夏真っ盛りの8月の夜
私は一人、家近くで開催されていた、夏祭り、その屋台が立ち並ぶ場所近くにある広場で白音を待っていた。
さて、どうしてこんな場所で待っているのかというと、話は昨日の夜に遡る。
◇◇◇
「黒ちゃん!夏祭りデートをしましょう!」
家に帰宅後、夏休みに入り暇を持て余していた白音が私にそう言ってきた
「まぁいいけど」
もうデートのことに突っ込むのも無駄だと気づいた私は、そのことをスルーし、白音にそう答える。
「それでね!今回のデート、私は待ち合わせをしたいわけですよ!」
そんな意味わからないことを言い始める白音
「いや、家から一緒に行けばいいでしょ?」
「わかってないなぁ黒ちゃん?」
そう言いながら私に近寄ってくる
「待ち合わせ、それはデートのお約束!これをせずに夏祭りデートが始まるもんですか!」
そういいきった。
「まぁ、白音がしたいなら、それでもいいけど。」
その熱弁に押し負けた私は、待ち合わせをするために、白音より早く出て、その後近くの広場で合流そういう手筈となった。
◇◇◇
そんなわけで待っているのだが、
「遅いな、どうしたんだろう…」
本来の待ち合わせ時間を10分ほど遅れている。
ただの待ち合わせなら心配しないのだが、これは、打ち合わせありの待ち合わせ、流石にここまで遅れるとは考え難かった。
それに、ラインや、電話も一切出ない。
「探したほうがいいか?」
迷子であればいいが、もし別の面倒ごとに巻き込まれていたらと思い、私はラインに、着いたら連絡してとメッセージを残し、辺りを探しはじめた。
「ねぇ君、かわいいね!」
「離してください、待ってる人がいるんです。」
「まぁそう連れないことを言うなよなぁお兄さんたちと遊ぼうぜ?」
5分もせずに白音を見つけることができた。
どうやら複数人のナンパ男に囲まれ、逃げれ無くなっているようだ。
その男たちに、無性に腹が立って、私は悪魔の力以外の持ちうる限りの全力で白音の手を掴んでいる男の頬をぶん殴る。
「グハァ!」
とわ言っても悪魔の肉体から放たれる一撃その威力は凄まじく。
男が吹っ飛ぶ、その非常識な光景に、他の男達が、呆気を取られる、そのうちに私は白音をお姫様抱っこの要領で持ち上げる
「えっ?ちょ黒ちゃん!」
「ごめん、白音これがこの場から一番早く逃られるから!」
そう言って私は、白音を抱えたままその場を後にする。
後ろから追ってくる人影はあるがこのペースだと撒くことができるはずだ。
その後数分もしないうちに、人影も見えなくなった。
私はそれを確認し、白音を下ろす。
「その、ご馳走様でした…」
そんな意味がわからない言葉を吐く白音。
「だいぶ遠くまで来ちゃったなぁ、こりゃ」
いまから歩いても間に合わないくらいには、会場から離れてしまった。
「ごめんね、黒ちゃん私が待ち合わせしたいなんて言わなければ」
そう申し訳なさそうに頭を下げる。
「いやいいよ、今回は私にも非があるから」
そうである、白音が美人なのは知っていたことだろう、そして、夏祭りには、ナンパが絶えないことも。
「でも!黒ちゃ」
ヒューーッ
ドンッ!
そんな話をしているうちに花火が上がり始める。
ビルとビルの間から見える花火は決して大きくはないけれど、とても綺麗だった。
その光景に私たちは、言葉を失う。
そして花火が終わり、私は白根にこう言った。
「白音、来年はもっと綺麗に見える場所で、花火をみよう」
そう言うと、白音は満面の笑みで
「うん!」
返事をしたのだった。
後もう1話くらい閉話書くと思います。
キャラ紹介書いたほうがいいか?
-
yes
-
no