FAIRYTAIL-イストワール・オブ・レイチェル-   作:瑠璃。

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7.「再会、共闘」

最終日、サバイバルで勝負がつく。

その前夜に説明を受けていた。

 

「レイチェルにはレオンが言った通り、遊撃をしてもらいます。

恐らく剣咬の虎はザハールを、蛇姫の鱗はレグナ・シルビィが、

それともう一人、出ていない人物がいるんです」

「え?」

 

ザハール・クリシュタリアとレグナ・シルビィは知っている。

じゃあ後一人は誰だ?

その夜にレイチェルはその人物と出会った。

 

「こんばんは、レイチェル。久しぶりですね」

 

赤い中華服を着た青年はレイチェルに声を掛けた。

 

「レイさん!」

 

大会で人魚の踵(マーメイドヒール)は女魔導士のギルドとして有名だ。

カグラの加入で力を増した。カグラが彼の力を認めてたった一人の

男魔導士として彼は所属している。そしてレイチェルとは顔見知り。

 

「そっか、リサーブ枠だったんだ」

「えぇ、剣咬の虎との戦いを見ました。凄かったですよ」

 

レイチェルは照れ笑いをした。レイも微笑を浮かべていたがすぐに

真剣な顔に変わった。

 

「デコイの話は聞いていますね。僕は人魚の踵のデコイとして参加します。

負けませんよ?レイチェル」

「…うん、私だって」

 

 

 

サバイバルが始まった頃、レイチェル以外の妖精の尻尾のメンバーは

目を閉じてその場から動かない。

レイチェルに任せられたのはそれぞれのデコイの殲滅だ。他のギルドも

同じことを考えており奇しくも4人が同じ場所に集まった。

 

「全員デコイで、どのギルドも同じことを考えてたらしいな」

 

レグナの言葉に全員が頷き、苦笑いを浮かべる。

 

「奇しくも四人揃ったね…」

「三つ巴ならぬ四つ巴か」

 

レイチェルとザハール以外はほとんど試合に出ていないためどんな

魔法を使うのか分からない。属性に耐性を持ち、食べてしまうことが出来るのは

ザハールのみだ。氷属性以外の魔法。

 

「でも見せてない魔法なら幾つかあるよ」

 

赤いカード。

 

「炎衣・ホルスハート」

 

炎を纏った剣だ。その炎は元となったナツのものとは違って青色を帯びている。

 

「私は拳でガンガン攻めるのは苦手。だからこっちで勝負に出ることにしたんだ」

「そうでしたね。貴方は幾つもの戦闘手段を持っている。ですけど、

距離を詰めてしまえば簡単に倒せますよ!」

 

レイが真っ先に距離を詰めて来た。それに対してレイチェルは剣を水平に構えて

タイミングを見計らい突き出した。が、躱されてしまった。そのことは

予想済みですぐに次に切り替える。

 

「…扱い切れてねえのがあるんだな」

 

ザハールの言う通り、もう少しだが未完成というものが存在する。それが

炎衣だった。切り替えたのは風衣・ルドラハート。

果敢に戦いを挑むレイチェルの姿を見てレイはあることを考える。

 

 

 

「助けたいのなら助ければいい。ただし、しっかり妖精の尻尾は倒せ」

 

 

 

レイの繰り出したパンチはレグナにダメージを与えた。レグナは痛みを堪える。

 

「突然ダブルバトルに変更しやがって…こっちは困るんだけど」

「すみません。でも大丈夫ですよ、全員ポイント無し。倒して倒さなくても

問題はありません」

「じゃあ何でアンタは俺を倒すんだ」

「邪魔をされたくはありませんからね」

 

レイの背中とレイチェルの背中が張り付いた。彼はレイチェルに小声で囁いた。

 

「滅竜魔導士は、頼みます」

 

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