仮面の悪魔少女   作:Sakina

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序章後半からです、ややこしくてすいません。


7話

「ただいま」

 

そう言ってわたしは家のドアを開ける。

すると

 

「おかえりー」

 

ドアの前で待機していたのだろう、白音が私に飛びついてきた。

 

「相変わらずなんで帰ってくるまでドアの前で待ってんの?本当…」

 

まぁ、いなかったらいなかったで不安になるのだが。

 

「今日もお疲れ!怪我はない?」

 

「怪我はないよ、今回の悪魔はそんなに強くなかったから

てか、早く部屋に行かない?」

 

そう言って私たちはリビングに置いてあるソファーに座る。

そういえば白音なら少しは知ってるかな?

 

「あのさ、白音魔法少女についてなんか知らない?」

 

「…えっ?」

 

パリンッ

白音は何かにびっくりしたのか、持ってきていたコップを落としてしまった。

 

「大丈夫?」

 

「あ、うん私はなんともないよ…」

 

たしかに怪我はしていなさそうだが、さっきから目を合わせてくれない

 

「あのさ、白音何かあるの?」

 

そう言って私は白音の手を掴む。

 

「あの、その、えっと…」

 

「落ち着いて、何かあるならちゃんと相談して欲しいの。」

 

そう私が言うと、白音は深呼吸をし、覚悟を決めた様な顔で話し始める。

 

「そのね、私魔法少女になっちゃったの」

 

…え?

いやいや待て待て、はぁ?

いや待て、思考停止はダメだ、落ち着け私、そんな難しい話じゃない、ただ白音が精霊と契約して魔法少女になったただそれだけのことよ、うん、それより今は詳しく聞かないと。

 

「どうして魔法少女になったの?柄じゃないでしょ?」

 

白音は、確かに魔力も多く、魔法の才能もあると思う。

けど、魔法少女になっていろんな人を守るとか、悪魔を殺したいほど憎んでいるとも思えない、私と一緒に頑張りたいがそれらしいと思ったが、黙っていた感じからそんなことはないのだろう。

 

「だって、黒ちゃんを探すのに魔法少女は都合がいいかなって、もしかしたら悪魔の世界の方にいるかもしれないからって…」

 

うっ、1年間行方不明になったせいだったか、

 

「その、ごめん私のせいだ。」

 

「いや、私もこんな大事なこと黙っててごめん…」

 

沈默が続く、このままじゃ話が進まないな、

 

「まぁ、過去は変えられないし、一旦割れたコップを片付けてから、これからどうするか話をしよ?」

 

「そうだね」

 

そのまま私たちは割れたコップを片付け始めたのだった。

 

◇◇◇

 

「それじゃあ、魔法少女にのことについて詳しく聞きたいの。」

 

「そうだね、まずどうやって選ばれるのかだよね、まず、高校生を対象に適性検査がちょうど一年くらい前にあって、そこで適性があった人に声をかけて魔法少女についてを聞かされるんだ、そしてその話を聞いてやるかやらないかを選択して、やることを選んだら今度は、妖精たちとあって、どの妖精と相性とかがいいかを見る。その後相性の良かった妖精と契約すれば魔法少女の誕生って感じだったよ」

 

ふむなるほど、確かにこれなら自分から戦いたいと思う人以外は戦わなくて済むし、そしておそらくだが、戦いたくないと言った人には記憶消去の魔法でも使っておけば、詳しい内容も秘匿することも簡単だし、よく考えられてるな。

 

「ふむ、どうやって魔法少女になったかはわかった、けど、白音が契約した妖精はどこにいるの?ここにはいないっぽいけど。」

 

そうである、妖精と契約したならここにいるはずなのだ、緊急時の際力を貸せないなんてことになりかねないのだから。

 

「それが、私小妖精としか契約できなくて、だから目に見えないの」

 

なるほど確かに小妖精つまり形がまだ定まっていない、自我も曖昧な妖精としか契約できなかったと。

 

「でも、その代わり全属性の妖精と契約したの。」

 

「へ?全属性?」

 

「うん、全属性、あ!空間と、時間はそれが使える妖精がいなかったから、それ以外になるけど」

 

いやいや、それでもバケモンじゃないか?それ

才能はあるだろうと思ってたようんでも基本的な全属性扱いである、火、水、木、雷、光、闇ってことだよね?マジで?そんなのできたのペルソナの記憶でも魔王以外はいないと思うのだが?反発し合う光と闇両方適正があること自体おかしいはずなのに…

それに、多分小妖精以外相性が良くなかったのは、私と長い間一緒にいたせいで直感的に拒絶されたからのだと思うし。

そう考えるとやばくね?こいつただの才能の塊なのでは?

神は一体こいつに何物渡してんだよ、ほんと。

 

「まぁ妖精についてはわかったよ。そんで次に聞きたいことは、魔法少女部隊っていうくらいだから白音以外にもいるんでしょ?」

 

「うん、えっと第一期配備だっけそんな感じなのに選ばれたのは私を含めて6人、私以外は、それぞれ別々の属性の中型妖精と契約したよ。多分みんないい子たちだと思う。」

 

「多分?思う?あれ、部隊っていうくらいだし仲良くないの?」

 

「えっと、その当時の私はその余裕がなくて…」

 

まさか、えっ嘘でしょ?

 

「部隊での任務とかでもない限り話したことないの」

 

「ファ?」

 

うんまぁ、再開直後の白音の様子を知っていれば一切喋らす他人を無視する白音の様子を想像できてしまう。

 

「ま、まぁこれから仲良くなればいいと思うし…」

 

「え?」

 

うん?仲良くならないの?

 

「黒ちゃんとの時間が減るのに?」

 

「いやいや、魔法少女同士でしょ?仲良く頑張りなよ?」

 

本当、こいつは、本当、私第一はやめるべきだと思うのだが。

 

「まぁ、とりあえずこの話は置いておいて、もしも私と遭遇した際どうするかだよ、問題は。」

 

出来る限りは、出くわさない様頑張るけどそれでもお互い同じ物を追っている手前バッタリがないとは限らない。

 

「私が一方的に逃走それでいいかな?」

 

多分これが一番楽だと思う。

 

「え、私と一緒に戦ってくれないの?」

 

「いや、だって私は曲がりなりにも悪魔だよ?私は別にいいけど、多分妖精が黙ってないんじゃないかな?それに白音との関係がバレると芋づる式に私のこともバレて追われちゃうから。」

 

「そっか」

 

そう言って、俯く白音。

あぁ、もう

白音に近づき私は

 

「ふぇ?」

 

そのまま抱きしめた。

 

「まだ聞きたいことはあるけど、これだけは言わせて。

私は魔法少女になったことについては、驚いただけ、別にダメとかそんなわけじゃないの、確かに戦って欲しくないけど、それが白音が決めたことなら私は何も言わない、怒らない。だからさ、いつもの明るい白音に戻ってくれない?私までなんか調子狂ってきてるから早く。」

 

我ながら言っててクソ恥ずいなこれ。

ちょっと顔を赤らめながらそう言う。

 

「あぁもう、そんなの反則だよほんと!」

 

抱き返される、ちょっと苦しいけど、少し嬉しい。

少しの間私たちはお互いの調子を戻すために抱きしめ合った。

 

「ねぇ白音、他にも聞きたいことあるけど一旦明日にしない?私ちょっと疲れた。」

 

「うん、そうだね!じゃあ寝よっか、今日も一緒に!」

 

私たちは、握った手だけは離さず、そのまま部屋へと向かうのだった。

 

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