FAIRYTAIL-イストワール・オブ・レイチェル-   作:瑠璃。

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14.「暴食との対峙」

剣咬の虎に血相を変えて飛び込んできたレイチェルは落ち着く暇もなく

彼等に手紙を渡した。その字に驚愕しつつ、彼女は急いでいるからと

音読して見せた。

 

「なっ、お嬢が!?」

「エルザさんが嘘を吐くわけがない。行く価値はある!」

 

レイチェルの言葉もまた信じるに値する。スティングとローグ、そして

ザハールが動く。外に出るために勢いよく扉を開けた先で…

 

「あああああああっ!!!?」

「うわぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

 

お互いに驚き腰を抜かした。相手はレイチェルの手の甲を見て

ハッと息を呑む。

 

「妖精の尻尾か。丁度良かった」

 

聖十の一人、それも序列四位のウォーロッド・シーケンは深呼吸した後に

レイチェルに言伝を頼んだ。

 

「レオン・マクガーデンに伝えておいてくれ。話し合いで、序列は上がる。

四天王入りも夢じゃないぞ、とな」

「…!はい!!」

 

彼女たちはウォーロッドの横を抜けて空へ飛んだ。

 

「うわっ!?」

 

レイチェルの体がぐらついた。その手をローグとスティングが掴む。

 

「大丈夫か、レイチェル!」

「どうにか…でも長距離を飛ぶことなんて無いから」

「そうか。案内は任せた。しっかり掴まっててくれよ」

「うん!」

 

 

 

冥界島の中では妖精と悪魔たちが戦っていた。

 

「レオン・マクガーデンってアンタか。底なし魔力の持ち主なんだってな」

 

九鬼門とは違う悪魔。しかし彼ら以上の強さを持つとレオンは推測し

警戒する。対して目の前の悪魔は笑みを浮かべていた。

 

「まぁ警戒するな。こっちも戦ってみたいがそれ以上に戦いたい奴がいる。

まだ不完全らしくて力が出ないんだよ。多分、アンタと戦ったら瞬殺されちまう」

 

大袈裟な身振り手振りを付けながら話す悪魔。レオンはどうするべきか

考え込む。このまま戦うべきか…さっきの魔法で少し無駄に消費しすぎた。

もう少し様子を見るべきか。

 

「因みに、その魔導士の名前を聞いても?」

「―レイチェル・ルミエール」

 

レオンは少し顔を強張らせた。その様子を見ても悪魔は笑っていた。人を

馬鹿にしたような、何処か神経を逆なでするような笑み。

 

「―ッ、待て!」

 

走り出した悪魔を追いかけようとするもその先を冥府の門の悪魔たちに阻まれた。

どうやらレオンの首を取ったものには何か褒美が用意されているらしく

彼らは目を輝かせていた。レオンは不敵な笑みを浮かべた。

 

「九鬼門ではないお前たちでは足止めにもならないぜ」

 

 

 

冥界島が地面に落ちた。すぐに見えたのは冥王マルド・ギールとエルザ、

ミネルバの三人だ。

 

「助けに来たぜ、お嬢」

 

助っ人は四人。

 

「レイチェル!」

「エルザさん、頼りないけど助太刀に来ましたよ!」

 

レイチェルは親指を立ててエルザに見せた。エルザはホッとしたような

微笑を浮かべた。

 

「会いたかったぜ、レイチェル・ルミエール」

 

上から飛び降りて来た悪魔の男は笑みを浮かべレイチェルを見据えていた。

 

「誰…?」

「暴食の悪魔。んーそうだなぁ…グラトニー、捻りが無い方が分かりやすいだろ」

 

 

 

 

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