FAIRYTAIL-イストワール・オブ・レイチェル-   作:瑠璃。

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11.「打ち上げパーティー」

王城で開かれたパーティーには大魔闘演武の参加者が集まっていた。

レイチェルも青いドレスを着て参加していた。

 

「え、何の人だかり?」

 

たまたま近くにいたルーシィにレイチェルは声を掛けた。

 

「人魚の踵のカグラが、ね…」

 

人を掻き分けて前まで来るとレイチェルは目を丸くした。

カグラは人魚の踵最強の魔導士であり、冷静沈着な性格。

そんな彼女が酔った状態でレイに絡んでいた。

 

「何処に行くの~、ひっく!」

「あ、あのカグラさん。酔ってますよね?」

「酔ってなぁい!レ~イ~…!!」

 

カグラはレイの腰に両腕を回したまま離れない。抱き着かれた状態の

彼はどうすれば良いのか分からず、困っている様子だ。だが周りも

どうすればいいか分からないので眺めているだけ。

その集団が一気に動いたのはユキノの争奪戦。

様々なギルドが名乗りを上げて来たのだ。

 

「え、あ、あの…!」

「ユキノちゃんが行きたいところに行けば良いじゃん」

 

レイチェルは遠くから声を掛けた。

 

「レイチェル様!」

「ユキノちゃんは、何処にいたいの?」

 

レイチェルはマイクを向けるような動作をした。ユキノは少し目を

泳がせてから恐る恐る、後ろを振り向いた。そこには剣咬の虎の

魔導士たちがいた。それはつまり、彼女は剣咬の虎に戻りたいと

思っていると言う事。

 

「そういえば、レイチェルは誰かいないの?」

「誰か、って?」

 

ルーシィは悪戯っぽく笑って「またまたぁ」とか言う。

 

「そうですよ。レイチェルにだって色々話はあるじゃないですか。

レオンさんに、ザハールさんにレイさん…」

「いつの間に…。でも今は全然、この人が好きーとかは無いかな」

 

ルーシィとウェンディの期待は外れたようだ。

打ち上げパーティー、それは恐ろしいほど盛り上がった。

マグノリアに帰る前にレイチェルはレイに声を掛けられた。

 

「レイさん、また会おうね」

「はい。また会えるのを楽しみにしています」

 

レイチェルは彼に手を振ってから歩き出した。

レイもその背中を見送ってから手を下ろす。

 

「おやおやぁ?随分と良い感じじゃないか」

「ああいう子がタイプなんだぁ~」

「リズリーさん、ミリアーナさん…レイチェルとはそういう関係では

ありませんよ。友だちです」

 

リズリー・ローとミリアーナはその言葉を聞いてもニヤニヤと

笑っている。これ以上否定してもからかわれるだけなので否定することを

レイは諦めてしまった。

大魔闘演武終了後から本格的に剣咬の虎のマスターはスティングになり

彼らは大きく変化したらしい。

この大会を機に変化した魔導士は少なくない。

 




因みにザハールはかなり高身長です(190㎝)。
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