FAIRYTAIL-イストワール・オブ・レイチェル- 作:瑠璃。
フレアvsルーシィ、蛇姫の鱗ジュラvsミストガン(ジェラール)、
全て惨敗で1日目を終えてはいるが妖精の尻尾全魔導士が下を
向くことは無かった。
2日目、最初の種目は
走りゴールを目指す。出場選手を見て全員が溜息を吐いた。
Aチームからはナツ、Bチームからはガジル、剣咬の虎からは
スティング。滅竜魔導士は極端に乗り物に酔いやすいので
今回は全員が不利だ。代わりにこの競技をトップで抜けたのは
「アイツって、昨日の夜カナと酒飲み勝負やった奴じゃねえか!?」
声を上げたのはアトス・フォースト、炎の造形魔導士だ。
彼は妖精の尻尾、紋章は左手の甲にある。
「酔っ払いだって余裕出来ないのねぇ…」
リサーナは呟いた。S級魔導士バッカスとの因縁はそれで終わりではない。
2日目バトルパート、早々にレイチェルの出番が回ってきた。
妖精の尻尾Aチームからはレイチェル・ルミエールが参戦。
四つ首の番犬からはバッカスが参戦。
「レイチェル、大丈夫かな…」
「信じようぜルーシィ。俺たちは頑張って応援しないと。
頑張れよ!!レイチェル!!!」
ナツの声援にレイチェルは振り返って手を大きく振り返した。その手は
少し緊張で震えていた。
「うひょ~可愛いねぇ。俺が勝ったら一晩付き合ってもらうぜ」
「なら、私が勝ったら大会終了までケルベロスじゃなくてパピーを
名乗ってもらうよ」
バトル開始。動いたのはレイチェルだった。
―天空衣・ルドラハート
変幻自在、そして風のごとく辺りを駆けまわりスピード勝負を
仕掛ける。彼女の柔軟性も相まってアクロバティックな動きだ。
それを酔拳独特なトリッキーな動きで躱し確実に攻撃を当ててくる
バッカス相手にレイチェルは一旦距離を取る。
「駄目だ!レイチェル!!」
着地の一瞬の隙を狙った攻撃を受けるレイチェル。これは流石に、全員が
そう思った。エルザ同格の相手と渡り合うには流石に経験が足りないように
思える。
―水衣・カナロアハート
水の鞭は辺りを隙間なく、くまなく動き回りバッカスの体力を
じわじわ削る。
「幾つもの形態があるからそれをどうやって使い分けるかが鍵に
なる。鞭の動きは読みにくい、レイチェルはそこに目を付けたんだろうな」
レオンが話した。彼は一番近くでレイチェルの魔法を見ていた。
「でも、内側に入られたら…」
「確かに体はスカスカだな。それもレイチェルは予測済みだろう」
予想通り、鞭の動きすら読んで動くバッカスは掌を突き出そうと
していた。
―雷衣・インドラハート・アドバンスフォルム
雷を纏った脚が振り上げられた。掌を押しのけバッカスの鳩尾を
蹴り飛ばした。
「こっちはオマケだよ!!!」
左足も振り上げ、バッカスの右頬を蹴り飛ばした。
魔法を解き、レイチェルは一息、深呼吸した。
「し、勝者は…レイチェル選手!!新人の魔導士でありながら凄すぎる!!!」
レイチェルは拳を上に突き上げた。妖精の尻尾、初の白星に全員が
歓喜していた。レイチェル自身も初めての実戦で勝てたということに
凄い喜んでいた。