FAIRYTAIL-イストワール・オブ・レイチェル-   作:瑠璃。

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9.「竜王祭」

レオンは生まれつき異常な程、魔力が高く今でも制御魔法で高い魔力を

無理矢理抑えている。

一方ボーマンは生まれつき魔力を持たず代わりに異常な程に高い

身体能力を持っていた。

 

「圧縮も伸張も今回初めて使った。自分でそれと同じ速度で動けるからな」

「餓狼騎士団一、血塗れの処刑人と言っても過言では無いって事か」

 

ボーマンの武器は鉤爪。彼はその爪をそっと撫でつつレオンに目を向けた。

 

「お前がギルドマスターなら、こんな奴を仲間に入れたいと思うか?」

「本人次第だな。本心からやり直したい、償いたいと思って心を入れ替える

つもりなら大歓迎だ。で、アンタはどうなんだ?どうなりたいんだ」

「…魔力があれば魔導士になりたかった、それが本心だな」

 

彼は地面を蹴り、鉤爪を振り上げた。その動きは獣と呼ぶに相応しい。

対抗してレオンも魔法を放つ。

 

「―寿命星」

 

壁のように使われる魔法。それを切り裂き、ボーマンはレオンの体に足を絡め

首に腕を巻きつけて絞める。両腕もガッチリとロックしている。

 

「…ッ、考えたな。手の動作も発動の条件じゃないかってところか」

「違ったとしても、このまま落としてやるよ」

「その言葉、そのまま返すぞ」

 

レオンは苦し紛れの笑みを浮かべた。更に力が強まる。声を絞り出す。

 

「―真珠星」

 

彼等の足元に展開された魔法陣から光の柱が昇る。その前に逃げようとするも

レオンはボーマンの腕を掴んで離さなかった。半分は真珠星という名前の

魔法に、もう半分は身体能力の強化に回していた。

 

 

 

 

大会は授賞式へ。

優勝は妖精の尻尾、準優勝は剣咬の虎と番狂わせな戦いとなったのだ。

 

「スゲェな…ここまで強い魔力を感じる」

「そうですね。これは間違いなくレオンさんの魔力…!」

 

グレイとジュビアの言葉に全員が頷いた。何処か安心感を覚える魔力。

事は大きく動く。フィオーレ王国に存在する大きな扉が開かれるのだ。

月食の夜、国に存在するエクリプスの扉は開かれ未来人が話した

ドラゴンたちが人間に牙を向く。

 

「あれは星霊…でしょうか」

 

遠くの扉は星霊たちによって閉められていた。

合流したレイチェルとレイはジッと見つめていた。

 

「うん。12人全員が揃ってる。ユキノとルーシィがやったんだ!」

「相手は竜。僕たちでは出来る事が少ないですね」

「そうだね。だけど大丈夫だよ、私は行ってくる。あてがあるからね」

 

レイチェルは一人走って言った。

 

「やっぱり来たんだな。レイチェル」

「ザハール、スティング、ローグ…一緒に戦おう!」

 

三人は頷いた。

 

「あ、でもレイチェルは滅竜魔法なんて使えないんじゃ…」

「そうだけど。これは違う、魔力をそのまま映してるようなものだからね」

 

レイチェルは歯を見せて笑う。手に握られたカード、それを本人の前で

見せるのは初めてだろう。影天・シャドウシュヴァリエ。

 

「一発、ぶちかましてやります!!」

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