FAIRYTAIL-イストワール・オブ・レイチェル- 作:瑠璃。
「…というわけなんだ」
レオンの説明にグレイとジュビアは耳を傾けていた。
「ジュビアも協力してくれるか?」
レオンの問いかけにジュビアは唸る。彼はグレイに目を向けた。
グレイも意図を察して頷いた。
「俺は構わないぞ」
「ッ!!な、ならジュビアも!」
そういうことか、レイチェルは心の中で微笑を浮かべた。ジュビアは
グレイにゾッコンだ。だからグレイが動けばジュビアも動いてくれるに
違いないと踏んだのだろう。
氷と水のカードが出来上がった。
氷衣・アイシクルハート、弓やボウガンによる遠距離攻撃が主だ。
水衣・カナロアハート、水の鞭による攻撃だ。
そして次に訪れたのは雷神衆のもとだ。彼らにも色々説明する。
「良い魔法じゃない。それって作ろうと思えば幾らでも自分の魔法が
作れるってことでしょう?やってみたらいいじゃないラクサス」
「最初からそのつもりだ」
雷の魔力がカードに注ぎ込まれる。
雷衣・インドラハート。
天空衣・ルドラハートと同じように脚による攻撃に使う仕様に
したのだがもう一つ、形態がある。黒いショートブーツの形を
インドラハート・アドバンスフォルム、槍の形を
インドラハート・ディストラクションフォルムと名付ける。
後半はその力を使い慣らす特訓をしていた。終わりごろに
ナツたちがウルティアから第二魔法源を開放してもらっている間にレイチェルは
彼女たちと話し込んでいた。
「君は、驚かないんだな。俺が脱獄犯だと言っても」
「最初は驚いたけど根っからの悪人じゃないから大丈夫!それに協力してくれた
から」
レイチェルが見せたカード。それにはジェラールの魔力が詰められていた。
大魔闘演武当日。花の都クロッカスにやってきた一同はそれぞれ夜の12時までに
規定の宿に戻るということにしている。別々に街を探索することになり
レイチェルは一人で街を出歩く。否、途中で出会ったレオンと行動を共にして
いた。
「レオン・マクガーデンか」
レオンを呼び止めた男の名はジュラ。聖十大魔道の一人、ちなみにレオンもその
一人だ。彼は歴代最年少の聖十と呼ばれ今では最もイシュガル四天王に近い男と
されている。ジュラと共に現れたのは
「わぁ、凄いね。女の人の声が凄く聞こえるよ」
「これがレオンさんのフォーリンラブ戦術だったのか~」
「コラコラ、流石に俺も怒るぞ?レイチェル。俺たちは行くよ、ジュラさん。
本戦で戦えたらその時にでも」
レオンの眼の色が変わった。穏やかな彼の表情が凛々しい顔つきに変化して
いたのだ。それに気づいたのはジュラだけだ。
別の場所ではナツが
たちと会っていた。第三世代と言われる二人と第一世代と呼ばれるナツ、3人は
一触即発の状況にあった。
「ナツ、やめといたほうが良いよ?」
「うわっ!?レイチェル、いつの間に」
ルーシィが驚いた。
「時間、見て見なよ。時間破ったらエルザさんが凄く怒るよ?」
「で、でもよぉ…」
いがみ合う3人の滅竜魔導士の間に割って入ったのはレオンだった。子どもの
喧嘩に大人が割って入ってきたようなものだ。
「誰だ、お前?」
「レオン・マクガーデン、ここら辺で止めて欲しい。俺の顔に免じて」
レオンは決して笑みを崩さない。喧嘩を売られたら必ず勝ってしまうナツとは
大違いだ。これが大人の対応、力だけでの交渉ではない。冷静になった全員が
喧嘩を中断する。
宿ハニーボーンに戻ってきた一同はエルザから叱られたのは言うまでもなかった。
本来ウェンディが来るはずだったが彼女は中々戻ってこない。なので仕方なく
今いるメンバーで予選に挑んだ。予選を勝ち抜いた8チームだけが本戦に参加
できる。
予選を8位で通過した妖精の尻尾Aチームはブーイングを受けながら入場することになってしまった。それも予想通りの事だろう。それがひっくり返るのは
これからだ。
レイチェルはAチームに参加しています。
レオンはBチームのリサーブ枠です。