する特攻“だがな」
世間話をしながら階段を上がる。
さて、忙しくなりそうだ。
絶望の世界を美しく照らすのはいつでも君たちなのだ。
◆図書館【テンペスト・ノレッジ】
あれから、リムル様に土地の一部を貰った。
しかも、土地にかかる税金を払わなくて良いらしい。
ん? どうやって図書館を作ったか?
何、知識を司る『記録者』を舐めては困る。
一人でドワーフ達すら抜かすスピードで作ったぜ!!
ドワーフ三兄弟に気がつく前に作って良かった。
終わったあと、「どうやって作った!!」と言われて誤魔化すことが面倒だった。
さて、図書館の説明でもしようかな。
まず中を見て貰いましょう。
〈空間支配〉と『虹之円』の〈存在希釈〉によって空間が一万倍広がっている。
しかし、空気が一万分の一なので空気生産の機械を置い置かないと大概の生物は死んでしまうのが欠点だ。
例として言うと本来1メートルだった空間が百倍され100メートルになると言えば分かりやすいだろうか?
……まあ、そこまで広げても本が収まりきってないのは仕方がない。
さて、まあまあ準備は終わったしお菓子でも食べ──ん? この気配は──
「居ました!! 料理が上手くなる本を下さい!!」
「……大変申し訳ありませんが、帰ってくれませんか?」
「何を言っているのです? ここは本を貸すのでしょう?」
チッ! こんな時に限って正論言いやがって。
「そもそも、包丁を使うようにしてから言ってくれませんか?」
「ダメです! 剛力丸の浮気になります!」
「ハァ、仕方がない。切らなくても作れる料理を教えますから一緒に作ってみましょう」
次回、料理回!!
シオンは料理出来るのか?!